好き勝手にONE PIECEで過ごします。 作:ガイドライン
「カルー!!」
「クェー!!」
話も終わりお互い移動しようとなったとき遠くからこちらに向かってきたのが"超カルガモ"のカルー。
「それではよろしくお願いしますハジメ殿」
「打ち合わせ通りに」
イガラムとはここでお別れし先にアラバスタに向かってもらうことにした。もちろんこれが一番危険なことだが誰かが囮になる必要がある。
それを引き受けたのがイガラム。
そして本編ではこのあとロビンに一度爆破されやられるのだが、そのロビンはここにいる。
その他の手でイガラムを妨害する可能性があるということで
「よろしくね私」
「ええ。任せて頂戴」
そうここでロビンの分身体をイガラムにつけることにした。
これなら大将クラス、もしくは大艦隊を何十隻用意しないと止めることは出来ない。
これなら間違いなくアラバスタに着くことが出来るだろう。
そして先制さえ打てれば余計な血を流す必要はないはずだ。
「しかし…こんな能力があるとは……」
「行きましょうか。私達は速く着いたほうがいいのよね」
は、はい!!ともう主導権を握ったロビンと共に港へ向かっていくイガラム。こちらはビビとロビンがカルーに乗りルフィ達と合流することに。
「……ロビン、気づいてる?」
「ええ。増えたみたいね」
「ど、どうしたんですか?」
なんやら"見聞色"でひっかかるものを感じた。
おそらくビビを捕まえるために来たのだろう。
やはりここは本編通りに進むようだ。
しかしそれはこちらではなくいきなり向こうに向かっているようで……
「まぁ、あれだけ大きな音を出していたら向かうかな」
「引き付け役として役立ったようだし、今回は許してあげましょうか」
「……な、何を言ってるのか分からない……」
ク、クェ……とカルーもビビと同意している。
まあ、知らなくてもこれから向かえば分かることだと思いとにかくルフィ達の元へ向かうことにした。
…………………………
「「うおおおおおおおおおッッ!!!!」」
最初の技からルフィとゾロは離れずに近距離での戦いが続いていた。ルフィはその能力を使えば遠距離からでも攻撃出来るが相手はゾロ。その刀で伸びた体を斬られる可能性を捨てるために近距離で勝負していた。
そしてゾロはその勝負を真っ向から受けている。
剣士とはいえゾロには"飛ぶ斬撃"がある。しかしルフィは有利な遠距離を捨てて近距離で仕掛けてくる。わざわざ離れずともここで仕留めれると仕掛けている。
そしてお互いに攻撃はするが"技"と呼ばれる攻撃は一切使わなかった。いや、使えなかったと言ってもいい。お互いがお互いに強い攻撃を出さないようにと攻撃している。
そう、いまは、ただの殴りあい。
戦いと呼ぶほどのものではない。気にくわないから殴っているという"戦い"というより"喧嘩"のようなものだった。
しかしそれでもお互いの攻撃一つ一つは致命傷になるほどの攻撃力を持っている。それを二人とも何発も受けていてそれでもまだ止まることはない。
相手が倒れるまで、ただ、殴るだけである。
それは離れたところからハラハラと見ているくいなは、何度も止めようと思ったが
(………どうして、止められない…だろう……)
頭では分かっている。でも体が、心が、それを許してくれない。
これを止めるのは間違っている。と。
こんなことをしても無意味なのに、どうしてもそれに対して違うと反応してしまっている。
一歩間違えれば重症になるような攻撃。
それを何発もお互いに受けているのだ。
そんなの違う。仲間通しでやるなんて違う。
でもゾロは真っ正面から受け止めている。
"戦い"ではなく"殴りあい"をしている。
それは拳でルフィに分からせるため。
それを……本当に止めていいのかと………
「こいつらがここの奴らをやったのか?」
「キャハハハハハハッ!!そうみたいね」
そこに現れたのは天パーでサングラスの男と、傘を差し全身が黄色の服を着た女。
それを見たくいなは静かに刀を抜いてゾロ達の邪魔をさせないようにと前に立った。
「貴方達は、そこの人達と一緒なの?」
「一緒だと?ふざけるな。
"オフィサーエージェント"である俺達と転がっているザコを一緒にするな」
「失礼しちゃうわ」
"オフィサーエージェント"……
ゾロと話した"バロックワークス"の組織の位置付け的なものだろうか。確かに対峙して普通の人とは違うと感じた。
「しかし、ただの海賊ごときにやられるなんてな…」
そういって近くに倒れていた仲間に近寄る男。
すると気がついたのかその男に向けて手を上げて
「た、たすけ…て、くれ……」
助けを求める仲間に対して男は表情も変えずにその足を後ろへ振り上げ
「汚い手で触ろうと…」
一気に仲間へその足で蹴りあげた。
「するんじゃえねぇッ!!!!」
ドカンッッ!!!!
そしてその瞬間に大爆発を起こしたのだ。
爆発により仲間は大きく吹き飛ばされサボテン岩へと激突した。
「なっ!!!??」
突然のことで戸惑うくいなに、さらに苦しむ声が聞こえてきた。
そちらを見るとミス・マンデーがさっき現れた女に椅子のように乗られていたのだ
「グハッ!!」
しかしただ乗られていただけで苦しむほどにはならない。
ミス・マンデーの体が地面にドンドンめり込んでいっているのだ。まるで"重たい何かに乗られている"ように。
「仕事が出来ないなら、消すしかないわね」
「や、やめなさいッ!!」
とっさにくいなはミス・マンデーの上に乗っている女に斬りかかった。しかし曲芸のようにふわっと上へと飛び上がった女はそのまま一緒に来た男の隣に着地した。
「なんだお前??コイツらに情でも移ったか??」
「もう戦う意思はないのよ!!そこまでしなくても!!!」
「甘いわ。組織に入っている以上失敗したら償う。そしてそれはその命なのよ」
「だからだとしてもッ!!!!」
「本当に甘いな。それでも海賊か?」
「……海賊だからって、奪っていい命はないわ……」
「あぁ。確かにな。……だが、逆はどうだ?」
何を言おうとしたのか分からない。
だがその男は人差し指をそのまま鼻へ、鼻の穴の中へ……
「くいなにッ!!
変なものをみせてるんじゃねぇッ!!!!」
「ゴフッ!!!!」
「Mr.5ッ!!!!」
殺しあっている奴らを相手しなくてもいい。
そう考えて無視していたのだがここで突然介入してきた。
ルフィから重たい一撃を喰らいながらもMr.5が人差し指を鼻の穴に入れる前に
途中からルフィとの戦いで刀ではなく拳でやりあっていたためについ殴ってしまったようだが、その拳は重く吹き飛ばされたその体は何軒も突き破った。
「いきなり何をッ!!?」
「ゾロとの勝負に……邪魔するなッ!!!!」
「カハッ!!!!!」
突然吹き飛ばされたMr.5を見たミス・バレンタインはゾロに向かって文句を、攻撃もしようとするまえだった。
ゾロと戦っていたルフィは突然離れた理由がミス・バレンタイン達に有り、さらにまだ邪魔をしてくると判断して、女だろうが関係なく邪魔するやつをぶっ飛ばした。
「続きだ、ゾロ」
「分かってるよ」
「ちょっと、もう、やめてよッ!! 」
終わったと思った戦いだがまだ治まらない。
「「うおおおおおおおおおッ!!!!」」
どちらかが倒れるまで止まらないのか。
それもと私が……。
このままではダメだと意思を固めて二人の間に飛び込もうとしたが
「なにを、やっているのかしら。貴方達は??」
消えそうな、しかし、ハッキリと聞こえた声。
ルフィは大量の汗を流して、ガクガクと震えだした。
ゾロはルフィとまではいかないが冷や汗をかき呼吸が乱れる。
ゆっくりと、ゆっくりと、そこにいないことを願いながら。
ゆっくりと、ゆっくりと、絶望ではないことを祈りながら。
ゆっくりと、ゆっくりと、見たくない真実と向き合うために。
声の聞こえたほうへ振り向くと………
「そんなに元気が有り余っているなら、私が相手をしてあげるわ」
悪魔。
そう呼ばずにはいられないほどに、禍々しい微笑みで、消えそうなその声は、確かに二人の耳に届き、だからこそ、一層、"悪魔"と呼ばずにはいられない。
震えるルフィを強制的にあり得しない関節技で決めて、ゾロは手足を拘束し、ロビンの手が一列にサボテン岩の方まで咲き誇り、そこへとそのゾロとルフィの体を運び始めた。
「くいな」
「は、はいッ!!!!」
「よくこのバカ達を止めようとしたわ。
それがなかったら……まぁ、なかったことは関係ないわね」
「ア、アハハハハハハハ……」
「お兄ちゃん達はナミのところに向かったわ。
先に合流してて。私は"処分したあとに"戻ってくるわ」
処分ってなんですかッ!?とは聞けなかった。
それを聞いたら戻ってこれなくなりそうで……
とにかく、ゾロにさっきのことを感謝しながら、無事生き残ってと強く祈ってハジメの所へと向かった。