好き勝手にONE PIECEで過ごします。   作:ガイドライン

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アラバスタ前のお話②

「また来たのか()()()

ここに俺がいることを知らんのか?」

 

アラバスタ王国のとある街にある豪華な建物の中。

顔に大きな傷があるが光の屈折によりハッキリとは見えない。

それでもその男が"サー・クロコダイル"だということはハッキリと分かった。

 

そしてその部屋にはもう2人。

クロコダイルにこの街に海賊が現れたと告げてきたショートボブでサングラスをかけた女と、その背後に同じくサングラスをかけた男が立っていた。

 

「さぁね。

でもサー・クロコダイルにとってはいいカモでしょう?」

 

「人聞きの悪いことをいうんじゃねえ。

()()()()()それが仕事なんだよ」

 

「流石王下七武海ですね」

 

「思ってもねえことをいってんじゃねえよ()()()()

それより海軍がこっちに向かっているのは本当なんだろうな()()()()()()

 

ロビンの分身体が突然変異により性格が変わったロビンと、そのロビンに記憶書き換えられたヴェルゴ。

どういう経緯でいまのクロコダイルと繋がったのか不明である。

 

「ええ。()()()()()()()()()()()()()()()()()

ふふふ。そして国民の前で"王女を亡き者にした海賊共は許せない"といえば、もう誰も貴方を"英雄"と疑わないわ」

 

「そうか。ならあとやることは……」

 

そういってクロコダイルは最終確認するために書類に目を通し始めた。外にいる海賊は"任せる"ということなのだろう。

これ以上この国に"英雄"という印象を与える必要はなくなった。

そう、あとはこの国を落とすだけ。

 

ロビンは軽くお辞儀をしてヴェルゴを引き連れて部屋から出ていく。向かう先は報告した海賊への元。

そのままにしておいてもいいが、いま面倒事を残すわけにはいかない。

 

しばらく会話もないまま歩いていると、後ろから付いてきていたヴェルゴから

 

「……どうしてあのような嘘を?」

「海軍がこの国にくる前に"私"がくると踏んだからよ。

パスが切れていてもその思考は"私"と同じ。ならどう動くか簡単に分かるわ。

ならいまはクロコダイルにいい思いをさせて地獄に叩きつけるのも一興でしょ?」

 

「……本当に恐ろしいお方だ……

…しかし、いいのですか?こんなことをされても……」

 

「どうして?

すでにこの国は調()()()()()()()。それでも見つからないということは後は国王だけが知っている。ならこの国がどうなろうとも国王さえ生きてれば私は問題ないの。例えクロコダイルの野望が()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()私には関係ないわ。それに……」

 

そしてゆっくりとヴェルゴの方を向いてニヤリと笑いながら

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

「……いいえ。全くもって思いません」

 

そういうことよ。とまた前を向き会話は終了した。

このロビンにも目的はある。そのためにクロコダイルと手を組んだだけなのだ。もちろんそれはクロコダイルも。

ただ一つ誤算があるとするならクロコダイルは知らない。

この女、ニコ・ロビンの本当の"力"を。

 

…………………………

 

「おーい()()()()()。この資料なんだが……」

 

確実に上司にいう言葉じゃないと分かっているが、いまモーガンは"ハジメ"の影武者として振る舞っている。そのために正体を知っているクザンにもため口とまではいかないがラフにいう必要があり、初めのころは胃に穴が空くんじゃないかと思ったぐらいだった。

 

いまはこうして出来るようになり資料について意見を聞こうとしたのだが、部屋にはそのクザンの姿はなく

 

「…………おい。何処に行きやがったあの()()()()ッ!!!」

 

こうして怒ることも"グザン"と言えるようになったので影武者として立派にやっているモーガンだった。

と、そんなことをいってもいられずにぶちギレそうになっている"ハジメ"の姿を見て狼狽える海兵達の元に

 

「落ち着いてください()()()。周りが怯えてます」

「知るか。というよりグザンは何処に行きやがったあのグズはッ!!!!!」

 

流石に見ていられなくなりオックスは耳元で

 

ハジメより口が悪くなってますよ…

「うぅ……わ、悪い……」

 

「しっかりしてください。

ちなみに"グザン"はアラバスタに向かっているスモーカー大佐の船に乗ってます。ついでにニコルもいます」

 

止めろよオックスッ!!!!!

出来ていたらやってますッ!!!!!

 

そんな会話に飛び込んできたのが

 

「ワシの孫がスモーカー大佐の船に乗っているのかッ!!!」

「あんたの孫じゃねえよッ!!!()()()()()()()()()ッ!!!」

 

突然現れたのはこの海軍のトップであるセンゴク。

もう海兵達はこのビックな三人がいる空間に怯えている。

 

「五月蝿いッ!!!

いつもニコルに冷たく当たっとるお前にいう筋合いはないわッ!!!

それにスモーカー大佐がニコルに手を出したらどうするつもりじゃ!もちろん簡単に返り討ちにするだろうがそれでも心に傷が残ったらどうするのだッ!!?」

 

「「10000%ありえない」」

 

そしてこういうやり取りでちょっとした覇気を使うものだから精神的に弱いものから倒れていくのだ。

 

「とにかくセンゴクさんは動かないでください。

青雉も一緒ですし、いざとなれば私も出ますので」

 

その言葉に落ち着いてきたセンゴクはオックスが用意したお茶を飲みなが

 

「……アラバスタかぁ……

いまあの国にはクロコダイルがいたな」

 

「ええ。

クロコダイルがニコルに余計なことをしなければいいのですが……」

 

「………()()()()()()()()()()()()()()()()()……」

 

「怖いことをいうな……」

 

これから起こるだろう予想を立てる。

ハジメがいないこの状況で果たしてクザンだけでニコルの暴走を止められるのか?それ以前にクロコダイルがニコルに対して余計なことをしないか?

 

そんなことを考えていたタイミングでオックスの小型でんでん虫が鳴り響いた。

それも個人的な連絡をかけてきたと分かったオックス席を外しますといい部屋を出たあと

 

「……お久しぶりですロビン様」

「要件だけいうわ。

"ニコ・ロビン"本体から逸脱した分身体がクロコダイルについたわ」

 

「なっ!!!??」

「すでに本体との"パス"は切れているけど"この私と向こうの私のパスは残っているの"つまりこの会話も聞かれている可能性があるわ。それを踏まえても今度の相手は、分身体だとしても"ニコ・ロビン"よ。私の思考も本体の思考も読まれている可能性が高いわ。」

 

「……どうされるのですか?」

「お兄ちゃんが鍵ね。

私や"私"の予想を越えたことをすれば……ね……」

 

とんでもないことを聞かされて戸惑うがオックスはしっかりとニコルからの言葉に耳を傾ける。

ニコルが、ニコ・ロビンが敵にまわるという最悪の状況。

それでもハジメがこの状況を変えると聞き少しは安堵する。

 

「でもあくまでもお兄ちゃんと本体は"向こうの私"だけしか手を貸さないと思うわ。クロコダイルは麦わらの一味がやるわ」

 

「海賊が王下七武海をですか……

これは海が大きく荒れることになるんですね……」

 

「手柄はスモーカーとヘルメッポにでもあげなさい。

グザンはその見届けにするから」

 

()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「こちらから連絡するわ。

まぁ()()()()()()()()()()()()()()ということをしているのだからこれもただの建前になるのだけど」

 

この言葉を聞いてなんとなくのことを理解したオックス。

麦わらの一味、ハジメやニコル、青雉、そして自分の立ち位置を。

元々そんなことをしていなかったのだ。ということは何かのために作り上げた設定。それが海軍が麦わらの一味を使って裁けない"悪"を裁く。ということになったことをとっさに理解したのだ。

 

「分かりました。お気をつけて」

「ええ」

 

連絡を切り軽く息を吐いたオックスは続けて別の所に連絡を入れ始めた。

 

「八咫烏。全団員"アラバスタ"に向けて出航。

ハジメ様、ニコル様の援護。そしてアラバスタの住民の避難。

()()()%()()()()使()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()!()!()!()

 

『おおおおおぉぉぉぉッッ!!!!!』

 

会話を終了させたオックスは最後に

 

「月兎。知っていると思うが…」

「ええ。全て知ってます。

私達は常にニコル様のお傍に。都合の悪い記憶はこちらで」

 

こうして全て整った。

分身体であるニコルは言ってはいたがこの出来事、麦わらの一味がクロコダイルを倒して海軍が手柄をもらう。()()()()()()()()()()()()()()

 

きっとそれ以上の何かが起きる。

だからこそ我々は全力でそれを受け止めないといけない。

オックスがこうして大将の立場になったのは全てハジメやニコルのサポートなのだ。

 

"ハジメ"としてやっているモーガンにも手助けをしているが、この話しはするつもりはなかった。モーガンは"海軍"。きっとこの事を話せば妨害する可能性がある。モーガンがやることは"ハジメ"としての振る舞いをするだけでいいのだ。

 

「さて、私も準備をしないと……」

 

そしてすでにオックスの頭にはモーガンのことなんてなく、ハジメのために何をするかという思考になりながら行動を始める。

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