好き勝手にONE PIECEで過ごします。   作:ガイドライン

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私よ。

(さて、どうしたものか……)

 

月兎No.2のリリーサは今王宮へと忍び込んでいた。

八咫烏のような"戦闘向き"とは違い"暗殺"に長ける月兎はこういう潜入の類いは朝飯前。

 

それに対しては苦にはならないのだが問題はいま王様とその家来が話しているないようだった。

 

「ビビがすでにアラバスタに帰ってきていると?」

「バァッ!……マァーマァー。その通りです」

 

「先にイガラムの言葉を聞いていなかったら…」

「ええ。()()()()()ということを聞いていた時点で戦争がはじまっていたかもしれません……」

 

「その黒幕があのクロコダイルとは……」

 

リリーサが潜入し、王様達の話しに聞き耳をたて始めたタイミングでアラバスタに向かっていたイガラムが到着した。そしてビビはアラバスタに着いていますと話したタイミングで慌てて入ってきた兵から()()()()()()()()()()という言葉が入ってきた。

 

もちろん王や家来、チャカとペルは慌てたが、イガラムの決死の言葉に落ち着きを取り戻して、そしていま黒幕の話が出たところである。

 

「しかし…いくらイガラムの言葉でも信じられん。

なぜ海賊がこの国のために手伝いをする?」

 

「ルフィ君やハジメ君にとっては"国"というよりも"ビビ様"のためだと思います」

 

「娘のために。か……

完全には信じられんが、生きていてくれたならそれでよい」

 

報告を上げた兵から話を聞くと、その情報はアルバーナに一番近い港に入ってきた船からもたらされた情報のようだ。

そしてその情報をすぐに消そうとチャカが進言したところで

 

「いや。これを利用しよう」

「ど、どうしてですか国王ッ!!!!??」

「このままだとこちらの軍と反乱軍が戦争をッ!!!!??」

 

「分かっておる。しかし戦争を止めてもクロコダイルは残っておる」

 

「「ッッ!!!!??」」

 

「もちろん戦争などはさせぬ。

軍の方には"ビビは生きている"と情報を流せ。

相手がこの戦争を起こそうとするならきっと仕掛けてくるはずだ」

 

つまり王国軍のみビビが生きている情報を流せば、王国軍達が"死亡説"は誤解だと広め始める。しかしその中にもしその"死亡説を広める者"がいれば

 

「つまり……王国軍にスパイが……」

「いると考えたほうがいいだろう。炙り出すためにも国民には悪いがビビが亡くなったという情報はそのままにしておこう」

 

「では止めていた噂を広めたのちに、軍に生きているという情報を流させる」

「そしてその中から亡くなったという情報を流すものを探すのですね」

 

確かにそれをすれば敵を炙り出すことは出来るだろう。

しかしその分危険が伴う。Mr.5のような敵と対峙したとき国王軍では太刀打ち出来ないだろう。

 

それに敵を炙り出すには国王軍だけではダメである。

反乱軍にもきっと侵入しているものがいるはずだ。

 

(ハジメ様の命は情報収集。そして経験値となる敵と交戦は控えること。……なら、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()())

 

どこで、なにが、きっかけで、どんな流れで、など。

そんなものを全て短縮させて見ただけで分かるような構図を。

そんなこと、こんな戦争寸前の、ましてや邪魔となる敵を巻き込んで進めるなんて不可能だと思われる。

 

しかしリリーサの思考はすでに分かりやすい構図を作り出すために計画を練りだしていた。人の心が、憎しみが、簡単には変わることがない以上、そう簡単に思う通りに動かせないというのに。

 

しかし、だから、こそ、

 

(成功させれば、間違いなくロビン様はお喜びになるッ!!

そうすればきっと私を………ッッ!!!!!)

 

と、興奮するあまり口元から()()()()()が出てきたのはご愛嬌である。

 

………………………

 

「………この世の……終わりかよ……」

 

ヘルメッポが見ているのは正に地獄。

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

腕を折り、足を折り、首を折り絶命させた途端に手が生えて首を折られる。

そんな人を人だと思えない状況、淡々と人形を壊しているかのように……

 

その光景に耐えられずにコビーは隣で泡を吹いて気絶している。ヘルメッポもいっそう気絶したかったのだが

 

「人の死角から攻撃するのは当たり前なのよ。その死角をどうやって勘ぐられずに攻めるのかを考えなさい」

 

「こんな時に言わなくてもよ……」

 

「つまりヘルメッポの方に私達を差し向けても……」

「凄く師匠の話が聞きたいですッッ!!!!!」

 

こうやって脅しをかけてくるのだ。気絶したら殺される!

すでにリタイアしたコビーも複数生えたロビンの手により往復ビンタされて起こされていた。

 

()()()()()()()()()滅多にないのよ。つまりそれは世界最高峰の戦闘が見れるということ。気絶なんてしてる暇ないわよ」

 

「……は、はい……」

「世界最高峰どころか、この世の終わりだろう……」

 

「終わらせてあげましょうか?」

「怖えよッ!!!ってかどっちが言ったか分かんねぇよッ!!!」

 

「「私よ」」

「どっちもかよッ!!!」

 

こういう時だけ息がぴったりなロビン。

その反応に苦笑いをするしかないコビー。

 

「時間稼ぎ、というわけではないようね」

「貴女を生み出した責任、取らないといけないから」

 

「しなくていいわよ。この世界に払ってもらうから」

「それだとお兄ちゃんの邪魔になるのよ」

 

「そうよね。でも()()()()()()

「だからこそ、()()()()()()()()()()

 

「「うっとしいわ!早く消えなさいッ!!!」」

 

………………………

 

「どういうことなのよッ!もうジョーダンじゃないわよッッ!!!」

 

クロコダイルの計画。

それはMr.2が国王になりすまし戦争のキッカケを作るというものだった。

しかしそのためには反乱軍が強く国王軍に不信感や怒りを持たないといけない。そしてその不満が爆発するキッカケが王女ビビの死。

反乱軍でもビビという存在は大きい。そのビビが死んだとなると反乱軍や王国軍は戦争以外の選択肢を取れなくなる。というのがクロコダイルの狙いだったのだが……

 

(どういうことなのよッッ!!なんで王女様が生きているという情報が出回っているのよッ!!!!)

 

ビビ王女は死んだ。確かにその情報はすぐに王国軍にも反乱軍にも広まった。そのために戦争が始まり大混乱に陥る予定だった。

なのに出撃前にビビ王女の生存と、その王女がこの国に戻ってきたという情報が出回り始めたのだ。

それが抑止力となり出撃が止まったのだ。

 

(でも、ハジメちゃんとの契約を考えるならこっちのほうがいいのよね〜。クロちゃんにつくか、ハジメちゃんにつくか……)

 

一旦王様の姿を解除して悩むMr.2。

クロコダイルにつけば失敗すれば殺される。

ハジメにつけばクロコダイルを討てさえすれば殺されることは低いだろう。

しかし暗殺者としてはそれはどうだろうと考える。

 

Mr.2も命はほしい。

生き残るために、何をするべきか……

 

思考を巡らせたどり着いたMr.2はでんでん虫を取り出し

 

「もしもし、ハジメちゃ……ハジメン」

『………まぁ、それならいいでしょう。なんでしょうか?』

 

もう少しで逆鱗にふれるところだったMr.2の額には冷や汗。

呼吸を整えて心を落ち着かせて

 

「いまどこにいるか知らないけどアルバーナではもう戦争が始まりそうよー」

『そうですか……』

 

「でね。どういうわけか王女様が死亡したって情報が出回っているのよ。で、いまは生きてるって情報が…もう何が起きてるのよ!!」

 

『……………………なるほど』

「えっ。どういうことなのよッ!!!??」

 

「いえ。でもこれで大体の全容把握が出来ました。

お約束した情報を教えますね」

 

一体さっきの情報だけで何をどう理解したのか分からなかったが、ハジメとの約束である情報をMr.2は

 

「それ、ちょっと待ってくれないかしら?」

『どうしましたか?』

 

「あんた達は本気でクロちゃんを倒すつもりなのよね?」

『それは手段であり、国を救うのが目的。なんですけど……ルフィは完全にクロコダイルを倒す。と分かってますので』

 

「………なら、アチキを含めた"バロックワークス"を倒した後でもいいわよ」

『……おかしなこといってますよ?』

 

そんなことMr.2も分かっている。

でも確認しないといけないことがあるのだ。

 

「大丈夫よ。それにこの情報はホンモノだからね」

『それは信じますけど……』

 

「なら、次に会った時、麦ちゃん一味の誰に当たっても敵同士だからね〜」

 

そういってでんでん虫を切ったMr.2。

全てが終わったとき、どうなっているのか……

今まで思い描いていた未来が少し面白くなり思わず微笑んだMr.2は、敵である麦わらの一味を倒すために動き出した。

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