【完結】駄目な部分が目立つ転生者が、何故か周りから好かれる話   作:やさぐれショウ

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『Everything happiness for a reason.』

私の好きな言葉です。


第97話 曇り空の下で

午後になっても、台高祭は賑わっていた。直喜は隆也を初め…多くの友人達と回っていた。

 

お化け役「ああああぁぁああああああああ!!

 

直喜「ヒイィィッ!?」

 

お化け屋敷では、直喜はお化けにビビり…隆也や六花、アカネの後ろに隠れた。弱虫な性格の直喜は、お化け屋敷を見ると絶対に入らないのだが…隆也らのペースに合わせ、入ることになったのだ。

 

 

 

次に、なみこがいる茶道部の元へ向かった。

 

なみこ「あっ、直喜いらっしゃ~い♪」

 

やって来た直喜を出迎えるなみこ。本格的なお茶を初めて飲んだ直喜は、驚いた顔をしていた。その顔が茶道部員の心を掴んだのは…直喜には内緒にしておこう。

 

 

 

その後、昼食を買ってランチをすることに……ランチの後、クラスへと戻っていった。

 

織江「やっほ~六花~♪って、あら?誰この美人さんは?」

 

直喜「あっ、こ、こんにちは…六花ちゃんママ…///」

 

織江「えぇっ!?そ、その声…な、直喜君!?ちょっと待って!!めっちゃ可愛いじゃん♪」パシャパシャッ

 

直喜「あぅ…!?と、撮らないで…///」アワアワ

 

スマホで写真を撮られる直喜をみた六花は、半ば暴走する織江を止めた。

 

六花「ママ…直喜が困ってるじゃん!!」

 

織江「ごめんごめん♪だってさぁ、女の子に変身した直喜君が可愛くってぇ♪」

 

織江の言葉に…

 

「それはめっちゃわかる」「確かに…なおちー結構似合ってるもんね?」

 

…と、クラスメイト達は言う。

 

直喜(うぅ…は、恥ずかしい……み、ミラクロン助けて…!!)

 

直喜はポケットからZカプセルを落とし、ミラクロンを出した。

 

 

ミラクロン「ホヨ~♪…ピヨッ?」汗

 

 

何故か女装している直喜を見て、戸惑うミラクロン。六花が事情を説明すると、ミラクロンは納得した様子をみせた。

 

織江「あら?何この怪獣…可愛いじゃない♪」

 

直喜「ぼ、僕の友達の…み、ミラクロンです。」

 

織江にお辞儀をするミラクロン。その後、ミラクロンはクラスの手伝いをしてくれることに…できあがった料理を客の元へ運んだり、客引きをしたところ……E組に続々と客が集まってきた。

 

隆也「ミラクロンが料理やドリンクを運んでくれるのは嬉しいな。ウルトラマンファン達からしたらの話だが…」

 

シズム「この料理は、直喜が作ってくれたの?」

 

直喜「あ、うん…」

 

直喜が作った料理は、直喜の大好物であるホットケーキだ。家庭で作るホットケーキではなく、レストランに出てくるような感じのホットケーキを…試行錯誤しながら作ったのだ。

 

直喜(文化祭だから準備しなきゃって、空回りしちゃったけど……でも、こうして結果に繋がったから良かったぁ…)

 

夢芽「直喜、これ美味しいね♪」

 

ちせ「ハムッ…おぉ~!!スゴいっす!!ホテルとかに出てきそうなフワフワなホットケーキですって!!」

 

蓬「あむっ…ほ、ホントだ…!!」

 

暦「な、直喜君…君、スゴいね…」

 

ガウマ「このホットケーキってやつ、相当うめぇな。」

 

オニジャ「うんめぇ~♪」

 

ムジナ「ん~♪」

 

ジュウガ「これは…今まで食べたパンケーキの中で、最も美味…!!」

 

シズム「美味しいよ、直喜。」

 

彼が作るホットケーキはすぐに材料切れになるほど人気であり、先ほどクラスメイトが買い出しに出掛けて何とか材料を確保してきた。

 

隆也「なぁ直喜…これって、どうやって作ってるんだ?めちゃくちゃうめぇからさ、真似してぇよ。」

 

直喜「そ、それはきぎょうひみつ(?)…だよ…」汗

 

織江「私もホットケーキ頼もうかしら?」

 

直喜「は、はいただいま!!」

 

直喜は調理場に戻り、ホットケーキを作り初める。

 

織江「って、君たちもすごい衣装だね…」汗

 

裕太「あ、あははは…」苦笑

 

将「ど、どうも~…」苦笑

 

裕太は直喜と同じくセーラー服で、将はメイド服であった。織江が裕太と将に辛口コメントを送る中…

 

直喜「お、お待たせ致しました…!!こ、こちら…ホットケーキです…!!」

 

頼んだホットケーキが運ばれてきた。ミラクロンはホットケーキが乗った皿をテーブルに置くと、ナイフとフォークを置いた。

 

直喜「あ、熱いので…お気をつけて…」

 

織江「ありがとう直喜君♪」

 

初めて接客をした直喜は緊張しっぱなしだったが…上手くいったようだ。

 

さきる「なおちー!接客変わるよ?」

 

直喜「と、問川さん…あ、ありがとう……」

 

一区切りついた直喜は接客をさきるに任せ、控え室に入っていった。

 

 

 

直喜「…ふぅ~。」

直喜(この格好、何だか落ち着かないなぁ……)汗

 

ゼアス(お疲れ様、直喜君!)

 

直喜(あっ、ゼアス…)

 

ゼアス(どうして女の子の格好をしてるのかな…って思ったら、この為だったんだね。)

 

直喜(うん…クラスメイトが考えたんだ。)

 

ゼアス(とっても面白いことを考えたね!どう、楽しんでるかい?)

 

直喜(うん…僕、すっごく楽しい……文化祭って、こんなに楽しいんだって思えたよ。)

 

ゼアス(それは良かった。楽しむ時は、思いっきりじゃないとね!)

 

直喜(う、うん!!)

 

ゼアスと会話をした後、直喜にご指名が……フロアに行ってみると……

 

 

 

アレクシス「やぁ、直喜君♪」

 

アンチ「直喜。」

 

2代目「来ちゃいました♪」

 

ナイト「…。」コクッ…

 

そこには、アレクシスとアンチ、2代目とナイトの姿があった。

 

直喜「あっ…い、いらっしゃいませ…!!」

 

直喜は4人を席に案内した。アカネが注文を取り、直喜は料理を作る。彼らが頼んだのは勿論…人気メニューのホットケーキだ。料理が届くと、4人はその美味しさに舌を巻いていた。

 

アレクシス(ふぅ…アンチ君にナイフとフォークの使い方を教えるの、大変だったよ……アカネ君と直喜君が恥をかかないようにしないといけないからねぇ…)汗

 

 

 

直喜は休憩を貰い…屋上にやって来た。

 

直喜「……。」

 

上を見上げると…普段は晴れている空は、灰色の雲に包まれていた。曇り空の隙間からは、わずかに夕焼け空が見える。

 

六花「あっ、いたいた。おーい、直喜~♪」

 

そこに、六花とアカネと隆也を初め、なみこやはっす…夢芽にちせ…怪獣優生思想等々……普段から直喜とよく関わっている者達がやって来た。直喜が彼らの顔を見ると、彼らは皆…直喜に笑顔を見せている。

 

直喜(今日は本当に有意義な日だった…初めてのことばかりで緊張したけど、沢山のお客さんに笑顔を届けられた……嬉しかったし、楽しかった……)

 

人生初の文化祭に、直喜は心から満足していた。

 

隆也「なぁなぁ、折角だからさ…ここにいるメンバーで集合写真撮らねぇか?」

 

アカネ「隆也君ナイスアイデア♪」

 

ちせ「いいっすね!!」

 

六花「あっ、直喜着替えてくる?それまで待つよ?」

 

直喜「ううん、こ、このままで平気…」

 

隆也「あぁ…SNSには載せないから安心してくれ。」(^^)d

 

シズム「俺達のベストフレンドと一緒に写れるんだ…こんなに光栄なことは他にない。」

 

オニジャ「そんじゃ、直喜を真ん中にしてな!!」

 

六花「後、阿部君もね?」

 

オニジャの言葉を合図に、メンバー達は直喜と隆也を真ん中にして…集合写真を撮った。1回目はピースサインを…2回目は好きなポーズで写真に収まった。次に六花と夢芽のリクエストで、直喜とツーショット写真を撮ることに…直喜はセーラー服のまま、メンバー達とツーショット写真を撮って貰った。

 

 

 

隆也とガウマ達、怪獣優生思想のメンバー達とグリッドナイト同盟、アレクシスとアンチらが帰った後…直喜はクラスメイト達とも集合写真を撮影した。その中には、クラスから受け入れられたミラクロンもいる。どの写真に写っている直喜も、楽しそうな笑顔を見せていたのだった。

 

 

 

『神山 直喜』…弱虫でおっちょこちょいで、何をするにも空回りすることが多く…とにかく、駄目な部分が目立つ少年…しかし、どれだけ弱くても…どこの世界の誰よりも、優しくて純粋な心を持っている。そんな彼は…

 

今日も曇り空の下で

 

人から喜ばれることしてきた。

 

そして、多くの友人達に囲まれ

 

この地球(ホシ)で生きているのであった。




ED~ASH DA HERO『Everything』~♪



『Everything is gonna be alright.』

私の好きな言葉です。
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