アホの妹ちゃんの新しく住む場所が見つかったらしいので、そろそろこいつもいなくなります。肩の荷が下りるってほど面倒見てたわけでもないけど（それを言えるのは葵だけである）、まあとりあえず一安心って感じだ。ちょいちょいやってたバイオリンはそこそこ好評だったし、もしかしたら演奏会の機会が増えたりするんだろうか。ウケが良かったら繰り返すって性分でもないやろうし、そんなことにはならんかな。拍手でももらえればその場限りで調子に乗りまくるけど、終了して３０分も経てば明日また演奏することが億劫になっているに違いない。ようするにあれは、その日の気分でしか動かない人種である。
バイオリン以前にちょっと騒がしくなっちゃってたとは思うので、そのあたりは申し訳ないです。今までで一番、店の防音性をありがたく思った。まあ外で騒いでたらバリバリに近所迷惑で防音とか意味ないんやけど。店の前でウチらがギャーギャー言い合ってたとき、葵は入って来たお客さんから「あいつら騒いでたよー」って聞いて飛び出してきたらしい。そんなことをお客さんに言わせちゃった葵はよっぽど恥ずかしかったらしくって、しばらくウェルカムボードに触らせてもらえなかった。おかしな絵もなくシンプルに入荷した豆が書いてあるだけだった時期があったんやけど、それが理由です。外の音が聞こえないっていう喫茶店にとってのメリットが、ここ最近は裏目に出てばっかりだった。ええ、反省してますよ。こういうときに怒ってくる葵はめっちゃ怖いんで…。
さて、いい加減暑くなってきちゃって、アイスコーヒーの注文数がじわじわと伸びてきているところです。水出しのパックも結構手に取ってもらえてて嬉しいです。飲める量のわりには安いしちゃんとおいしいし、漬けとくだけで出来上がってマジで楽です。常連さんの中にいる淹れる手間を惜しんじゃうような、ウチと似たような感じの人には（しっかり顔と名前も思い出せますよ、ほらそこのあなた）特におすすめしときます。
歩いてコトノコーヒーまで来ようと思うと駅から歩かなあかんわけで、いくら日陰が多かろうと暑いものは暑い。しかしその先に待っているのは冷房の効いた涼しい店内と冷たいアイスコーヒーだと思えば、どうだろうか。来たくなります？正直微妙なところやけど、それでもお客さんが少なくなったりはしてないんで、案外これが理由なのかもしれない。ホット頼んでく人もおるけどね。注文うけるたびにすごいなあと思って見ている。あれか、寒い冬に暖房効かせまくって布団にこもった上でのアイスが超おいしい的なやつ。この例えは葵に言ったら嫌な顔されそうやな。