昨日の夜コーヒー飲もうってときに丁度いいお菓子がなかったんで、とりあえずであられを持ってきた。葵はえ〜？って顔してたけど、他にないんやから仕方ない。まあ正直ウチも無いよりマシやろぐらいのつもりで出してきたんやけど、これが意外と丁度良かったのだ。塩味だけのシンプルなやつだからか、コーヒーの味を邪魔することなくいい感じに間に挟まって消えていく。役割としては焼き菓子もどきに近いかな。前にせんべいで試したときにあんまりだと感じたのは多分しょうゆ味のせいだったのだろう。わざわざ作ってお店で出すにはしょぼいんで新メニューってことにはならんやろうけど、いい感じだったんでお家でぜひ、という報告でした。
さてさて、お店の方は今日も特に変わりなく営業してたら、イタコさんのところの妹さんらがいらっしゃった。今日はお姉さんのお仕事ってわけでもなくて、二人でこっちの方まで遊びに来てたらしい。次女ちゃんは未来のカフェのための下見的とか偵察的なあれで、末っ子ちゃんは何やらほしいものが地元じゃ売ってないとかで一緒についてきたと言っていた。長い休みってわけでもなく普通の休日なんやけど高校生と小学生で遠くからわざわざよう来たなあとか、この前来たのまあまあ最近ちゃった？とかいろいろ気になって話を聞いたりした。こっちまで寄ってくれたんは素直に休憩と、お姉さんから頼まれたおつかいでってことらしい。
ちなみに、結構遠くに住んでらっしゃるのにまあまあな頻度でお店に来てくれるお客さんは、ちらほら見かける。通販でも同じものが買えるわけやし、移動時間もったいないってのはもちろん、なんなら交通費の方が送料より高くつくんちゃいますかとかツッコミどころはあるんやけど、そんだけお店に来るってことに価値を感じてくれてるっていうのは、接客担当としてはありがたい話である。葵が自家焙煎店として頑張って、ウチが喫茶店として頑張る、っていう形式になるんだろうか。そんな単純な話でもないんやろうけど悪くないと思う。
二人ともホイップカフェオレの注文で、今回は末っ子ちゃんもブラックではなかった。あちこち歩き回ったから甘いものが飲みたかったそうだ。あと珍しい名前に惹かれたらしい。ちょっと嫌な予感をおぼえながらも注文通り持っていくと、末っ子ちゃんが「普通のウィンナーコーヒーじゃないですか」と、言おうとしたのを見てすぐさま止めに入った。カウンターから離れてるとはいえ葵の耳に入ったらまずいからである。実際そう言おうとしてたって確たる証拠はないんやけど、まあ最悪の事態は防げたってことで。最近あんま起きてなかったから間に合ってよかったわ。もういっそメニューから消した方が余計な事件が起きずに済むんじゃなかろうか。それこそ喫茶店側担当として行動に移すか…？