好き勝手にONE PIECEで過ごします。 作:ガイドライン
「そうか、行くか」
「おう。オッサン達も元気でなッ!!」
ドリーとブロギーに挨拶を済ませて方角はアラバスタへ向ける。
未だに迷うビビに時間はあるがそれでも少しでも速く進めるようにと出港を決めた。
「いいですか。一週間後ですからね」
「あぁ。分かってる。約束を破るようなことはせん」
「俺はいつかエルバフに行くからな師匠ッ!!」
「おう。楽しみにしているぞ」
そんな挨拶もをしている中この二人は違った。
「はぁ!?ふざんなよクソマリモ!!
どう見ても俺の方が大きいだろうがッ!!!」
「バカかてめぇは!!俺の方が大きいんだよ!」
それは刈ってきた恐竜の大きさだった。
横に並べても全く同じ大きさだというのに……
「同じよ。こんな不毛なことで言い争わないで」
「そうですよ。いいからゾロもサンジさんも恐竜を小分けして」
「そうだぞ、お前ら。腹に入れば同じだ」
「「見も蓋もないことをいうんじゃねえッ!!!!!」」
レイジュ、くいな、ルフィから言われて結局勝負つかずに恐竜は船に乗る分だけ切り落とした。その際も「俺の方が多く乗せた」「俺の方が多い」などいうものだから最終的にこの中の最年長のベルメールが「いい加減にしなッ!!」拳骨を喰らわせて沈めた。
(……大きさ?)
(……狩り?)
なんとなくどこかで聞いたことがあるのか、ドリーとブロギーはそのキーワードを頭の中で何度も流して思い出そうとした。
しかし結局ハッキリとは思い出せずに船は島の東側の沿岸にたどり着いた。
すると突然ドリーとブロギーの二人から大きな声で
「この島に来たチビ人間達が、
次の島へたどり付けぬ最大の理由が、この先にある。」
「お前らは、我らの誇りを守ってくれた。」
「ならば我らとて……いかなる敵があろうとも、友の海賊旗は決して折らせぬ…!!!」
「我らを信じてまっすぐ進め!!!」
「たとえ何が起ころうとも、まっすぐにだ!!!
……いつかまた会おう。必ず」
その言葉に戸惑いを見せるなかルフィはその2人の思いを汲み取ったのか。
「ナミ。ノジコ。"まっすぐだ"」
「そ、それは進路はまっすぐだけど…」
「いやな予感がするわね……」
その予感は的中することになる。
突然目の前の海が競り上がりそこから現れたのは
「な、なんだありゃーッ!!!」
「か、海王類ッ!!!」
そこに現れたのは金魚の海王類。
とんでもなくでかく、常に口は開いたままこちらに向かって泳いできている。
巨人二人が言っていた次の島にたどり着けない理由。
それがこの金魚の海王類なのだ。
「ノ、ノジコッ!!!」
「う、うんッ!!!!!」
「ダメだッッ!!!!!」
その言葉に全員がルフィを見る。
「"まっすぐ"だッ!!!!!」
「ちょっ!!ふざけている場合じゃないのよッ!!!」
「このままだと食べられてッ!!」
「"まっすぐ"だッ!!!!!」
航海士であるノジコ、フォローするナミの言うことを聞かずにただ"まっすぐ"としか言わないルフィ。
いい加減にしなさいと言おうとしたとき
「ルフィの言うとおりだ。"まっすぐ"行こう」
「ウソップさんッ!!?」
「だな。いざとなれば腹の中からでも切って出てやる」
「ゾロッ!!!??」
「金魚は煮ても焼いても食えないと言われてるが…こりゃ捌きがいがあるな」
「サンジまで…」
男四人。船の中でも戦力として突出した彼らがただ"まっすぐ"進めという。何を根拠にと文句を言おうとしたナミだったがビビが肩に手を当てて
「行きましょう。どうせ今から逃げても飲まれるだけですよ」
「ちょっ!!ビビまで……」
「ほら。行くよ。私の娘ならこれぐらい乗り切れるはずよ」
「ナミ。行きましょう!」
「もうー!!!どうなっても知らないからねッ!!!」
ナミの説得に応じ言われた通り"まっすぐ"進むことにした。
船はどんどん金魚に近づき、ついに広げた口の中へ侵入してしまった。
「まっすぐ、まっすぐだッ!!!」
「もう逃げられないわよッ!!!!!」
何回も繰り返すウソップの言葉に自棄になるナミ。
するとゆっくり船に当たっていた光が消えていく。金魚が口を閉じ始めたのだ。
「もうダメだわ。金魚に食べられて人生を終えるなんて…」
「大丈夫よナミ。………たぶん」
「ベルメールさんッ!!!」
「……正直、こんな経験は初めてだけど、大丈夫よ……」
強気の姿勢を見せるベルメールにすがり付く娘二人。
「そうね。サンジ達がダメでも私が内部から"溶かして"あげるから安心して食べられましょう」
「それ、何一つ安心出来ないんですけど……」
「溶かすほどの毒ならその気体も危ないですよねッ!!」
「最終手段としてよ。その前にどうにかするでしょう」
レイジュの提案は更に悪く、くいなもカヤも反対をするがどうしても出ないと行けないときは覚悟しないといけない。それでもまだ手があるなら早くうってほしいところだが
完全に船は
そんな中、ドリーとブロギーは目の前の金魚に向かって武器を構えていた。
お互い未だに回復していないのにも関わらずに全身に力を入れて吹き出す血さえも無視しまっすぐに金魚を捕らえる。
「我らに突き通せぬものは、”血に染まるヘビ”のみよ!」
「エルバフに伝わる巨人族最強の”槍”を見よ!!」
未だに金魚に食べられたルフィ達は「まっすぐ!!まっすぐ!!」と二人の事を信じて進み続けている。
そして二人の巨人が、海に向けてその武器を、大斧と大刀を、同時に振り切った、瞬間、
「
その衝撃波は怪物金魚の腹にぽっかり穴を空け、船は空いた穴からまっすぐその先に飛び出して行った。
「振り返るなよ!!!いくぞ まっすぐーーーーーーっ!!!」
ルフィは体中で感動を覚えていた。
これまで体験したことのない感動を体の震えを覚えながら
「でけェ……!!!なんてでっけェんだ!!!!」
ウソップはより体の震えと涙が止まらなかった。
いまだかつて感じたことのない、大きな大きな感動だった。
「海ごと……斬った……これが…エルバフの……戦士の力!!!」
友の乗る船が、大きな波しぶきを立てて無事海に着水したのを見届けた巨人達は「さァ行けェ!!!!」と船の進む方角を指して見送った。
…………………………
「………凄かったな……」
「だな…あれは、凄かった……」
「もう分かったからさっさと働きなさいよ」
ルフィとウソップは未だに余韻に浸っていた。
決闘でも凄いものを見せられたが"アレ"はそれよりももっと凄かった。
そんな二人を見てため息をつくナミ。
この二人だけならまだ良かったのだが
「あれは力業じゃないはずです。
全身の力を一点に凝縮するイメージに見えました」
「凝縮かぁ……こんな感じ?」
「うーん…それだと外に力が抜けますね……
ゾロさんも、腕だけに力が入り過ぎてますよ」
「こうか?」
「違いますよ!さっきと同じ事をしてます!
"力の流れ"をイメージしないとダメですよ」
「ゾロはこういう繊細なのダメだもんね」
「……うるせぇ……」
こっちは医学の観点から"体の使い方"を学んでドリーとブロギーが放った"覇国"をどうにかものに出来ないか模索していた。
二人が見てもただ力業で出来たとは思えなかったため、他の意見を聞くためにカヤに指導をしてもらっていたのだ。
「もう…緊張感という言葉、知らないのかしら?」
「いいですよナミさん。こっちの方が気が楽だから」
未だにカルーは体調が悪く横になっており、それを看病するビビはナミにそう告げた。
ずっと張りつめていたがここに来てから少しだけ気が休まった気がしていた。
それでも早く決断をしないといけない。
このままアラバスタに向かうか、それとも……
「それよりナミさん。なんか船が別の方角に行ってませんか?」
「えっ。……確かに…ノジコ何してるのかしら?」
ルフィ達の事で頭が一杯になっていたり、ノジコに操舵を任せたりしていた為に船が航路から外れていることに気づかなかった。
しっかりしないと!と気合いを入れ直してノジコを探していると
「ッ!!!??ノ、ノジコッ!!!??」
船内の入り口近くで倒れていたノジコを発見した。
息が荒く、熱もある。これは間違いなく何かしらの病気に…
「ベルメールさんッ!!!!!ノジコがッ!!!!!」
しかしベルメールを呼んでも返事がない。
何か起きたのだ?と誰もがナミ達の元へ駆け寄ってきた。
そしてベルメールがいないこと知り探すとすぐ近くで
「おいッ!!ベルメールさんも倒れてるぞッ!!!!!」
「そ、そんなッ!!!!!」
さらに船内奥で、ベルメールが倒れていた。
症状はノジコと全く一緒でどうやら同じ病気にかかったようだ。
「ノジコッ!!ベルメールさんッ!!」
二人の意識はなくすぐさまベッドのある部屋へ連れていくことにした。
…………………………
「げ、原因が分からないッ!!!??」
「こんな症状、初めて見ました…
体温が異常に高いんです…普通こんなにならない……」
カヤが診察をして色んな医療関係の本を読み返したのだが、いまの症状にあうものが見つからなかった。
「ど、どうにかならないのッ!!!??」
「いまは手元にある薬では誤魔化しか出来ません。
それに恐らくですが……コレが原因かと思います」
そういって二人の腹部を見せるカヤ。
そこには"赤く腫れているアザ"があった。
「これが原因………」
「ナミさんにはなかったですよね」
「え、ええ…カヤに言われた通りにくいなに全身見てもらったけど……」
「…運が良かったとしかいえません。
多分ですが虫などに刺されたことによるものです」
「虫って、虫刺されただけでこうなるのか?」
なにも知らないルフィはそういうと、カヤが一冊の本を取り出してそれを見せた。
「"アガス蚊"これに刺された人はたった1日で全身マヒを起こして、2日までにワクチンを射たないと……」
「ただの蚊がかッ!!!??」
「そうです。こんな蚊でさえも危ないんです!
いまは医術、医療も発達しましたけど昔は"謎の病気"で……」
すると突然黙りこんだカヤはブツブツ何かを復唱しながら
「…
ノジコとベルメールの病気を探すために読んでいた本。
近くに山積みになっていたのだがそれを崩してある本を探し始めた。
そして見つけたのは周りの本よりもずっと年季の入った本。
ペラペラとページをめくっていき、そして見つけた。
「………う、うそ……そんな……」
「な、なんなの!!なんの病気なのカヤッ!!」
誰もが注目するなか、カヤは語った。
「この症状は"ケスチア"という
「太古の虫って……まさかッ!!?」
「間違いなく"リトルガーデン"に潜んでいたと思います。
ケスチアは100年前に全滅したんですがあそこには"恐竜"がいました。"ケスチア"がいてもおかしくありません。そしてこのダニに刺された者は傷口から細菌が入り、40度以下に下がらない高熱・重感染・心筋炎・動脈炎・脳炎などを引き起こし…………」
その先が言えなくなったのかカヤの口が閉じた。
それだけでももう嫌なことしかないと分かったナミは意を決して
「…お願い、教えて……!!」
その覚悟を決めた眼差しにカヤも応じようと決め、ギュッと目を閉じたあとまっすぐナミを見てこういった
「……