好き勝手にONE PIECEで過ごします。   作:ガイドライン

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出港する。その前に①

「…………………………」

 

戦いが終わり三日目。

未だに眠るルフィの傍らにはビビが付きっきりで看病をしていた。事実上この国を救ったのはルフィだと言えるだろう。

ロビンでもハジメでも、全く活躍していないクザンでもない。

だから、こうして看病している。というのも違うがどうしても自分の手でやりたいと思った。

 

結局、すべてルフィ達が解決してくれた。

何かをしたといえば住民の避難や、戦争が終わったとキチンと説明したことぐらい。

もちろんそれは戦争を終わらせ、大切な民を思えば必要なのことは分かっていた。それでも………

 

「私、どうしたら……皆に返せるのかな………」

 

返ってくる言葉もなくただ静かな時間が流れる。

そう、戦争は、終わったのだ。

降り続いた雨もやっとあがり、久しぶりにという感じで誰もが外へ繰り出した。

 

………………………

 

「ったく、どいつもこいつも……」

「どうしたのサンジ。随分不機嫌ね」

 

「なにが悲しくてお前と買い物なんて……

本当はナミさんやノジコさん!!!ビビちゃんと買い物したかったんだよッ!!!!!」

 

「くいな辺りの名前を出さなくなったのは、まぁ、成長したと思うべきなのかしらね」

 

いつでもルフィが起きて飯が食べれるようにとこうして毎日雨が降ろうが買い出しに行っているサンジ。その付き添いでレイジュがこれもまた毎日付き添っているのだ。

 

「………あんなの見せられて、入れるか……」

「大丈夫よ。いい人が見つかるまでお姉ちゃんが傍にいるわ」

 

「いらねぇよッ!!!!ってか、自分でお姉ちゃんとかいうなッッ!!!!!!」

 

お姉ちゃんで間違いはないのだが、その単語をレイジュがいうとかなり不気味で鳥肌が立っているサンジ。

 

「この際だからハジメとロビンとまではいかなくても仲良くしない??」

「このままで十分だろうが」

 

「あの二人を見ていたら、なんかそんな欲求が………」

「俺は何も聞いてないぞおおおおぉぉぉッッ!!!!!」

 

とうとう耳を塞いで聞こえないよう実力行使しだしたサンジに小さな声で「冗談よ」というレイジュ。

正直こんな姉弟な関係でも十分に満足している。

 

未だに上の兄達や父親には厳しいがこうしてまた"家族"として……

 

「なにニヤニヤしてるんだお前……」

「そんな顔、してたかしら??」

 

「自覚ないならいいけどよ……」

 

そんな理想を思い描いて幸せな気分になったのだと自覚がなかったレイジュ。少しだけ、もう少しだけ弟に甘えてみようかなーと考えるレイジュに

 

「ところでよ、ルフィの毒、本当に大丈夫なんだろうな??」

「ええ。()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

ルフィが猛毒を受けたと知ったレイジュはすぐさま毒消しを行った。もう体力もないルフィに一秒でも速く毒を抜かないと危険だった。

そう、アレは緊急事態によるもの。

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()それは仕方ないことである。

 

「…………………」

「??」

 

そしてそれ以降、どういうわけか弟のサンジが王宮に帰るまで黙ってしまったことにレイジュはその理由が全く分からなかったという……

 

…………………………

 

「「あっ」」

「「あっ」」

 

いつでも出港出来るように備品の買い出しという()()()に勤しんでいたゾロとくいな、ウソップとカヤ。

 

デートという気分でいるのはもちろんくいなとカヤ。男共は単に買い物だと思っている。「それはデートだろうが!!!」とサンジが入れば言ってくるかもしれないが、それを言ったら本当に自覚するだろうと絶対に言わないと決めたらしい。

 

「おいおいゾロ。なんで酒ばっかりなんだよ……」

「うるせぇな。テメェだって訳の分からないものばかりだろうが」

 

「このステッキは訳わからなくねえ!!!

こうして2回地面を叩けば………ハイッ!!!」

 

そうしてステッキの先に出てきたのは花束。

 

「使えねぇじゃねえか」

「バカ野郎!!!これを研究すればゾロの刀からでも出せるんだぞッ!!!」

 

「いらねぇよ!!!!!」

 

「でもそこに炎や氷、電気や光線が出たら………」

「…………………………」

 

そこで黙ってしまうところやはりゾロも男。

そんな夢のようなものが出るならと考えてしまう。

まあすぐさま否定するがそんなやり取りを二人の女の子は

 

「カヤさんは何か買ってもらいました?」

「はい。()()()()()()()()()()()()()()()

 

「…そ、そう、なのね……」

 

お嬢様のイメージがあったカヤの姿は今や女医師。

黒いシャツに白衣と白いパンツ。目立たないくとも清潔感あるあの洋服の何処か、もしかしたら全体に"仕込み"があるとなるとそれはプレゼントとは違うような……と言いたかったがグッと我慢したくいなだった。

 

「くいなさんはどうなんですか?」

「見ての通り本当に買い出し付き合っただけ。

まあこのあと稽古に付き合ってもらうけど」

 

「なんだか熟年夫婦みたいですね」

「嬉しい………とは言いづらい例えよね……」

 

そんなやり取りをしているとカヤの足元にラッシーが近寄り頬ずりをしている。

 

「本当に懐かれたのね……」

「可愛いですよね。でもナミさんには受けないんですよ」

 

(いや、これは可愛いとは思えない……)

 

ちょっと変わったセンスだなーと思ったが、そういえばそれ以上の人もいたなーと思いこれもグッとこらえた。

 

「なんだこいつ付いてきたのか?」

「カヤにベッタリでな。ロビンとハジメのせいで……」

 

ウソップとしてはこの状況はあまり好ましくない。

このラッシーも元は敵。それをカヤが"躾"をしてこうなった。

なんか…カヤがドンドン変わっていくようで、正直喜べないというのがウソップの感想である。

 

…………………………

 

「もう〜〜〜可愛いわ〜ッッ!!!!!」

 

カーテンの向こう側から出てきたのはゴスロリ姿のカラー。

頬を赤めてモジモジしながら試着室から出てきたカラーをナミは思わず抱きしめた。

 

「いいわ!もう!!ノジコやベルメールさんとは違う可愛さがあってサイコーッ!!!!!!」

 

自分は一体、何をしているのか……

いまはそれさえも考えずに黙々とやっていないと心が折れそうだと無心でナミの着せかえ人形になっているカラー。

 

「次はコレをお願いね!!」

「いや、あの……」

 

しかし試着室に押されてすぐにカーテンを閉められ、はぁーとため息をつきながらゴスロリを脱いでいく。

今回、初めて人の役にやった。

"呪術"と言われていた過去、そしてある人のお陰でそれをさらに昇華させることも出来た。まぁ、それをあの二人に言ったら怒られるのだろう。

 

それでも暗殺しか使えないと思いやってきたことがこうして人の役に立てた。それがなんとなく……

 

「どう着替えた?」

「えっ。ま、まだ……」

 

「なんなら手伝ってあげようか!?」

「それは遠慮します!!」

 

とにかくいまはこの残念な人を私一人に押し付けて逃げたあの親子をどうしてくれようかと考え込むカラーだった。

 

…………………………

 

「お疲れ様!」

「差し入れ持ってきたわよ!」

 

「お疲れ様です!!!」

 

メリー号を守ってくれていたギン達に差し入れを持ってきたノジコとベルメール。流石にあのままナミから逃げてるだけではと思い、思いつきで差し入れを持って来たのだが、思いの外好評だったらしく

 

「た、助かった……キロロの料理は絶命的だったからな…」

「キャハハハ!!次は大丈夫よ」

「やめてくれ……サンジさんの料理が食えなくなる……」

 

そこには海軍からなんとか逃げてこれた"バースト"ことMr.5と"キロロ"ことミス·バレンタインがギンと一緒にメリー号を守っていたのだ。

 

船には食料はあるが肝心な料理できるものがいなく、女の子ということでキロロが頑張って作ったのだが、塩と砂糖の区別もつかず味見をしないというテンプレを起こしていた。

 

料理で人が死ぬわけではないが二人の精神的負担は大きかったようだ。

 

「でも、ここにもいないのね……」

「うん?誰のことだ??」

 

「ハジメお兄さんとロビンさん。

昨日から二人を見てないから……」

 

「今頃あの女に別の意味でおそ…」バンッ!!!!

 

まったく目で追えなかった。

気づいた時には頬に傷、そして後方の海に何が着水した音。

そして目の前のベルメールが銃口をこっちに向けていた。

 

「死にたいなら……続けていいわよ?」

「……す、スミマセン………」

 

…………………………

 

「メシイイイィイイィィィィッ!!!!!」

「ルフィさんッ!!!」

 

突然目を開き上半身を起こして両手を上に突き上げて叫ぶルフィ。その姿にビビは目に涙を溢れさせながら

 

「良かった!本当に良かった……ッ!!!」

「うん??なんかあったのか??」

 

「ううん…なんでもないの……」

「はっ!?帽子!!!ペンダントッ!!!!!」

 

頭に帽子か乗っていないことに気づいた。

すぐにそれは見つけたが次にペンダントはどうなったかと慌て、首元にあることに気づいてはぁーと息を吐き落ち着いた。

 

「帽子は大切なものだって聞いたことあったけどそのペンダントもそうなの??」

 

「あぁ。小さい頃の俺とハジメが写ってるんだ」

 

見せてもらったロケットペンダントの中身はハジメに抱かれた小さなルフィの姿だった。そして一言。

 

「えっ!?ハジメさん全然変わらないッッ!!!!!」

「そうなんだよな…全く変わらねぇよな……」

「俺、師匠よりもハジメのほうが化け物だってたまに思うぜ……」

 

「エースッ!サボッ!!」

 

いつの間にかそこにいたエースとサボ。

その手には大量の食べ物があり、持っていた買物袋の一つをルフィに渡した。

 

「三人はハジメさんとロビンさんと昔からの知り合いなんですよね」

 

「ハジメはともかく師匠は師匠だからな……」

「あの容赦ないしごきは……」

「俺、未だにやられてるぞ……」

 

ロビンの話題が出て一気にブルーになった三人。

あまり踏み込まないでおこうとビビは別の話題を

 

「そ、そういえばお二人は今まで何処に??」

 

「ちょっと野暮用でな」

「そろそろ俺達もここを出ようと思っていてな…」

 

「ええぇー!!!もう行くのかよッ!!!」

「って、言っても師匠には挨拶してぇんだが……」

「場所が場所だからな……戻ってくるまではいるよ」

 

「そういえばハジメと師匠は何処にいるんだ??」

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