好き勝手にONE PIECEで過ごします。 作:ガイドライン
これはビビがトンデモナイ爆弾発言と登場した後の話。
そしてまずはアラバスタのお話。
「で、君は誰だね??」
(ど、どうしてこうなってるのよ〜〜ッ!!!!!??)
そこには国王であるコブラ。チャカとペル。国王を守る王国騎士達。
そしてその真ん中に何故かスピーチを終えたばかりのビビが正座をして尋問を受けていた。
そう、もちろんここにいるのはビビではない。
ビビの姿をしたMr.2である。
あのスピーチはビビから渡された原稿。
あの涙はあの船に乗っているMr.5達に向けての涙。
この世界ではそこまで麦わらの一味と仲良くはなってない。
なればなるだけMr.2は不幸になる。
それを知っていたハジメが意図してやったこと、偶然街重なってそんなに思入れのない麦わらの一味が出来上がった。
しかしそこで問題が出来た。
ならなんでこうしてビビになりすましているのか?
そしてビビはどこに行ったのか。
それをいまから敵にの真ん中で公開して後悔するハメになる。
「な、何を言っているの"お父様"??」
「それだ。まずビビは私をお父様と呼ばない。パパだ」
(それを真剣にいうアンタもオカシイわよッ!!!!!)
ツッコミを入れたいが入れたらバレる。
必死にこらえていると
「それにビビ様はあんな感動的なことはいわない」
(それ本人が傷付くやつよーッッ!!!!)
「あぁ。ビビ様ならもっと熱く感情的にいう!!」
(やめてッ!!!!それ、本人が知ったらアンタ達も傷付くやつよッッ!!!!!)
いつの間にかMr.2の危機ではなく、ビビじゃないだろうと見破ろうとするあまりに、ビビと自分達を傷付けることを言い出していることに気づかないヤバイやつが出来上がっていた。
「そうだ!!ビビ様はもっとお転婆なんだ!!」
「あんなおしとやかにいうはずがねえ!!!」
「すぐに反発して困らせるんだ!!」
「お前みたいに完璧な行動はしない!!!!!」
(……………あの子、国を出て正解だったわね…………)
まさか、こんなにも周りの人達に変なイメージを持たれていたなんて……せっかく国を救ったのに、これを聞いたらビビは倒れてしまうだろう………
すると突然Mr.2の首元に刃物が突きつけられ
「さぁ吐いてもらおうか??ビビ様は何処だッ!!!!!」
(ぎゃあああッッ!!!そういえばアチシがピンチだったわッッ!!!!!)
あまりにも可愛そうなビビに感情移入して自分がピンチだったことを忘れていたMr.2。
打ち明けても地獄、言わなくても地獄。
なんて、なんてとんでもないことになったのか……
すでにMr.2の瞳から無意識に涙がポロリと流れていた。
するとそんな中で
「お待ち下さい」
「ッ!!!!?誰だッ!!!!」
突然現れた一人の男。
その姿は海兵だが、離れていても分かるぐらいに強い者だと誰もが理解した。
「初めまして皆様。私は絶黒のハジメが率いる"八咫烏"の一人"セバス"といいます」
そんな圧倒的な人物が丁寧にお辞儀をする姿にまた驚く。
ここにいるものなら威圧すれば簡単に制圧出来るのにまるで上の人間に対しての態度に
コブラは慎重に言葉を選び
「……どのようなご用件か?」
「私はいま起きている現状に対して説明をしにきました。
そしてこれは王女であるネフェルタリ・ビビ様のご意思であることをご理解下さい」
すると周りの者達は互いに見合いながら言葉を交わす。
これがビビ様の意識だというのかと。
真正面からセバスを見るコブラは
「理由は、話して下さるのですか??」
「勿論です。そのために私がここに来たのですから。
ビビ様はいま"絶黒のハジメ"の部下、ニコルが率いる"月兎"に、つまりは"海軍"に身をおいております」
「か、海軍ッ!!!??」
コブラの予想ではルフィ達のいる麦わらの一味に入ると思っていたのに予想外のことに驚く。周りの者はそれすら知らないために動揺が隠せない。
「これはビビ様の身元がバレた際に海軍ならば情報操作出来ると判断、さらに一国の王女が世界を見るためという献身的な行動を行っていると印象づけることが出来ます」
「そして月兎の仕事は主に"主人であるニコルと兄であるハジメに関係する者達への最善に導くための行動"となっております。つまりは麦わらの一味の支援を目的としていると認識してください」
「さらに定期的にこちらにビビ様を里帰りする手筈です。
一ヶ月後には戻ってこられますので、その間王女不在となると国民が不安になると思いまして、そこにいる"マネマネの実"を食べた物がビビ様の代役を務めさせてもらうことにいたしました」
「触れた者の姿、記憶をコピーし、
流れるような説明に横から入ることは出来なかった。
しかし最後まで話を聞けば確かに問題になるようなことはなかったと思う。それでも懸念されることはある。
「………この月兎に入って危険は……」
「ビビ様が潜入していたバロックワークスよりはありません。基本的に支援に回っていただきます。さらにはベテランの海兵を二人つけますので」
「……なら、そのビビになっている者は本当にビビのために、国のためにやってくれるのか?」
「勿論です。
私は"ヤクヤクの実"を食べた制約人間です。
条件は厳しいですが一度制約をすればこちらが解かないかぎりその制約から逃れなれない。
この者には"ネフェルタリ・ビビが満足するまでその役を真っ当すること"となっております。破ろうとすれば
それを聞いたコブラはゾッとした。
こちらとしては喜ばしいことだが、やられた相手にとったら命を握られているに等しい。そのことを淡々と説明しているこのセバスに恐怖を感じた。
そしてその制約をさせられたMr.2もまた
(き、き、き、き、き、聞いてないわよそんなの〜ッ!!!!!??
無理矢理制約させた癖に何よそれッ!!!本当にジョーダンじゃないわよッッ!!!!!!!)
完全に恐怖していた。
ロビンがいた為に逆らうことも許されない状態で制約を交わしたのだ。あんなのただの脅しである。
「………………分かった」
「「国王ッ!!!!??」」
「ビビがそうしたいなら……父親としては叶えたい。
同時に王女としての役割を忘れていなければ、それでも構わない」
「しかしッ!!!この者はビビ様ではないのですよッ!!!!」
「そうですッ!!!そんな奴をなぜ我らが守らないとッ!!!!」
「決定事項だッ!!!!!」
その一言で一気に静寂が訪れた。
そして偽物であるビビに向かって頭を下げる。
「国王ッ!!!!??」
「娘の我儘につきあわせてすまぬ。
せめてアナタの安全は絶対に……」
「い、いえ……」
「良かったら元の姿を見せては」
「すみません。制約で解除すると死ぬことになってますので」
(ちょっとッ!!!!初めて聞いたんだけどッッ!!!!!!!)
その言葉に国王はあることを気づいた。
「………それでは…その者は、ビビの姿でこれから生活をするというのか……」
「………あぁ。ご安心を。この者はガチのオカマです。
男、女という性別を超えたものですのでご安心を」
「い、いや…それでも、嫁入り前の……」
「では死んでもらいましょう」
「いや、ちょっとまってくれッ!!
………それをどうにか出来ないのか………」
「無理ですね。あるとするなら私を強制的に気絶させるか殺すかですが、その場合他の制約も全て解除しますのでその場合色々責任をとってもらうことになりますが……」
それを言われると……みたいな表情でなき崩しに諦めるしかなかったコブラ。Mr.2にとってはかなり複雑である。
するとコブラがMr.2肩を掴み至近距離で
「極力ビビの身体に触れるな!!いくら偽物とはいえビビなのだ。そしてその身体も見るなッ!!!」
(んなこと言われてもッ!!!!!)
「そうです国王ッ!!!!お手伝いにもろもろやってもらうというのは!!?」
「そうです!!風呂もトイレもやってもらえば問題ありません!!!!」
「それだ!!!すぐに手配をしろッ!!!!!!」
……………こうして、ビビ(Mr.2)の箱入り娘計画が始まったのだった……………
…………………………
(何をバカなことをしてるのかしら……??)
遠くの、アラバスタでの一部始終を見ていたニコル。
あの王宮でも謁見の間にたどり着いたのはニコルだけだった。
というかロビンは元々興味がなかったので行く必要がなかっただけである。
しかしこうして
(これ、大丈夫なの??ハジメに"私"にビビって……偽物多くないかしら………)
現状ニコルだけは"本物"ではあるが、同時にどうしても偽物。
ロビンに命を握られているという点では二人よりヘビーだが、それでも"個人"としての自由がきくのでいい点もある。
そしてニコルとして生きるとなりニコル自体が思うところがあったのか、自分でも分かるぐらいにロビンではないところが大きく出てきた。
例えばこの口調。
少し丸くなり海軍本部に出会った者達みな驚いていた。
そして態度も少しだけ柔らかくなり、なお驚いていた。
(まぁ、気にしても仕方ないか…それより……も……)
そして一番ロビンからニコルに変わったことにより変わったのが
「うおおおおおおあおおぉぉぉぉッッッッッ!!!!!!
ニコルが!!ニコルが反抗期を!!!反抗期をやめてくれたああああああぁぁぁぁッ!!!!!」
出会った瞬間に抱きついてきたセンゴクを突き放さずにそのままにしている時点で本当に変わったといえる。
ロビンだったころは「気持ち悪いわ」と避けていたが、なんとなく可愛そうだという気持ちが出てきて自分でもビックリしている。
しかし、これはこれでウザい……とも思い始めている。
「…………。いい加減、離れないともう一度反抗期起こしますが??」
「よく帰ってきたニコルよ」
手のひらを返すように変わるセンゴク。
海軍トップがこれでいいのかと頭が痛くなりそうだ……
前はお兄ちゃんだけで良かったが、いまは海軍に居続けるために、少しでもお兄ちゃんのためになるように色々海軍を変える必要がある。…………まぁ、すでに残念な海軍に変える必要があるのかというのはあるのだが…………
「久しぶりだね〜ニコル」
「そうね」
「このお土産、ありがとうね〜」
「それはいいのだけど………どうしたのそれ??」
そこにいたのはガリガリにやせているボルサリーノの姿。
以前は太っていたことがあったが今度はヤバいくらいに細い。
「大丈夫だよ〜。ちょっと書類の量が増えただけだから」
「なるほど。
で、ニコルの足元にはボロボロになっているクザン。
そしていま、またお仕置きが追加された。
「久しいのニコル」
「ええ」
そしてドンと構えているのがサカズキ。
こちらは相変わらずに敵意のようなものを向けてくる。
不真面目でやっていたから目の敵になっていたのは分かっていたが
「で、どうしてお主がアラバスタにいて、海賊なんぞに手柄を奪われたか説明してみッッ!!!!!!!」
そう、一番はこれだろう。
海軍にはヘルメッポの船に乗り麦わらの一味を追っている体で話していた。だからだろう。麦わらの一味を逃し、更にはアラバスタを海賊が救ったことになっているのだから。
実際はそこで倒れているクザンだけは
「別に誰かクロコダイルを倒しても問題はないはずよ」
「大アリじゃああぁぁぁッッ!!!!!!」
「そうかしら?現に倒したのはスモーカーになっているわよね」
「そんなもん建前じゃッ!!!!!」
「建前が出来ているのだからいいじゃない。
どうしても許せないのなら、また海に出てもいいわよ」
「それは許さんッ!!!ここにいろッッ!!!!!!!」
………………なんか、頭の固いお父さんと話しているような感覚である。
「……………仕方ないの。罰としてクザンの変わりに書類整理をせえ」
「ええ。分かったわ」
これで許されるのなら。
しかし………………本当に大丈夫なのだろうか海軍は………………
(…………"ニコル"という選択、間違えたかしら…………)