好き勝手にONE PIECEで過ごします。 作:ガイドライン
「さて、そろそろだろうな……」
その言葉に疑問を持つカラー。
いまはロビンの"メイド"なようなことをしている。
服装はそのままだがロビンが望むものをすぐさま察知して叶えるようにと"訓練"という名目でやっている。
要はパシリである。
初めは嫌がっていたカラーもロビンの"話術"により少しずつそれが快感になってきており軽くトリップしていたタイミングで正気に戻った。
「何か始まるの?」
「まぁね。さて、誰になったのか……」
するとハジメが言ったとおりに扉にノック音が聞こえてきた。
それも何度も何度も、急いでいるかのように。
ロビンとカラーにはカーテンの向こう側に待機。そのカーテンに一時停止をして二人に対して"認識しない"ようにした。
これで扉が開いても"ハジメだけしかいない"と認識される。
鳴り止まないノック音を止めるために扉を開くとそこにはナミ・カヤがそこにいた。
「お兄さんッ!!!お願いッ!!力を貸してッ!!!!!」
「どうしたの?そんなに慌てて」
「ノジコとベルメールさんが……ケスチアにッ!!…五日病にかかったのッ!!!??」
「ッッ!!!??」
それには…ハジメも驚いた。
ルフィ達の
これはこれから先のために、どれだけ酷いことをしているのか分かった上でやったこと。
それでも、やはり……と胸を無意識に押さえるハジメにカヤが近づき
「だ、大丈夫ですか……??」
「ッ!!…だ、大丈夫………」
本当に、思っていた以上にショックを受けていたと改めて自覚したハジメ。
それでもこれなら……
「カヤはとにかく二人を容態を、看病をしていて」
「分かりました」
「ナミ。もう分かってると思うけど……」
「………うん。私が
「出来る?まだ辛いんじゃ…」
「やらないと……それに二人の苦しみに比べれば平気よッ!!」
「……分かった。でも無理はせずにね。
あとでそっちに行くから。ちょっと待ってて……」
二人は頷き部屋を後にした。
一度扉を閉めると力が抜けたようにその場に座り込むハジメ。
それを見ていたロビンはすぐさま近寄り
「大丈夫、お兄ちゃん?」
「あ、あぁ……思っていたより、ずっと辛かったよ……」
「……妬けるわ。
ベルメール、そんなにお兄ちゃんに思われていたなんて」
薬指の指輪を眺めたあとハジメの腕に抱きついたロビン。
「こんな思いをさせたのだからベルメールには文句の一つぐらい言わないといけないわ。だから…よろしくねお兄ちゃん」
「分かってるよ。ロビンはアラバスタまで我慢してて」
……………いい雰囲気を出しているがここにはカラーがいる。
声をかけようにも部屋を出ようにも、体を動かさないといけないのだが、僅な動きをしただけで"地獄"を見るような気がして動けなかった。
というか目の前で行われているイチャイチャを見せられているのもある意味"地獄"である。
しばらくすると立ち上がりカラーに気づいたロビンは一言。
「存在そのものを消せないの?役に立たないわね」
「ッッ!!!??」
「言い過ぎ。かなり言い過ぎだから」
空気を呼んで存在感を消したのにまさか"死ね"と言わんばかりの言葉をもらうと思わなかったカラーはもう涙目。
言葉にならない。言えば殺られると判断したのかカラーはハジメに強い視線を送りながら何度も何度もロビンに指差しながら「何なの!!!何なのアイツはッ!!!」と言わんばかりに抗議する。
「はいはい。落ち着いて」
「そうよ。落ち着きなさい」
「ッ!!!ッ!!!!!」
「ほら、ロビンも煽らないの」
地団駄踏みながらブンブンとロビンを指差すカラー。
うんうん。完全逆らうと地獄見るからね。これが最大の抵抗だもんね。
…………………………
「よし。もう面倒くさいからさっさと終わらせよう」
「いや、いきなり何言ってるんだハジメ?」
ノジコとベルメールを看病している寝室に集められている中に現れて突然そんなことをいうハジメ。
ちなみに航路はMr.5とミス・バレンタインに強制的にやられている。余計なことをしたら海に沈めると脅して。
なのでここには麦わらの一味とビビしかいない。
ウソップの疑問に答えるためにハジメは寝込んでいる二人に近づいて
「……ごめんね。最初からこうすれば良かったのに…」
「……お、お兄……さん……??」
「………ハ……ジメ……??」
二人に何かの謝罪をしてハジメは二人の手を握った。
するとどういうわけか
そして十秒も経たないうちに完全さっきまでの症状は消えて普段通りの二人に戻ったのだ。
「えっ……」
「なに、これ……」
「ノジコッ!!!ベルメールさんッッ!!!!!」
二人に抱きつくナミの目からは溢れる涙。
二人もつられて涙を流しながらお互いを抱き締める。
それを見たハジメは良かったと安堵の表情をするがそこに
「ハ、ハジメさん…一体何を……」
「そうだね。こうして隠しているのも、バカらしくなったし……ここら辺で"秘密を共有"してもらおうと思って」
カヤからしたらあり得ないことだった。
ケスチアは薬がなければ刺されて5日後に失くなる病気。
それを手を握っただけで治すなんて…ありえないのだ。
「言っておくけどここで見ないフリしたほうがこれからの君達の為でもあるから。これを知ると……世界そのものを敵に回るようなものだから」
真剣な表情で、その瞳で、一人一人にその秘密の恐ろしさを伝える。何のことか分からないがそれでもそれを知れば想像以上の事が起きると誰もが連想出来るほどに……しかし
「関係ねえ!ハジメは、ハジメだああぁッ!!!!!」
ルフィの一言に誰もが頷く。
その言葉に誰もが共感し、誰もが覚悟を決めた。
それを見たハジメは意識的に深呼吸をして
「なら、話そうか。僕が持っている
…………………………
「「「「「トメトメの実いいいいいいいいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ」」」」」
複数で大声を出すものだからすぐに部屋全体に一時停止を使った。危なッ。他の奴に聞こえたらどうする気なんだ…まったく。
しかしハジメが心配している内容なんてちっぽけだ。と思わせるぐらいに全員がパニックになっていた。
それはそうだろう。あのルフィさえも知っているのだ。
悪魔の実、その中でも最強と呼ばれる悪魔の実。
"トメトメの実"
ありとあらゆるモノを止め、能力や、"時間"さえも止めることのできる。いわば"神"にでもなれるそんな悪魔の実。
遠い昔からおとぎ話などでも語られ、知らないものはいない。
空想の実。そして誰もが一度は欲しいと願う実。
そしてそれを手にすればどうなるか、世界中がその実を求めて争いが始まるほどに。
覚悟をしていたがそれでも想像を越えてきた。
あり得ないものが、目の前にある。
人はそれだけで驚くものなのだ。
「じ、じゃ、ハジメはずっとそれを隠してきたのかッ!!」
「知っている人は何人かいるよ。もちろんロビンは知ってる」
「師匠よりもハジメが"怖い"って感じてたのはこれか~」
「何のんきにしてるのルフィッ!!!
お兄さんッ!!!本当に余計な人には話してないのよねッ!!!」
驚いていたが相変わらずのルフィに一括を入れるナミ。
こちらもさっきまで泣いていたのが嘘のように動揺している。
「してない、してない。
海軍は大将一人と影武者しか知らない」
「終わりよッ!!!もう終わりよッ!!!!!」
「な、ナミさんが壊れたあッ!!!!!」
「これが普段のナミよ……」
「いや、戻ってくるタイミングが悪すぎるけどね……」
とんでもないカミングアウトを聞かされてとうとう素に戻ったナミにサンジな驚き、元気になったノジコとベルメールは複雑ではあるが昔のナミに戻ってくれて喜んでいる。
「まぁ、まてナミ。
ほら、最強なんだろう。俺達が出る暇なんて…」
「あっ。海軍相手の時は全くもって手を出さないから」
「終わったッ!!!!!もうダメだッ!!!!!」
「お、落ち着いてウソップさんッ!!!!!」
こっちもこっちでネガティブになっているウソップ。
そこに追い討ちをかける。
「で、これが世界政府にバレたら…」
「「バ、バレたら………」」
「世界中のありとあらゆる海賊、海軍、革命軍がここに攻めてくるかもね♪」
「「いやあああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッッ!!!!!」」
「ってことは、ないだろうけど……って、聞いてる?」
「冗談にしてはやりすぎですよ…」
絶叫してハジメの声が聞こえない二人を見てため息をつくくいな
驚きながらも大人しくしていたゾロから
「で、ハジメは
「何に対してかな?」
「…………戦力
相手は王下七武海、それによってずいぶんと戦い方が変わるからな」
実際は
「サポートに回る程度、かな」
「戦力には数えるな、ということか」
「表に出過ぎるとさっきいった通りにこの一味が、そこで聞いちゃったビビも狙われるかもね」
「わ、私もッ!!!??」
「それはもちろん
そ、そんな~と完全巻き込まれただけのビビはその場に崩れて思わず涙する。そんなビビにサンジがすぐにかけより「大丈夫かいビビちゃん?」声をかけている。
「どのみちビビは僕の正体を知った時点でアウト。
恨むならラブーンに酷いことしようとした自分を恨んでくださいね」
「……私の、バカ………」
本気で自分自身を呪いたくなるほど後悔しているビビ。
そしてずっとなにかを考えていたレイジュは
「なるほど。その得体の知れない力は何かと思っていたけど…
でも私にも教えて良かったの?お父様に知られたら……」
「利用してくるかもですね。まぁ、返り討ちにしますし、レイジュは言わないでしょう?」
「……そうね。言わないほうが懸命かも」
元よりいうつもりはなかったのだが信用してくれるハジメにレイジュは思わず笑みがこぼれた。
「ということで、ドラム王国にはいきますが
「最短って、どうやって……」
…………………………
「はい。馬車馬の如く」
「ッざけんなッッ!!!!!」
メリー号のスピードアップを図るためにMr.5を船の船尾に
もっと先にできるサウザンドサニー号にある『クー・ド・バースト』をイメージしてみたのだ。一気に飛距離を稼ぐ本来のものとは違うが連発生があるために長距離移動に向いている。
「このまま組織に戻って消されるか、僕に記憶を消されて一般人として過ごすか、僕達の下で働くか………どれにする?」
「一般人ッ!!!」
「なるほど。廃人になりた」
「入るよッ!!!入ればいいんだろうチキショーッ!!!!!」
「なら、スピード落とさないように。
組織を抜けるに当たり新しいネーミングがいるだろうから簡単に付けた。見た目で"レモン"とか"アフロ"でも良かったけど流石に可哀想な気がしたから止めました。
「頑張れ」
「ッ!!?貴女も乗っていたのミス・ゴールデンウィークッ!!!」
「今は"カラー"」
「ならカラー!!俺に体力と精神力アップするまじないを」
「いや」
「なんでだよッ!!!」
「男は全員敵。ハジメは違うけど、敵はいや」
「ふざけんなッ!!!」
「むしろ能力を使い続けないと苦痛になる"苦しみの紫"を書いてあげる」
「や、止めろッ!!!止めろよキロロッ!!!!!」
「……巻き込まないで」
「止めろおおおおおぉぉぉぉッッ!!!!!」
後方で仲良く何かしているのだろう。
そんなことは気にせずに
「あと1日もあれば着くかな」
「鬼だなお前」
ツッコミありがとう。
あとでシバくからなウソップ。
いいペースだ。これなら色々変えられる。
ずっとルフィ達のためだと言い聞かせてやったけど、それで苦しむのはやっぱりおかしい。修行のためならともかくストーリーとかそんなものの為に目の前の人が苦しむのは見たくない。
あとでどんなしっぺ返しがきても後悔しないように、やれることをドンドンやろう。
そんな事を決意していると舵を握っていたナミから
「……ありがとうお兄さん」
「何が??」
「本当はノジコもベルメールさんも、私の"これも"全部計算の内だったんでしょう?」
ニコッと笑うナミ。
そんな計算なんてしてない。でもいつか元のナミに戻ってくれたらとは思った。………まぁ、手遅れな所はあるけど。
「何のことかな?」
「まぁ、お兄さんだからそういうと思ったけど、それでもありがとう」
するとノジコやベルメールも一緒にお礼と頭を下げてそれぞれの持ち場に戻った。本当、そんなつもりはなかったけど……
「ナミ。すこし舵を切るから。もっとスピードが出そうな感じがするわ」
「OK。でも雲行きが怪しくなってきたから波に注意して」
「もうちょっと後ろの爆発させる位置を後ろにずらしたほうがいいかも……」
海の気象を体で感じとるナミ。
ジンベイとまではいかないけどかなりの操舵の腕を持つノジコ。
そんな二人をまとめ、臨機応変な対応をするベルメール。
きっとどんな船よりもこの三人がやる"航海術"には叶わないだろうな。