この前実家へ帰るときにお墓参り用の花をこっちで買ってから向かおうと思ってお花屋さんへ行った。そしたらお店の中に入った途端、ふわあっと花の匂いが広がってきたからびっくりした。何を当たり前のことをと思われるかもしれないけど、こんな用事でもない限り普段からお花屋さんになんて行かない人間なんで「花の匂い」ってものが存在するってことが頭からすっかり抜けちゃってたのだ。それから買う花を見て回ったわけやけど、ずっといい香りがしててなかなか居心地のいい場所だった。
お店のドア開いたら飛び込んでくる系の匂いとしては、喫茶店のコーヒーの匂いはわりと馴染みのある方だと思う。ウチらはちょっと馴染みすぎてるし生活の一部になっちゃってるけど。みなさんは入り口のドアを開くときに感じるものでしょうけど、私たちの場合はお店の奥の方のドアである。特にこっちは焙煎機がすぐそこにあるんで、なかなかしっかりと匂いがする。ああもつっよいコーヒーの香りを嗅いでると、表の方の漂ってるぐらいの匂いが丁度いいんやなあって思う。あ、住んでる場所の方は意外と大丈夫です。葵が淹れれば匂いも当然するけど、お店側から漏れ出てきてるようなことはない。いや、慣れちゃっただけで実はあるんか…?考えてみれば外出から帰ってきたときの方がギャップみたいなものを一番感じる気がする。要検証やな。
お花屋さんに話を戻しまして、こうやってちゃんと花の匂いを嗅いでみると、コーヒーの「花っぽさ」とはやっぱ違うもんやなあと実感する。いや、お店でちゃんと売られてるものとツツジじゃわけが違うのかもしれやんけど。最終的に値段ほどほどでいい感じの花を買ったけど、やっぱ高い花は高かった。こういうのも好きな人は通って定期的に買ってるもんなんやろうかと想像してしまう。素人目に見てもいいなあとは思えるんやけど、値段を見るとやっぱり手が伸びない。こういうところで手を伸ばせちゃう人がきっといるのだろう。その点はコーヒーと似たようなものかもしれない。ウチには真似できないという点も共通している。
それから気分の良かった私は自宅用に一つ花を買っていくことにした。今家に飾ってある。ちょっとお店用もアリかなと考えたけど、そこまで責任もって世話するのがめんどうだったんでやめた。あとコーヒーの匂いでせっかくの花の香りが駄目になったりしないかと思ったからというのもある。けど、また葵にコーヒー淹れてもらったときに気になって匂いかいでみたけど、コーヒーも花も変に混ざることなく意外といい感じに両方の匂いがした。お店入った瞬間はどっちも存在感あるのに、並べてみると案外大人しいものである。