今日、常連高校生ちゃんの大人しい方が、新しく入ったまあまあなお手頃価格の豆二つで、どちらを買うか迷っていた。このうち片方は「サンプル無しだけどまあこの値段なら…」と思って買ってみたらあんまりだったやつである。ゆえに、葵としては断然、そっちじゃない方をオススメしたいわけだが、目の前で迷ってるお客さんに口を出すのは躊躇われたのか、落ち着かない様子で見守っていた。すると高校生ちゃんは、そのあんま良くなかった方を選んだのだ。そしたら葵が「こっちの方が風味も良くて後味もスッキリしてて…」と、もう片方を勧めだす。迷っとるうちに言いや今かよとは思ったけど、高校生ちゃんはちょっと笑いながらオススメされた方に変更して買っていった。ちなみに彼女が買っていった豆の方がちょっと安い。つくづく商売に向いてないなあ。あ、その良くなかった方は一部売りに出して、残りはコーヒーゼリー用にでもするつもりです。
さてさて、ちょっと近くに用事があった帰り道、近所の大学のすぐそばにあるチェーン店の牛丼屋に立ち寄った。近所のチェーン店ってなかなか寄ることないし、ちょっと遅いお昼ごはんぐらいの時間やったからそんなに混んでもないやろうと思ってである。そしたら、その店内のやたらオシャレなこと。白っぽい壁とテーブルが妙に清潔感あるし、よく分からん洋楽かかってるし、コーヒー置いてあるし。入る店間違えたかと思ったけど、確かに牛丼屋である。慣れたはずの注文も、なんかぎこちないというか、しっくりこない。店内を見渡してみれば、似たような服着た感じの大学生が程々にがやがやとしている。あとこういう洋楽って服屋とかじゃよく流れてるけど、知ってる人おるん？「あ！この曲○○のだ！」ってなってるの見たことないんやけど。
んで、ものは試しと思ってコーヒーサーバー？みたいなのに寄ってったら、よく見る有名なメーカーのコーヒーみたいだった。最初はコーヒーと牛丼って合うんか？と思ったけど、よくよく考えれば食後に飲むものだったのだろう。食い合わせ悪すぎてすぐに水を取りに行った。なかなか予想外の場所でのコーヒーとの出会いだった。
コーヒーと合う食べ物といえば、チョコ系のお菓子は間違いないと思っている。例の対立の起きているお菓子、ウチは基本きのこ派なんやけどコーヒーと合わせるならたけのこの方だと思っている。とたけのこ派の葵に言ったら、コーヒーとならきのこの方が良いと言い出した。戦争は終わらない。
ただ、コーヒーによってはお菓子に負けて味が消えるか弱いものもあったりする。すっきりしてるから弱いとかでもなくて、一口目はハッとするような特徴があったのに、お菓子を挟むと「どこに行ったお前？」となったりするのだ。こうなると喫茶店側としては困りもんで、お菓子と一緒に注文が入るたびに、葵に「これってお菓子に負けやん？」と聞かなきゃいけなくなる。メニューに「お菓子に負けます」って書いとくわけにもいかんし、こっちの手元に表でも置いておこうかな。
うちのお店はお菓子のバリエーション少なめやけど、そこは私のこれからにご期待ください。実は今、レモンケーキというものの準備に取り掛かっていましてね…。完成はもう少し先やと思うけど今のところいい調子なんで、素晴らしい出来になることを応援してくれると助かります。