俺の幼馴染はハイパードジっ子兼ネガティブウマ娘です 作:たぬき田中
ランキングに載ってました。ありがとうございます
この間、クラスメイトがこんなことを言っていた。
『メイショウドトウさんのレース、凄かったぞ』と。
先週の日曜日にドトウは大阪でレースがあったみたいなのだが、クラスメイトはわざわざあいつのレースを見に行ってくれたみたいだ。ちなみに、俺はそのレースの日は体調を崩していたため、見に行くことが出来なかった。
クラスメイトの発言に、俺は何だか誇らしく感じた。幼馴染としてこれ以上の嬉しいことはないだろう。
しかし、クラスメイトは続ける
「メイショウドトウさんのおっぱい、めちゃくちゃ揺れてた。それはもう、ぶるんぶるんと。お前はいいよな。レース以外でも揺れてるの見れるんだから。」
その一言を聞いた瞬間、俺はクラスメイトに目掛けてシャイニング・ウィザードをぶちかました。
別にクラスメイトがあいつのことを卑猥な目でみたからシャイニング・ウィザードをぶちかました訳では無い。俺だって、あいつが走ってる時はつい、壮大に揺れているドトウの胸に視線が向かってしまうことはよくあるからな。
俺が気に入らなかったのはレース以外でもドトウの胸が揺れているところを見ている、という発言に対してだ。
確かに、その発言に関しては否定はしない。そんなことはあいつと関わってきて日々、しょっちゅうあるからな。
しかし、そのしょっちゅうある中でもほとんど、俺は被害に遭っているのだ。ただ、普通に揺れていればいいものの、なぜか災害が降り掛かってくる。なにかの天罰かな??
その例を挙げるとしたら、あいつは歩くだけでも結構胸が揺らぐ。ジャンプした時とかはマジでやばい。家にいる時、体力低下を防ぎたいということなので、俺の家の庭でドトウは縄跳びを励んでいた。
ドジっ子のくせに、三重跳びからの隼という意外なコンビ技を繰り出すドトウ。それを見て、衝撃を受ける俺。あ、俺が衝撃を受けたのはドトウが縄跳びの技をした事じゃなくて、馬鹿みたいに揺れている胸のことをさしている。
1時間ほど、縄跳びを続けていたため、俺はドトウにタオルを用意しようと思い、一旦離れ、タオルを手にして再び庭にやってきたのだがーーー
「ドトウ、タオルを」
「ふぇぇぇん!!カズくぅぅぅん!!」
さっきまで縄跳びで匠の技をしていたドトウだったが、数分目を離した隙に、なぜが全身に縄跳びに絡まって亀甲縛りみたいになっていた。なんでだよ。人為的な縛りをドジだけで確立させてんじゃねぇよ。
しかし、まぁ………亀甲縛りされているドトウの姿は見慣れている俺ですら刺激が強いもので。当然ながら前傾な姿勢になっちゃうよね。
「う、うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」ブチィ!!!
「ちょ、ドトウ。落ち着け!!それは冗談じゃ済まされーーーくばっ!!!」
恐らく、俺が目線を逸らしながら前傾の姿勢をとっているため、身体的にどうなっているのか、を理解したドトウは恥ずかしさの余り、叫びながら自身を縛っている縄跳びを強引に引きちぎり、そのまま俺に向かってタックルをぶちかます。2、3mほど吹っ飛んだ俺はそのまま意識を失い、目が覚める頃は俺はベットにいた。
そんな過去があるからこそ、おれはのびているクラスメイトに対してこう呟いた。
「ドトウの揺れる胸はレースだけにしとけ。それ以外は………命がいくつあっても足りねぇ」
ってね。前回に続けて、何言ってるんだろうね、俺は。
☆☆☆☆☆
「か、カズくん!!真剣な話がありますぅ!!」
ベットの上でゴロゴロしていると、ドトウは真剣な表情を浮かばせながら俺の部屋へとやって来た。
「な、何?」
「こ、こっちに来て正座してくださいぃ!!」
ドトウは正座をして、前のスペースを手でパンパンと叩く。
唐突の幼馴染の奇行に、頭を悩ませながらも俺はベットから降りてドトウの前で正座をする。
「わ、私!先週、レースがありましたぁ!」
「あぁ、大阪のやつね。」
俺が体調崩して見に行けなかったレースだ。見に行ったクラスメイト曰く、圧勝したらしい。
「わ、私……が、頑張ったんですよぉぉ!!」
「うん。頑張ったな。」
ぴょこぴょことアホ毛を揺らしまくるドトウ。何がしたいんだ?
「れ、レースに勝ったご、ご褒美が欲しいですぅ!!」
「はぁ?ご褒美ぃ?」
まさかの発言に俺は声を上げる。ドトウが俺にご褒美をねだるなんて、珍しい。明日は雨が降るか??
「まぁ、いいけど。っても、何もないぞ?唐突に言われたから」
せめて、事前に言ってくれたら用意出来たんだけどな。今出せると言ったら、このあと食べようと思ったハッピー○ーンぐらいだ。
すると、ドトウは顔を赤く染めながら両手を大きく広げーーー
「私をギュッと、だ、抱きしめてくれたせんかぁ?」
「なっ!?」
おかしいおかしいおかしいおかしい!!ドトウのやつがそんな、大胆な行動を自分からしてくるなんて!!
だいたい、ハグなんて恋人同士がやるもんだろ?所詮、歳が2個離れてて、幼馴染である俺がそんなことをやってもーーー
「だ、ダメですかぁ?」
「………はぁ。これっきりだからな。」
そう言って、俺はドトウをゆっくり抱きしめる。そんな顔で言われたら断りずらいだろ。せこいヤツめ。
あと、残念だから俺はドトウとそんな身長が変わらないため、恋愛ドラマとかで見るようなかっこいいハグはできない。なんなら、こいつの胸が凄くてギリギリ背に両手が届くくらいだ。
でも、ドトウがレースで頑張って勝ったのは事実。これで次に活かせるのならば……これぐらい容易いことだ。………ごめん、ちょっと嘘ついた。今回だけにして。緊張してヤバい。
それにしても、どうしてドトウが唐突にこんなことを………
ーーーカシャ
「は?」
この場では絶対に聞くことの無いカメラのシャッター音が聞こえる。音のした方に視線を移すと
ニヤニヤとした母ちゃんが一眼レフカメラを構えていた。
「あんたの差し金かぁぁぁぁぁ!!!」
今すぐに殴りに掛かりたいところだったが、俺の胸に顔を埋めているドトウが気持ち良さそうにしているため、行動することが出来なかった。
それをいいことに母ちゃんは俺たちの姿を一眼レフカメラで撮りまくるのだった。