【完結】駄目な部分が目立つ転生者が、何故か周りから好かれる話 作:やさぐれショウ
ある日の平日…
文化祭の準備が行われていた。
光「内海~、ちょっと良い~?」
将「あぁ悪い…今はちょっと手が外せない!!」
さきる「うへぇ、困ったなぁ……」
直喜のクラスである1年E組は、『男女逆転カフェ』を出すことになり…教室をカフェの空間へ変えていた。只今、大きな看板をドアに吊るそうとしているのだが、かなり重い…
直喜「ど、どうしたの…?」
さきる「なおちー!!良いときに来てくれるじゃん!!」
光「この看板をあそこに吊るしたいんだけど…ウチらじゃ持ち上がらなくて……」
直喜「わ、分かった…ふんぐぐぐ…!!」
直喜の協力があり、無事に看板を吊るすことができた。
光「ありがとう神山君、助かったよ♪」
直喜「ど、どういたしまして…えへへ……」
お礼を言われ、照れる直喜。そんな素直なところが、彼の周りに人が集まってくる要因でもある。
ちなみに…最近はクラスメイト達から『なおちー』とか『なおちん』とのあだ名をつけられている。
さきる「そう言えばなおちー…あの怪獣、居ないの?」
直喜「あ、あの怪獣って…?」
光「たしか…Zカプセル光獣って言ってたっけ?」
直喜「…あぁ、ミラクロンのことか…それは、えぇっと……」
返答に困る直喜。すると、何故か彼の制服のポケットから、Zカプセルが落ちた。
直喜「あっ!?」
ポトッ……
蘭萌「おっ?なおちん、何か落ちたよ?」
亜子「って、なんかこれ…光ってない?」
直喜(ま、マズイ…!!)大汗
しまったと思ったが、既に手遅れである。廊下に落ちたZカプセルから、黄金色の光が発生…段々段々、形を形成していく。
キラキラキラキラ…パアアアアァァァァッ!!
ミラクロン「ピヨッ、ヒヨ~ヒヨ~♪」
直喜(あぁ、出てきちゃった…)大汗
光が消えると、等身大サイズとなったミラクロンが姿を現した。大騒ぎになる……と、思いきや……
光「か、可愛いぃぃいいいい♪」
さきる「ミラクロン来たぁぁああああ!!」
タツミ「えっ、ミラクロン?うぉっ!?ホントだ!!」
ユタカ「おぉぉおおおお!!マジだ!!」
何故かクラスメイト達は歓声を上げていた。その理由は……
昼休み…直喜による怪獣解説が行われていたのだ。
直喜「え、えっとね…きょ、今日は、その……み、ミラクロンについて…皆に、は、話そうと思いみゃす…!!」
クラスメイト達の前で話す直喜は、緊張しすぎて…噛んでしまった。
クラスメイト「頑張れなおちー♪」「神山、大丈夫大丈夫!!」
噛んでしまった直喜をクラスメイト達は決して笑わず…エールを送った。
六花「あっ、私ミラクロンを描くね?」
補助役の六花は、チョークを使って黒板にミラクロンを描いた。
なみこ「
はっす「えっ、六花ってこんなに絵上手かったっけ…?」汗
六花が描いたミラクロンはリアリティーが出ており、めちゃくちゃ上手かった。
六花(良かったぁ…昨日徹夜で練習した甲斐があったよ……あ、直喜が笑ってる、可愛い~♪)
直喜「わぁ~、ミラクロンだ~♪本物みたい!!…ハッ!?」
六花の絵に見とれていた直喜は、慌ててミラクロンの解説を始める。
直喜「ミラクロンはね…Zカプセル光獣っていう別名があるんだ。Zカプセル光獣は、所謂カプセル怪獣のことで…僕達の味方なんだよ。皆は、カプセル怪獣で知ってるのいるかな?」
アカネ「はいは~い♪ミクラスとウインダムとアギラ♪」
ユタカ「確か…セブンガーって奴も居たよな?あれっ、違ったっけ、神山?」
直喜「セブンガーは怪獣ボールで召還できる怪獣、カプセル怪獣と似た怪獣だよ。ミクラスとウインダムとアギラはカプセル怪獣だね。」
次に、直喜はミラクロンの概要及び得意技の解説を始める。
直喜「見かけによらず、戦闘力は高くてね…ゼアスの故郷である『ピカリの国』では戦士たちの特訓相手を務めているんだ。彼らカプセル怪獣を所持している事が戦士として認められた証だとされるんだって。後、ミラクロンは頭が良くて、主人にとても忠実で友好的なんだ。主な武器は、両手から放つ電撃と、念力光線『ミラクロン・エレキネシス』だよ。このミラクロン・エレキネシスでね、どんなに重い怪獣でも持ち上げてしまうんだ。」
ウルトラマン作品が大好きな直喜は、その話になると…緊張が解けることが多い。この時こそ、彼が『ウルトラ博士』と呼ばれる頭脳を発揮する時なのだ。
なみこ「はい質問!!ミラクロンは普段、どこに居るんですか!?」
直喜「普段はZカプセルの中にいるよ。」
はっす「ウチも質も~ん♪カプセルの中って、狭くて窮屈だと思います。」
直喜「『ウルトラマンオフィシャルデータファイル』では、『生命維持装置』や『圧縮空間』といったミラクロンの収容に必要な機構があるって説明がある。だから大丈夫だよ。」
亜子「博士!!ミラクロンの好物は何でしょうか!?」
直喜「うーん…ミラクロンに直接聞いてみないと分かんないかもw」
亜子の質問に答えると、クラス中は笑いの渦に包まれた。
直喜による解説があったおかげで、クラスメイト達はミラクロン怖がるどころか…逆に歓迎していた。
直喜「あっ、ミラクロン。」
ミラクロン「ピヨッ?」
直喜「ぼ、僕のクラスメイトだよ?皆、君の友達だから、安心して?」
直喜の言葉に、クラスメイト達は優しい笑顔を見せる。そんな彼らを見たミラクロンは、直喜の言葉を信じ…クラスメイト達の元へ歩みを進めていった。
さきる「ミラクロン、サイン貰える?このノートに!」
ミラクロン「ピヨッ♪」
ミラクロンはサインペンを持つと、さきるのノートに『ミラクロン』と書いてみせた。
さきる「ありがと~♪」
アカネ「ミラクロン、握手して~♪」
アカネが手を差し伸べると、ミラクロンは右手で彼女と握手を交わした。その後も、順番にクラスメイト達と握手していく。
ユタカ「そういや…ミラクロンってさ、スペシャルドッグ食うのか?ミラクロン、これ食ってみるか?」
ミラクロン「ホヨッ?」
ユタカからスペシャルドッグを受け取ったミラクロンは、器用に袋を開け…まずは匂いを嗅ぐ。その後、スペシャルドッグを口の中へと運んだ。
ユタカ「ど、どうだ…美味いか?」
何故かクラスメイト達は、変に緊張する。少しして…
ミラクロン「ホギャ~♪」
ミラクロンはニッコリと笑っていた。どうやら、美味しかったようだ。
直喜「あっ、美味しかったみたいだね。」
裕太「えっ、どうしてわかるの?」
直喜「ドキィッ!?」
裕太の言葉に、ビックリする直喜。
蘭萌「それウチも知りた~い♪」
亜子「ウチもウチも!!」
直喜「え、えっとね…」
すると、ミラクロンは直喜の近くに来ると…肩を組んだ。
ミラクロン「ホヨッ♪」
直喜「じ、実は僕…み、ミラクロンとは…そう、友達なんだ…え、えへへへ……」
ミラクロンの行動と照れたように笑う直喜を見たクラスメイト達は……
将「そういうことか。」
ユタカ「成る程…互いに分かり会える仲って訳か!」
亜子「なおちー誰にでも優しいもんね~♪」
アカネ「それそれ!直喜君だったらさ、誰とでも仲良くなっちゃうもんね♪」
さきる「それなら、納得だね♪」
六花「それが直喜の魅力だからね~♪」
なみこ「何故六花が嬉しそうにしてんのさ~?ま、その気持ちはめっちゃ分かる♪」
すぐに納得した。こうして、ミラクロンはすっかりE組に溶け込み…直喜と同様、マスコットキャラとなった。
タツミ「よし、ミラクロン。俺と手押し相撲しようぜ!!」
ミラクロン「ピヨッ♪」
ちゃっかり手押し相撲を申し込まれたミラクロンは、『挑むところだ!』と言うように…四股を踏み、気合いを入れる。結果…
パァンッ!!
タツミ「うわっとと…どわっ、強ッ!?」
ミラクロン「ホヨ~♪」
タツミが負け、ミラクロンが勝った。
クラスメイト「「「タツミちゃんとやれ~www」」」
六花&なみこ「「ちゃんとやれ~www」」
直喜(ゼアス…クラスの皆、ミラクロンを歓迎してくれたよ。)
ゼアス(良かったね、ミラクロンに直喜君♪)
ミラクロンがクラスメイト達に受け入れられたことで、直喜とゼアスは安心したのであった。
レディベンゼン星人「そう言えば…この前、ツツジ台高校にゼアスが現れたわね?」
その頃…とある山にある樹海では……1人身となったレディベンゼン星人が、考え事をしていた。彼女の近くには、まるで家畜のように縛られ、身動きが取れなくなった怪獣達や…アカネが処分する筈だった怪獣の人形がある。
レディベンゼン星人(ひょっとしたら…ツツジ台高校にゼアスが紛れているのかもしれないわね。フフフ、イイコト思いついちゃった♪)
何か作戦が決まったレディベンゼン星人は、1体の怪獣の元に向かうと……
怪獣を実体化させ、ツツジ台高校に放った。
ED~ASH DA HERO『Everything』~♪