【完結】駄目な部分が目立つ転生者が、何故か周りから好かれる話   作:やさぐれショウ

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第84話 怨みと憎しみ

その頃……

 

影美「グスッ…グスッ……ダーリン…!!」

 

影美こと、レディベンゼン星人は1人…河川敷で泣いていた。その理由は……

 

夫のベンゼン星人を失ったからだ。それだけではない…ウルトラマンシャドーやコッテンポッペ、ロベルガーも倒され、秘密基地までも失ってしまったのだ。

 

影美「こんな筈じゃ……ヒック…こんな筈じゃ、なかった…のに……!!」

 

夫のベンゼン星人は、『破壊こそが芸術』と言うのがクセだった。これまでも様々な星々を破壊しては、優越感に浸っていた。今までは上手くいっていたのだが…この地球をターゲットにした時から、彼らの歯車は次第に狂って行った。地球には、ウルトラマンゼアスがいる…それは、ベンゼン夫婦も知っていた。ウルトラマンと共に、地球を木っ端微塵にしようと企んだが…失敗し、夫を失った。

 

影美「ゼアスちゃん……ううん、ゼアス…私は貴方を許さない…!!私は、ゼアスが憎い……!!

 

ゼアスに復讐心を燃やす影美は、目的地も無く…どこかへ歩き出す。

 

 

 

その後、フジヨキ台にやって来た影美は…見つけた怪獣達を捕らえ、連れていく。

 

影美(これだけじゃ足りないわ……例えば、怪獣の人形を手に入れて怪獣化させれば……んふふ、我ながら良い考えね♪)

 

捕まえた怪獣を檻に閉じ込めた影美は、次に怪獣の人形を探しに行った。

 

影美「……。」

影美(これじゃない…あれでもない……歴代ウルトラマンに出てきた怪獣や超獣じゃ、ゼアスは倒せない……)

 

中古店に来た影美は怪獣達の人形を見るが…どれもピンと来ないようだ。

 

影美(そうだわ…あのボブヘアーの娘の家にさ、怪獣のフィギュア達があったわね?見たことない怪獣も居たし、ゼアスを倒せるかもね♪)

 

影美はアカネの家に怪獣達のフィギュアが置いてあることを思い出し、作戦を考えるために中古店を出ていった。

 

 

 

アカネ「直喜君、はいこれ♪私が作ったんだ~♪」

 

直喜「おぉ~、す、スゴい…!!」

 

その頃、アカネはアレクシスと共に直喜のマンションに訪れていた。アカネは直喜に手作りのウルトラ怪獣フィギュアを、アレクシスはお菓子やジュースを持ってきてくれたのだ。

 

アレクシス「いつもアカネ君がお世話になってるから、私からのほんの気持ちだよ?まぁ、本当はウルトラレプリカとかを渡したかったけどね?w」

 

直喜「それは高すぎるので大丈夫です。」汗

 

アレクシスもすっかり直喜を気に入っており、彼の力になろうとしてくれている。

 

 

しかし……

 

アカネとアレクシスは知らなかった…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

影美(変装も完璧…さて、入りましょうか……)

 

配達員に変装した影美(レディベンゼン星人)が、アカネの家に侵入したことを…

 

アンチ「誰だ?」

 

入ってきた影美の前に、アンチが立ちはだかる。

 

影美「あっ、あの…フィギュアの買い取りを依頼されてきました~…」オホホホ…

 

アンチ「どこの会社の者だ?」

 

アカネのことをよく知っているアンチは影美を怪しいと思い、質問攻めを始める。そして、次第にしどろもどろになってくる影美…

 

影美(何なのこの子…もしかして、ヤバたん?)汗

 

アンチ「お前…配達員じゃないな?何者だ?」

 

アンチがそう言うと、影美は彼目掛けて右手を突き出した。

 

アンチ「ッ!?」

 

すると、アンチの頭に激痛が走り…頭を抱えて悶える。数分後、アンチは意識を手離してしまった。その間に、影美は段ボールにアカネが作ったと思われる怪獣のフィギュアを詰め始める。

 

影美(これは見たことないヤツね…これもこれもそうね……こっちは見たことあるヤツだから違う……さて、こんなものね。)

 

怪獣フィギュアを段ボールに詰めた影美は、静かにアカネ宅を去って行った。

 

 

 

アカネ「……。」

アカネ(…無くなってる……今日捨てようと思ったのに……)

 

自宅に帰って来たアカネは、すぐさま異変に気付く。まず、自室にあった怪獣のフィギュアが無くなっていることに…それも、自分で作ったオリジナル怪獣だけが、無くなっていた。2つ目の異変は、意識を手離したアンチが横たわっていること…何者かが侵入し、危害を加えたとしか考えようが無かった。

 

アレクシス「アカネ君、どうしたんだい?」

 

アカネ「あっ、アレクシス?ねぇねぇ、捨てようと思ってた怪獣のフィギュア達が盗まれたの。それも、私が作ったオリジナル怪獣だけが…」

 

アレクシス「何だって…!?」

 

アカネ「私さ…1人、心当たりがあるヤツがいるんだよね……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

影美「へっきしゅ!!」

 

誰かに噂をされているのか、くしゃみをする影美。河川敷では人の目に入りやすいと考えた彼女は、山の中にある樹海に身を潜めることにした。彼女の近くにはロープで縛られ、身動きが取れなくなった状態の小さな怪獣達がいた。

 

影美(直喜っていう弱虫ちゃん…近くにはか弱そうな女の子しかいないもんね~?わざわざ怪獣を巨大化させる必要は無さそうね。)

 

影美は段ボールから怪獣のフィギュアをいくつか取り出す。これらは、アカネの家から盗んで来た物である。

 

影美(試しに、コイツでも出撃させて見ましょうかね?)

 

そのうちの1体を、ある程度離れた位置に置くと……

 

 

影美「インスタンス・ベンゼネーション!!

 

 

…と叫び、怪獣を実体化させた。

 

影美「さて…直喜ってヤツを殺して来なさい?後、ウルトラマンゼアスが現れたらソイツも殺しちゃって?」

 

影美がそう指令を出すと、大空へ飛び立ち…ツツジ台へと向かっていった。

 

 

影美(コイツらは直喜ってヤツを倒すための捨て駒♪そして、ゼアスを倒すための道具でもある。怪獣ってのはねぇ、ヒーローを倒すために存在する…それこそ破壊よね♪)

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