好き勝手にONE PIECEで過ごします。 作:ガイドライン
まずは前の話をしよう。
つまりはビビが海兵になる前の話を。
そこで重要となるのがこの人物だろう。
「………ふへへ……むにゃ……」
吹き飛ばされたのにも関わらず呑気に寝ている。
海に落ちて奇跡的にも海岸に流れ着いたと連絡がきたからこうしてある情報をもってきたというのに……
すると隣にいる人物が、というかロビンが
「さっさと起きなさい」
「ぎゃあああ!!!!!」
関節を、本当に折れるんじゃないかというギリギリのラインできめている。流石のこの人物も、というかMr.2なのだが寝ている余裕もないようだ。
「ギフ!!ギフよッ!!!!!」
「こうして来てあげたのに呑気に寝ているなんて……死罪よ」
このままだと本当に殺しそうだったのでロビンには止めるように声をかけてやっと止まった。
すでに首をしめて落とすじゃなくて殺す気だったよ……
「はぁ……はぁ…本当に、ジョーダンじゃないわよ………」
「貴方の存在が冗談なのに?」
「いつそんな話をしたのよッッ!!!!!」
「やめたほうがいいよ。きっと勝てないから」
それはMr.2もハッキリ分かっているのだろう。
言いたいこともあるだろうがそれ以上言わないように口をギュッと閉じて言うのを止めた。
「それで何しに来たのよ?」
「あれ?取引の情報はいいんですか??」
「いらないわ。
「おお。大正解です」
オカマだからなのか、本当に頭が回る人である。
本編でもその頭脳のお陰で何度ルフィ達が助かったか…
まぁ、今回は
「言っておくけどアチシは何もしないわよ。
絶対にロクなことじゃないのでしょう」
「大正解」
「大正解じゃないわよ!!!!!」
しかしそんなに拒否をするのか。
このままいけばインペルダウンに行くことになるからこうして止めに来たのに……
それはルフィの今後の助けにはなるよ。
「でも話を聞くだけでもしませんか?」
「嫌よ」
「どうしても?」
「嫌よ」
「そうですか………仕方ありませんね………」
これで終わったと思い気を許したMr.2。
その瞬間Mr.2の周りに大量のロビンが生えてきて
「「「「「死刑」」」」」
「ふざけんじゃないわよおおおおおぉぉぉッッ!!!!!!!」
そうなることは分かっているはずなのに……南無三。
……………
…………
………
……
…
3分後。
「アバ……バ……バ…………」
「生きてますかー」
よく持ったほうである。
あの大量のロビンに対して3分も持つなんて
「いきなり呼ばないでくれる?」
「いいじゃないの。ニコル」
「はいはい。じゃあね」
なんか知らないけど分身体から個体になったはずのニコルも召喚されていた。………自由に呼べるとか、ロビンは召喚士なのかな??
「随分丸くなったわ、あの子」
「まぁ個体というか、個人になったんだから性格も変わるだろうね」
「……………気持ち悪いわ」
「それでも君なんだから、そういうことを言わないの」
ニコルの口調がすっかり"お姉さん"みたいな感じになっている。辛辣を貫くロビンとは違い優しさが見えてくるニコル。
きっと海軍本部は混乱してるだろうなー。気にしないけど。
それよりも気絶しているMr.2の頬にロビン手が何発も平手打ちをしてやっと起きた時には両頬は赤く腫れ上がっていた。………なんかどこかで見たような………
「……いう、通りにするから…もう、やめて………」
「いい心がけね」
……本当に、周りの皆様。ロビンには逆らわないようにと改めて警告を鳴らしたいと思った瞬間だった。
「それでやってもらいたい事だけど潜入、というか入れ換わりしてもらいたいんだ」
「なによ……確かにアチシならどこでも潜入出来るけど……」
「違う違う。潜入じゃなくて"入れ換わり"だよ」
そのニュアンスに疑問を持つMr.2
どういうことか考えるが分からなかったようで
「それ、どういう意味なのかしら??」
「だからある人物と入れ換わりにこれから生活してもらうの」
「……………いつまで」
「その人物が満足するまで」
それを聞いたMr.2は固まり、そして
「じゃ!」
といい逃げようとしたのでロビンが脚を拘束して動かないようにした。そのまま倒れ込んだMr.2はそれでも抵抗しながら
「ジョーダンじゃないわよッッ!!!!!
潜入じゃなくてそいつになって人生を送れっていうの!!嫌よアチシは!!!!縛られる人生なんてまっぴら御免よッッ!!!!!!!」
「まぁまぁ。そう言わずに。
変わってくれたら
「アンタ!!?まさか……」
「はい。"ネフェルタリ・ビビ"です」
…………………………
そして時間が少し進み、ルフィ達がメリー号に向けて修業をしている最中、悩んでいるビビの元にロビンが来た時の話となる。
「私はね、貴女に言いたいことがあったの」
「なんで、しょうか……」
警戒するビビ。
これまでのことを考えるとトンデモナイことを言われそうと思い出したからである。特にルフィに対して。
「それは…………
貴女、"月兎"に入るつもりはないかしら?」
「………………………………………はい??」
訳のわからない。という表情をして固まってしまったビビ。
しかしそんなビビに対してもロビンは変わらず話を進める。
「センスがあるのよ貴女は。
国のためとはいえ敵の懐に潜入、その敵と同じ海賊に助けをこい、こうして国を救える術を持っているところが」
何を言っているのか分からないという表情をするビビにロビンは立て続けにこう話した。
「
「ロ、ロビンさん…に……」
「私もお兄ちゃんの為なら敵である海軍にも潜入した。
たいして興味のない三兄弟の師匠にもなった。行方不明のお兄ちゃんのために入りたくもない海賊に入った。いまもお兄ちゃんがいなければ抜けても………という、感情は薄くなったかしら………ふふふ、私も丸くなったわ………」
そんな呑気に語るロビンだが、ビビの頭は混乱を極めていた。
自分がロビンと同じ……そして、海軍に入らないか……なんて………
「ま、待ってくださいッ!!!!どうして海軍に私がッッ!!!!!??」
「ヘルメッポ大佐。あの子は私には逆らえないわ。
そしてヘルメッポは麦わらの一味を捕らえるという名目でこうしてここまで連れてきた。あの子は海軍でありながら私達の味方よ、分かりやすくいうのならね」
「だから、その人の下に……」
「違うわ。あくまでも分かりやすく言ったのよ。
ビビ。貴女には私の、いえ、いまはニコルが率いる月兎に入ってもらいたいの。もちろん強制ではないけど、入れば間違いなくルフィの助けにはなるわ」
確かに、麦わらの一味の助けになる海軍に入れば助けになるだろう。この恩を返したい思いは強いけど……
「む、無理ですよ!!潜入なんてッ!!!!」
「別に潜入だけが仕事じゃないわ。情報収集、情報操作、人心掌握、記憶操作などなど……まあ、裏工作なのは間違いないけど」
「ですからそれが……ッ!!!」
「そして最も重要な要素が…"暗殺"よ」
「ッッ!!!!!??」
その詞に息を飲むビビ。
暗殺、バロックワークスに入っても下請けの仕事しか回って来なかったがいざというときは覚悟を決めていた。
それでも、それでも出来るならしたくない………それが…
「ごめんなさい。また言い方が悪かったわ。
隠蔽工作。そう、ルフィに見つからずに危険分子を排除する。そこに殺しはいらないわ。ついつい
ふふふ。と笑うロビンの表情はとても怖かった。
それが当たり前の世界で生きてきたからこそいえるセリフ。
そしてそれが悪いことなんて分かりきっており、ハジメの為なら何でもやるという揺るがない決意があることがハッキリと……
しかしロビンの言葉に初めて心が揺らいだ。
直接ではなくても手助けができる。
そしてロビンが海軍を勧めたのは万が一なにかあっても海軍、その上の政府がどうにかしてくれる算段があるのだろう。
このまま麦わらの一味に入ったらアラバスタがどうなるか分かりきっている。ならダメージの少ない海軍なら………
「………でも、それならパパに……」
「それは問題ないわ。というか親に意見を聞く必要もないのだろうけど、まぁ、国の運命があるのだから今回はコチラで手を打つわ」
「手って……」
「超短期スパルタ"覚醒"コース」
「えっ。な、なんですか……それ………」
聞き覚えはないがとんでもなく恐ろしそうな名前にビビる…
「これに耐えれたものはいないわ。
それでも覚醒の領域に僅かながらも触れることが出来るの」
「えぇーと…ロビンさん……??」
「それで今回は上手く予想していた覚醒の能力にがヒットしたから開放したのが………」
すると扉が開きそこからボロボロになったMr.2が、全身から生えた手によって操られてここに入ってきた。
「オカマ野郎よ」
「み、Mr.2ッ!!!!??」
「………………」
もう、声も出せないほどにやられている。
その無残な姿にビビも引くほどに………
「さて、この能力は知っているわね。
今回覚醒により"他者の過去の記憶もコピー"することが可能になったわ。これでビビの姿、記憶をコピーしてこのMr.2が貴方の変わりにこの国に残るわ」
「そんなことが………」
確かにそれならどんな会話をしていても記憶を手繰り寄せれば違和感なく会話できる。それはもう本当に本人に変わってしまう。
「で、でも…パパにはバレてしまうんじゃ……」
「だからそこは貴方の人生でしょう。貴女が決めなさい。
少なくともずっと国を開けないように定期的にここに送って上げるし、いつでも辞めたいときに辞めなさい。
それでもこうしてビビ、貴女を勧誘したのは……そうね、後悔しないようにと思ったかしらね……」
その言葉が、ビビの心に……
「私に後悔はないわ。大好きなお兄ちゃんのためにやることをやってるから。だから貴女にも選択があってもいいと思ったのよ」
「………ロビンさん………」
似ている。だからだろうか。
いまとなってはその言葉がしっくりきていた。
普通ならなびく事もない言葉なのに、どうしてこんなにも……
「……………分かりました」
「そう、良かったわ」
それだけなのに決意したことがわかったのだろう。
やっぱり、どこか似ているのかもしれない。
「なら
「………??
あの…さっきからなんでルフィ君の名前しか出てこないんですか??そこは麦わらの一味じゃなくて………」
そこで今日イチで目を開くロビンに、何か間違ったことを言ったのかと不安になるビビ。
しかしこのあと、トンデモナイ爆弾が投下される。
「まさか、自覚なかったの?」
「えっ。な、何が………」
「
「……………へぇ??」
自覚。なんてあるはずもなかった。
頭の中には恩返しするためにどうしたらいうことだけ。
しかし今思い返せば、ルフィが寝込んでいたときも、ロビンがここに現れる前も頭に浮かんでいたのは…………
「こんな所で大声出されて人が来るのは好ましくないから」
と、いいながらビビの口を塞ぐロビン。
まさにその瞬間に顔を真っ赤にして声を張り上げるビビだが見事に声はおさまっていた。
「じゃ行きましょうか。一足先にメリー号で手続きをしましょう。そしてそのまま隠れた状態で出航してある程度時間が経った出てくるサプライズよ」
「……ッ!!……ッッ!!!!!」
「きっとルフィは喜ぶわよ。あの子だから抱きついてくるわね。ふふふ、
「ッッ!!!!!!!/////」
「カヤやくいなは新鮮さに欠けるから、こうして遠距離恋愛の貴女をイジれるなんて………楽しみが増えたわ」
「ッ!!!!??」
「それとMr.2にはそれとなくビビの身内に分かるように国王のことを"パパ"じゃなくて"お父様"にするように言っておくから。それなら娘が考えて国を出たってことが分かるでしょう。安心しなさい。お兄ちゃんがいうには一ヶ月にはまた帰ってこれるわ」
「ッ!!!!………ッ!!!!」
「何言ってるか分からないわ。さぁ行きましょう」
最終的に有無も言わさずにその場から"ウイング"を使って王宮を抜け出してメリー号へ向かった。そして到着から一時間後にルフィ達が到着。
その後は知っているだろう展開に入ることとなった。