【完結】駄目な部分が目立つ転生者が、何故か周りから好かれる話 作:やさぐれショウ
アレクシス『おっ、アカネ君。今日は作業がスムーズだね?』
アカネ「六花と勝負してたんだけど…負けちゃったんだ~……だから、ちょっとアイツらに八つ当たりするつもり。」
アレクシス『勝負?それって、直喜君に関することかい?』
アカネ「そう!」
アカネは眼鏡をかけ、何やら机の上で何かを作っていた。そして、完成したのが…何と、怪獣のフィギュアだった。
アカネ「できたぁ!!どうアレクシス?」
アレクシス『ほぉーう、情動的で素晴らしい姿だねぇ。では動かそう。』
アカネ「待ってアレクシス。」
アレクシス『…ん?』
アカネ「目的はグリッドマンを倒すことであって、直喜君を倒しちゃダメだよ?」
アレクシス『分かってる分かってる。』
アレクシスはアカネが作成した怪獣『グールギラス』に魂を吹き込み…巨大化させた。
夕焼けの街中に現れたグールギラスは、建物を破壊し…暴れまわる。
直喜「えっ…何の音?」
マンションの部屋の窓から、直喜が顔を出すと……
直喜「えっ、え…えぇ~!!か、かかか…か、怪獣だぁ!!」
街中を暴れまわるグールギラスが見えた。咆哮をあげるグールギラス…街中には、逃げ惑う人々……もう、めちゃくちゃである。
直喜「そ、そんな…街が……」
直喜(そうだ…あれを使おう……もしかしたら…!!)
直喜が向かったのは、何故か洗面台だった。そして、白色の電動歯ブラシを手に持つと…歯磨きを開始する。
直喜「しゅ…シュワッチ!!」
歯磨きを終えると、直喜は電動歯ブラシを天に掲げる。しかし、特に何も起こらなかった。
直喜(や、やっぱり…ダメか……そ、そうだよね…ウルトラマンは、あくまでも…空想上の存在……でも、それは…分かってるけど……)
どうやら直喜は、大好きな『ウルトラマンゼアス』に変身しようと試みたようだった。彼が手に持っている電動歯ブラシは、ウルトラマンゼアスの変身アイテムとして有名な『ピカリブラッシャー』だ。最近、ウルトラマンフェスティバルで購入した物である。
直喜「そ、そうだ…六花ちゃんと、新条さんに……!!」
すると、直喜のスマホが鳴った。画面を見ると、六花の名前があった。
直喜「あっ、り…六花ちゃん、からだ…!!」
直喜は電話に応答する。
直喜「も、もしもs」
六花『あっ、直喜!?今どこにいるの!?』
直喜「わぁっ!?り、六花ちゃん…えっと、今…」
六花『うん!!』
直喜「い、今は…じ、自分の部屋に…いる、よ…?」
六花『分かった!!絶対に部屋から出ないでね!!危ないから!!』
直喜「わ、分かった…!」
六花と通話を終え、直喜は再び洗面台に向かい…ピカリブラッシャーで歯磨きをし、
直喜「シュワッチ!!」
もう1度、ゼアスに変身しようとする。しかし、いくらやっても変身はできない…それでも直喜は諦めず、変身しようとしていた。
直喜(ダメだ…全然変身できない……ウルトラマン、お願い…この街を助けてよ…!!)
その時…夜になった街に、エメラルドグリーンの光が現れたと思うと、そこから巨人が現れ…地上に降り立った。
直喜「あ、あれは……ウルトラマン…?」
直喜は現れた巨人を、初めは『ウルトラマン』と思ってたが…
直喜「あれ?よく見ると、ちょっと違う…」
すぐにウルトラマンではないと分かった。現れたのはウルトラマンではなく、『グリッドマン』である。グリッドマンはグールギラスと戦いを開始するが…まだ戦いに慣れていないのか、満足に実力を発揮できず…グールギラスが優勢となっていた。
直喜「ッ!!」
直喜(怪獣には、何か弱点があるはず…どこだ、どこに…?)
ウルトラマンに登場する怪獣を知り尽くしている直喜は、グールギラスの弱点を探し始める。しかし、中々弱点が見つからず…グリッドマンはとうとう、額のランプが点滅し始める。
直喜(あっ、あった…あの怪獣、首の構造が弱いんだ…!!)
直喜は怪獣の弱点が首であることを見抜き、グリッドマンに大声で伝える。
直喜「あの怪獣の弱点は首だよ!!首を狙ってェ!!」
グリッドマン『ッ!?』
グリッドマンは怪獣の弱点を叫ぶ直喜に気付き…グールギラスの方を向き、構えを取る。そして、咆哮をあげるグールギラス目掛けて走って行き…グールギラスが吐き出した火球を、右ストレートで打ち消した。その後、グールギラスの首を掴み…チョップで叩き斬った。残ったグールギラスの胴体は超電導キックを受けてよろけている。すかさずグリッドマンは必殺技『グリッドビーム』を発射…グールギラスは破壊されたのだった。グリッドマンの勝利だ。
直喜「やっ、やった…!!怪獣をやっつけた…やったやった!!やったぁー!!」
グリッドマンの勝利を見届けた直喜は、思わず大喜びする。グリッドマンはそんな直喜を見ると、静かに姿を消して行った。
直喜(あの巨人、強かったなぁ…僕も、強くなりたい……!!)
グリッドマンが去った後、直喜は自分も強くなりたいと思い…筋トレを始めたが、気が付いたら…疲れて眠ってしまっていた。
ED~ASH DA HERO『Everything』~♪
人物紹介…
新条 アカネ…15歳、女。
高校1年生。
身長…149cm
能力…にせウルトラ戦士を含む、ほぼ全ての悪トラマンの技を使うことができる
クラスのアイドル的存在の美少女である一方で口調はかなりユルく、天然な一面もあったりする。クラスメイト達が見ていてもお構い無しに、直喜にアプローチをよく仕掛ける。直喜のことを異性として好きである。
嫉妬心が物凄く、直喜と隆也がウルフェスで話をしているのを見て…ヤキモチを妬いてしまう程だ。
直喜を傷付けようとする者が現れると容赦せず、異常な程攻撃的な性格に変わり果て…殺そうとまでするが、それでは直喜に嫌われてしまうと思い…殺人はしない。六花にも、何度も注意されている。
CV…『上田 麗奈』さん