好き勝手にONE PIECEで過ごします。 作:ガイドライン
「おれ死刑って初めて見るよ」
「てめぇが死ぬ本人だよッッ!!!!」
「ええええええぇぇぇッ!!?
ふざけるなーーッッ!!!!」
「てめぇがフザけんなッッ!!!!」
……どうやら一味の危機だというのに、いまのいままで自分が死ぬと分かっていなかったルフィ。
すると突然真剣な表情に変わったルフィは
「ごめんなさい。許してください」
「そんなもんで許せるかッ!!!!」
「なんだよー。別に遠くに吹き飛ばしただけだろう」
「なに開き直ってるんだてめぇはッ!!!!!」
「そんなことでキレてたら師匠の相手は無理だなー」
「てめぇの師匠なんか知るかああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッ!!!!!!!!」
いちいちルフィの相手をする必要もないのに律儀であるバギー。
しかしバギーははぁはぁと息を整えながら
「…まぁいい。俺もその"師匠"ってやつに用があるからな。
おい、麦わら。どうしても助けて欲しいなら条件がある」
「条件?」
バギーがルフィを未だに処刑しない理由。
あの時、ルフィを追い詰め捕らえていたナミ達を殺そうとしたあの時。
たった一人がその場の戦局を一気に変えてしまいあっという間にバギーは海の彼方へ吹き飛ばされた。そう、その時現れた者とは
「その師匠、"悪魔のニコル"をここに連れてこい」
「ッ!!?」
ルフィにも逆恨みがあるが最も恨みがあるのがニコルだった。そしてバギーはあの僅かなルフィとニコルとの会話で師弟関係にあることに気づいた。
というか思いっきり"師匠"といえば分かるけど。
とにかくルフィよりニコルのほうが恨みがあるらしい。
しかしバギーは知らない。ニコルが
それについては色んな言葉が出てくるので割愛させてもらいます。
「バ、バギー…お前……」
「どうした麦わら。ここにきてビビったか?
ギャハハハハハハッッ!!!!」
「お前そんなに……"死にたかったのかッ!!!??"」
「だから死ぬのはてめぇだあああッ!!!!」
この時、バギーはもうなんの猶予もなく首を落としてやろうと結構ガチで思ったらしい。
「いや、だってよ。"師匠"だぞ。
逆らったら世界だって壊せる"師匠"だぞ」
「おちょくっているのかてめぇはッ!!!!」
「しかたねぇなー。俺が"師匠"について教えてやるよ!」
「今から処刑されること忘れてるんじゃねぇええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇッッ!!!!」
…………………………
「なにやってるんだアイツら……」
まったく緊張感がない。
殺す、殺されるという明確な立場があるのにどうしてあんな風に漫才が出来るんだ?
まぁ、そのおかげで
やはり本編通りに進むとは限らない。
こうしてルフィが処刑台にいることも、ゾロ達が助けに向かうのも本編通り。
しかし、ゾロ達を遮る海賊の量が多いのだ。
バギー海賊とアルビダ海賊の人数にしても、本編よりも多い、倍近くはいる。
ゾロとサンジだけだった本編に加えてウソップとカヤが参戦しているが、それはどちらかというと
で、相手の人数。つまり僕の知らない人達。
まぁ、見た限りではゴロツキだったりスモーカーに捕まり海を渡れなかった海賊達をまとめた。という感じだろう。
しかしバギーにそんな統率力はなかったはず。
あってもインペルダウンからだったはず。
………すべて運が味方してくれたから上手くいった話である。
まぁ、なんにしても…
「三刀流"
猛スピードで突っ込むゾロは相手の攻撃を"いなし"ながら攻撃を加える刀狼流しを使っている。だけどどういうわけか口で加えている新しい刀"深紅"がやたらと赤々と輝いている。まるで生き血を吸って喜んでいるような…………まさかね。
「
サンジはバナナワニを蹴り上げたあの技を人へ使っている。大丈夫なの?あれ食らったらあばら骨折れるどころか内臓潰れない?。それをまるで踊っているかのように連続的に繰り出している。懐に入るのが
「轟けッ!!
さて、一番問題というか、想定外の成長を遂げたウソップさんですが………なに出してくれてるの?
ヤマタノオロチって何??この世界にもそんなのあるのッ!!?
ってか、バックから複数の大蛇が飛び出てきてるし。
それもパクリッと人をまる飲みしてるけど、その人達死んでないよね?マジックで何処かに飛ばしてるんだよね?貴方だけ規格外し過ぎて怖いんだけど。
そしてその規格外の人の懐で迫ってくる海賊から守っているカヤが素晴らしい!
つい最近まで全くの戦力もなかったのに、いまではトランプを投げて相手から武器を奪ったり、動きを止めて連携でウソップが攻撃したりして……もう、この子は本当に化けたと思います。
これだけ戦力があればすぐにでもルフィの所に行けるだろう。しかし……
「うるせぇッ!!!!
もう死刑決行だあああぁッ!!!!」
「バギー。本当に師匠にそんな口を聞いたら死ぬぞ」
「だから黙れってんだこのスットコドッコイッ!!!!」
我慢ができなくなったのか大きな剣を振り上げるバギー。もういつでもルフィの首を落としにいける。
「最後に、言い残したいことはあるか麦わら?」
「俺は、海賊王になる男だああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッッ!!!!」
どこまでも届くんじゃないかと思う大声。
その声を皮切りに一気に天気が崩れてきた。
厚く黒い雲がドンドン迫ってくる。
そう、もうすぐあの名シーンが始まる。
「………お兄ちゃん……いいの?」
そしてロビンは何が起きるか知らない。
だからこそ今から起こる予想は"死"しか見えない。
それでも僕が動かないから行動していない。
「私なら、簡単に……」
「ロビン。見ていて」
「なに、を…」
そう、これから起こること。
それはルフィが天から選ばれたんじゃないかと思わせる出来事。
それしてこの世界をぶっ壊した状態でも、あの"奇跡"が起きるなら僕は………
「それが最後だな。終わりだ麦わらッ!!!!」
剣の束に力が入るバギー。
そしてルフィは何かを悟ったようにこう呟いた。
いや、もう少し前から呟いていたのだ。
「……ゾロ、くいな、ウソップ、カヤ、サンジ、レイジュ、ナミ、ノジコ、ベルメール、ギン、ヘルメッポ、コビー……」
仲間の名前を呼び、
「……師匠……ハジメ……」
僕達の名前を呼んだルフィ。
そしてバギーが構えた剣をルフィの首に向かって落とされ……
「わりぃ。おれ死んだ」
「「「バカなこと言ってるんじゃねえぇッ!!!!」」」
最後の、最後の、最後の言葉。
そしてルフィは
「……これが、お兄ちゃんが……見せたかったもの?」
「………あぁ………」
黒い厚い雲はローグタウンを包み込み、ゆっくりと雨が落ちてきた。そしてその雨は次第に強まりどしゃ降りへと変わっていく。
その雨の中、ルフィの被っていた麦わら帽子がゆらゆらと宙を舞う。
そしてその帽子が落ちた先には
「なっははは。生きてた。もうけっ!」
処刑台が
そして処刑されるはずだったルフィは
切られたと思われた瞬間に雷が落ちてきた。
バギーが持っている剣に向かって一直線に。
その膨大なエネルギーと衝撃波により処刑台は崩落。
雷により処刑台に火がつき今もまだ燃えている。
あの雷さえ落ちてこなければ助からなかったルフィ。
いや、ロビンとハジメなら助けられているその命。
それでもハジメがそれを止めて、この一か八か、
「……おい、神様って信じるか?」
「何を下らないことを言ってやがる……」
「私は、信じたくなりました……」
「ドビィィィィーいぎででよがっだああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!!」
遮る海賊を倒してルフィの元へたどり着いた四人。
特にウソップは号泣しながらルフィにしがみつき本当に生きているか確かめているようだ。
「つ、捕まえろおおおおおぉぉぉぉッ!!!!」
突然のことで静かだった広場に海軍の怒涛が響き渡る。
それに気づいたルフィ達は「逃げろ~!」と港に向かって走り出す。
「ルフィー!先に行ってな。足止めしておくよ」
「サンキューハジメッ!!!!」
すれ違うタイミングで声をかけて追ってくる海軍の足止めを引き受けたハジメ。
しかし、実際はそんなことはしない。
そんなことしたらスモーカーさんがうるさい。
ほら、そのうるさい人が近づいてきた。
と、いうかいきなり胸ぐら掴んで
「テメェッ!!まさかアイツらの船かッッ!!?」
「大正解」
「分かってるのかハジメッ!!!!」
たしぎがスモーカーを宥めようとするがロビンがそれを制止する。それはロビンもハジメに聞きたかったことと繋がるため。そうでなければいまスモーカーはハジメの胸ぐらを掴んだ時点でロビンにやられている。
「22年前……ッ!!
この街のあの処刑台で笑った海賊王
「そうですね。そっくりでした」
「これが全て偶然っていうのかッ!!?
まるで"天"があの男を生かしているようだというのかッ!!!!」
「これで分かりましたか??
するとスモーカーは「くそがッ!!!!」と言いながら地面に叩きつけるようにその手を離した。そんなことするからバランスがとれにくくて転けそうになったじゃないですか。
「言っておくがいくらテメェが潜入してても俺はアイツらを捕まえるッ!!!!邪魔するならテメェらも捕まえるぞッ!!!!」
「出来るものならやってみなさい。というかいまここで
「やめなさい。ほらたしぎ、スモーカーさん連れていって」
「は、はいッ!!!!」
暴走しがちな二人。たしぎ。お互いに大変だねー
と、その気持ちは分かったようで深々と頭を下げながらスモーカーを引っ張っていった。
「さて、海軍は止められないけど"海軍"として止めていいものがあるということで」
そろりそろりとこの場から離脱しようとするバギーとアルビダ。さっきの会話を聞いておおよそのことは理解したようだ。ロビンはともかく、"僕"がどういう人なのか。
「バギー。まったくその通り。
スモーカーさんの
「ええ。そうね。
私のことも散々コケにしてくれたようだし。
久々に"正義"というものを掲げてみましょうか」
ギィギッ!ギィギッ!!と油の切れた歯車が動いているような音が聞こえてくる感じで振り向くバギー海賊団とアルビダ海賊団。
「え、えぇーと……ごめんなさい?」
「許すわけがないわ」
「全員、捕まえます」