コトノコーヒー 姉の呟き   作:みえふぁ

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ウチにつづけー!

この頃暑い。最近は流石にマシになってきたとはいえ、それでもあっつい。ちょっと前にどこぞのアホが熱中症で倒れてたと聞いたんで、「あんな頭空っぽ人間でも熱さは効くんか」と恐ろしくなり、それ以来めちゃくちゃ水を飲んでいる。しかし、室内での仕事がほとんどなわけで、汗をかくことも少ない。よって、ウチはいたって健康なまま、お店を葵にまかせてお花摘みで席を外す機会が増えただけである。

 

まあ一応、きもーち肌の調子が良くなった気がせんでもないけど、知れている。葵に聞いても「言われてみれば…?」ぐらいの反応だった。だが、これで肌も変わりなければ、ただトイレが近くなっただけになってしまうんで、美容効果はあったということにしておきます。ええ、きれいになりましたとも。肌のきれいな美人店員のいる喫茶店、コトノコーヒーは、明日も元気に営業中です。最近は新メニューに焼きプリンを作ろうと裏で頑張ってるんで、こうご期待。

 

そうそう、水と言えば、ここ最近気づいたことがあるんやけど、この前のサンプルのコーヒーを飲んだときの話である。葵がコーヒーを飲んで、水でリセットして、またコーヒーを飲んで…という飲み比べをしていた。私には細かい味の差はわからないので、こういうときは商社さんから見せられた値段とかロット数とかとにらめっこしている。せっかくなら商社さんおるなら色々聞きながらサンプル淹れて飲んだれ!ということで、商社さんがサンプルを持ってきたときの五回に一回ぐらいで起きるイベントだ。葵が豆の特徴について、ウチが価格面について商社さんを質問責めするのだ。ちょっと商社さんに申し訳ない気もするんで、このときはできるだけ良いお菓子をお出ししている。

 

ただ、前回はコスト面はどの豆も似たようなもんだったんで特に聞きたいこともなく。ちょっとだけ質問した後、せっかくなんでウチも飲み比べに参加したわけである。葵にならって、コーヒーを一口飲んで(これがかっこいい。確認のためにちょびっと飲むやつ)、いまいちわからんけど一応目を瞑ってうんうん頷いたあと、お口リセットのために水を飲んだ。

 

そしたら、この水がまあおいしい。コーヒーで充満していた口の中をさーっと洗い流して、でも全部を洗い流すことなく、コーヒーの雰囲気だけうまいこと残して、すっきりさせていくのだ。このとき飲んだコーヒーは正直ちょっと苦手やったけど、それが全部吹き飛んでプラスになるぐらいにはおいしかった。のちの研究で、氷水だとよりおいしいことがわかった。

 

「是非お試しあれ」みたいな感じで締めくくろうとしたところで、そういやお店ではお客さんが席に着いた時点でお冷を出しとるから、お客さんのほうが先に知ってそうな話だということに気が付いた。どうにかしてウチが最初に発見したことにならんかな。いや、葵も商社さんも全然知っとったけど。妥協して「このブログで初めて知ったよ!」って人が一人でも多けりゃ良しとするか。そんな方はぜひ、お店でウチか葵に教えてください。カウントしてくんで。

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