好き勝手にONE PIECEで過ごします。   作:ガイドライン

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ラパーン

「さ、寒すぎる……」

「今ごろですか……」

「ハイテンションで麻痺していたのかも…」

「くいなちゃん寒かったら俺の胸に!!」

「邪魔だクソコック!」

 

「まったく~情けないぞウソップ!!…………さむッ!!!??」

 

「「「「お前もかよッ!!!??」」」」

 

船から降りるときキチンと防寒していたゾロ達。

その中でウソップも着ているのだがそれでも薄いもの。

雪を見てテンションか上がったり、ハジメのことで異常な興奮などがあり感覚的に麻痺していたようで今ごろになって薄着だと気づいたようだ。

 

ルフィは例外。

()()()で出てきていたのだ。

まぁ防寒着を着ようにもギア・セカンドのせいで上手く制止出来ないために無意味だったのだが…

 

それでもいまの今まで気づかなかったルフィ。

ギア・セカンドは血液の循環を向上させるもの。つまりは暖かい血液が常に身体中に巡っている。あとただ鈍感だったのもある。

 

なので、足元から徐々に冷えていきやっと寒いと気づいたようだ。

 

「お前らズルいぞッ!!!そんな温そうなもん着やがってッ!!!!!」

「船から降りるまえから着てただろうがッ!!!」

「ちゃんとルフィさんにも着た方がいいっていいましたよ…」

「でも、お前ずっと動き回ってたしな。どうしようもなかったんだよ」

 

「なら、仕方ないねな。でも寒みぃッ!!!」

 

しかしどうしようも出来ない。

いま着ている防寒着を渡すわけにもいかないのだ。

そんなことしたらこっちが凍え死ぬ。

 

「な、なんかねぇか……」

「こんな雪山にあるわけ……」

 

「デケェエウサギだあッ!!!よっしゃ!皮を剥いでやるッ!!!!!」

 

「何恐ろしいこと言ってるんじゃお前はッ!!!!!」

「…間違いなくロビンさんの影響よね…アレ……」

 

目の前に現れた大きいウサギ。ラパーン。

凶暴なウサギはこの国でも危険だと認識している。

しかしルフィみたいに突っ込んでくるものはいなかったのかラパーンも一瞬油断したがすぐさま戦闘体勢に入る。

 

「ゴムゴムの、JETピス…ギャッフン!!」

「何転けてんだお前はッ!!!??」

 

とっさに攻撃しようとしたがいまは()()()()()()()()()()()()()()をしていたのだ。突然普段通りにしようとするなら感覚的に麻痺している状態になり、思ったより体が動いたために思いっきり躓いたのだった。

 

それを逃さないラパーンは大きくジャンプしてルフィの真上へと。そのまま自由落下により押し潰そうとしたのだ。

 

それに気づいたルフィはとっさに逃げようとしたが、こちらもやり過ぎてしまい大きく回避のために横に跳ねて木々にぶつかった。

 

「余計な動きすんなルフィ!!」

「んなこと言ってもよ……」

 

「刃物だと毛皮がダメになる。蹴ってもいいが足元が悪いからな。……ギン、頼むぜ」

 

「オッケーだサンジさん」

 

トンファーを取り出したギンはグルグルと回転させながらラパーンに近づく。すると攻撃してくる意図が分かったのか攻撃対象をルフィからギンへと変えてきた。

 

さっきのジャンプとは違いギンへと走っていくラパーン。

雪山育ちだからこそだろう。素早い動きはここにいるルフィ達よりも速いかもしれない。しかし

 

「それじゃ、ダメだぜ」

 

前足の爪で攻撃しようとしたラパーンを僅かな動きで、紙一重で避けたギンは振り上げたトンファーを思いっきりラパーンの頭上へと叩きつけた。

 

回転による攻撃力が向上しておりたった一撃でラパーンを黙らせた。

 

「やるじゃねぇかギン」

「いや、サンジさんやゾロさんに比べればまだまだ」

 

「よし、削ぐか」

「えっ。やめようよゾロ。なんか可哀想よ」

 

「まぁルフィのせいだしな。そこまでやる義理はねえな」

「なんだよお前らッ!!!凍え死んでもいいのかよッ!!!??」

 

「「寒さで死ぬクチか、お前は?」」

 

「いや、死なねぇな。でもよ、それでも寒ぃんだよッ!!!」

 

少し動いたからルフィの顔色はよくなったがそれでも冬の雪山。舐めていたらどうにかなるだろう。

 

すると何かに気づいたルフィ。ゾロもサンジもくいなも。

ギンだけはどうしたのかという表情だったがすぐにその原因が分かった。

 

ルフィ達を取り囲むようにラパーンの群れが集まってきていたのだ。

 

「良かったじゃえねえルフィ。()()()()()()()()()()()

「なぁ、サンジ。ウサギって食えねのか?」

 

「止めとけ止めとけ。あそこまで凶暴だと肉質も硬いんだよ。……いや、待てよ。その分いい脂身もあるかもな……」

 

「お願いだから撃退だけにしてよ……

可愛いウサギを食べるなんて私は嫌だからね」

 

「……えっ。可愛いですか…あれが……」

 

どういうことかな?とくいなに睨まれたギンは即座になんでもありません!!と首を横に振るう。

とにかくルフィ達の意見はこうなった。

 

「山登り前の準備運動だ!!来いウサギッ!!!!!」

 

一斉に飛びかかってくるラパーン。

ルフィはとにかくその場から動かない。

移動しようとするとまたコントロールが乱れる。

そのためしっかりと雪の中に両足を埋めてその場から対応することにした。

 

そして背中を地面につけるギリギリまで仰け反ったルフィは瞬間的に多方向へ拳を突き上げる。

 

「ゴムゴムの、JET噴火ッ!!!」

 

火山が噴火して周り全体に広がるようにルフィの拳も360度全体に攻撃が広がった。

飛びかかってきたラパーンは無条件にその拳を食らいぶっ飛ぶ。

 

 

ルフィの攻撃を受けないように離れたゾロとくいな。

襲いかかる鋭い爪を刀で受け止めながらラパーンに斬りかかる。

初めは個別で攻撃してきたラパーンも連携をして攻撃を仕掛けてきた。

 

しかしそれはゾロとくいなも同じ。

そして連携に関しては二人の方が上手だった。

 

「「一刀流……"(かがみ)開軌(びらき)"ッ!!!」」

 

背中合わせでラパーンからの攻撃を凌いでいた二人が攻撃パターンを()()()()()()()()()()()最後に全体に広範囲の斬撃を放った。

 

 

「くいなちゃんにあんなにくっ付けやがって……」

 

離れたところから二人を見て怒りが湧いてくるサンジ。

そんなことは関係なしでラパーンはどんどん襲ってくるのだが

 

「おい、ウサギ共。俺はな料理人(コック)だ。

だからこの手で攻撃することはねぇ」

 

そんなサンジの言葉が伝わるわけもなく攻撃してくるラパーンにまだ話しかける。

 

「だがな、相手が"食材"なら別だ。

コックは時に自ら食材を求めて狩りをする。つまりだ…」

 

落ちていた石を軽く上に投げたサンジは瞬間的に何発も蹴りを繰り出して、落ちてきた"刃がついた石"を手に取る。

 

「向かってくるならテメェら。俺の食材にするぞ」

 

すると1頭のラパーンが飛びかかってきた。

サンジは刃のついた石でラパーンのアキレス腱や筋を切断した。

地面に倒れて動き回るラパーンに対して見下ろすサンジは

 

「"ジビエ・ナイフ"

新鮮が一番だからな。テメェは後で捌く」

 

そういってラパーンの顎を蹴り気絶させたサンジはさらに向かってくるラパーンに対して()()()()()()()()()をすることにした。

 

 

それを唖然として見ていたギンは

 

「ここじゃサンジさんが一番怖いな……」

 

あの本気の目で次々にラパーンを生け捕りするサンジは、本当にあとで料理するんじゃないかと思うぐらいの気迫がある。

それに負けじとギンもトンファーに備わっている一部の機能を解放した。

 

「こっちは単純なものだ。期待するなよ、なッ!!!」

 

トンファーの先から無数のトゲが現れてラパーンにトンファーが当たるたびに肉に食い込む。そして一部には"反し"が存在しているために力ずくでトゲを抜くと

 

「……絶対にギンのほうが怖ぇよ……それも笑ってるし……」

 

 

そんなギンを見て引いているウソップはというと

 

「おいウソップッ!!!お前もやれッ!!!」

「これだけ人数で倒せるなら、俺は監視役に回る」

 

「ふざけんなッ!!!降りてこいッ!!!!!」

 

「だから俺を近距離戦闘要員にいれるなッ!!!

主は攻撃スタイルは遠距離なんだよ!!!!」

 

空飛ぶハンマーに乗り上空から援護射撃をするウソップ。

放っているのは"火炎星"であり、雪山では見ない炎に戸惑うラパーン達。そこにルフィ達が攻撃を仕掛けている。

 

「そこからでもマジック使えるだろうがッ!!!」

「いや、使ってるだろうがッ!!!」

 

ウソップの周りには銃器が宙に浮いて展開していた。

もちろんそこからは鉛玉ではなく火炎星。

マジックを使ってはいるが今までのものを見ると

 

「………地味」

「ふざけんなッ!!!コレがどれだけ大変か知らねぇから言えるんだよッ!!!!!」

 

複数の銃器をラパーンに向けて放つ。

それがどれだけの集中力がいるか……

これはマジックなのだ。種があるのだ。

言ってしまえばその銃器一つ一つをウソップがコントロールしているのだ。とんでもないことをサラッとしている。しているためにスゴさが伝わらないらしい。

 

…………………………

 

「ふぅー終わった!」

「結局何匹いたんだ?」

「さぁ。立ち替わり入れ替わりだったから…」

「一匹ぐらいマジで捌いとけば良かったぜ……」

「……サンドバッグが……」

「お前ら…その思考怖ぇよ……」

 

途中から実力差が分かったラパーン達は重傷なものを先に離脱させるために、入れ替わりしながら全ラパーンが逃げるように戦っていた。

 

それはルフィ達も分かっており途中からは撃退させるだけの攻撃しかしなかった。

 

「……というか、ウソップ。お前のマジックで防寒着出ねぇのか?」

 

「………あっ。」

 

全員が殴りたくなる気分になった所で奇妙な"音"が響いていた。

ドンス!ドンス!と一定のリズムでなる音は空気から響くものと、地面から響くものと二つだった。

 

そして、だんだんとその音は速くなり……

 

「……ねぇ、ゾロ」

「いうな。聞きたくねぇ…」

「あのクソウサギ共がッ!!!」

「に、逃げましようッ!!!」

「よし!!俺は空にッ!!!」

 

「「「「逃がすかッ!!!」」」」

 

「ふざけんなッ!!定員オーバーなんだよッ!!!!!」

 

「なにしてんだお前ら??」

 

ルフィだけは分からなかったようで慌てるゾロ達に問いかける。

 

「わかんねぇのか!!!ここに"雪崩れ"が来るぞッ!!!!!」

「なんだ~雪崩れかぁ!!………雪崩れだとッ!!!??」

 

緊張のない船長が気づいたときにはすでに山の上から雪崩れがルフィ達へ向かって降りてきていた。

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