コトノコーヒー 姉の呟き   作:みえふぁ

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まあなりたくはない

だんだん腰の調子が良くなり始めた。働きながらで治るもんかなと思ってたけど案外なんとかなるものである。とかいう素人考えでほっとくとえらいことになったりもするんで、何か身体に調子悪いところがあるようなら素直に病院へ行きましょう。たぶん知っての通り私はめんどくさがりなんだけど、知り合いの父親が病院行かずにほっといたらある日リビングでぶっ倒れて、そのまま救急車で運ばれて入院したって聞いてからさっさと病院にいくようにはしている。今回?まあ、ほら単に腰痛めただけやし、忙しい時期やったし落ち着いたころにはもうだいぶ過ぎてたから…。湿布もよう効いたしセーフセーフ。

 

わりと言ってることやけど、葵とはマジで体質が違う。部屋に置いてあるお菓子とか一緒につまんで食べてるはずなのに、ウチの方が仕事中も含め動いてるはずなのに、あの子は何の変化もない。ウチが体重の変化に一喜一憂してる隣でのほほんとコーヒーを飲んでいる。ちょっとやばいなと思い始めた私が野菜多めに食べてるのを「また何かやってるな」って感じで眺めてくるのだ。あとダイエットグッズとか探してると横から「どうせ続かないじゃん」と口を出してくる。確かに続かんし何の反論もできやんのやけど、こっちは葵と違って自分なりに頑張ろうとしているんだと言いたくなる。言わんけど。葵が言いたいのそういうことじゃないやろうし。続かんもんにお金出してもしゃーないのだ。実際に、学生のころに買ったその手のグッズがまだ実家の押し入れにあるはずだ。

 

少なくとも顔の遺伝子はほぼ同じなはずなんやけどなあ。そのへんの遺伝子も、もうちょっとうまいこと分配されててもいいと思うんやけど、なぜか葵の方に集中してしまったらしい。いやウチも特別太りやすい体調崩しやすいってわけじゃないけど、にしたってえらい差がある。腰も治ってきたし、そろそろ朝のランニングでも始めよかな。どうせなら葵も誘おう。あの子もいうて運動不足なのは間違いないし、一緒にやる人がいる方が長続きするだろう。それに道連れは多い方がいい。どんな仕事も体力は大事やしな。

 

それはそれとして、一緒に外食行ったときとかにすごいの注文してるとちょっと引く。結構な量のめっちゃ油っぽいラーメンとか、そんなん躊躇せずに選べるの羨ましいなとは思うけど、それと食べてみたいかはまた別である。見てるだけで胃にきそうだ。ばんばんコーヒー飲んでるのを見てるときの感覚に近い。羨ましいけど、ああなりたいかって言われると…うーん…。

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