【完結】駄目な部分が目立つ転生者が、何故か周りから好かれる話   作:やさぐれショウ

93 / 142
OP~とんねるず『シュワッチ!ウルトラマンゼアス』~♪


第92話 1人にならないで

夢芽「えっ、直喜バイト始めたの?」

 

直喜「う、うん…ウルフェスの準備のね……」

 

直喜がアルバイトをしていることを知り、目を丸くする夢芽。

 

夢芽「それならさ、私がやったのに…私、直喜と結婚できるなら何をされたって平気だし、浮気したって構わないよ?」

 

直喜「う、浮気って…なに……?」汗

 

暦「奥さんや夫がいるのにも関わらず、他の人と身体の関係を持つこと。」

 

直喜「そ、それって…良くないこと、ですよね?」

 

暦「うん。」

 

直喜「ま、真っ直ぐ生きよう…」

 

ちせ「直喜先輩はいつも真っ直ぐじゃないですかぁ!!悪いところなんて1つもありませんって!!」

 

色々な話をしていると、シズムが直喜の元にやって来る。

 

シズム「直喜、レディベンゼン星人の居場所が分かったよ。」

 

直喜「えっ、ホント…!?」

 

シズムが使役する円盤生物『デモス』は、3つのデモスQと1つのマスターデモスに分裂しており、デモスQに超小型の監視カメラが着いている。

 

シズム「場所は、この山々。」

 

直喜「こ、ここって…僕が校外学習で訪れた時の…!?」

 

何と、レディベンゼン星人は直喜が校外学習で訪れた山地の樹海に身を潜めていたのだ。怪しげな女がレディベンゼン星人の姿になり、摩訶不思議な力で怪獣の人形を怪獣にしている瞬間もバッチリ録画されていた。

 

ムジナ「テリナQちゃん達は、その時の録音を取ってきたわ。」

 

ムジナは録音機を起動させ、音声を再生すると……

 

 

『ゼアス…ゼアス…憎い憎い!!直喜って野郎も憎たらしいしムカつく!!あのバカ面見てるとイライラしてくる!!インスタンス・ベンゼネーション!!』

 

 

レディベンゼン星人の声が記録されていた。

 

ムジナ「アイツ…私達のベストフレンドをバカにした!!絶対に許さない…!!」

 

レディベンゼン星人の言葉を聞き、怒りを燃やすムジナ。彼女と一緒に、円盤生物達も怒っている。

 

ジュウガ「どうします?レディベンゼン星人なら、円盤生物達で滅多撃ちにできますが…」

 

オニジャ「じっとなんてしてらんねぇ、ベストフレンドをバカにする奴は…それ相応の罰を与えねぇとなぁ?」

 

ジュウガとオニジャも、レディベンゼン星人の言葉に怒っている。

 

 

直喜「待って…レディベンゼン星人は、僕が倒す…!」

 

 

直喜はメンバー達に言う。何故なら…

 

直喜(レディベンゼン星人が憎んでいるウルトラマンゼアスは…僕が変身してる……これ以上、皆を巻き込んだら……)

 

自分はゼアスと一心同体となっている…レディベンゼン星人の狙いは自分……つまり、これ以上メンバー達と関わっていると、彼らの学校生活が台無しになってしまう。そう考えた直喜は、自分一人で戦おうと考えているのだ。

 

シズム「直喜…もしかしてだけど、1人で抱え込もうとしてる?」

 

直喜「えっ…!?」

 

シズムの言葉にビックリし、目を丸くして驚く直喜。そんな直喜に、メンバー達は優しく声を掛ける。

 

 

シズム「直喜、もっと俺達を頼って欲しい。どんなことでも良いから、もっと頼ってよ。」

 

ムジナ「直喜は私達のベストフレンドだもん。困った時に助け合う、それが友達だからさ。」

 

オニジャ「そうだぞ?ベストフレンドが困っていちゃあ、俺達だってじっとしてらんねぇし…だからさ、俺達のことを頼ってくれ!」

 

ジュウガ「直喜が進む道は、俺達が進む道でもあります。直喜、一緒に頑張りましょう。」

 

夢芽「直喜…ここにいる人達は皆、直喜の味方だからさ…ね、1人にならないで?」

 

ちせ「直喜先輩、利用できることはどんどん利用していきましょ!!何でも1人でやろうとすると、いつか潰れてしまうっすよ?」

 

ガウマ「俺達だって怪獣と戦ってる…んで、この地球(ホシ)を守ってる。だから俺達も頼れよ?」

 

蓬「直喜君、少しでも良いから俺のことも頼って欲しい。俺だって、困った時は誰かの手を借りるからさ。」

 

暦「まぁ、人ってのはさ…誰かの世話にならないと生きて行けないんだよ。誰かに助けを求めるのは、恥ずかしいことじゃないからね?」

 

 

彼らの温かい言葉を聞き、直喜は少しだけ気持ちが楽になるのを感じた。その時……空が突然割れ、その向こうに広がる赤い空間に何かが見えた。

 

 

???「ガアアァァ、オオ!!」

 

 

それは、団扇状の両手に幾つものトゲが生えた巨大な尻尾…頭部にある巨大な1本角が特徴の怪獣だ。

 

ガウマ「こ、こんなタイミングで怪獣かよ…!!」

 

直喜「ううん、あれは怪獣じゃない…超獣だよ!!怪魚超獣『ガラン』…どうしてこんなところに!?」

 

現れたのは怪獣ではない…その怪獣よりも遥かに高い戦闘力を持つ『超獣』だった。この超獣の名前はガラン…口から吐くガランガスで触れたものを分解し吸収する力を持つ。また、角から発するテレパシー光波で対象を操る他、発光させる事によりメカの操縦を不能にしてしまうのだ。

 

ガウマ「よし行くぞ!!直喜、お前は安全な場所へ」

 

直喜「僕も行く!!」

 

直喜の視線の先には、超獣に抵抗するも…次々と撃墜されてしまう戦闘機が見えている。

 

直喜「必死に頑張って、どうしても勝てない時に手を差し伸べる…それが、ウルトラマンだから!!」

 

そして…ピカリブラッシャー2を取り出して、口腔環境をキレイにすると…

 

直喜「ゼアァァアアアアス!!ピカァァアアアアッ!!

 

雄叫びと共に、ブラッシャーを天に高く掲げ…目映く、優しい光へと包まれていった。

 

蓬「えぇっ!?な、直喜君が…う、ウルトラマン…!?」

 

ガウマ「俺達も行くぞ!!」

 

ガウマ達も、それぞれのメカに搭乗する。

 

オニジャ「俺達は……」

 

怪獣「「「ガゴォォオオオオオオ!!」」」

 

怪獣優生思想の背後からは、等身大サイズの怪獣達が迫ってきている。

 

ムジナ「アイツらを、倒そうか。」

 

ジュウガ「えぇ…行きましょうか。」

 

シズム「俺達のベストフレンドの邪魔はさせない。」

 

そして、円盤生物達を出撃させ…怪獣達と戦いを始めた。

 

 

 

その頃、暴れまわる超獣ガランの前に…2つの希望が降り立つ。

 

 

ゼアス「シェアッ!!」

 

 

1つは、ウルトラマンゼアス。

 

 

『『『『『合体竜人・ダイナゼノン!!』』』』』

 

 

もう1つは、ダイナゼノンだ。ゼアスとダイナゼノンは、怪獣よりも強い超獣に果敢に立ち向かう。

 

ガラン「ガアアァァ、オオ!!」

 

咆哮を上げるガランの右腕をゼアスが掴み、左腕をダイナゼノンが掴む。そして、息を合わせてガランを投げ飛ばした。

 

ドドォォオオオオオオオオッ!!

 

地面を転がるガランに、戦闘機はミサイルを…戦車は砲弾を発射した。

 

ドゴォンッ!!ドゴォンッ!!

 

ガラン「ガアアァァ、オオ!!」

 

ガランは口からガランガスを吐き出し、戦闘機も戦車も瞬時に吸収した。

 

ガウマ『フィンガーフォトン弾!!』

 

ダイナゼノンは両手の指から光弾を発射する。

 

ドパパパパパパパッ!!

 

直喜(もうこれ以上吸収はさせない…新しい技を考案したんだ…!!)

 

ダイナゼノンの攻撃に怯むガランに接近するゼアスは、電撃を纏ったキック『ゼアス・ニーキック』をガランの腹に当てる。

 

ゼアス「デヤッ!!」ドッゴォォオオオオッ!!

 

ガラン「ガアアァァ、オオ!!」

 

その後も、『マシンガンキック』や『ゼアス・パンチ』、『ゼアス・キック』等…数々の格闘技を駆使して、ガランに攻撃を命中させる。

 

ガウマ『ウルトラマンに続くぞ!!』

 

ダイナゼノンもガランに接近し、バーストミサイルをパンチと共に叩き込んだ。

 

ガラン「ガアアァァ、オオ!!」チカッ!!チカッ!!

 

ゼアス「ッ!?」

 

ガウマ『ぬおっ!?』

 

すると、ガランは頭部の角を光らせ…テレパシー光線を放った。

 

蓬『ガウマさん!!ダイナゼノンの操縦がきかなくなってます!!』

 

ガウマ『何だと!?』

 

夢芽『多分ですけど…あの超獣のせい…!!』

 

ガランの発射するテレパシー光線は、メカの操縦を封じる力があるのだ。そのため、次第にダイナゼノンの動きが鈍くなってきていた。

 

直喜(しまった…ガランのテレパシー光線を許しちゃった…!!)

 

その時、ガランは口からガランガスを放ち…ゼアスを吸収しようとする。

 

ゼアス「グアッ!?」

 

ゼアスの身体が、次第にガランへと近付いて行く。そして、カラータイマーが赤に変わり…点滅を始めた。

 

ガウマ『ウルトラマン!!』

 

ゼアス「グッ…!!」

 

ピコンッ…ピコンッ…

 

 

カラータイマーが青から赤へ変わると危険信号…ウルトラマンは地球大気中に3分以上居ることができないのだ。

 

 

時間は、残り少ない……

 

 

直喜(けど…それは分かってたんだよね!!)

 

ゼアスは両腕を突き出すと、ガランガスを吸引…消し去った。

 

ガラン「ガアアァァ、オオ…!!」

 

ゼアスの新必殺技『ゼアスバキューム』で自慢の武器を吸い取られたガラン。

 

暦『す、スゴッ…!!』

 

ちせ『流石ですね、ウルトラマンゼアス!!』

 

ガランの戦闘力が大幅に低下したタイミングで、ゴルドバーンが現れた。

 

ゼアス「…!!」

直喜(あっ、ゴルドバーン!!)

 

ゴルドバーン「ギャオオォォッ!!」

 

ゴルドバーンは盾のような姿に変形すると、ゼアスの手にやって来た。

 

ゼアス(た、盾…?)

 

直喜(でも、攻撃には使えるよ!!)

 

ゴルドバーンを装備したゼアスは、盾を使ってガランに打撃を繰り出す。

 

ガツンッ!!ガツンッ!!

 

ガラン「ガアアァァ、オオ…ガアアァァ、オオ…!!」

 

本来、盾は防御に使われる物だが…ゼアスに変身した直喜は、これを攻撃に活用していた。その後、ゼアスは空中に飛び上がり…ゴルドバーンを右足に装備する。

 

直喜(必殺…『ウルトラかかと落とし』!!)

ゼアス「ジュアッ!!」

 

ゼアスが空中で勢いよく回転すると、エネルギーが盾となったゴルドバーンに宿る。そのままゼアスはガランの角目掛けて右足を振り下ろした。

 

ドゴォッ!!バキィィイイイイイイッ!!

 

ガランの角が切断され、テレパシー光線が使えなくなった。

 

ガウマ『よし、今だ!!まだまだ踏ん張るぞ!!』

 

ダイナゼノンは全身の武装を展開すると…

 

 

ガウマ『ダイナゼノン・フルバースト!!』

 

 

ガラン目掛けて一斉射撃した。ダイナゼノンが放った武装の内、ペネトレーターガンから放たれた光線が、ガランの右腕を切断した。すかさずゼアスは、上半身を右方向に大きく捻り…

 

 

ゼアス「シェアッ!!ビィィイイイイイイッ!!

 

 

振り向き様に腕を逆L字型に組むと、そこから青い輝きを放つ光線を発射した。この光線は、以前…六花が放ったウルトラマンエースのメタリウム光線を参考にした必殺技『メタリューリュ光線』だ。ゼアスとダイナゼノンの必殺技を受けたガランは、大爆発を起こした。ゼアスとダイナゼノンが勝利した時、ガランに吸収された戦闘機や戦車が地上に戻ってきた。

 

蓬『超獣に吸収された戦闘機達が…!!』

 

夢芽『中にいる乗組員も無事みたい…流石だね、ウルトラマンゼアス。』

 

ゼアスは破壊された街を元に戻し…『ゼアスキャン』を発動し、浄化作用を持つ特殊なエネルギー波で修復した街を除菌した。

 

ゼアス「シェアッ!!」

 

そして、大空へと飛び立って行った。

 

 

 

オニジャ「オラッ!!」ドゴッ!!

 

怪獣「ピギャッ!?」

 

ジュウガ「あちらは片付いたようですね。」

 

その頃、怪獣優生思想は…等身大サイズの怪獣軍団と戦っていた。彼らが使役する円盤生物達は、戦いに慣れているのか怪獣軍団をものともしていなかった。得意技を披露しては、怪獣を確実に倒していく。仲間達が倒されていく中、残りの怪獣達は逃げ出そうとしているのか…怪獣優生思想達に背中を向け始める。

 

シズム「逃げるつもり?」

 

ムジナ「そうは行かないよ!!」

 

逃げようものなら、円盤生物達の口の中…シズムのシルバーブルーメが大口を開けて逃げる怪獣達を飲み込んでいく…ムジナのノーバは上から怪獣達に覆い被さり、空中に浮き上がると…そこに怪獣達の姿は無かった。

 

 

 

怪獣退治が終わり、メンバー達は全員無事だった。レディベンゼン星人の居場所が分かったため、直喜はツツジ台に帰ることにした。

 

夢芽「じゃあね直喜、気を付けてね?」

 

ちせ「またいつでも遊びに来てください、直喜先輩!!」

 

シズム「何か困ったことがあったら、いつでも連絡してね。」

 

直喜「うん、皆ありがとう…!!」

 

メンバー達に見送られ、直喜は故郷のツツジ台へと帰った行ったのであった。




ED~ASH DA HERO『Everything(English ver.)』~♪
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。