鋼鉄の心:亡霊との戦い   作:アイゼンパワー

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【やった】休みもらった【休める】pt2

371:元帥

東部戦線のレギオンはだらしないですなぁ!砲撃受けただけで撤退するとは!

 

372:名無しの戦略家

そりゃ余裕ぶっこいて斥候型(アーマイゼ)派遣したところにあんなんぶつけられたら誰でもそーする

 

373:名無しの戦略家

他の戦線にゃもう斥候型(アーマイゼ)なんか戦闘には出張ってないぜ

 

374:名無しの戦略家

戦車型(レーヴェ)近接猟兵型(グラウヴォルフ)が連隊規模で押し寄せてきやがるからな

 

375:元帥

そういや愛しのレーナがハンドラーに着任したで

 

376:名無しの戦略家

おっ、流血姫(ブラッディ・レジーナ)の初任務か?

 

377:名無しの戦略家

ブラッディの片鱗を見せないように祈るよ

 

378:元帥

戦闘が多くて極めて楽しい。とてもたのしい!これぞ休暇!って感じがする

 

379:名無しの戦略家

休暇(やってることは仕事)

 

380:元帥

今は酒飲んで寝てるゾ

 

381:名無しの戦略家

どうやって寝ながら掲示板やってるんでしょうなあ

 

382:名無しの戦略家

絶対嘘ついてるゾ

 

383:名無しの戦略家

嘘つきは泥棒の始まりだぞ

 

384:元帥

酒飲んでるのはほんとだぞ。持ち込んだウォッカ飲んでる

 

385:名無しの戦略家

そんなもん持ち込むなや

 

386:名無しの戦略家

お前以外みんな子供なんやぞ

 

387:名無しの戦略家

子供を戦わせることに対して元帥閣下より一言頂こうと思います

 

388:元帥

人的資源であることには変わりないから無問題(モーマンタイ)

 

389:名無しの戦略家

それはそう

 

390:名無しの戦略家

いやそうではない

 

391:元帥

どうせ根こそぎ動員すれば子供だろうとなんだろうと前線に行くことになるんだし多少はね

 

392:名無しの戦略家

そこまで末期じゃないし……

 

393:名無しの戦略家

楽しそうで結構結構

 

394:名無しの戦略家

飲酒運転すんなよ

 

395:元帥

「さぁ来い!戦い方を教えてやる!」

 

396:名無しの戦略家

リンクスの戦い方は知らなくていいです

 

397:名無しの戦略家

でもシンは知りたがりそうじゃない?

 

398:名無しの戦略家

どっちも高機動戦をモットーとしてるからね

 

399:元帥

………(高機動戦が苦手だった)

 

400:名無しの戦略家

リンクスなのに?!

 

401:名無しの戦略家

マジで言ってるのかよ

 

402:元帥

それ昔も言われた

 

403:名無しの戦略家

そういや大攻勢どうすんねん

 

404:名無しの戦略家

いきなり話題変わったな

 

405:名無しの戦略家

急にどした?

 

406:元帥

生活に仕事を持ち込まない主義なんで

 

407:名無しの戦略家

>>406おめーは生活も仕事だろ

 

408:名無しの戦略家

休暇中に仕事してるじゃん

 

409:名無しの戦略家

いやな、モルフォ君の対空能力を急に思い出してな

 

410:元帥

艦隊の誇りこと“紅い八月”とラ・テスタメント・ドゥ・ラ・メールに任せるわ

 

411:名無しの戦略家

そんな簡単にはいかんやろ

 

412:名無しの戦略家

でもまあ遠い未来の話やろ

 

413:名無しの戦略家

遠い未来(数ヶ月後)

 

414:元帥

もうそんな時期か

 

415:名無しの戦略家

せやで

 

416:名無しの戦略家

大攻勢には備えておけよ

 

417:名無しの戦略家

主任砲の整備は良いか!

 

418:名無しの戦略家

迎撃砲の稼働率は良いか!

 

419:名無しの戦略家

グラン・ミュールの稼働率は良いか!

 

420:名無しの戦略家

第二グラン・ミュール稼働率は良いか!

 

421:名無しの戦略家

陸と海の誇りの準備は良いか!

 

422:元帥

ヨシ!ヨシ!ヨシ!ヨシ!ぜーーーーんぶヨシ!

 

423:名無しの戦略家

指差し確認したか?!

 

424:元帥

……してない

 

425:名無しの戦略家

しろ!!!!!

 

426:元帥

休暇中やぞ!!!!!

 

427:名無しの戦略家

知るか!!!

 

428:名無しの戦略家

死にたくないならしろ

 

429:名無しの戦略家

休暇くらい途中で切り上げろ!

 

430:元帥

えーー………

 

431:名無しの戦略家

帰れ帰れ

 

432:名無しの戦略家

言うてあと数ヶ月はあるのに?

 

433:名無しの戦略家

早い方がいいだろ

 

434:元帥

もうちょっと休暇楽しんでからでいいよね……

 

435:名無しの戦略家

ぶっちゃけスピアヘッド戦隊が特別偵察に出てからでいいべ

 

436:元帥

だよね!(酔ってる)

 

437:名無しの戦略家

よーしもうちょっと楽しんだれ

 

438:元帥

おっ、レーギオンがきーたなー

 

439:名無しの戦略家

うわぁ酔ってる

 

440:名無しの戦略家

警報も幻聴だったり

 

441:名無しの戦略家

そんなこたねえだろ

 

442:元帥

なんか心地良い、身体が熱いぜ

 

443:名無しの戦略家

このスレを見ているいい子の諸君!飲酒運転は違法だぞ!

 

444:元帥

豚を取り締まる法律なんざねえんだよ!

 

445:名無しの戦略家

問題はあなたは豚じゃないと言うことであって…

 

446:名無しの戦略家

共和国市民でしょ

 

447:元帥

あそっかぁ……帰ったら大人しく免許差し出すか…

 

448:名無しの戦略家

……フェルドレスって何免許で運転できるんだろ

 

449:名無しの戦略家

特大じゃね?戦車はそうだったから……

 

 

ーーー

 

「担当部隊の変更……ですか?」

 

ヴラディレーナ・ミリーゼ少佐は机越しに目の前に座っている准将……カールシュタール准将に問う

 

「そうだ、ある部隊のハンドラーが退役することになってね……急遽別の隊のハンドラーから代わりの者を選出したと言うわけだ」

 

彼は執務卓から立ち上がり、ミリーゼのそばを通り応接用のソファまで歩き、彼女に座るよう促す。その途中である書類を手の中に収める。

 

「後任決定まで待機させておけないと言うことは、重要拠点の防衛戦隊なのですか?」

「まぁ…ある意味ではそうだな。東部戦線第一戦区第一戦隊、通称スピアヘッド戦隊。東部方面軍全体から古参兵を集めた…まあいわゆる精鋭部隊だよ」

 

ミリーゼ少佐は促された通りにソファに座り、差し出された書類を読む。

 

「新米少佐の私に務められる大任とは思えませんが……」

 

准将は書類の右上に小さく記されている紅い文字を2度叩く。

それは「ヴラディレーナ・ミリーゼ少佐をこの部隊のハンドラーに任命せよ ジュリア=ロコソフスキー」と書かれている

 

「ジュリア=ロコソフスキー……元帥補佐官の……!」

「そうだ、この命令は私より上から来ている。君がなんと言おうが、拒否することはできない。それに……過度な謙遜は反感を買うぞ?レーナ」

 

カールシュタール准将はこれまでの冷徹な雰囲気を崩し、柔らかな、まるで家族に接するような態度で話し始める。

 

「最年少で少佐まで上り詰める才媛がそれを言うかね?……ヴァーツラフも誇りに思っているはずだよ」

 

ミリーゼ少佐……レーナは口元を緩め、軽く微笑む。

 

「すいません、ジェロームおじ様」

「マルガレータの調子はどうだ?」

「母は…相変わらずです。早く結婚しろとばかり」

「まぁそうだろうな。私が君の母でも同じように思うよ」

 

軽く世間話をし、仕事の話に戻る。

 

「実はなり手がいないのだよ……ハンドラーの」

 

それにレーナは軽く驚愕する、なぜなら彼女の思想ではとても考えられないことであるからだ。精鋭部隊の指揮管制官になるのはまたとない名誉のはずだ……

 

「精鋭部隊なのでしょう?その指揮を任されるのはまたとない名誉なのでは?」

「まぁ、部隊はそうなのだがね……少々曰く付きの部隊なのだよ…」

 

准将の顔色が変わる、まるで話してはいけない何かを話すかのように。

 

「ハンドラーの“自殺”率が異常に高い。それに“亡霊の声”を聞いたなどと言うハンドラーもいる」

 

その後に彼は軽く俯き、小声で呟く

 

「ここでの自殺がどう言う意味か……君はわからんだろうな。あの頃、君はまだものを知らない可愛い娘だったからな……」

 

そしてレーナに向き直る。

 

「忠告ついでにもう一つ。戦死者数を報告書に載せるのはやめたまえ、損害数だけでいい。公的には前線に人間はいないことになっている以上、戦死者は存在しないのだよ」

 

レーナの表情は先ほどと打って変わり、毅然としたものになる。何かを訴えるように、胸に手を当て、立ち上がって叫ぶ。

 

「だからといってこんなこと……本来認められるものではありません!」

 

准将の態度は変わらない。

 

「プロセッサーとの過度な交流もやめたまえ、私は君がドジを踏んで壁の前に立たされているところを見たくはないからね」

「しかしッ!部下との交流は指揮官として必須の……!」

「指揮は現場の連中に任せておけばいい。我々はオペレーターだ、敵がどこに来たか、帰っていくのかそれとも攻めてくるのかを告げるだけでいいんだ……君はやりすぎだ。」

 

しばらくの間、二人の間には沈黙が続く。そしてそれを破ったのは准将であった。

 

「とにかく、君を第一戦区第一戦隊付き管制指揮官に任命する。これは一ヶ月後に効力を発揮するため、それまでに引き継ぎ業務を終わらせるように。」

「……ヴラディレーナ・ミリーゼ少佐、拝命致しました。最後の任務まで気を抜かずに奮闘、努力致します。」

「大変よろしい、職務に励みたまえよ」

 

 

 

『それで?受けちゃったの?』

 

窓越しに彼女の友達である研究者、アンリエッタが問いかける。レーナの心拍数、脳波、血圧をモニターし、レイドデバイスの設定を調整する。

 

「うん」

『はぁ〜〜全く、レーナってばどんだけ物好きなのよ』

「それにハンドラーを壊すとかどうせ作り話でしょ?」

 

レーナは検査用のベッドの上に横たわりながら受け答えをする。彼女の顔は安らいでおり、友との会話を楽しんでいるようだ。

 

『いえ、本当の話よ。何人も精神疾患と診断されて外されてるのよ。自殺率の話も本当、元帥を除いて5人のハンドラーがスピアヘッド隊についたけどそのうち3人が自殺。』

 

レーナの顔が少し固まる。

 

『はい、今日も異常なし。お疲れ様~』

「でもどうして自殺なんか…」

 

検査着から着替えながらレーナは問いかける。

 

「レイドデバイスの精査の依頼がうちに来たけどね、欺瞞音声流すプログラムが挟まっていたこと以外異常なし。それ以上調べようにもハンドラー本人は死んでるし、何なら保安局からも手紙が来たのよ?」

「どんな手紙?“調査に協力します!”とか?」

「“これ以上は手出し無用、自らの職務に集中せよ”…脅しよ」

 

 

 

翌日、ハンドラー指揮所

 

「プレアデス!応答してください!プレアデス!」

『奴は死んだよ!運のねえやつだ!』

『まったくだ!ギャハハハハ!』

 

砲弾が飛び交い、銃弾の応酬が行われる前線。しかしそこはイメージとは違い、笑いに満ちていた。

もっとも、その笑いは狂笑のたぐいだが。

狂ったように笑いながら戦い、死者を嘲笑う。死者には恨み言を言う口もなければやり返す腕もない。そして弱い、弱いから死ぬのだ。だから嘲笑うのだ。

 

 

 

 

死者に敬意を払うのは人間のみ、そして彼らは人ではない。

彼らはエイティシックス。戦いの中に生き、戦いの中で死ぬ者達である。

 

 

 

 

 

『敵が……撤退を開始しました。第三戦隊は…帰投してください』

『ふん、プレアデスの死体を回収しろ。帰るぞ』

『おう、ドレッドノートはどうする?』

『スカベンジャーどもに任せておけ』

 

戦闘は終わり、敵は文字通り全滅。

死者はプレアデスのみ、死因は戦車型(レーヴェ)の流れ弾がドレッドノートの装甲が薄い腹部に命中したためであった。

 

『亡くなったプレアデス……本当に残念です………』

 

レーナは顔を覆い涙を一粒こぼしていた。

 

『へいへい、ハンドラー様はお優しいことで…ケッ……いつもいつもお優しい言葉ありがとうございますぅ……こういえば満足か?ん?』

『………帰るぞ、何モタモタしてるんだ』

 

彼女は目頭を抑え、苦悶の中で報告をする。

 

『第三戦隊は再編成され、新しいハンドラーが着任することになりました……私はスピアヘッド戦隊の指揮につくことになりました………これまでありがとうございました…』

『おう、聞いたか?スピアヘッド戦隊だとよ!』

『いい知らせを聞いたな。“あの人”が今はあそこにいると言う噂も聞いたしな……』

『死神とあの人によろしくいっておいておくれよ!』

 

『『ギャハハハ!』』

 

 

足が地面を叩く音と狂笑と共に通信は切れた。

最後の言葉の真意を知ることもなく。

 

 

 

 

 

 

同日、夜。

第一戦区第一戦隊宿舎にて

 

「あー全く酒飲みながら戦うんじゃなかった」

「だからいったでしょーが」

 

<オッツダルヴァ>はすっかり参っていた。昼頃に愛するウォッカを飲みながら出撃したはいいものの、酔っ払ってしまいドレッドノートの足を近接猟兵型に斬られ、アルドレヒトに大目玉を喰らってしまったからだ。

 

「あー全く、あの親父があんなに厳しいとはなぁ……」

「また飲んでるのか?」

 

その隣に鉄色の髪を持つ大柄な青年が座る。

 

「ライデンか……お前の名前を聞くたびに昔のことを思い出す…そんなことよりだな」

 

そう言って彼は手に持っている瓶を開け、ライデンに向かって差し出した。

 

「飲むか?」

「いや、いい」

 

ライデンはそれを断った。

 

「俺はあんたの昔話が聞きたいんだがな…」

「いいぞ!何が聞きたい?昔話だけはたくさんあるぞ!」

 

そして手に持ったウォッカを煽る。

 

唐突にレイドデバイスが起動する。作動ランプが青く光り、音が流れてくる。

 

静寂が宿舎を包み、全員がレイドデバイスから流れてくる美しい声に耳を傾ける。

 

『ハンドラー・ワンよりスピアヘッド戦隊各員。はじめまして、本日より、あなた方の指揮管制を担当致します。今晩は着任の挨拶のために連絡しました』

『はじめまして、ハンドラー・ワン。こちらはスピアヘッド戦隊戦隊長パーソナルネーム<アンダーテイカー>です。ハンドラー交代の通達は承っています。本日よりよろしくおねがいします』

『こちらこそよろしくお願いしますね、アンダーテイカー』

 

そしてそこに割って入る声が一つ。

 

『うむ、ご苦労だがな、ミリーゼ君。時間を考えたまえ、壁の中と外では時間の流れが違うとでも思っているのかね?』

『えっ?あっ、元帥閣下?!』

『違う、パーソナルネーム<オッツダルヴァ>。本名を呼びたいならマクシミリアン・テルミドールとでも呼びたまえ』

 

『はっ、はい!』

 

 

 

 

 

 

「おっさんマジで何モンなんだよ」

「前に言ったろう?ただの戦闘狂だよ」




会話を書くのが難しい…

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