好き勝手にONE PIECEで過ごします。 作:ガイドライン
「ふざけるなッッ!!!!!!!」
怒りが身体から溢れ出るようなそんな勢いでテーブルを叩き壊すスモーカー。隣にいたたしぎもオロオロしている。
そしてそんなスモーカーを怒らせたのは目の前にいる青雉。
「俺達は何も出来なかったッ!!
例えテメェに邪魔されなくても麦わらの一味がすべて終わらせたッ!!!!なのに手柄全て俺達にやるだと!!!舐めてるのかッッ!!!!」
「まぁ、そうなるよな…
だが世間は海賊が国を救ったなんてのは望んでない。
それがましてや王下七武海なら尚更な……」
頭をかきながら怒り狂うスモーカーに説明をする。
一度キチンと話をしたのだが、やはり納得してない。
海軍がやったことと言えばバロックワークスの残党討伐や倒された幹部の逮捕。
なにもしていないに等しいこの状況で国を救った英雄になれ。
それはスモーカーにとって馬鹿にされているのと同じ。
「知るかッッ!!!!
こっちは何も出来ずに腹わた煮えくり返っているんだ!!!」
「だとしても、上はすでにスモーカーがクロコダイルを倒したと筋書きを作っている」
「ならテメェがなればいいだろうがッ!!!」
「今回の件でお前を昇進させるためのものだ。覆ることはないよ」
その言葉にスモーカーに向けて拳を放った。
ハッとたしぎは止めようと動いたが、その拳はクザンの横を過ぎて壁に。
「これを……狙っていたのか青雉ッ!!!!!」
「お前さんをずっと放置するわけにはいかないからね。
麦わらの一味を追うのならそれなりのものがいるのさ」
勝手に持ち場を離れてここまで来たスモーカー。
それを許すなら今の地位ではダメだという。
ならその地位を用意するだけ。そして今回の騒動が都合よく現れたということ。
「………いま、上の人間だって言ったな……
もしかしてとは思うが、これはアイツが……」
「どうだろうね。いつも無茶をやからす人だから」
それを聞いて拳を下げるスモーカー。
テーブルが壊れ残された椅子に座りタバコをハァーと吐き出し
「…………乗ってやる」
「あら、まだ駄々を言われると思ったけど」
「それどころじゃねぇだろう………テメェはよ……」
「オイ。何を、やってるんだ。テメェ」
ギギギと潤滑油を無くした機械が動いているような鈍い音がするように小刻みに震えながらゆっくりと振り返る。
するとそこには、鬼の形相で仁王立ちしているハジメの姿が……
「言ったよな。アルバーナに来いって。
なんでテメェはそこに踏ん反り返っていたんだアァ??
上の方が決めたから従え?何言ってるんだグザンさんよ。その上って立場が分かってるならなんでこの僕の命令を聞けなかったのかな??えぇ??それともまだ立場が分からないのかな??あれだけ書類整理を人に押し付けて、自分はのらりくらりとやっていたグズ中のグズが、人様の上に立ててるのはその戦力があるだけで、それプラス働いている人達にとっては下位だってことにまだ気づかないと。ほう、そうかそうか。バカだバカだと想っていたけどここまでバカだと思わなかったよ………………………死刑。」
その瞬間にグザンの両側に現れたリリーサとマカナ。
そしてその背後に陣取ったのが
「ふふふ。久しぶりね、グザン」
「……に、ニコ·ロビン…………ッ!!!」
「イヤね。
さぁ、始めましょうか。楽しい楽しい再教育よ」
「ざ、さげんなッ!!!!死ぬだろうがッッ!!!!!」
「ですから死刑なのです。諦めを」
「私は死ななくていいから青雉さんをって、言われたので!!!」
「さぁ、行きましょうか。あまり時間をかけられないのよ私も」
「い、嫌だ……嫌だッ!!!!!助けてくッッ!!!!」
最後までその声は届かなかった。
トビラが閉まった瞬間に声がかき消えたのだ。
それがとても不気味でくいなは寒気を覚えたという。
「さて、あんなグズはどうでもいいんですよ僕は」
「………容赦ねえなテメェは」
「あると思いますか??あんなグズに」
「………いいから本題に入れ。用があって来たんだろうが」
そうでしたと思い出したハジメは
「クロコダイルに会わせてくれませんか??」
無表情で定番だったあのハジメが
だからだろう。普通なら上司の命令だから聞かないといけない命令に対してスモーカーは
「………知らねぇな」
「知らない??そんなはずはありませんよ。
こっちは情報戦に長ける八咫烏の"リーマ"がいますから。
アラバスタ南西に2キロ。流木に引っかかっていたクロコダイルを"ヒナ大佐"が確保したということは知ってます」
そう。確かに同期であるヒナ大佐からクロコダイルを引き取っている。そしてそのヒナ大佐はいま麦わらの一味を確保するために陣形を固めている。
「海賊ではなく大将としていいます。"サー·クロコダイル"に
その瞬間に放たれた殺気。部屋にいないのに近くにいた海兵達はバタバタと倒れていく。近くにいるたしぎでさえ意識を保つのに必死な状態。スモーカーも冷や汗をかきながらも
「……テメェからは、私情が見える……そんな奴に会わせられるか………」
「それはそうですよ。僕がこの手で
そしてさっきよりも濃い殺気にとうとう立つことが出来ずに座り込んでしまったたしぎ。スモーカーもどうすることも出来ずに、それでも真っ直ぐハジメを見て
「……だったら、力づくで…来やがれッッ!!!!」
「なるほど。分かりました…………では」
もう、誰もがヤラれると覚悟した。
しかし譲れないその正義のために…
「帰ります」
「…………………はっ??」
突然元に戻ったハジメ。殺気もなくなり座り込んでいたたしぎも深呼吸して息を落ち着かせていた。
一方スモーカーは「では」と本当に帰ろうとするハジメに
「ま、まてッ!!!!ヤル気じゃなかったのかッ!!!!!」
「はい。あぁ、言葉が足りませんでしたね。
ヤル気といっても殺すじゃないですよ。一発殴るってヤルのヤル気ですから」
「分かるかッ!!!!!」
「スミマセン。でもそうですね、私情を出したらいけない。
確かにそうかもしれないと僕がそう思ったのでそれもやめます」
頭をかくスモーカー。
ここまでハッキリと引かれるとコッチが悪者のような気がしてくる……
「一発だッ!!!それ以上は見逃さねえッ!!!!!」
「そうですか。でもそれだけで十分です」
……………………………
軍艦に備わっている牢獄。
それは捕えた海賊を収容する場であり、能力者対策として鉄格子と手錠に海楼石が使われている。
そのため見た目はただの手錠なのに大人しくしているクロコダイル。義手は完全に壊れていて包帯をしているがすでに真っ赤になっている。いや、義手が壊れているのに見た限りそれ以外は失っている部位はなさそうだ。しかし
「………何しに来た、絶黒のハジメ………ッッ!!!!」
「殴りにきました」
弱っていても喧嘩を売るクロコダイルにハッキリと要件を伝えるハジメ。それに対してクロコダイルは花で笑いながら
「殴りに来ただぁ??俺がテメェに何をした??」
「それはまた後で。さて、色々話したいこともありますが…」
牢屋の前に椅子を置きそこに座るハジメ。
クロコダイルが万が一手を伸ばしても届かないギリギリの所で。
「まずは………
手錠の先についている鎖を引きちぎり鉄格子にぶつかってまでハジメに近づき手を伸ばすクロコダイル。しかし鉄格子で更に力が抜けていき膝をついてしまった。
「く、クソがあぁ……ッ!!!!!」
「まぁ、海賊ですから何かをやらかすなんて目に見えてますのでそこは仕方ないですよ。しかしよくもまぁここまで
「なんだと…」
力が抜けると分かっていながらも鉄格子を握りハジメを睨みつける。それはもう意地である。
「敗因といいますか、ぶっちゃけ全く他人を信じなかった貴方がニコ·ロビンの言葉を信じたから駄目だったんですよ」
「……あの女ッッッ!!!!!!!!」
「それは十分に分かっているでしょう。
あとはビビを王女だと知ってて放置したことですかね。あれがなければ…………まぁ、関係なく破綻はしてましたけど」
その言葉に驚きを隠せないクロコダイル。
それを見て「アレ?」と首を傾げるハジメ。
「えっ。あれだけ分かりやすく活動しておいて完璧に国を乗っ取れるとでも思ってましたか??無理ですよ。
その言葉にクロコダイルは言葉にならないほどの暴言や奇声を上げながら牢獄の中を暴れだした。その姿を見てハジメは何を思ったのか
「どうですスモーカーさん。これが国を落とそうとした人の成れの果てです」
「………テメェは、イカれてるのか……ッッ!!?」
「あれ??そこでその言葉が出ますか……
経験値って言葉は悪かったですかね…………」
「そういうことを言ってるんじゃねえッッ!!!!」
ハジメの胸ぐらを掴み吊り上げるスモーカー。
「人を何だと思ってやがる……ッッ!!!!!」
「あぁ。アラバスタの人達ですか??大丈夫です。すでにマカナに
その瞬間、スモーカーはハジメを殴った。
ダメージが通らないと分かっていても、自分の拳が壊れると分かっていても殴るという選択を選んだ。
吹き飛んだハジメを見下ろしながら
「テメェは海軍じゃねえ!!!!海賊でもねぇ!!!!ただの異常者だあぁ!!!!」