好き勝手にONE PIECEで過ごします。 作:ガイドライン
「クマアアァッ!!!」
「ク、マアアァッッ!!!」
「何なんだこのクマ共はッッ!!!!」
動きは速いわけではないがそれでも息のあったコンビネーションでMr.5は苦戦を強いられていた。
そしてクマの一撃は、避けた後にそのクマの手が壁を簡単に抉った所を見れば一目瞭然である。
その間にナミは
「クラウディ=テンポッッ!!!!!」
その瞬間にその銃口から飛び出したのはモッコモコした雲のような物体。それが物凄いスピードでMr.5にぶつかった。
その雲はMr.5の身体を包み込み込んだ。
「何だこれはッ!!!!!」
その雲はモコモコで身体から離れない。
さらに密度も高く圧迫されて身動きが取れなくなっている。
どうにかしようと足掻くMr.5だがまるでダルマ、左右に揺れるが一歩も動かない。
そしてそこに本編で出てくるもの。だったのだが名前が変わっていた。
「エレメント=テンポッッ!!!!!!」
本編では"サンダー·テンポ"という天候棒をスリーポインテッドスターの形に組み、一つの棒からマジックハンドの先にボクシンググローブが付いたやつが「ばいーん!!」と飛び出るアレが出てくる予定だった。
もちろんマジシャンウソップの手で作られた天候棒はコレさえも変化しており、そしてサンダーからエレメントとなったこの天候棒から出てくるのは、文字通り多数の属性が飛び出てくることになる。
そして今回出てくるのは炎。
ボクシンググローブだった場所が黒い球体に変わり、そこから火炎放射器のような炎が放出された。
その炎はモコモコ雲に包まれたMr.5の方へ。
そしてモコモコ雲はかなり燃えやすい素材のようでいとも簡単に燃え上がり、その炎は空も焦がすようなほどに……
「…………………へぇ??」
でも、その威力はくり出したナミでさえも想像の斜め上にいっていたのだった。
…………………………
「な、何なのアレは………」
思わず戦闘中というのにその炎が空へ伸びる姿を魅入ってしまった。離れたところで相手メンバーの中でも1人の男と戦っていたミス·バレンタイン。
しかし、これを油断、というのは違う。
何故ならミス·バレンタインの足元にはギンがボロボロになって横たわっていたのだから。
うぅ……とうめき声があるので意識はあるが立ち上がる力はなく、さらに横たわっているギンの上に椅子のようにミス·バレンタインが乗っているのだ。
「あの親子の中に能力者がいたなんて…驚かせてくれるわね……」
「能力者、なんて……いない……」
「あっそ。でもあれぐらいでパートナーがやられるとでも??」
そういいながらミス·バレンタインはその帽子を深く被させながらこう呟く。
「80㌔、100㌔、120、150……」
「カッ!!グフッ!!!!」
「何キロまで耐えられるかしら??180…200……」
吐血するほどに内臓を痛めながらも身動きができないギン。
このままだと押しつぶされる、となっていたところに
「どいてもらえないかしら??」
「…へぇ。なかなか凶暴な武器持ってるのね」
そこに現れたのはノジコ。
そしてその手に持っているのは"大鎌"だった。
ナミ同様にコンパクトにたためるものであり、それを組み立てれば大鎌へとなる。
「安心していいわよ。死を届けにきた。なんて言わないわ。
ただ
「言ってくれるわね。いいわ、選手交代よ」
そういってギンの上から退いたミス·バレンタインはわざと離れた所へ移動した。それを確認したノジコはすぐさまギンに駆け寄り
「なんで攻撃しないのッ!!!死にたいのッッ!!!!!」
咳き込むギンはなかなか声が出てこない。
しかし、なんとか振り絞って声を出した返答は
「自分は……サンジさんに……命を、救われ、ました……
その人の…"信念"を……自分も、持てば………強く………」
と、最後まで言葉が出て来ずに気絶してしまったギン。
何かを守るという強い意識。しかしそこにギンは何も持っていなかったと悩んだすえに、恩人であるサンジの信念をリスペクトすることにしたのだ。
それを貫けば"強さ"が分かると……
しかし、そんなときに当たったのがミス·バレンタイン。
なぜ、こんな時にサンジの信念をとは思うが
「………だったら、防御ぐらい、しなさいよ……」
ギンの頭をポンポンと優しく叩くノジコ。
それでもそんなギンになんとなく理解出来ると感じた。
あんな強い人達の中で強さを求めるなら普通では無理だ。
だから無理を押し通しても貫く姿勢。
それでも全くの抵抗せずに、というのは違うとギンが起きたら説教しようと思い立ち上がるノジコ。
「待たせたわね」
「非戦闘員だった貴女がどこまでできるのかしらね??」
一途期とはいえミス·バレンタインは同じ船に乗っていた。
そして麦わらの一味の人達を見ていたのだ。そこで航海士であるノジコが戦闘にたったことがないことは知っていた。
だからこうして大鎌を持っているのが不思議に感じていたのだが、
(……それでも、警戒はしたほうがいいわね……)
…………………………
これは少し前の話。
Mr.2にMr.5達が付いていったあとの話。
「はい。これから選んで」
そういってハジメが看板にズラリと並べたのは様々な武器。
剣から銃、見たことのない武器などなどと見ただけで武器専門店かと思うぐらいに勢揃いしていた。
「お、お兄さん……これ、何処から……」
「え。届けてもらったんだけど??」
そういって指差すほうを見ると中型の船がメリー号に横付けしていた。そしてそこにいたのは
「ハジメ様ッ!!!こんな感じでよろしいでしょうか!?」
「ありがとう。オックスさんにもありがとうって伝えておいてー」
「その言葉だけでオックス様は感動されること間違いないです!!
終わりましたらお声がけを」
その船は普通だが服装は完璧な海軍。
普通なら警戒するのだが、あのハジメが気楽に話しているのだからとすぐに警戒をといた。
「海軍からくす……貸してもらった武器だよ」
「おい。いまくすねて、って言おうとしたよな」
「気のせいだよウソップ。さあ、選んで」
選んでもらうのはナミ達親子。そしてギン。
カヤは何やら思うことがあるので今回は外れている。
ナミはそうそうに使い慣れたものを選び、ベルメールもコレだというのを選んだ。ギンは持っているトンファーの良いモノを選んだのだがノジコだけが長い時間悩み続けていた。
「随分悩んてるわね」
「ロビンさん。コレだ、というのはあるんですけど…何個かあって……」
「珍しいわね。こういう武器選びはその人の直感で多くても2つぐらいなものだけど……何個あるの??」
「………9つ………」
「欲張りね」
「言われると思ったわよッ!!!」
で、どうしようかと悩んでいるノジコにロビンは
「なら、全部選びなさい」
「えっ。で、でも……」
「普通なら一つの武器の扱いを極めるものだけど、いるのよたまに。器用貧乏というかマルチタスクをできる人がね」
…………………………
「それじゃいくわよ」
そういってミス·バレンタインは体重を軽くして一気にノジコに迫る。そして近づき繰り出そうとする拳に体重を、重さを一気に上げた。
見た目はただの女が繰り出す拳だが当たった瞬間にとんでもない重さを加えるためにダメージが大きいのだ。
しかしその違和感に気づいたのかノジコはすぐさまに大鎌でガードした。そして一気に重さのかかった攻撃に思わず声を出し後ろに後退してしまった。
「さあ、ドンドンいくわよ」
そういってノジコに近づくミス·バレンタイン。
今度はガードではなく回避するようにしたノジコだが、どうしてもガードしないといけない場面が出てくる。
その度に後退させられ大鎌を持っている手が痺れる。
しかし攻撃しないと勝てないと思い大鎌を振るう。
だが相手は殺し屋。簡単に避けられ刃は地面に刺さる。
そしてその隙に攻撃をすればと近づこうとするが
突然、
何が起きたのか分からなかったミス·バレンタインは目の前で起きることに驚きを隠せない。そして崩れたと思ったハンドル部分、棒の中から鎖が見え、そして鎌の部分にもその鎖がついており、そして鎌と棒が分かれた。
そしてその棒の方を両手に持ちミス·バレンタインに攻撃をした。その突然のことに防御出来ずにマトモに攻撃を食らう。
くぅッ!!と声を出し後退しながらもすぐに体制を整えたのだが、目の前ではノジコが棒を振り上げ鎖に繋がった鎌が抜けて片手でキャッチされた所が見えた。
そしてその鎌から手を離し鎖に持ち直して鎌をブンブンと振り回す。
「な、なによ………ソレッッ!!!!??」
「"トリックスター"それがこの武器の名前よッッ!!!!」
そして振り回されたカマはミス·バレンタインに向かって飛んでいく姿を最後にこの戦いは終わったのだった。