好き勝手にONE PIECEで過ごします。 作:ガイドライン
「な、何なのよこの海はッ!!!??」
「ノジコッ!!ログポースは合ってるのッ!!」
「ううん!!ちょっとズレたわッ!面舵よ!!」
「面舵ッ!!」
「二人とも気張りなさいよッ!!」
姉妹の連携により荒れているグランドラインの洗礼をなんとかこなしている。荒波は常にあり、雷雨やアラレ、強風が吹いたと思ったら無風になり、海王類ほど大きくはないが怪物と呼んでいいイルカやタコや………とにかくこんな不安定な環境の中、さらに気を抜くとログポースの針が"反対側"を指しているときがある。
船がいつの間にか逆走するなんてことも常にある。
グランドラインの初めの航海は様々な磁気や海流によって天候がコロコロと変わってしまい、次の島に着く前に沈んでしまうなんてざらにある。
そんな海で麦わらの一味も洗礼を受けていた。
ノジコがログポースで行き先を伝えナミが舵を取る。
ベルメールはそんな二人を支え応援している。
そして他のメンバーはというと
「帆を畳んでッ!!オールで乗り切るわッ!!!!」
「喜んでノジコちゃんッ!!!!」
「あんた達もキビキビ働きなさいッ!!!!」
「「はいッ!!!!」」
サンジとレイジュが帆を畳み船に乗せてもらっている二人がオールを持ち漕ぎ始める。帆を畳み終わったサンジ達もオール漕ぎに加わる。
「おい!!前から"海猫"が現れたぞッ!!」
「ルフィさん!!どうします!!?」
「ゾロッ!!くいなッ!!」
「任せろ!」
「こっちは任せてッ!!」
ギンが見張り台から前方に海猫を見つけた。
すぐにルフィに指示を仰ぐとゾロとくいなにそれを任せる。
しかしその海猫は一匹だけではなかった。
次々現れる海猫に対してルフィは
「ウソップとカヤで後ろからサポートしてくれ!」
「分かったぜ!」
「はいッ!!」
前衛と後衛。それでやっと凌げるがこれ以上人員を割くと船の方が持たない。
「ギンは俺と変わって、レイジュとギンで上から落ちてくるもんをどうにかしてくれッ!!」
「いいわよ」
「了解だ船長ッ!!」
そして更に空からは大きな雹が落ちてきている。
これをどうにかしないと船ごと沈没する。
こんなにもあたふたしている中、あわただしく動き回る面々の中で、
「頑張れー」
「足は支えて上げるから頑張りなさい」
『手伝えやッ!!!!』
テーブルとイスとパラソルを用意してのんびりとお茶をしていた。荒れ狂う中でもハジメとロビンは普段通り。大きく揺れる船の中でも
「あのね。これぐらいで根を上げていたらこの先やってられないよ」
「こうしてサポートしてるだけでも有り難いと思いなさい」
手伝わない。なんてことは最初から分かっていたが、こんな非常事態なのにと誰もが思っている。
「でもよ、も、くそもないわ。
さぁお兄ちゃん。私達は中で待機しましょう」
「船は沈まないし、傷つかない。
君達も海に落ちないけど
船内に入るなかガヤガヤと文句を言われていたが無視をする。
ここで一度徹底的にグランドラインの洗礼を受けた方が今後に役に立つと判断したのだ。
それにハジメとロビンとしてはここで連絡を入れたいところがあったのだ。でんでん虫を手に取り連絡をしようとした相手は
「コード256。わた」
『ニコルウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥッッ!!!!』
「五月蝿いわよ」
とにかく五月蝿かった。部屋に一時停止をかけてなかったら嵐の中にいるルフィ達にも聞こえていただろう。
というか、なんでこんなに叫んでるんだこの人は…
『お願いだから正気に戻ってくれええええぇぇぇぇッ!!!!』
「正気に戻るのは貴方よ」
『ハジメが好きなニコルに戻ってくれええええぇぇぇぇッ!!』
「お兄ちゃん第一よ。何を言っているの?」
そういえば、モーガンを呼んだときに"ハジメとして扱ってなかった"。そして側にはセンゴクさんもいてロビンがおかしくなったと勘違いしたわけか………
とにかくずっと戻ってくれと叫んでいるので自分の声は聞こえないだろうとハジメは小さな声でロビンに
「ちゃんとモーガンを僕だと思って喋らないと…」
「お兄ちゃんの頼みでもいや」
「ほら。僕はここにいるからあとはセンゴクさんがここにいる程で話したらいけるでしょう?」
「……お兄ちゃんがそこまでいうなら……」
仕方ないとため息混じりで息を吐いたロビンは
「反抗期だと思わせた方がお兄ちゃんがすぐにでも来てくれると思ったからやっただけよ。実際あの時も力入れてなかったわ」
『そ、そうだったのか……』
いや、なんですぐに信じるの?
見てないから分からないけど、どうせロビンがモーガンに関節技決めたんでしょう?力いれてない、わけがない。
それを見てるか分からないけどなんですぐに信じれるの?
「本題に入るわよ。
今すぐにアラバスタ王国の港に停泊している船を
『アラバスタ王国だと?
それに違法性とは……』
「詳しいことは見つけて見たら分かるわ。
でもこれだけは言っておくけどそれは
『い、言っている意味が分からん!
何をやらせたいんだお前は!!』
「察しなさい。ここまで言えば
『ま、まさかクロ…』
強制的に電話を切ったロビン。すぐに電話がかかってくるのででんでん虫に一時停止をかけて電波を受けないようにした。
「これでいいの?」
「あぁ。OKだ」
「それでそろそろ私にも教えてくれるのよね?」
「もちろん。ロビンには教えておかないと……」
しかし何故かその時、ロビンに
「どうしたのお兄ちゃん?」
「……ううん。なんでもないよ……」
話しておいたほうが絶対に上手くいく。
なのにどういうわけか、それが裏目に出る。
そんな曖昧な予感がロビンに告げることを拒む。
「お兄ちゃん、無理しなくてもいいのよ」
「……ロビン……」
「甘えたいならドンドン甘えて。
お兄ちゃんが求めてきた分以上に甘やかすわ」
「……それだとダメ人間になりそうだなー……」
でも気持ちを汲んでくれてこういうことを言ってくれたのだろう。ここで話しても展開的にはまだ大丈夫なはず。
「わかった。もうちょっと待っててくれ」
「ええ」
…………………………
「終わったみたいだねー」
「…い、今頃…出てきやがって……」
「つ、疲れましたぁ…」
「こんなに人がいるのに…舐めてたわ…」
ハジメとロビンは話も終わり外へ出る。ことはせずにまたのんびりと船内で過ごした。
頃合いを見計らって出てみればグランドラインの洗礼も終わり、どうやらもうすぐウイスキーピークに到着するようだ。
「お疲れお疲れ。
あとは休憩してていいよ。もうすぐで着くから」
「そ、そうなの?」
「気候が安定しているのが何よりの証拠。
それにほら、あれ」
ハジメが指差すほうを皆で見てみるとそこには無数のサボテンと中央にある大きなサボテン何個も存在する島、目的地ウイスキーピークが目の前に現れたのだ。
「し、島だぁー!!!」
「デケェサボテンがあるぞッ!!」
「つ、着いたぁー!!!」
「これがグランドライン初めの島……」
大変な思いをしたからこそこうして島にたどり着いた喜びは強かったようだ。
するとMr.9とミス・ウェンズデーが船の縁に飛び乗り
「それでは我々はここら辺でお暇させて頂くよ!ここまで送ってくれてありがとうハニー達」
「縁があったらいずれまた」
「「バイバイベイビー」」
とうッ!!といいながら海へ飛び込んだ二人。
………うわぁー。ビビ、また黒歴史が増えたよそれ……
いくら潜入捜査だとしてもそこまでしなくていいと思う。
突然海に二人が飛び込んだので常識人である人達は驚き、そうでもないものは目の前の島に興奮して、関心のないものはただ見ていた。
「な、何だったのあの人達は…」
と、くいなが呟き
「そんなことより早く島に行こうぜ!!」
と、ルフィがワクワクして
「……………」
「……………」
レイジュとロビンは二人が去ったのを惜しむかのように…ということはなく、どちらかというと冷めた目でみている感じだった。
やっぱりあの口調はね、女の子として、どうよ?って感じだもんねー
そんな二人がいなくなったことよりこの船が島に近づくとウイスキーピークにいる人達から歓迎の言葉の嵐が
「海賊だぁ!!!」
「ようこそ我が町へッ!!」
「グランドラインへようこそッ!!!!」
さてさて、茶番劇が始まるぞ。
でも向こうとしても乗ってくれた方がいいんだろうし