また届いたサンプルを飲ませてもらった。葵は袋を開けて匂いを嗅いで「少なくともお姉ちゃんの苦手な味ではない」と判断。ひとまず安心である。ていうか何あれ?なんで匂いから味を想像できるんやろうか。いや、確かに食事のときは味覚だけじゃなくって嗅覚もめっちゃはたらいてるとは聞くし、ウチも豆によって匂いに違いがあるのはわかるんやけど、あんな風に味を予測することはできない。
コーヒー好きならできる人は多いんやろかと色んなお客さんに聞いたことがあったけど、だいたいみんなできるみたいだった。買って帰って袋を開けて、「お、今回はこんな味っぽいかな」ってなるまでがセットらしい。まだコーヒー歴の浅い紫ちゃんでさえそうだと言う。できたらコーヒー屋の店員としては便利なんやろうけど、ちょっと気持ち悪いなとも思ってしまっている。あ、でも最近は「言われてみれば苦手っぽい味がしそう」ぐらいには匂いで判断できるようになってきた。まあここぐらいで止めておけばまだ人間でいられるだろう。
実際飲んでみた感想なんやけど、めちゃくちゃおいしい。ウチの好みど真ん中ってわけじゃなくてオーソドックスな感じの味なんやけど、全部がうまいことまとまっているというか。チェーン店で出てくるコーヒーのクオリティを全部良くした感じ。あれに50円プラスしてこれが出てくるんなら全然お金は出せる(葵にそう言ったら、50円じゃ収まらないと言われた)。あとアイスコーヒーにしてもあまり味が変わらない。だいたいアイスにすると目立つ味と消えちゃう味が出てくるけど、このコーヒーはホットのときのままだ。しかもみんなが飲みやすくておいしくて、そのわりには値段が控え目。いや他のコーヒーに比べりゃ安くはないんやけど、味からもっと高いと思ってたら想像してた数字の7割ぐらいの値段だった。これには葵も満足げである。そして量も十分にある。注文は済ませたけど届くのは早くて来週らしいんでこの休みには間に合わなさそうです。
そうそう、この忙しくなる直前に書いて以来ウェルカムボードに触ってないはずなんやけど、今朝見たらいつの間にか最新の情報に更新されていた。レイアウトの感じもウチが書いたものそっくりなんやけど、私は触っていないし、葵に聞いても書いていないという。なんか手がかりはないもんかと調べてたけど特に見当たらず。一応店の裏のボード用のペンを置いてある引き出しを見てみたら、入れた覚えのないメモが入っている。薄々犯人を察しながら読んでみれば「感謝しろ」とだけ書いてあった。こういう手口を好んで、かつペンの在り処を知ってる人間など一人しかいない。感謝の言葉は後回しにして、とりあえず使いどころのなかった意味の分からんスタンプを連打しておいた。不法侵入もほどほどにしとけよ。