・メガシンカ
通常の進化とは別の一時的な強化形態の事。『進化を超えた進化』とも呼ばれる。
特定のポケモンは特殊なエネルギーを受ける事で姿を変える場合があり、これを特に『メガシンカ』と呼ぶ。それらの多くは能力が格段に上昇し、場合によっては新たな能力を獲得する。
メガシンカに必要なエネルギーは人間の生命エネルギーとポケモンの生命エネルギーを掛け合わせる事で生成され、これを便宜的に『メガシンカエネルギー』と呼称する事にする。
通常の進化とメガシンカの決定的な違いは必要とするエネルギーの在り処であり、通常の進化が『内』からの変化であるのに対してメガシンカは『外』からの変化というところにある。
進化に必要なエネルギーとは膨大であり、通常であれば幾多の経験を得てエネルギーを内に溜め込み、それを解放する事で始めて為す事が出来る。
同様にメガシンカも姿形、場合によっては性質までも変える以上は進化と同等もしくはそれ以上のエネルギーが必要であり、仮に異能トレーナーが生命エネルギーを分け与える能力を持っていたとしても、一個人が急造で生み出す量ではとても賄えない。
ではその問題を解決する方法は何なのかと言えば、一般的には後述する『キーストーン』と『メガストーン』と呼ばれる宝珠を使用する事である。
・キーストーンとメガストーン
メガシンカエネルギーを生成補助する為の道具が『キーストーン』と『メガストーン』と呼ばれる宝珠であり、これらは特殊な鉱石から作成される。
例としては宇宙から飛来した隕石や、フェルム地方に存在するという共鳴石等が挙げられるが、いずれも周囲からエネルギーを吸収してその内に溜め込み、人やポケモンの意志や感情に反応するという性質を持つ。
この性質により、宝珠を身に付けていればエネルギーが充填されていく仕組みとなり、バトルの時にパートナーと心を一つにして宝珠に溜め込まれたエネルギーを解放する事で、メガシンカに足るだけのエネルギーを発生させる事が出来る。
ただし気を付けなければならないのが、メガシンカ発動中は常にエネルギーを放出・吸収し続けている状態であるという事である。
宝珠に溜め込まれたエネルギーが尽きれば自動的にメガシンカ解除──とはならず、あまりに長時間その状態でいると人間やポケモン本体のエネルギーを吸い尽くしてでもメガシンカを維持しようとする為、少しでも疲労を感じたり必要が無い場面ではすぐにメガシンカを解除する事を推奨。
この事から己の身体を厭わない限りはバトル中に使えるメガシンカポケモンは原則一体が限界であろう。
・メガシンカの条件
前項でも説明した通り、メガシンカエネルギーの供給である。
キーストーンとメガストーンには人とポケモンの生命エネルギーが溜め込まれており、それらを解放することでメガシンカエネルギーを生み出せる。
解放条件は『パートナーと心を一つにする事』であり、理由としては単にエネルギーを放出しただけでは上手く融合反応が起きないからという事情がある。
とはいえある程度の信頼関係を結べていればメガシンカ自体はそう難しい事でもなく、捕まえたてであったり余程見放されている状態でもなければ、二つの宝珠さえ揃っているなら問題無く現象を起こせるだろう。
逆に言えば信頼関係が結べていなければ宝珠を揃えたところで無用の長物となる。
メガシンカとは『絆の表れ』なのである。
・可能性の話
あくまでも可能性の一つでしかないが、メガシンカを常態とする個体も理論上は存在する。
まず、メガシンカに必要なエネルギーを直接生み出せるのなら必ずしも宝珠は必要というわけではないという事。
かつて人とポケモンが交わったという伝承が残っている事。
そしてそれを証明するかのような存在の少女がいる事。
これら三つから『人の生命エネルギーをポケモンが自力で生み出せるようになればメガシンカを常態とするポケモンが生まれるのではないか』という仮説に至った。
草案としてはタマゴの状態のポケモンに人の遺伝子を注入したり、人の血や肉等を混ぜた食物を食べさせたりする事で人間の性質を獲得し、人間側の生命エネルギーを生み出せるのではないかというものがある。
ただしこれはポケモンに人の味を覚えさせる行為でもあり、一つ間違えば有害指定獣扱いとなり最悪の場合始末される恐れがある為、表に出すべき論ではない。
比較的マシな案としては充分に生命エネルギーを溜め込んだキーストーンを食わせ続ける事だろうか。
だがこれでは人間の性質を獲得した事にはならず、宝珠を必要としないメガシンカは出来ても常態化とは程遠いだろう。やはり人間の性質をポケモン側に持たせる必要がある。
どちらにせよメガシンカを常態とする個体を作り出すには可能であればタマゴから、遅くとも幼体の時点で先を見据えた育成を施す必要があるだろう。
研究を続ける事とする。