【完結】駄目な部分が目立つ転生者が、何故か周りから好かれる話 作:やさぐれショウ
女教員「アルバイトがしたい?」
直喜「は、はい…」
女教員「そういや神山は…1人暮らしか……誰か身内はいないのか?例えば、親戚とか…」
直喜「い、いません……」
女教員「そっかぁ…うーん……」
ある日の放課後、直喜はアルバイトをしようと思い…職員室に来ていた。ここ、ツツジ台高校は…アルバイトは原則禁止である。そのため、もしアルバイトがしたいのであれば…教員から許可を貰わなければならないのだ。
女教員(しかしなぁ、神山はおっちょこちょいだから…心配だ……)
しかし、空回りしやすい性格の直喜は教員達から心配されている。
なみこ「失礼しま~…って、どうしたの直喜?」
はっす「おやおや、直君じゃないか。ここで会ったのは、何かの運命なのかねぇ?」
直喜「あっ、なみこちゃんにはっすちゃん……」
そこに、なみことはっすがやって来る。どうやら彼女達も、バイトの許可を貰いに来たようだ。
女教員「ところで神山。もうバイト先は見つけたのか?」
直喜「は、はい…こ、ここに…お、応募しようと思って、います……」
女教員「どれ?」
直喜が持ってきたのは、毎週日曜日に来る求人表であった。
女教員(へぇ、ウルフェスの準備か…最近は中々斬新な求人もあるんだなぁ……)
なみこ「何々、どこに応募するの?」
直喜「う、ウルトラマンフェスティバルの準備スタッフ……週1回のペースだし、僕にもできるかな~って……」
直喜が応募しようと考えているのは、大好きなウルトラマンフェスティバルの準備スタッフだった。学生も主婦もフリーターもブランクも歓迎しており、高校生も大歓迎とのことだ。
はっす「直君直君?」
直喜「な、何かな?」
はっす「ウルフェスの準備スタッフ…面白そうだね?」
直喜「う、うん……ウルフェスには色んなお客さんが来るんだ…例えば、子ども連れの家族とか…大人の男性…おじいさんもおばあさんも……そ、それに…僕、ウルトラマン大好きだし……ここなら、続けられそう…」
ウルトラマンフェスティバルは主にウルトラマンファンが中心に来るのだが、老若男女問わず色んな客が足を運んでくるのだ。ここに来たことがきっかけで、ウルトラマン作品に興味を持つ者も少なくない。
なみこ「ねぇはっす、ウチらもここに応募しない?直喜と一緒ならさ、安心するしさ!」
はっす「賛成賛せ~い♪」
女教員「お前らがいるなら、私も安心できる。神山、バイトOKだ!」(^^)d
直喜「は、はい…あの、ありがとうございます…?」
教員から許可を得ることができたため、次にやるべきことは履歴書作成だ。そこで直喜は、なみことはっすと共に履歴書を買って、一緒に書くことにした。
次の日の土曜日…面接のために、ウルフェス会場にやって来た直喜となみことはっす。結果として、3人共無事に採用された。採用されてすぐに、仕事に入る3人。
先輩「それじゃあ3人は…怪獣酒場の準備を手伝って貰って良いかな?」
直喜「わ、わかりました…!!」
なみこ&はっす「「は~い♪」」
怪獣酒場に行ってみると……
ケムール人「おや、これはこれは直喜様…!!」
怪獣酒場のチーフ『ケムール人』の姿があった。
直喜「こんにちは大将。僕、友達と一緒にここでアルバイトすることになりました。」
ケムール人「そうでしたか…いやぁ、両手に花ですなぁ♪」
という訳で、ケムール人から指示をいただきながら業務をする直喜となみことはっす。ウルフェスの常連客である直喜は、客目線の立場に立って様々な提案をした。
翌日の日曜日……
直喜「よし…!」
毎週日曜日は、ウルトラマンフェスティバルの開催日である。今回は、客としてやって来た直喜だが…一番の目的は……
直喜(あっ、早速やってる…!!)
怪獣酒場だった。直喜が出した提案は、ここに訪れる予定の怪獣だけを知らせるのではなく…店員として配属される怪獣も知らせることだった。この日、『パワードダダ』が店員として配属される日だった。
客1「なぁ、今日の怪獣酒場…パワードダダがいるんだって!!」
客2「マジ!?俺パワード推しだからめっちゃ嬉しいんだけど!!」
直喜の提案をすぐに実行したケムール人…その結果、以前より大行列ができ、大にぎわいとなったのだ。数時間後、漸く直喜も怪獣酒場に入ることができた。
ダダ「いらっしゃいませ!あっ、これは直喜様!いつもご来店ありがとうございます。ささ、こちらのお席にどうぞ。」
直喜はカウンター席に案内され、席に座る。その近くでは、何やらパワードダダが厄介な客の相手をしている。
アカネ「ねぇねぇ、残りの2人はどうしたの?」
パワードダダ「も、申し訳ありません。本日は非番でして…」アセアセ
アカネ「うっそだぁ~!3人揃ってこそパワードダダでしょ?」
その厄介な客とは、直喜のクラスメイトの一人『新条 アカネ』だった。
直喜(あ、アカネちゃん…あぁ、パワードダダが困ってる……)
直喜は席から立ち上がり、アカネの元へ歩いていく。
パワードダダ(うぅ…だ、誰か助けて……)
パワードダダが限界を迎えた時、彼に救いの手が舞い降りた。
直喜「ちょ、ちょっとアカネちゃん…?」
アカネ「あっ、直喜く~ん♪」
直喜「パワードダダはコンピューター生命体なんだ。残りの2体はコンピューターに異常が無いか確認しに行ってるんだよ?それなのに、いちゃもんをぶつけるのは良くないと思うよ?」
アカネ「ごめんなさ~い!!」
直喜「えっと…ぼ、僕じゃなくて…パワードダダに謝ろうか…」汗
直喜に説教され、パワードダダに謝罪するアカネ。
パワードダダ「ありがとうございま…って、貴方は神山 直喜様…!?」
直喜「えっ…ぼ、僕のこと知ってるの?」
パワードダダ「勿論ですとも!ファンの皆様の間で貴方様は有名です!!それに、怪獣酒場の常連と小耳に挟んでおります!!」
直喜「そ、そうなんだ…」
パワードダダ「ささ、ごゆっくりなさってくださいな♪」
アカネが落ち着いた所で、直喜は自分の席に戻った。そして、いつも必ず頼む『ツインテール天丼』と『
アカネ「すみませ~ん。」
アカネも店員を呼ぶと、直喜と同じ『ツインテール天丼』と『眼兎龍茶』を注文した。
パワードダダ「お待たせ致しました。こちら、ツインテール天丼でございます。こちらが眼兎龍茶でございます。ごゆっくりどうぞ。」
アカネは運ばれてきたツインテール天丼を見て、何かを思い出す。
アカネ(そう言えば昔…いつ頃だったかなぁ……直喜君が怪獣雑談して、ツインテールって海老みたいな味がするって教えてくれて……私、直喜君と一緒に笑ったなぁ。)
大切な思い出を思い出して、ツインテール天丼を口の中に運んでいくアカネ。
アカネ「…んふ、やっぱり海老みたいな味…美味し~♪」
アカネ(これは直喜君も舌を巻いちゃう訳だ…)
このツインテール天丼…直喜が必ず注文するためか、ウルトラマンファン達の中では、人気No.1料理となっている。その事を知らない直喜は、ツインテール天丼を完食すると…クネクネストローが刺さった眼兎龍茶を飲んでいく。
直喜「っあぁ~…オイチー、くぅ~♪」
直喜(ウルトラマンマックスでは、こんな感じでメトロン星人が本来の姿に戻ったよね…それが再現できるのは嬉しいなぁ…♪)
その時、怪獣酒場にとある宇宙人がやって来た。
メトロン星人「大将~、いつもの眼兎龍茶!」
ケムール人「メトロンさん、いらっしゃいませ。いつものですね、はい只今!では、こちらのお席にどうぞ。」
メトロン星人がやって来た席は、ちょうど直喜の左隣だった。
メトロン星人「おっ、君も眼兎龍茶を絶賛楽しんでるのか?」
直喜「う、うん…僕は、ほうじ茶のブレンドが好き。め、メトロン星人は?」
メトロン星人「俺もほうじ茶派だ!!君ィ、眼兎龍茶の良さを分かってるじゃないか!!」カカカッ!!
ウルフェスのメトロン星人はフレンドリーな宇宙人として有名だ。メトロン星人と握手できた直喜は、嬉しそうにしていた。
夕方、ウルフェスを満喫した直喜は…アカネと一緒に帰路を歩いていた。
アカネ「直喜君直喜君♪」
直喜「な、何かな…?」
アカネ「怪獣酒場のツインテール天丼…あれ美味しかったね♪」
直喜「う、うん…!!」
ツインテール天丼の話で盛り上がり、帰宅するまで雑談を楽しむ2人であった。
ED~ASH DA HERO『Everything』~♪