好き勝手にONE PIECEで過ごします。 作:ガイドライン
「……異常者、ですか……」
ゆっくりと立ち上がりしっかりとスモーカーの目を見て
「そうですね。異常者ですよ」
「なっ!!?」
「いや、何を驚いてるんですか??
あの大将達の相手をしてるんですよ。
風の噂で聞いたことはある。
全く仕事をしない青雉。のんびりと自由にやり過ぎて人の話を聞かない黄猿。常に怒っているが妙なところでツンデレのようなことをする赤犬。そして絶黒のハジメを追いかけて大将の座をもぎ取った隠れていた実力者"
そしてそれを仕切る絶黒のハジメ。
そう。マトモな訳がないのだ。
それは間近で見てきたつもりだったのだが……
「大体僕が気づいた時点でクロコダイルはすでに動き出してましたよ。そしてそれを潰すとなるとそれなりの理由がいる。まさか何も出ないところでクロコダイルを捕まえろ。なんて言いませんよね??」
「……………」
「泳がせる。これにつきます。
もちろん誰も死なせるつもりはありませんでしたよ。八咫烏が未然に防いでましたから」
「……何だと…!」
やっと正気に戻ったクロコダイル。
あれ、まさかそれさえも気づいてないの??
「想像できるじゃないですか。僕が貴女と会った時点で何もかも知っていたんですよ。
「あ、ありえねぇッッ!!!!!!」
「現実的ではない。ですか。でもオックスさんがドンドン八咫烏の人数を増やすから大変だったんですよ。それをそちらに回した。それだけです。なのでここに着いた時点であらゆる戦況が情報が分かったんです。まぁ、最後の作戦までは無理だったので
「アイツかあああぁぁぁッッ!!!!!」
また激怒しているクロコダイル。大変だねー
「いやいや、Mr.2がいなくてもすでにお終いだったんですよ。ただどうやってこれを終演させるか、それだけだったんですよ」
それを聞いてやっと大人しくなったクロコダイル。
自覚したのだろう。全てハジメの掌の上だったことに。
「さて、あとは貴方を殴るだけですね」
「…………………」
「無言ということはオッケイだと受け取りますよ。
まぁ、
「えぇ。感謝してるわ。
その瞬間。クロコダイルの首を絞め上げ両手両足の自由を奪った。
牢獄の闇の奥から現れたのは……ニコ·ロビン。
「ニコ……ロビンッッ!!!!!!」
「そうね。
だからその前にここに来たのよ」
「テメェ!!!!いつの間にッ!!!!」
「さぁスモーカーさん。僕達は退出しますよ」
「ふざけんなッッ!!!!あのままにできる訳がッ!!!!!」
「ケジメなんですよ。僕の分は全部任せてますので。
……………お願いします」
初めて見たハジメが頭を下げた姿を。
いつも無理難題、無茶苦茶なことをするあのハジメが。
それを見たスモーカーの腕の力が抜け
「………………殺すな、いいな??」
「えぇ。分かってるわ」
そうして牢獄のある部屋には、牢獄にクロコダイルとロビンだけが残った。
「なぜ邪魔をしたニコ·ロビンッッ!!!!!!」
「何故って。別に貴方、私を信用してなかったでしょう。
だから同じよ。私も貴方を信用してなかった。というか早く消えてほしかったの。いつもいつもその視線が気持ち悪かったの………そのイヤらしい目で私を見る目が…………」
そういいながらロビンは、クロコダイルの左手を折った。
「ッッッッッッ!!!!!!」
「あら、叫ばないのね。
まぁ、男なのだから仕方ないけど。私にはね、決まった人がいるの。
続けて今度は右足を折る。
「私に
「……な、わけが………ッッ!!!」
「信じなくてもいいわ。もう貴方は外には出られない。
インペルダウンで余生を過ごしてなさい。その前に……」
「ここで、地獄を見て、からよ」
念の為にあの牢獄があった部屋に一時停止をかけておいた。
きっととんでもないことしてるんだろうな……
しばらくかかると思いきや2分後にロビンが出てきた。
「もう、終わったの??」
「ええ。終わったわ」
「そう。良かったよ」
ハジメは手を差し出しロビンをエスコートして甲板へと向かう。
その間、何も会話がなかった。ただその手を、その温もりを感じるためだけのように………
甲板へ上がるとそこには海兵達。たしぎ。スモーカー。
……………そして、
「終わったようね、私」
「ええ。二人には感謝してるわ」
ロビンとハジメは分身体であるロビンを消さなかったのだ。
異分子であるロビンを。かけ離れたロビンを。いや、本当はそのまま本編通りに進むはずだったロビンを。
「これが……"ハナハナの実"の力……」
「……バカげてる……」
説明は本体ロビンとハジメには聞いていた。
しかしこうして見るまで信じられなかったのだ。
悪魔の実の力は未知数。そうだとしてもこれは異常だと誰でも分かる。
そう、異常なのだ。だから……
「もう満足よ。好き勝手やって得るものはなかったわ…
ただ駄々をこねて逃げていただけ。悪かったわねヴェルゴの記憶を勝手にイジって」
「それは大丈夫」
「もっとしていいわよ」
「本当に容赦ないわね……」
すでにヴェルゴの記憶は元に戻りいまはこの軍艦の医務室で寝ているようだ。そうそこには気絶してずっと悪夢にうなされているコビーとヘルメッポの姿もあった。ついでにグザンも。
「あの二人、面白かったわよ。鍛えればいいところまでいきそうね」
あの時、伸ばした手は親指が中指のストッパーとなりコビーの額にきた所で親指を外して中指をその額に、いわばデコピンをお見舞いしたのだ。
しかし武装色によるデコピン。
ただの頭にそんな強力な攻撃は受け止めれるはずなくコビーの身体は吹き飛んで気絶してしまった。そして続けてヘルメッポもデコピンをお見舞いして気絶してしまった二人を地上へ運んだのだった。
分身体同士の戦いですでにこの二人に"戦い"を見せようと思っていたようだ。そして最後まで見れたこの二人の潜在能力に可能性があると感じた。
やることはやった。
何もかも上手くはいかなかったが、それでも満足だろう。
「…………………いいわよ。私を、消しても」
その言葉に、時間が止まったかのように感じた。
誰もが知っているロビンではない。何もかも全てが私中心、そしてその全てをハジメに捧ぐというあのロビンでは、ない。
「本体は貴女。私は分身体。なら分身体は元に、いえ、能力として消えるべきよ」
「ま、待って下さい!!!そんな!!!!!」
「たしぎ。だったかしら??私にはね、貴女との記憶はないの。あるのはクロコダイルを利用していた嫌な記憶。もちろんその前のお兄ちゃんとの記憶はあるわ。でもそれは偽物であって私は………」
そこで言葉が途切れた。そう、どう言ってもそこにいるロビンはロビンではないのだと………
ただの能力で生まれたロビン。
異分子で分身体であるロビン。
それは避けることのできない事実なのだ。
「……テメェは、それでいいのか??」
「いいも何も、私は分身体で能力の作られた偽物。
本体が消えろと念じれば消える存在」
「いままで消えなかっただろうがッッ!!!!!!」
「それは私が異分子で、"考古学"の私と知らなかったから。
全てを知っている本体には私を消す権限があるわ」
その言葉にスモーカーはロビン、ではなく沈黙していたハジメの胸ぐらをまたもや掴み
「なんで何も言わねんだテメェはああぁ!!!!!!」
またもや殴ろうとするスモーカーに本体であるロビンが、分身体のロビンが能力を……
「いや。消すつもりないので。その手離してください」
その言葉に、スモーカーはもちろんたしぎも海兵も驚いている。
そして……一番驚くはずのロビン二人が
「「「「「やりやがったなテメェらあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッッ!!!!!!!!!!!!」」」」」
…………………………
「ええぇー!!!それじゃ
「本体の師匠はそのまま。分身体の師匠は海軍だってよ」
「まぁ、海軍にも身をおいていたから問題はねえだろうけどよ……」
「そっか~………師匠が二人……………」
「「「絶対に殺されるウウウウウウゥッッ!!!!!!!」」」
…………………………
「ということで改めて"ニコル"を海軍本部に送り届けてねー!!!!」
「テメェはいつか絶対に泣かすッッ!!!!!」
そう、異分子であり、分身体であり、考古学であるロビンは海軍である"ニコル"として生きることにしたのだ。
しかしそれでも分身体。つまりは能力。
ロビンが一度でも能力を解くか気絶をしてしまえばニコルは消滅してしまう。だから………
「いやッ!!!!!絶対にいやッ!!!!!!!!!」
「そんな言わないで………」
「だって
「いや、させないから」
消滅を阻止するためには本体のロビンが
「大丈夫よロビン。
「この女!!!!処女膜破るつもりなのよお兄ちゃんッ!!!!!」
「マジで黙ってろお前らッッッ!!!!!!!!!」
結局、ニコルが消滅しないためのコアが何だったのかは
そして残されたのは頬を膨らまかせて怒っているロビンと困っているハジメ。
「………機嫌、治してよ……」
「…………………ふん……」
どうしようかと悩むハジメはハァーとため息をついて、ロビンの真正面に立ち
「ロビン」
「……………」
「ニコ·ロビン!!」
ハジメはロビンの両頬を両手で挟んで無理矢理顔を自分の方へと向けた。それでも視線はそらしてくるロビンに
「ニコルには悪いけど、一番大切に思っているのはニコ·ロビンだけだよ」
「………しんじ、られない……」
ニコルを消滅から防ぐためだといってもロビンも知らないことを二人でやったのだ。例え
一体何を信じればいいのか分からない。
そんな表情をしているロビン。その顔は突然に挟まれている両手に引っ張られて………
「……………ッッ!!!!??」
状況が、分からなかった。
突然、視界が変わり、気づいたときにはいままで見たことのないほど接近しているハジメの顔。顔というより
そして気づいたのだ。
時間にしたらとても短かったのかもしれない。
しかしロビンにとってはとても長く感じた。
そして離された唇は、呼吸することを忘れているかのように開きっぱなしになり、その視線の先にいるハジメは頬を赤くして
「初めては、ロビンに。って………決めてるから……」
乙女か!!というような言葉に対してロビンは
「にゃ、にゃあい………/////」
どういうわけか猫語のように返事をしたあと気絶してしまったという。