好き勝手にONE PIECEで過ごします。   作:ガイドライン

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万能薬の出航

「準備終わった?」

「う、うん…でも……」

 

「仕方ないよ。きっとDr.くれはは、分かってくれるから」

 

一刻も早くアラバスタに戻らないといけない。

そんな中、頑張って麦わらの一味に入れることになったチョッパーにDr.くれはは何も言わずに部屋に籠ってしまった。

 

……あの言い方だと()()()()()()()()()()()()だったのかも知れないけどそれをチョッパーに知られたくないのだろう。

本編でも「湿っぽいのはキライ」と言っていた。だからといってメスや包丁を投げて追い出すのは怖すぎたけど……

 

「そうかな…ドクトリーヌ……怒ってないかな……」

「まぁ、もし怒っていたらいつもどおりに強制的に止めようするはずだよ。メスを投げつけて「なに勝手なことを言ってるんだいッ!!」ってね」

 

「あぁ…………うん。そうだよな。

……でも、ちゃんと挨拶したいんだ。だから…」

 

「いいよ。チョッパーの荷物は持っていておくから30分後に船に」

 

「ありがとう」とチョッパーはお礼をしてハジメはチョッパーが荷造りした荷物を運び始めた。

本編では最低限のものだけだったけど"ランブルボール"や医療に必要なものがあるのだろう。結構な量がある。

その荷物は城の入り口に集められていたので後は運ぶだけ。

 

「……こんなに、いるのか?」

「何が起きるか分からないからね。医療とは"最低限"じゃなく"最大限"にしないといけないの」

 

「す、凄い。私こんな医療器具みたことない…」

「色々チョッパーに教えてもらったらいいよ。

あの子、誉めるとドンドン調子が上がっていくタイプだから」

 

「??"調子に乗る"じゃねえのか?」

 

「どこぞの奴と一緒にしないでもらいたい。

ウチのチョッパーは他の所に出しても十分以上に出来る子なんだら。どこぞの奴と違って」

 

ベタ誉めかあッ!!!

って、さっきから"どこぞの奴"って……」

 

ウソップとカヤから質問を受け受け答えをしているとウソップが気になったのだろう。"どこぞの奴"について誰なのかと。

 

そんなのは決まっている。

荷物の横で倒れていて、頭に大量のたんこぶをつけている者。

 

「おーい。生きてるか?」

「……ザンジ……ニグ……」

 

「やらなくていいからね。

登るのに10分30秒。30秒も遅れただから」

 

「……時間、測るって言ってました?」

「言わなくてもそれぐらいは分かるはずだよ。長年ルフィ達を鍛えたんだからね。まぁ、ロビンがだけど」

 

「んとうに、容赦ねえよな」

「船長なんだからもっと強くなってもらわないと。

いつかロビンを越えるぐらいに……」

 

「「「「絶対に無理ッ!!!!!」」」」

 

「ロビンがいないからってよくもそうハッキリと……」

 

まぁ、ハジメのやり方よりもロビンの方が厳しいからだろう。

こう見えてもハジメの方がまだ優しさはある。ロビンは優しさ?という感じなのだ。

 

……まぁ、ついさっきハジメも同じようなことをした気がするが気のせいである。

 

「ほらほら。みんなで荷物を運ぶよ。

ルフィ。一番多く持っていくなら船で肉を食べていいよ」

 

「ニグウウウウウウウウゥゥゥゥゥッ!!!!!」

 

「うわっ…半分以上持っていったぞウチの船長……」

「これが"飴と鞭"の使い方です」

「不憫だな…ウチの船長……」

 

何でか涙を流すウソップ。

そんなことより早く荷物を運ぶように催促していると

 

「もう行くのかい?」

「お世話になりました」

 

話し合いも終わりイッシー20とドルトンが見送りに来てくれたようだ。

 

「いや、ここはもう君の故郷みたいなものなんだ」

「そうですね。じゃ"行ってきます"が正しいですね」

 

「改めて君のお陰でこの国は救われた。ありがとう」

「僕がしなくてもきっと皆さんが救ってましたよ」

 

イッシー20からも感謝されるけど正直イラついたからやった。とは言いにくい。素直に受けた方がいいと思いそれ以外は何も言わないことにした。

 

するとビビもドルトンにお礼を言いに来たようで

 

「ありがとうございましたドルトンさん」

「あんな情報しかあげられずにすまなかった」

 

「そんな!!

それにまだ間に合う。私はまだ諦めてません!!」

 

「強いのだね。大丈夫。ハジメとこの海賊達ならきっと」

「はい!」

 

そう言ってもらえるとなんか気恥ずかしい感じもする。

しかしあまり話しても入られない。チョッパーが来たらすぐに出航出来るようにしないと。

 

「それでは"行ってきます"」

「あぁ。"いってらっしゃい"」

 

…………………………

 

「………ドクトリーヌ……」

「………………」

 

扉の向こう。そこにDr.くれはがいるのはなんとなく分かった。

それでも扉を開けなかったのはそうしたほうがいいと思ったから。

きっといまは面と向かって会うと決意が揺るぎそうで……

 

「行くよ。俺」

「……………」

 

「ドクターやドクトリーヌみたいな立派な医者になって"俺が万能薬"になるから」

「……………」

 

「どんな人でも、どんな怪我でも、どんな病気でも治せる"万能薬"に、俺はなるからさ………」

「……………」

 

感謝しても感謝しきれない。

姿が違うとトナカイの群れから追い払われ、人間に溶け込もうとするが怪物と攻撃されたあの日。

 

でもハジメが見つけてくれて、ドクターが歩み寄ってくれて、ドクトリーヌが医者を教えてくれて、二人がいまの自分を作ってくれて、こうしてハジメが外の世界に連れて行ってくれる。

 

どう返したらいいのか分からない。

だから医者にしてくれた二人のために"どんなものでも治せる万能薬"になると決めた。

これを知ってほしかった。

これまで育ててくれた恩人に……"母親に"

 

「だがら"…だがら………

……"いっでぎまず"……"お母さん"……ッ!!!!!」

 

涙を流しながらも必死に言葉にして感謝を込めた。

すると突然に扉が開いてチョッパーの身体が何かに包まれた。

 

「………このバカが………」

「ド、ドクトリーヌ……??」

 

いままでこんな風にしてもらったことはなかった。

研究がうまくいってもドクターやハジメが抱きしめてくれたり喜んでくれたけど、ドクトリーヌだけはツンとしていた。

だからこんな風にしてくるドクトリーヌにどうしたらいいのかと戸惑っていると

 

「………頑張りな……"バカ息子"……ッ!!!」

「ッ!!!!!……う、う"ん……ッ!!!」

 

…………………………

 

「………見送りは、良かったのですか?」

「五月蝿いね。"バカ息子"にはこれで十分さ」

 

「……本当に、貴女は変わられた……」

「誰に言ってるんだい?私は何一つ変わってないよ」

 

すでにチョッパーも下山し、今頃は船に到着しただろう。

山頂からは小さくて見えずらいが船はまだ出航してない。

Dr.くれはは酒ビンを手にしているが未だに口をつけていない。

 

()()()()()()()()()。それだけさ」

「………。やはり、変わられました……」

 

「しつこいよ」と睨みながらドルトンに言っていると船が港から離れていく。それを確認したDr.くれはは用意していたコップに酒をつぎそれをドルトンへ

 

「門出だ。あんたも祝いな」

「えぇ。喜んで」

 

島から離れていく船を見ながらドルトンは慣れない酒を一気に飲みほし、Dr.くれはは一口だけ酒を飲むとその酒ビンを船に向けて突き出し

 

「行ってきな……バカ息子………」

 

…………………………

 

「チョッパーの歓迎会をしたいところだけど、いまは優先することがあります」

 

「えぇ。一刻も早くアラバスタに……」

 

これでやっとアラバスタへ行ける。

ビビの気持ちは最高潮に高まっていると

 

「ロビンに紹介してきますね」

「え、ええぇッ!!?」

 

「大丈夫ですよ。

バースト達が懸命にやってくれてますから。それでも()()()()()()()()()。アレがサボらなければ」

 

そう現在はサクラ王国から離れて爆発の影響を受けない所から超推進力を使って目的地アラバスタに向かっている。

 

「くそッ!!!くそッ!!!くそおおぉッ!!!!!」

「キャハハハッ!!!頑張ってバーストッ!!!」

 

「お前も何かしろよッ!!!」

「自分の体重しか操れないからムリよ」

 

向こうは向こうで騒がしい。

キチンとメリー号の機動力になってもらわないといけないのに。

 

「じゃキロロと一緒にバーストの監視していたらどうです??

おど……話せばもっと速くしてくれるかもですよ」

 

「お前ッ!!いま脅せばとか言いそうになったろうッ!!!!!」

 

「五月蝿いですね。食事抜きにしますよ」

 

「鬼かあッ!!!!!」

 

いや、1日ぐらい大丈夫でしょう?

ビビも一刻も早く着きたいのだろう。ハジメの案に乗り「速く、してくださいね?」とニコニコ怖い笑顔で要求していた。

ああいう人が一番怖い……

 

それはともかく、新しく入ったチョッパーを紹介すべくロビンがいる部屋に来たのだが

 

「ダメよ。元の場所に帰してきて」

「ええええええええぇぇぇぇぇッッ!!!!!」

 

仲間として認めないではない。帰してこい。やっぱりか。

流石に想定外だったチョッパーは目が飛び出そうなリアクションを取っている。

 

あっ、ちなみにカラーはもう完全にロビンのメイドになってる。

というか服装からメイドである。もう、この子は何をしているのか……

完全に"お嬢様気分"を味わっている。

カラーはテキパキとロビンの先を読んでいまは紅茶を用意してそれを渡していた。続けてハジメにも渡している。

 

でもそんなカラーの存在は無視されているのかロビンは続けてチョッパーに

 

「お兄ちゃんの兄妹は私だけよ。

弟?そんな死にたいならもう一回発言していいわよ。

その首を180度回転してあげるわ」

 

「怖ええぇよッ!!!!!

本当に妹なのかよハジメッ!!!!!」

 

「そうよ。そして婚約者」

 

「俺の知らない間に何してるんだッ!!?」

 

きっとチョッパーの知らないことのほうが多いだろう。

とにかくもっと詳しくチョッパーとの成り立ちを話すために一度チョッパーとカラーには部屋から出てもらった。

 

そしてロビンと再開するまでの話を語り始めた。

 

「………そう」

「あの時は"大将"って肩書きは邪魔だったし、一人で探したかった。それでも……ごめん。見つけられなくて」

 

「……私も、()()()()()()()()()()()()()

それでもきっと()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

ずっと話せなかったお互いの10年間。

ハジメもロビンも、お互いを探しながらも()()()()()()()()

いまだにロビンはその経緯を話してくれないが

 

「……聞かないの?」

「いつか話してくれるなら、いまはいいよ」

 

「うん」

 

そういってロビンは両手を広げてきた。

本当にこういう甘えん坊なところはまだ子供だなーと思いハジメはゆっくり優しくロビンは抱きしめた。

 

 

 

ガッカリホールドを決められたけど。

 

 

 

「ロ、ロビンさん……」

「ふふふ。やっと…やっとお兄ちゃんを……

もう、我慢出来ないわ……ふふふ……」

 

「チョッパーッ!!!カラーッ!!!ヘルプッ!!!!!ヘルプッ!!!!!」

 

…………………………

 

「チッ。あと少しだったのに……」

「た、助かった……」

 

「なぁ、ハジメ……本当に"妹"なんだよな?」

 

扉の近くにいて、尚且つ一時停止を直ぐに解いたから良かった。

あと少しで喰われるところだったわ……

それでも服を半分以上破かれていたのだ。本当に…助かった……

すると助けに入ったチョッパーに向けてロビンが

 

「なかなかの腕、流石お医者ね」

「拘束を外すために医者になったわけじゃねえよ……」

 

「いいわ。兄弟はダメだけど、"従兄弟"なら許すわ」

「ほ、本当かぁ!!??」

 

「トナカイが従兄弟って……」

 

気持ちは分かるけど口に出さないようにねカラー。

ということで、チョッパーも含めてこれからのことを話しておこう。

 

ここにいる四人。

言ってしまえば一人でも失敗したら()()()()()は取れなくなる。

 

そしてその作戦を話すと

 

「い、いきなり重要なポジションなんだな俺……」

「な、なんで私も……」

 

「基本的にルフィ達だけど、こっちの裏方が上手くやらないと簡単に形勢が悪くなるからね。その中でも一番なのは、ロビン」

 

「ええ。やっと()()()()()()()

 

「やりすぎないようにね」

「ふふふ。でも()()()は潰すわよ」

 

ビビの知らないところでアラバスタ救出作戦は決まった。

クロコダイルには悪いけど()()()()の1つや2つ植え付けさせてもらいましょう。

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