好き勝手にONE PIECEで過ごします。 作:ガイドライン
「さて、ちょっと出掛けてくるね」
「手助けしてくるの?」
「手助けというか、暗躍??」
「ふふふ。そう」
嬉しそうに微笑むロビン。
しばらく二人きりがなかったせいか今回は随分と時間が取れた。
甘えてくるロビンはこう、新鮮だったし、自分もそれが良かった。
ルフィ達には悪いと思ったけどたまにはロビンにも息抜きさせないとね。
その成果があったのか少し離れるでも素直に応じてくれる。
いつもなら是が非でも付いてくるか、条件付きなのに。
「あの子達が戻ってくる前に戻ってくるのよね?」
「そのつもりだよ。この島では僕がやることは一つだけだし」
「じゃ、また……
「沢山頭を優しく撫でたり、耳元でロビンの名前を言ったり、体勢を変えながら抱擁したりするのが
「もう、襲っていいのに」
「じゃ、行ってきますッ!!」
ヘタレ?うるさいッ!!!
ずっと妹としてしか見てなかったんだから、簡単に割りきれるかッ!!!
…………………………
「ゲギャギャギャギャギャギャギャッ!!
なかなか上手いなこの酒もッ!!!」
「だろうッ!!」
「カヤもくれば良かったのによッ!!
あんな決闘はなかなか見れねぇぞ!!!」
「えぇ!!
あんなに激しい戦い、それでも相手に敬意を払ってやっている姿は素晴らしいわ!」
「ビビちゃんもすっかりハマったのね……」
ドリーとブロギーの戦いはまたしても引き分けた。
しかしそれでも二人は清々しくその結果を受け入れて終わったのと同時に親友のようにお互いの客人のことを語り出した。
そこでナミ達のほうにお酒があるということでそれを分けてもらいお互いのところで宴が始まったのだ。
ルフィとドリーは恐竜の肉を肴に酒を飲み、間近で決闘を見ていたウソップとビビは来なかったカヤとカルーに熱意を持って話している。ついさっきまで"決闘"に対して悪いイメージしかなかったビビが一番この戦いに魅せられたのかもしれない。
「あれが真の男の戦いってもんなんだ!!
あの二人は自分の胸に"戦士"という1本の旗を掲げている。それは命よりも大切なんだ。ソレを決して折られたくねェ……!!
その為に100年かけて戦ってきたんだ。わかるか?
これは紛れもなく"戦士達"の"誇り高き決闘"なんだよ!!!」
ウソップの熱の入った言葉にビビも力強く頷く。
「まさにこれなんだ!!
おれの目指す"勇敢なる海の戦士"ってのは。
おれはこういう誇り高い男になりてェ!!!
こんな戦士達の暮らす村に、おれはいつか行ってみてェなァ……!!!」
「私も行ってみたいわッ!!」
「クエエェェッ!!!??」
「あっ。カルーちゃん。
自分も同行するわけだからとんでもなく驚いている……」
いまのビビは本当にエルバフに行くのかもしれないと恐怖するカルー。未だに目の前の巨人に慣れていないのにそんな巨人が沢山いるところに……と考えてしまい涙目になっている。
「もうカルー。男の子でしょう。
カルーもドリーさんみたいな大きな男の子になりなさい!!!」
「クエッ!!クエ!!クエエエェェェッ!!!」
「言葉が通じなくても分かる気がする……」
「だな。絶対になれないから行きたくないって拒否ってるな……」
カルーは後悔していた。
初めは意地を張っていたが、こんなにもご主人が巨人と関わりを持とうなんて思わなかった。きっとこの島だけだろうと考えていたのにどうしてこうなった!?と言葉の通じないビビ相手にジェスチャーで訴えている。
「違うのカルー?」
「ク、クエ!」
「ドリーさんよりも大きい男の子になりたいのねッ!!!」
「グエエエェェェッ!!!??」
「あのご主人、ずいぶんプラス思考なんだな……」
「頑張ってカルーちゃん……」
「おおッ!!俺よりも大きくかぁ!!!どんなもんか見てみてぇな!!」
「おっしゃー!!!俺も付き合うぞカルーッ!!!」
「ク、ク、グエエエェェェッッ!!!!!!!」
「ちょっ、ちょっとカルー!!?」
「逃げたな……」
「アハハ……」
ドンドン話が進みいつの間にかドリーとルフィによる"カルーを大きい男の子にさせよう作戦"が決まってしまい、もう必死にその場から逃げ出したカルーだった。
まぁ、普通なら逃げ出したくなる……
カルーの逃亡に「戻ってきたらやるか!!」と諦めていないドリーはまた一つ酒を口に流し込む。
ドゴオオオンッッ!!!!!!!
突如ドリーの口から爆炎が吹き出てきた。
「ドリーのおっさんッッ!!!!!!!」
「た、大変ッ!!!??」
爆発の規模からして重症なのは間違いない。
ドリーの体は後ろへと倒れこんでしまった。
すぐさまカヤはドリーに駆け寄ろうとしたが、
「カ、カヤッ!!!」
「離してウソップさんッ!!!ドリーさんを見ないとッ!!!」
「ダメだッ!!!いまはここを離れないとッ!!!」
「どうしてッ!!!ドリーさんを見捨てるなんてッ!!!」
「違うッ!!!
あの爆発はきっと
この人がなにも知らない状態ならこの爆発の原因の矛先は…」
「貴様ラ…ヨクモ……」
いつの間にか起き上がっていたドリーはルフィ達を睨み付けていた。
そう、これは嵌められたのだ。ルフィ達にドリーを仕向けるように。
「ち、違うのッ!!私達はやってないッ!!!」
「ブロギーガ……誇リアル者ハ…シナイ……
………ナラ、貴様ラ…以外…誰ガイル………」
「本当に私達じゃッ!!!」
「やめろッ!!!……言っても無駄だ……」
そういってルフィは屈伸を始め肩を慣らし始めた。
その行動に気づいたウソップもデカハンマーを取り出した。
「ま、まさか……戦う気ッ!!!??」
「む、無茶ですよ!相手は巨人ッ!!!」
「
「やらねぇと……こっちがやられるんだ…!」
ルフィは拳を、ウソップはハンマーを構えた。
「ウソップ、注意を引いてくれ。
「オッケーだ、船長」
そういってウソップはハンマーを真上へ高く投げた。
意識が朦朧としているドリーでもその行動に警戒したのかハンマーに注目していると
「巨人には、それなりの武器だぁッ!!!」
最高到達地点で、一時宙に停滞するタイミングでハンマーが少しずつ大きく、大きくなっていく。
それはウソップが発言したように巨人であるドリーを倒すべく大きくなったハンマー。
「クラ、ウカァッ!!」
ドリーは拳でそのハンマーを返り討ちにしようと振り抜く。
今のドリーにそのハンマーの一撃があれば簡単に沈むだろう。
しかしこれは、"注意を引く"ための一手である。
殴り飛ばそうとしたドリーだったが、ハンマーに拳が触れた瞬間に爆発を起こしたのだ。
いや、違う。爆発ではなく、
なのでダメージはないドリーだが、ハンマーが破裂するなど想像出来るわけがなく、突然の出来事と破裂音でビックリしたドリーは未だに
「ギア
ルフィはドリーの懐に入り腕を伸ばす。
その行動にドリーが気づいたときにはすでに遅く、伸びきった腕は
「ロケット・スピアッ!!!!!!!」
ただ真っ直ぐにドリーに向けて放たれる拳は下顎に命中。
そのまま拳は上へ上へと伸びていきドリーの体ごと上空へ吹き飛ばした。
アッパーなんて言葉では足りない。
まさに一本槍が空へと昇る龍のように真っ直ぐ空へと延びていったのだ。
そんな一撃。ドリーは気を失い仰向けで地面に沈んだ。
「うっしッ!!」
「カヤ。今のうちにドリー師匠を見てくれ」
「分かったわ」
当たり前のように話を進めるなかビビは固まっていた。
ルフィからしたら
しかしそれを見たビビは違った。
「う、うそ……
…ダメージを負っているにしても…たった一撃で……」
ビビが衝撃を受けているなかルフィとウソップでドリーの口をこじ開けて固定し、カヤが口の中を診察し始めた。
口の中は爆発により重度とまではいかないが重たい火傷を負っている。
その先、喉から先は分からないがこれだけでも重症なことは明確だ。
「恐らく口のなかだけの爆発だと思うわ。
食道から先はハッキリとまで分からないけどそんなにダメージはないと思う。爆炎を見た限り殆どが口から出てきていたから。だから口の中の爆発、つまり脳に近いところで重たい衝撃を受けているからどのみち安静にしておかないと……」
「あの野郎……汚い真似しやがって……ッ!!」
「取っ捕まえてぶっ飛ばしてやるッ!!!」
ドリーの敵討ちだ!!と意気込んでいるとドカンッ!!!と山が噴火した。そう、これは"決闘の合図"。
その噴火に起こされたのか、意識がなかったドリーが目覚め立ち上がろうとしている。
「お、おい!止めろよ!」
「そんな体でいったらッ!!」
「……すまなかった……お前ら…では、ないのだろう……」
「そんなことはいいですから今は安静にッ!!!」
「悪いな…嬢ちゃん。…それだけは譲れねぇ……」
なんとか立ち上がり武器を手にするドリー。
決闘へ向かおうとするとその前に立ち塞がるビビ。
「……どけ。踏み潰すぞ……」
「退きません。もうこの決闘が無意味なんて思ってませんが私もこれだけは譲れません!」
「エルバフの誇りに……邪魔するというのかッ!!!」
「違うッ!!!そんなつもりはないッ!!
でもこんな状態で貴方が負けてもブロギーさんは喜びませんッ!!!」
「ふざけるなッ!!俺が負けるだとッ!!!」
「ええ、負けますッ!!!万全な状態で戦えば
ハッキリと断言したビビの言葉に次の言葉が出てこなかった。
睨み合う両者。するとドリーが先に口を開こうと
「くそが。揺れてるんじゃねえよ」
「キャハハハハッ!!」
その声がする方へ振り向くとそこには捕らえていたはずのMr.5とミス・バレンタインが。そして足元には
「カルーッ!!!??」
「…グ、グエェ……」
爆発によりやられたカルーの姿が。
意識はあるもののもう立てる状態ではなかった。
「そこら辺をウロウロしててな。目障りだったんだよ」
「キャハハハハッ!!ちゃんと手綱握ってなきゃダメよ」
そういってカルーの腹部を蹴り上げる。
その瞬間に爆発が起き爆発の衝撃で吹き飛ばされたカルーはビビの方へ。
しかしそこにウソップが割りこみマジックでマットを取り出してカルーの体をキャッチする。
すぐさまカヤがカルーの体を見ようと駆け寄る。
「簡単には殺さねぇ。お前らには地獄を…」
「もう、黙れ」
一瞬、いや、刹那の動きだった。
二人の目の前に殺気を放つルフィが両手でその二人の頭を握っている。
突然の出来事。しかし本能で二人は悟った。"勝てない""殺られる"と……
「まっ…」
「ちょっ……」
二人の言葉も聞くこともなく一気にその頭を地面に押し付けた。
そこには大きなクレーターが出来るほどに力を込められていたために二人はそこでリタイアとなった。
「ウソップ。行くぞ」
「了解だ、船長」
「二人はここでドリーのオッサンとカルーを見ててくれ」
「ど、どこに行くの!!?」
いきなりの行動についていけないビビ。
だがルフィとウソップ、カヤには分かっていた。
いや、ビビも気づいているのだろう。しかしそれを認められないのだろう。
それでもやらないといけない。
いま、この現状をどうにか出来るのは自分等だけ。
頼りになるハジメやロビンはいないのだから。
「「