【完結】駄目な部分が目立つ転生者が、何故か周りから好かれる話   作:やさぐれショウ

95 / 142
OP~とんねるず『シュワッチ!ウルトラマンゼアス』~♪


第94話 守るべきもの

文化祭の準備が終わった頃、ツツジ台高校の上空に1つの光が現れ…近くに落下した。

 

 

怪獣「グオオオオォォォォ!!」

 

 

麒麟やバロンのような聖獣らしいデザインと金色をあしらったカラーリングが特徴的な、四足歩行の怪獣。目は二つだが、その中にはそれぞれに三個の眼球がある異様な顔つきをしている。肩には羽飾りのような構造を持ち、活性化時にはこれを広げる。また、頭からはドレッドヘアーのようなケーブル状の鬣が垂れている。

 

突如として現れた怪獣に、逃げ惑う人々。

 

直喜「ッ!!」

直喜(か、怪獣だ…!!)

 

直喜は慌てて教室から飛び出し、怪獣の元へ向かう。

 

六花「あっ、直喜待って!!」

 

アカネ「直喜君!!」

 

そんな彼を慌てて追い掛ける六花とアカネ。

 

将「取り敢えず皆避難しろ!!」

 

将の言葉を引き金に、クラスメイト達も一斉に逃げ出す。裕太と将はその後、屋上へと向かった。

 

 

 

その頃、屋上では……

 

六花「直喜…行くんだね?」

 

直喜「うん、行く…皆の居場所は、僕が守る…!!それに僕…皆に、助けられてばっかりだし……」

 

直喜はそう言うと、ピカリブラッシャー2を取り出す。

 

アカネ「直喜君、気を付けてね?」

 

直喜「ありがとう、アカネちゃん。」

 

直喜はピカリブラッシャー2で歯磨きを開始し、自身の口腔環境内を綺麗にした。

 

 

直喜『ゼアァァアアアアス!!ピカァァアアアアアアッ!!

 

 

雄叫びと共にブラッシャーを空高く掲げると、直喜は目映く優しい光に包まれていく。それは、1つの光の球体になっていき…怪獣の目の前に落下し、再び目映い光が発生する。

 

ゼアス「シェアッ!!」

 

その光の中から、光の戦士『ウルトラマンゼアス』が姿を現した。

 

生徒達「あっ、あれは…!!」「ウルトラマンだ!!」「おい、ウルトラマンが来てくれたぞ!!」

 

教員達「あれが、ウルトラマン…!!」「あのウルトラマンは、神山が大好きな…」「えぇ、ウルトラマンゼアスです!!」

 

ゼアスの出現に、人々は安心感を露にしていた。だが、ツツジ台高校の近くに…もう1体の怪獣が姿を現した。

 

怪獣2「!!」

 

それは、カエルのような大きな目、いかにもロボットらしい腕、ビルの意匠が入った金色のボディが特徴で、ブリキのロボットを思わせる怪獣だ。

 

ゼアス「ッ!?」

直喜(あれは、『ビルガモ』!?)

 

それは、【帰ってきたウルトラマン】に登場したロボット怪獣『ビルガモ』だった。しかし、ゼアスの元に救援が現れる。それは、太陽の上から現れ…ゼアスの近くに降り立った。

 

直喜(グリッドマン!!)

 

そう…グリッドマンである。

 

グリッドマン「ウルトラマンゼアス、共に戦おう!」

 

ゼアス「シュアッ!!」

 

ツツジ台高校に現れた2大怪獣に…2大ヒーローが立ち向かう。

 

 

 

レディベンゼン星人「へぇ…グリッドマンもこの学校に居たのね?」

 

レディベンゼン星人はコントローラーを操作しながら言う。どうやら、そのコントローラーでビルガモも操作しているようだ。

 

レディベンゼン星人「ま、捨て駒が倒されるのはまだ良いわ…今はね?」

 

 

 

ゼアス「ジュアッ!!デヤッ!!」ドゴォッ!!ドゴォッ!!

 

ゼアスが放つ『マシンガンキック』は、怪獣『ブルバイン』の顔面を捉える。火花を散らし、地面に倒れるブルバイン。

 

グリッドマン「くっ!!」ガシィッ!!

 

グリッドマンはビルガモにパワー勝負を仕掛け、ツツジ台高校から押し返して行く。

 

グリッドマン「フッ!!ハァッ!!」ドゴッ!!ドゴッ!!

 

そして、ビルガモに肉弾戦を仕掛けていく。

 

ブルバイン「グオオオオォォォォ!!」

 

ブルバインは羽飾りを広げて白い粒子を放つ。すると…

 

ゼアス「グアッ!?」ドゴォンッ!!

 

ゼアスの身体中に重力がのし掛かり、ゼアスをうつ伏せにした。その直後、鬣から光線を放った。

 

ビィィイイイイイイッ!!バチィッ!!

 

ゼアス「ッ!?」

 

光線に怯んだゼアスに、ブルバインは前足で蹴って地面を転がす。

 

ドゴッ!!

 

ゼアス「ジュアッ!?」

 

ドゴッ!!

 

ゼアス「グアッ!?」

 

裕太(グリッドマン、ゼアスが!!)

グリッドマン「何!?」

 

グリッドマンが一瞬だけ見せた隙を、ビルガモは見逃さなかった。頭部のアンテナから光線を発射し、グリッドマンに命中する。

 

グリッドマン「グワッ!?」

 

その後、右腕でグリッドマンの首を掴み…軽々と持ち上げ、地面に叩き付ける。ツツジ台高校には、まだ逃げ遅れた人たちもいる。

 

六花「早く、こっちへ!!」

 

アカネ「慌てないで!!」

 

直喜のクラスメイト達は教職員と協力し、生徒達の避難誘導をしていた。やがて、全員が校内から校庭へと避難が完了した。

 

さきる「ゼアスー!!皆の避難が終わったよー!!」

 

 

 

さきるの声を聞き、ゼアスは反撃を開始する。

 

直喜(問川さん、皆…ありがとう…)

 

ブルバインは鬣から光線を放って来るが、ゼアスはバリアを張りながらブルバインへと接近していく。

 

ブルバイン「グオオオオォォォォ!!」キラァッ!!

 

しかし、ブルバインはまたもや重力操作を行い…ゼアスを追い詰める。

 

直喜(うぐぐぐ…あの看板を持ち上げたことを、思い出せ…!!)

 

重い身体に鞭を打ちながら堪える直喜。そのおかげで、ゼアスは地面に倒れずにすんだ。

 

直喜(ええぇぇええええい!!)

ゼアス「デヤァッ!!」ドッゴォォオオオオッ!!

 

気合いを入れた直喜と共に、ゼアスはブルバインに『ゼアス・ニーキック』を放った。

 

ブルバイン「グオオオオォォォォ……!!」

 

ブルバインが怯んだタイミングで、ゼアスはスペシュッシュラエネルギーを右腕に纏う。

 

直喜(受けてみろ、必殺『スペシュッシュラブレード』!!)

ゼアス「デヤァッ!!」

 

ゼアスの攻撃は、ブルバインの鬣を次々と斬って行く。やがて、ブルバインの鬣が全て切断され…ブルバインは光線が使えなくなった。形成が逆転したと思った時……

 

 

ピコンッ…ピコンッ…

 

 

ゼアスのカラータイマーが青から赤へと変わり、点滅を開始した。

 

カラータイマーが青から赤へ変わると危険信号…ウルトラマンは地球大気中に3分以上居ることができないのだ。

 

 

時間は、残り少ない……

 

 

直喜考案の新必殺技『スペシュッシュラブレード』は、あらゆる物を切断できるというメリットがあるが…その反面、エネルギーを著しく消耗してしまうというデメリットを抱えている。

 

直喜(ご、ごめんゼアス…ここまで考えられてなかった…)

 

ゼアス(大丈夫!!諦めなければ、勝てるから!!見てごらん?)

 

ゼアスからの言葉を聞き、ツツジ台高校の校庭を見ると……

 

 

タツミ「ウルトラマン、頑張ってくれ!!」

 

ユタカ「ゼアス頑張れー!!」

 

アカネ「ゼアスー、頑張れぇー!!」

 

亜子&蘭萌「「頑張れー!!」」

 

 

直喜のクラスメイトを中心に、皆はゼアスを応援している。彼らも、ウルトラマンの勝利を信じ…最後まで諦めていないのだ。

 

ゼアス(直喜君なら大丈夫!!ウルトラ博士と呼ばれている君のおかげで、僕は自信を持てるようになったんだから!!)

 

直喜にとって永遠のヒーロー『ウルトラマンゼアス』からも励まされ…

 

直喜(よ、よし!!行くぞ!!)

 

直喜は再度気合いを入れ、構えを取る。

 

ゼアス「シュアッ!!」

 

そして、ブルバイン目掛けて走っていくが…ブルバインは重力操作を行い、ゼアスを近付けようとはしない。

 

直喜(んぐぐぐぐぅ…諦める、もんっか…!!)

 

先程よりも重い負荷に中々前に進めないゼアス。その時…上空から何かがこちらに降りてくるのが見えた。

 

 

グリッドナイト「ハァッ!!」ドッゴォォオオオオッ!!

 

 

それは、コッテンポッペ戦にて突如現れ…力を貸してくれた巨人『グリッドナイト』だった。グリッドナイトの急降下キックを受け、ブルバインの羽飾りが破壊された。その影響で、ゼアスに掛かっていた重力は無くなった。

 

直喜(わわっ!?か、軽い…!!)

 

グリッドナイト「なお…んっ、んんっ!!ゼアス、大丈夫か?」

 

咳払いをしたグリッドナイトは、ゼアスに手を差し伸べる。ゼアスはグリッドナイトの手を取り、立ち上がった。

 

 

 

将「えっ!?ぐ、グリッドマンが2人!?」汗

 

グリッドナイトの出現に、混乱する将。

 

光「グリッドマンって、ビルガモと戦ってる巨人のこと?」

 

将「あ、あぁ…」

 

さきる「あれっ?紫の巨人の姿が…!!」

 

 

 

グリッドナイトは身体を光らせ…『ウルトラナイトゼアス』へと姿を変えた。

 

ナイトゼアス「ゼアス、アイツは任せた!俺はグリッドマンを助ける!」

 

ゼアス「ッ!!」コクッ!

 

そして、ナイトゼアスはビルガモに苦戦するグリッドマンの元へ向かう。

 

ナイトゼアス「ハアアアアァァァァッ!!」

 

ドッゴォォオオオオッ!!

 

ビルガモ「!?」

 

ナイトゼアスは『ナイトゼアス・ドロップキック』をビルガモに撃ち込み、グリッドマンを助けた。

 

グリッドマン「な、何だ君は?」

 

ナイトゼアス「ウルトラナイトゼアス…グリッドマン、俺が貴様を越えるまで死なせはしない。貴様を倒すのは、俺だからな。」

 

ナイトゼアスはそう言うと、ビルガモに向かって走り出す。

 

ナイトゼアス「うおおぉぉおおおおおお!!」

 

そして、紫色のエネルギーを八つ裂き光輪のような円形状に収束して右腕に纏うと…ビルガモの両腕を切り裂いた。

 

ナイトゼアス「今だグリッドマン!!」

 

ナイトゼアスが空中に飛び上がったタイミングで…

 

グリッドオオォォ・ビィィイイイイム!!

 

グリッドマンはビルガモ目掛けて必殺技『グリッドビーム』を発射した。グリッドビームがビルガモに命中すると、ビルガモは大爆発を起こした。ビルガモの撃破を確認したナイトゼアスは、ウルトラマンゼアスの元へと急ぐ。

 

 

 

直喜(ハアアアアァァァァッ…ハァッ!!)

ゼアス「デヤァッ!!」ドッゴォォオオオオッ!!

 

ゼアスはブルバインの脳天に『ゼアス・チョップ』を叩き込み、次にマシンガンキックを繰り出す。

 

ドゴォォオオオオンッ!ドゴォォオオオオンッ!

 

ゼアス「タアアァァッ!!

 

ドッゴォォオオオオオオオオッ!!

 

最後は炎のようなエネルギーを纏った右足で、ブルバインの顔面を力強く蹴った。

 

ブルバイン「グオオオオォォォォ…!!」ヨロッ……

 

ドドォォオオオオオオオオッ!!

 

遂に…ブルバインは地面に横たわった。

 

ゼアス「ッ!!」

直喜(よし、今だ!!)

 

すかさずゼアスは、まるで何かを大事に抱えるような独特な動作を行う。その隣に、ウルトラナイトゼアスが来て…ゼアスと同じ動作を行う。そして、腕を広げると…

 

ゼアス「シェアッ!!」ビィィイイイイイイッ!!

 

ナイトゼアス「ムンッ!!」ビィィイイイイイイッ!!

 

ゼアスは腕を逆十字型に組み、必殺技『スペシュッシュラ光線』を発射…ナイトゼアスは腕を十字型に組み、スペシュッシュラ光線のコピー技『ナイトスペシュッシュラ光線』を発射した。ウルトラマンゼアスとウルトラナイトゼアスの光線を受けたブルバインは、木っ端微塵に爆発した。

 

 

 

将「ゼアスとグリッドマンが勝ったぞ!!」

 

将が思わず声を上げると、生徒達も教職員も大歓声を上げた。ガッツポーズをしたり、互いに抱き合ったりしてヒーロー達の勝利を喜んだ。

 

 

ゼアスが街を元通りにし、除菌作業を行っている中…グリッドナイトはグリッドマンと睨みあっていた。

 

ゼアス「ッ!!」

 

作業を終え、それに気付いたゼアスは慌ててグリッドナイトとグリッドマンの間に入り…グリッドナイトとグリッドマンの手を取った。

 

グリッドナイト「ゼアス…別にグリッドマンと争うつもりは無い。そうすれば、直喜に怒られてしまうからな。」

 

グリッドマン「君は、直喜君と知り合いなのか?」

 

グリッドナイト「違う…直喜は俺の、命の恩人だ。」

 

グリッドナイトとグリッドマンが争わないと分かったゼアスは、ツツジ台高校の校庭を見る。そこには…

 

 

「ウルトラマーン、ありがとー!!」「俺達の高校を守ってくれて、ありがとう!!」

 

なみこ「ゼアスゥー!!ありがとー!!」

 

はっす「最高にカッコ良かったぜ~♪」

 

タツミ「ありがとな、ウルトラマン!!」

 

ユタカ「ウルトラマンって本当に強いなぁ…そりゃあ、神山もあんなに夢中になるわけだ!!」

 

さきる「ゼアスー!!大好きだよー!!」

 

光「私もー!!」

 

亜子&蘭萌「「大好きー!!」」

 

 

ツツジ台高校の教職員及び生徒達がゼアスに感謝し、笑顔で手を振っていた。

 

ゼアス「……。」コクッ…

 

ゼアスはゆっくり頷くと、上を見上げ……

 

 

ゼアス「シェアッ!!」

 

 

多くの人々に見送られ、大空へと飛び立って行った。

 

 

 

直喜「おっとっと…!!何だかフラフラするなぁ……」

 

戦いを終えた直喜は、屋上に戻って来ていた。そこに……

 

ミラクロン「ホヨ~♪」

 

六花「直喜、お疲れ様♪」

 

なみこ「大丈夫、直喜?」

 

はっす「ウチらの肩、かすよ~?」

 

アカネ「直喜君!!」

 

ミラクロンに案内され…六花とアカネ、なみことはっすがやって来た。彼女達は、直喜がゼアスであることを知っている。

 

直喜「あ、ありがとう…皆……」

 

なみことはっすの肩をかり、下校する直喜。

 

なみこ「そういえばさ~…直喜って、どうやってゼアスに変身してるの?」

 

はっす「ウチも知りたい。てか、六花とアカネ…見てたんでしょ?」

 

六花「なみこ、はっす…余計な詮索は許さないよ?」ニッコリ…

 

なみこ&はっす「「すいませんでした…」」チーン……

 

アカネ「それならさ…今度パジャマパーティーでもしようよ♪そこでさ、直喜君にインタビューしよ♪」

 

直喜「ちょ、ちょっと待って…ぼ、僕のマンションじゃ…せ、狭いよ…?」汗

 

六花「ならさ、家においでよ♪直喜と一緒なら、なんだって楽しいからさ♪」

 

直喜「そ、そう…?」

 

なみこ「じゃあさ、台高祭が終わったらさ3日ぐらい振替休日があるじゃん?その時にパジャマパーティーやろうよ!!」

 

はっす「賛成さんせ~い♪」

 

明日は文化祭当日…男女逆転カフェは果たして、成功するだろうか……




ED~ASH DA HERO『Everything(English ver.)』~♪
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。