好き勝手にONE PIECEで過ごします。 作:ガイドライン
「どうやら苦しくなって来たようだな」
「……そうね……」
余力を見せながら戦っていたレイジュだが、今ではそれさえもなくなっていた。頭に血が登りレイジュしか見えていなかったクロコダイル。しかし冷静になればどう戦術を取ればいいか簡単に分かる。
「ほら、そっちが…お留守だぜッ!!!!」
「チィッ!!」
レイジュの隙を狙い後ろにいるコブラに目掛けて砂の刃を放つ。咄嗟に間に入り毒の壁を作るレイジュだが続けざまにチャカやペルを狙い始める。
この二人なら無視しても問題ないだろう。
国王を守る親衛隊なら。しかしこの先の事を考えるならいまは戦闘不能にさせるわけにはいかなかったのだ。
「やはり、私達もッ!!!!」
「貴方達は国王を守るのが仕事!!そちらを取りなさい!!!」
「し、しかし……」
「こっちは、船長が来ればいいのよ。それまでの時間稼ぎ、わざわざ相手してする必要もないわ」
そうやって笑って、いや、苦笑いして心配をかけまいとするレイジュ。しかしそれが気に食わないクロコダイルは
「……そうか。だったら、さっさと沈めッッ!!!!!」
続けて繰り出される砂の刃に、毒の壁が削られていく。
周りは砂が多くいくらでも操作出来、砂の刃の強度も増していく。そのために始め受けた毒の壁はほとんどただの壁のような感じになっている。
そしてついに毒の壁が破られ
(マズッ!!?)
受けきれなかった砂の刃が2発分レイジュに迫る。
弾丸を跳ね返す身体としてもあの刃を喰らえばただでさすまない。
しかしその刃がレイジュの身体に届く前にその間に何かが割り込んできた。
「"
そこに入り込んだのは毛皮モフモフの物体。
「なんだコレはッッ!!!!??」
「トナカイ君ッ!!」
砂の刃はチョッパーの毛皮により霧散された。
正確にはその毛皮の一部が切られてしまったが、元の姿に戻ったチョッパーにはなんともなかった。
「良かった。間に合ったみたいだな」
「助かったわ」
クロコダイルに向き合うレイジュとチョッパー。
そして後ろにいるコブラの元へ
「パパッッ!!!!!!」
「ビビッ!!!!」
「「ビビ様ッ!!!!!!」」
攻撃されているレイジュの為にチョッパーがひと足早くこの場に駆け寄り、ビビはその足でコブラの元まで走ってき抱きついた。
「パパが無事で良かったわッ!!!」
「いまの所は、だがな……それで、そちらは……」
コブラの視線の先には毛むくじゃらから一気に小さくなった
「……タヌキは??」
「トナカイだよッッ!!!!角あるだろうがあぁッッ!!!!!!!!!」
「し、失礼した………」
こんな事を言っているがチョッパーはこの状態でクロコダイルからの攻撃を
砂の刃は簡単に岩を引き裂く鋭い刃。
しかしホーン·ポイントで強化されたその角は
「次から次へと………ッ!!!!」
「ここじゃ、邪魔になる……なら…ッ!!!」
素早くランブルボールを咥えて砕き、
「
腕を太く強化させ、さらに
「
膨れ上がった両手がハンマーのように変化。
そしてその手は黒く、いや、
「
危険を察知したクロコダイルはとっさに砂の刃は立て続けに放ったがそれを左手で砂山を簡単に壊すかのように破壊しながら、先端部分が熱を持ち赤く赤く燃えるそれを、クロコダイルの懐に潜り込み
「刻帝、"
危険と察知したクロコダイルはとっさに砂の盾を何重にも重ねて防御に徹した。しかしチョッパーのそれはあまりにも強烈で砂の盾を簡単に崩し、目の前の砂の盾が熱を帯びて赤くなり溶けていった。
サンジの
チョッパーの場合はランブルボールとなる。
己の形態を変えるランブルボール。それは言わば骨格や整体、さらには遺伝子レベルまで変えてしまう品物。
そしてそれをチョッパーは見事に自分意思で変えることが出来るようになった。
そこで出来た副産物。
ある生き物は体の一部を熱くして敵を撃退するものがいる。
それをチョッパーは己の身体へと応用することが出来たのだ。
砂の盾を突破したハンマーはクロコダイルの腹部へ。
普通ならその攻撃は喰らうことはない。
クロコダイルは己の身体を自由に砂へと変えることが出来る。
当たる前に砂へと変えれば回避出来るのだ。
しかしチョッパーはすでにそれを見抜いていた。
初めにガードポイントを使った後に密かにブレーンポイントを使っていたのだ。そしてそこで"砂は水があれば固まる"という弱点を把握した。
そしていま大気中にある水分を自分の体毛に集めて、それをハンマーの方へ流し、熱により水蒸気と化した水分もまた水。
クロコダイルはそこから砂へと変わることもなく、マトモにチョッパーの攻撃を喰らったのだ。
「ガバッッ!!!!!!」
くの字に折れ曲がった身体はそのまま吹き飛び後方にある柱などを壊していく。
(ふ、ざ……けるなッ!!!)
辛うじて意識はあるがまさかの攻撃のヒットに混乱もしているクロコダイル。確かに水は自分の天敵であり、だからこそこの砂漠の国であるアラバスタは最高の環境だといえる。
油断していた。たかが海賊如きにやられるなど考えてもなかった。しかしいまとなっては考えは変わる。驚異。この海賊団をそのままにしていると……
意識もハッキリとしてきて、すぐさまあのトナカイへ反撃をと左手の義手のフックを地面に突き立てて勢いを殺し停止した。矢先、
「クロコ、ダイルッッッ!!!!!!!!!」
意識を飛ばした相手に向けすぎていた。
普段なら不意打ちなんてものは効かないのだが、それでも言わせてもらえるのなら気づいた時には顔の横に敵の拳があったのだと。
完全な偶然。ルフィ達は王宮に向かっていた。
しかしこの三人、集まれば知恵が増えて迷わないなんてことにはならなったのだ。だから良かった。突然現れたクロコダイルにルフィがとっさに反応して攻撃を繰り出せたのだから。
「ガッッ!!!!!」
思いっきり顔を殴られたクロコダイルはアルバーナの外側近くまで吹き飛ばされやっと停止した。
予想外のダメージ。なにもかもが予想外。計画は全て台無し。
何もかもうまくいかなかった作戦。完全にブチ切れているクロコダイルは浅く息をしながら立ち上がりフッとアルバーナの外へ視線を向けた。
すると遠くで良くは見えないが、ハッキリ分かる。
そこには現況である女が、ニコ·ロビンが………
「ニコ·……………ロビンッッッ!!!!!!!!!!!」
痛みなど忘れた。それほど激しい怒りに身を任せてクロコダイルはロビンの元へ飛び出した。その先に
しかし、その進路を先回りしたルフィが
「ゴムゴムの〜"
ゴムの伸縮を加速させ、無数の拳を機銃の如く連射。
普通ならクロコダイルはそれを砂に変わり避けるのだが、チョッパーとの戦いで理解した。もう油断はしないと。
腕を前にクロスさせ無数の拳を防いだ。
案の定、ルフィの攻撃はクロコダイルに届いた。
それを知ったクロコダイルは
「もう油断はしねぇ。テメェを殺して、あの女を殺すッッ!!!!」
「お前じゃ、師匠には勝てねぇ。その前に……」
「俺が、お前を、ぶっ飛ばすッッ!!!!!!」
…………………………
「白ひげの部下に、革命軍のナンバー2が……」
「まぁ、俺らはあまり関われねぇが……」
「それでも、ルフィなら勝てる」
ルフィを見送ったエースとサボはコブラの元へ。
そこではチョッパーが念の為にコブラ達を診察していたが特に問題はないようだ。
「しっかし強いなお前!!」
「あぁ。革命軍に欲しいぐらいだ!!!」
「ほ、褒めたって、嬉しくねぇーぞ!コノヤローッッ!!!」
「かなり喜んでいるのね……」
盆踊りしながら否定している。全然言葉と態度が違う。
「なら、ここは大丈夫そうだな」
「どこか行くのかね?」
「まぁ……なんか、
「余波がここに来ないようにしないと、守ったことにならねぇしな」
「何を、言っているのか……」
分からないだろうが、ある意味クロコダイルよりもそっちの戦いのほうが危険である。
海軍大将と四皇が一斉に戦うような感じだと、なんとなくそんな風に感じている。
なぜならそんな戦い、見たことがない。
なにより
「とにかく住人には建物じゃなくて広い場所に避難させてくれ」
「それが出来るのはあんたらだけだろう」
そういってエースとサボは
「パパ!すぐに住人を避難させないとッ!!!」
「しかし、あんな合間なものでは……」
「必要なら私の毒で移動させるわよ!!」
「ダメですッッ!!!」
「医者の前でふざけるなッッ!!!!」
二人に怒られたレイジュは表情は変えずとも少し拗ねたように見えた。しかしそれが良かったのか必死な二人を見たチャカとペルが
「王。ここは避難させるべきかと……」
「なにかあっては、せっかく救えた国もダメに…」
「………そうだな。国とは"人"だ。建物など、どうにでもなるな………すぐに住人を王宮へ!!!あそこなら大抵の衝撃にも耐えるッッ!!!!!」
「「ハッ!!!!」」
すぐさまチャカとペルは駆け出した。
「ビビと王様は俺に乗ってくれッ!!!」
「すまない。面倒をかける」
「レイジュさんは?」
「私は残党でも探すわ」
チョッパーはトナカイの姿に変わり、さらに