まだ開店してそう経ったわけではないが、その短い経験のなかで知ったことの一つが、ゴールデンウィークお盆年末年始、長い休みのときに忙しくなるということだ。お店で飲んでいかれるお客さんも増えるが、家にいる時間が増えるほどコーヒーを自分で淹れて飲むことも多くなるようで、豆の方の販売がえらい大変になる。てんやわんやの大忙しとはならないけども、いつものようにだらだらと店番をしてもいられない。半年ちょっとかけて売るか、できれば1年くらい持つといいな、くらいの気持ちでこの前入荷した豆の在庫がもう底を尽きかけ、昨日追加の発注をしたばかりである。遠方からいらっしゃる方は、当然何袋も買っていかれるわけで、嬉しい悲鳴とは言うけれど、今はただ悲鳴を上げるばかりだ。嬉しさを感じることができるのは、もう少し先になるのかな。もしかしたら今後は、夕方とかにせっかく店に来てもらったのに何も買えない、なんてことが起こるかもしれない。予約のシステムでも作っておこうか。
さて、近頃はえらい寒くて、この辺ではなかなか見ない雪まで降った。雪といえば子供の頃は楽しかったけど大人になると面倒が増えるもの、みたいな話をよく聞くけど、私は未だに雪が降ればはしゃぐ。いや、流石に周りの目もあるんで家の中でぐっとこらえてるんやけど、我慢できなくなると庭とかで不格好な像を作る。妹の方は一緒に外には出ないが、家の中から窓越しに見守ってくれているのだ。
そんでまあ、雪が降るくらいにはめちゃくちゃに寒いわけやけど、脚を出した格好した女の人を外で見たときはマジかこの人と思った。オシャレのためにどこまで機能性を殺すかというのは大きな問題で、まぁ結局のところ人それぞれやんなという話なわけやけど、流石にビビった。ちなみに私は上はマフラー巻いて耳あてしてモッコモコなのに、下は脚出したスカートの女子高生とか見ると、上のモコモコ下に巻けやとか考えてしまうタイプである。周りにそんな考えしてるからモテないんだと言われる、全くその通り。
モテるモテないで思い出したけど、喫茶店経営って出会いとかあるんだろうか。今のところ店員を他に雇うつもりはないからそっちに期待はできないものとして、よく来るお客さんと、みたいなのはドラマの中の話みたいで、なかなかロマンチックじゃなかろうか。恋愛に躍起になってるわけやないから今はいいけど、そういう気が起きてきたら、男性客を血眼になって観察するウチがいるかもしれない。いやな店やな。
それにしても今年は今までで一番盛況でここまでになるとは思っていなかった。でも、せっかくの休みで、寒くて雪が降ってて外には出たくないともなれば、家でコーヒーの1杯でも淹れようか、となるのかもしれない。ウチは飲みたくなってもコーヒーを淹れる手間の面倒が勝って、葵が淹れてくれないかな〜と思いながらゴロゴロし続ける。そうしてると大抵は葵が自分の分と一緒に淹れてくれるのだ。優しい妹を持てて幸せである。夏なら水出しコーヒーが冷蔵庫に入ってたりするけど、季節が季節ゆえ仕方ない。
わざわざ雪まで降ってる寒さの中、お店に来てくれるお客さんには感謝しかない。今後ともよろしくお願いします。
あ、今妹に頼まれたので追加して書いておきます。今度入荷するとホームページに書いたのが、三、四日遅れるらしいです。