俺の幼馴染はハイパードジっ子兼ネガティブウマ娘です   作:たぬき田中

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執筆してて楽しかった


21話

 やぁ、皆さん。こんにちは。最近、美味しいものを食べた時に、「ヒンナヒンナ」と偶に口に出すようになってしまっカズです。絶対にあの金塊争奪戦の時に出会ったあの少女の影響だと思いながら、俺は目の前にいる人物を眺める。

 

 「あう………ばぁ……」

 

 その人物とは、以前我が家で預かったウマ娘の赤ちゃんであるディープインパクトことディーちゃんである。今回も前と同じ理由で我が家で預かることとなった。

 

 以前、会ったときと比べて明らかに大きくなっている事が分かる。赤ちゃんの成長速度エグくない??そんな変わるもんなん??

 

 ディーちゃんを預かることとなったが、問題なのが1つ。それは今日、ドトウが家に帰ってくるのだ。

 

 ドトウはディーちゃんに対して過去の出来事によって、トラウマを植え付けられている。その出来事が気になる人は是非とも9話を読んでくれ。

 

 そのため、今回は事前にドトウにディーちゃんが家に来る事を伝えてある。無理に会う必要は無いからな。だが、彼女はそれでも家に帰ってくるのこと。あいつ、前にディーちゃんに乳吸われたっちゅーのを忘れたんか??

 

 しかし、事前にディーちゃんが家に来るのを伝えたことによって、ドトウから1人、知り合いのウマ娘さんを連れていくという連絡が入ってきた。なんと、そのウマ娘さんは実家が託児所のことでディーちゃんのような赤ちゃんの世話に慣れてるらしいのだ。それはなんとも心強い。赤ちゃんの扱い方が分からない俺とドトウにとっては救世主ではないか。

 

 俺はドトウとその救世主さんが帰ってくるまでディーちゃんの世話をするのであった。ん?ディーちゃん?You○ubeで何見て………

 

 『どぅもぉー、sya○muでぇす。』

 

 俺はすぐさま、ディーちゃんが見てたスマホを取り上げた。

 

 ☆☆☆☆☆

 

 やぁ、みんな。こんにちは。野生の熊の撃退の仕方や捌き方を北海道で会った少女に教えて貰って無駄な技術を手に入れたカズだよ。

 

 あれからね、五分ぐらい経ったらドトウとその救世主さんが家に帰ってきたんだ。けどね、帰ってきたドトウの姿を見て思わず口を開けてしまった。

 

 よだれかけをかけて、おしゃぶりをしゃぶったドトウが目の前にいたんだ。流石の俺も言葉が出てこない。ギャル化して帰ってきた時よりも衝撃がすごいことになっている。

 

 「こんにちはぁ〜♪スーパークリークです♪」

 

 そして、隣のドトウがとんでもないことになっているのにも関わらず、平然と自己紹介してくる1人のウマ娘さん。スーパークリークと名乗った彼女はドトウとはまた違ったおっとり感があり、そして、ドトウと負けないぐらいのダイナマイトボディをしていた。

 

 「はぁ……、カズです。」

 

 「わぁー♪貴方が幼馴染のカズくんですねぇ♪そして、抱えてるその子がディーちゃんですねぇ♪可愛いぃ〜、ふふ♪」

 

 ーーーゾワッ

 

 おっとぉー??スーパークリークさんの一言一言で俺の第六感である危険信号がビリビリ鳴り響いてるぞぉー??特におかしなこと言ってないはずなのに、今すぐ彼女から逃げた方がいいって思ってるぞぉー??どういうことだぁー??

 

 ………いや、まだだ。落ち着け。早急に決めつけるのは良くないってエアシャカールさんや黒沼さんと出会って学んだじゃないか。とりあえず、もう少し様子を………

 

 「ばぶぅ〜」

 

 「あらあら、ドトウちゃん?もしかして漏らしちゃったんですかぁー?じゃあ、オムツ変えなくちゃですねぇ〜♪あのー、脱衣場をお借りしても良いでふかぁ〜??」

 

 うわぁぁぁぁぁ!!この人、絶対にヤバい人だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

 

 うちの幼馴染に何オムツを履かしてるの!?やべぇよ。この人、普通に危険なウマ娘だったよ!?救世主じゃなくて、破壊神だったよ!!ビルス様もビックリだよ。

 

 「ドトウ!目を覚ませ!!おい!!」

 

 「ばぶぅ〜(殺……して)。」

 

 やっべぇよ。ドトウの奴、ばぶぅしか言ってないけど、明らかに『殺して』って俺に最期のメッセージを伝えようとしてるよ。こんな土日の昼間からヘヴィなメッセージ受け取る日が来るなんて思いもしなかったよ。

 

 でも、そうだよな!?中学3年生にもなってオムツ履かされて、挙句の果てには漏らしちゃった(?)もんな!?そりゃあ、殺して欲しいわ。俺もお前の立場だったら絶対同じことするもん。

 

 「あのー、ドトウに何したんすか?」

 

 「そんな変なことはしてないですよ〜♪最近、ドトウちゃんトレーニングで疲れてたみたいだから癒してあげてたんです♪」

 

 なにをどう癒したらあんな感じになるん!?やっぱ、怖ぇよ、この人。

 

 「あのー、とりあえずドトウを元に戻してもらっていいですか?本当にお願いします。この間、貰った新鮮のリスのお肉あげるんで!!」

 

 「えぇー!?こんな可愛いのにぃ〜!?」

 

 今回ばかりは可愛いよりも可哀想が勝るんだって!!これ以上、幼馴染の赤ちゃん姿を視界に入れたくないんですわ。

 

 「仕方ないです。ドトウちゃんのオムツを変えたら解放します………」

 

 「ちゃんとオムツじゃなくて下着履かせてあげてくださいよ!?」

 

 てか、今解放って言ったな。少し自覚あるやん。

 

 そして、スーパークリークさんはドトウを連れて脱衣場へと足を運ぶ。あぁ………、ドトウがよちよち歩きしてるぅ………。もう、やめてあげてぇ!!!!

 

 スーパークリークさんとドトウが脱衣場へと入った瞬間に、俺はすぐさまスマホを取り出してエアシャカールさんにメッセージを送る。

 

 『うわァ……。お前、家にスーパークリークを招いたのかよ。終わったな』

 

 おいおいおい。彼女から終わったなんて言われたら絶望しかないんだが??

 

 『あいつのお節介な世話焼きによる母性の包容力によっておぎゃっちまうウマ娘やトレーナーは少なくない。マジで気をつけろ。じゃなきゃ、カズお前…………死ぬぞ。』

 

 なんだよ、それ。あの人、ウマ娘限らずトレーナーもドトウみたいな感じにしてるのかよ。本当に怖いって。助けてください、とメッセージを送る。だが………

 

 『悪ィ……。助けてあげたいのは山々だが………今回はパスだ。』

 

 マジですか。あの人が断るなんて相当やぞ

 

 『good luckだ。明日を掴め』

 

 そうメッセージを残して、彼女から送られてくることは一切なかった。

 

 ☆☆☆☆☆

 

 「うぅ……」

 

 脱衣場から帰ってきたドトウとスーパークリークさん。私服へと着替えたドトウだったが、俺の隣でガチ泣きしていた。今回ばかりは流石に同情するので、ドトウの頭を撫でてやる。よしよし。

 

 「それで、私はこの子の面倒を見てあげればいいんですよねぇ〜♪」

 

 「そうですけど、この状況を見てよく普通にそれが言えるっすね。」

 

 目の前で知り合いがガチ泣きしてるんですよ??そんな当たり前みたいな反応やめて。

 

 「ふふ♪じゃあ、ママが甘やかしてあげますねぇ〜♪」

 

 ママじゃねぇだろ。ディーちゃんにとって貴女は赤の他人だよ。

 

 「きゃ……♪きゃ………♪」

 

 だが、ディーちゃんはとても嬉しそうにしている。子供の対応の仕方としての実力は本物だということが分かる。伊達に知り合いやトレーナーをおぎゃらせてるだけある。………何言ってるんだ、俺は。

 

 「はぁ〜い♪カズ君たちも♪」

 

 「なんですか?それは」

 

 「よだれかけとおしゃぶりですよ〜♪」

 

 正気か?そんな自然な流れでよだれかけとおしゃぶり渡す人なんて初めて見たんだけど。

 

 「どうせなら、一緒にお世話してあげますよ〜♪」

 

 「結構です。」(即答)

 

 「だが、断る」(即答)

 

 何でだよ。俺の即答の断りにに対して、あっちも即答で拒否してきたんだけど。なんのやり取りしてんだよ

 

 「ッッ!!カズくん!?危ないですぅ!!」

 

 「………は??」

 

 何かを察したドトウは俺を押しのける。すると

 

 「ばぶぅ〜………」

 

 あ、ありのまま今起こったことを話すぜ。「たった今、俺がいたところにいたドトウが一瞬にしておしゃぶりとよだれかけを付け、ガラガラを手にしていた。」な、何を言っているのか分からねぇと思うが俺も何が起こったのか分からなかった。頭がどうにかなりそうだった。催眠術とか超スピードとかそんなチャチなもんじゃ断じてねぇ!!もっと恐ろしいものの片鱗を味わった。

 

 「あらあら〜♪外れてしまいましたぁ〜♪」

 

 スーパークリークさんは困ったと言わんばかりな反応をする。それなのに、なぜか嬉しそうだ。まるで調教のしがいがあると言わんばかりに。

 

 「ばぶぅ………(逃げて……カズくん)」

 

 赤ちゃん化したドトウがガラガラしながら俺に話しかける。ばぶぅしか言ってないけど、何言ってるかは分かる。

 

 だが、逃げたとしても相手はウマ娘だ。逃げ切れる自信なんてない。まして捕まったら、俺もドトウと同じく赤ちゃん化されることが確定してしまう。なんつークソゲーだ。

 

 「あっ………あっ………!!」

 

 「あらあら〜」

 

 絶体絶命という場面でスーパークリークさんが抱っこしているディーちゃんが泣きそうな表情をとる。あれは………

 

 「お腹が減ったんでちゅね〜」

 

 彼女が言った通り、あれはディーちゃんがお腹を減らした時の泣き顔だ。

 

 「ばぶぅー!!」

 

 「あら………??」

 

 すると、ディーちゃんはスーパークリークさんの豊満な胸に顔を突っ込む。あれ?なんかどっかで見たことがある展開になってきたな。

 

 「んもー、元気いっぱいなウマ娘ちゃんでちゅね〜♪」

 

 だが、呆気なく剥がされてしまうディーちゃん。ここで、経験値の差が出てしまったか!?

 

 ーーーガシッ

 

 「あら?ドトウちゃん?」

 

 しかし、ここで赤ちゃん化したドトウがスーパークリークさんを抱え、身動きを封じる。スーパークリークさんがドトウを剥がそうとしても、流石の相手が自分と同じくウマ娘だとそれは難しいものだった。

 

 「ばぶっ!!(い、今ですぅ〜!!)」

 

 「ばぶっ!!」

 

 そして、再度、スーパークリークさんの胸へと突撃するディーちゃん。胸元をガバッと解放し、顔を突っ込む。

 

 「あっ……、こらっ………そこは………めっ」

 

 先程までとは打って変わって、恥ずかしそうな表情を浮かべるスーパークリークさん。もぞもぞとディーちゃんは登山を進め、早急に山頂へとたどり着いた。

 

 山頂へと辿り着いたディーちゃんがやることはただ1つ。山頂しか存在しないソレを咥え、ただ貪り尽くすのみ。

 

 ーーーちゅううううううううううう

 

 「らめぇぇぇぇぇぇ!!!」

 

 ボンと羞恥心が限界突破したのか、倒れ込むスーパークリークさん。その表情はまさに18禁そのものだった。

 

 念の為、スーパークリークさんをソファで寝かせたあと、ドトウを赤ちゃん化から解放するために色々模索するのであった。

 

 ☆☆☆☆☆

 

 「ごめんなさいねぇ、ディーちゃんの面倒も見てもらったのに夕飯のお手伝いまでしてもらっちゃって」

 

 「お構いなく〜♪」

 

 あれからドトウと2人でディーちゃんの相手をしているとスーパークリークさんも目を覚まし、特に暴走することなく、彼女から赤ちゃんの世話について色々と教えて貰っていると母ちゃん達も帰ってきた。

 

 夕飯の支度をしようとすると、スーパークリークさんが手伝いを名乗り出て母ちゃんと一緒に夕飯の準備をする。暴走しない限りだと、スーパークリークさんって普通に良いウマ娘さんなのになぁ。

 

 「あ、あの、カズくん!!」

 

 「どうした??」

 

 ソファでボケーとしていると、ドトウから話しかける。今回の1番の被害者って、多分ドトウだよな。

 

 そんなことを思っていると、何故か彼女からよだれかけとおしゃぶりとガラガラを渡される。ん?何でかな?

 

 「わ、私が………カズくんのお世話してあげます!!」(キリッ)

 

 わーお。めちゃくちゃドヤ顔して、めちゃくちゃ変なこと言ってるこの子。アホなのかな?アホだったわ。こいつは赤ちゃん化して、何を学んだのかな?

 

 「わぁ〜♪ドトウちゃん。その世話、私も一緒にしていいですかぁ〜♪」

 

 やっべぇー、スーパークリークさんも参戦しようとしてるよ。鬼に金棒とはまさにこの事だよ。

 

 すいません、エアシャカールさん。俺、どうやら明日を掴めそうにないです。

 

 そして、そこから俺はドトウとスーパークリークさんのやりたい放題に世話をさてしまった結果、1週間ほど引きもこり生活を送ることになるのであった。

 

 あと、ドトウとは2週間ほど口を開かなかったとも言っておく。

 

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