コトノコーヒー 姉の呟き   作:みえふぁ

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素直にケーキとかで

最近またお菓子作りにハマっている。買ったお菓子の本読んでると、なんか自然と作る気が湧いてくるのだ。まあせっかく買ったんやから何もしないのはもったいないっていうケチ根性があるのは否定しやんけど、それを抜きにしても結構やってる。正直、頭の中で半分ぐらいはお店の新メニューのこととか忘れているぐらいだ。今さらになって何故か新しい趣味を発見したのかもしれない。このまま作ってたらたぶん新メニューのアイデアとかも湧いてくる気がするし、何より楽しいんで勝手にやってます。

 

特にコーヒーに合いそうなのを目指して作るのが楽しくてなあ。載ってるメニューをちょっとずつアレンジしてコーヒーに合うように寄せてく作業がなかなかに面白い。まあコーヒー側の品種にもよりけりなんやけど、それも含めてやりがいがあるって感じだ。コーヒーの品種に限らずフルーツがそのまんましっかり入ってるようなお菓子はあんまり合わなさそうやけどな。アップルパイとか。食感も甘さもコーヒーと殴り合ってしまう。いや殴り合うって言うよりは、コーヒーに立ち向かおうとしたけど一方的に殴られて、それでも意地でコーヒーの味の中に残ろうとしている。もうちょっと主張控えてくれると嬉しいんやけどなあ。

 

コーヒーに合うって話で思い出したけど、一度乾パンにコーヒーが合うのか試したことがあった。まだ学生の頃の話である。ちょうど葵がコーヒーにハマりたてで熱中してて、熱を上げすぎた結果行きついたのが何故か乾パンだったのだ。防災用のを新しいのと入れ替えるときに、母が冗談で昼のお菓子にどうかと言ったら葵が食いついた。この頃の葵はまだまだ暴走癖が丸出しだったんでウチは「またやっとんなー」って思ってた。けどまあせっかくやからってことで、ウチも一緒にいただいた。あ、乾パンは葵が食べなくてもどうせ母の胃の中に行ってたはずです。教育か遺伝かしらんけど、ウチのケチ根性が母から来ているのは間違いない。

 

乾パンとの相性ははっきり覚えてないけど、まあ良くはなかった。わりと想像通りだったと思う。素朴な味でパッサパサの乾パンをコーヒーで流し込むような感じである。うん、今想像しようとしても余裕でできる。多分これ読んでて何となく想像できたなら、それのまんまです。合う合わんっていうより、乾パンがそもそも美味しいお菓子として作られていないことが原因やと思う。そんときも葵と食べて「うん、まあ…」みたいな感想しか出やんかったし。また新しく買い替えるときが来たらまた試してみようかな。皆さんもどうです?特に共有するような有意義な感想は出ないと思いますけど。

 

 


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