好き勝手にONE PIECEで過ごします。 作:ガイドライン
「これが皆さんが乗る"カラス丸"です」
ニコニコと笑いながらコニスはアッパーヤードに向かうために乗る船を紹介してくれた。
そこにはカラス丸の他にもイカス乗り物があるのだがその中でもとびきりダサいのがこのカラス丸であった。
「ええぇーッ!!!!俺こっちがいい!!!!」
「す、すみません……ちょっと予算が………」
「このボケがッ!!!!コニスちゃんの親切を無駄にするなッ!!!!!」
ルフィが選んだのは多くの船の中でも豪華なもの。
だからこそ、それを選ぶならそれなりのお金が必要となる。
ただでさえこの空島の通貨街を持っていないのに、船を借りるお金なんてあるわけがない。
だからサンジが行ったとおりにこうして無償でここまでしてくれるコニスには感謝しかないのだが……
「いえ。気にしないでください。
これでも十分に皆様を運んでくれますから」
ルフィにあんなことを言われてもニコニコと笑うコニス。
それを見ていたベルメールは
【……あの子、何か隠してる??】
【そうね。ここに来るときからずっとね】
ロビンがそう答えるなか、ハジメを見たベルメールだったが動こうとしないハジメに傍観しか出来ないと悟り見守ることにした。
そしてその違和感に野性的なルフィは
「なぁ、コニス」
「はい。なんですか??」
「お前…
「ッッ!!!!??」
ルフィの言葉に肩が上がり、表情が強張る。
それでも必死に表情を作りルフィに心配されないように
「な、なんでもないですよッ!!さぁ、行きましょう!!!!」
「なにもないことはないだろう。体調が悪いのか??」
「そうなのかいコニスちゃん!!!なら俺が看病を!!!」
「お前は見なくていい。でもよ、本当に体調が悪いなら……」
「大丈夫なので気にしないでくださいッッ!!!!!!!」
突然の大声でびっくりする3人。
そしてそれを皮切りにさっきまで騒がしかった町が突然に静かになる。そんな雰囲気に妙な感じがするとサンジとウソップは感じ取っていた。
(……おいおい…まさか………)
(チィッ!………ハメられたか………)
何が起きてもいいように身構える二人に対して、ルフィはまだ気づいていない。周りの異変よりもいま目の前のコニスを心配しているからだろう。
そのコニスは下を向いてルフィと顔を合わせない。
そんな様子を遠くから離れて監視しているのがあのボロボロにやられた隊長さんだった。
(余計なことを言うなよ!!お前はただその船に乗せればいいのだッッ!!!!!)
しかし、そんな思いは、コニスには、届かない。
いまコニスの心にあるのは、
「逃げてくれませんか……?」
「よせ!!!何を言うんだ!!!!」
この町いる周囲の人達が悲鳴にも似た声を、避難を上げる中も、コニスには届いていないようだった。涙をボロボロと流しながら崩れ落ちながら
「ごめんなさい!!!
超特急エビ呼んだの、私なんですよね……!!
犯罪者を確認したら、裁きの地へ誘導しないと、私達殺されてしまうから!!!これが国民の義務なんですよね……!!!
ごめんなさい!!!おかしいですよね……!?何もかも……!!!」
その衝撃的な言葉にルフィが
「バカヤロー……」
サンジもウソップも、叫んだ。
「何でおれ達に言うんだ!!!!」
「……………えっ??」
その言葉に驚くコニスの肩を揺らしながらルフィは
「お前が狙われるんだぞ!!!何考えてるんだッッ!!!!!」
そんなルフィ達の上に、何が、光りだした。
住民達は「も、もう…遅い……終わりだ!!!」と、慌てた様子で何処かに逃げていく。
その様子にすぐさま周りを警戒するとサンジがルフィの上部に何かが起きようとするのを見つけた。
「ルフィッ!!!今すぐそこから逃げろッ!!!!!!」
サンジの声に上を確認することなく移動しようとしたが、空に集まったエネルギーは一直線にルフィとコニスに向けて放たれた。ルフィの足なら簡単に逃げられるかもしれないがついさっきまで泣き崩れていたコニスを連れて行くとなると思ったように進まず、そしてそのエネルギーの範囲が広く
「だめだ。でけぇ」
諦めるつもりはないがルフィはとっさにコニスだけでもと思いっきり突き飛ばした。そしてルフィは
「「ルフィイイイィィィィィッッ!!!!!!」」
「やれば出来るじゃないのルフィ」
「し、師匠ッッ!!!!!!」
それはあっという間の出来事だった。
雷のエネルギーがルフィにぶつかる瞬間に
こういう時、ロビンはきっと出ていくだろうと解除したけど……やっぱりロビンは優しいな。
「ロ、ロビンちゃんッ!!!!??」
「一体何処から出てきたんだッ!!!!」
「そんなことはどうでもいいのよ。私はお兄ちゃんのために生きているのだから」
まぁ、ロビンならそういうだろうが……そこはルフィの為に出てきたでいいじゃないの……
「ぇ、し、師匠に、お兄ちゃん……」
「い、いたか……」
「記憶にねぇ………」
「そう。私は覚えているということはやっぱり私とお兄ちゃんは
……やっぱり僕のことは忘れてるよね。
…………で、やっぱり、ロビンは覚えていたかぁ……
なんなのかな、あの子は………
普通は一時停止で消した存在は
「とにかくお兄ちゃんについては今はいいわ。
それより、コニスって言ったかしら??」
「は、はい……」
「自分の身より他人を心配する人。私は好きよ」
「あ、ありがとう、ございます……」
「いいのよ。そんなことよりさっき言っていた法律かしら……もう一度ハッキリと言ってくれないかしら」
「…………………は、はぃ……………」
殺気、出てる出てる。
何にキレているのか分かってるけどそれをコニスに当たらないの。ほら気の弱い人達はそれだけで気絶してるから。
「は、犯罪者を確認したら……裁きの地へ誘導しないといけない………これが国民の義務なんですが…………」
「なるほどね。お金を払わなかったから、取り締まる人を殴ったから、犯罪者を見逃したから。そういう理由なら裁くという国の方針としてはまぁ分かるわ」
そういいながら木が、道路が、建物がどんどんぐにゃぐにゃと何かに変わっていく。あぁ、やる気だーあの子。
この子、言葉に出さずに「
「でもね。女の子を、涙を流してまで逃がそうとしたこの子をまるで虫のように消そうとした
壊れていく町を見て人々が「やめてくれッ!!!」「悪魔だッ!!」などと叫んでいる。しかしそんなことロビンに通じるわけがない。ここら一体の物が大きな、大きな手へと姿を変え、そして
「
「………なんだこの女は。どこから現れた……??」
ここは神の神殿。
そう神として君臨する"エネル"のいる場所。
空島全体を"見聞色の覇気"で人の心が読めるエネルがいつも通り裏切りがいないか探していた所でコニスの裏切りが発覚。
離れた場所からでも自分の能力、
しかしその天罰は当たらなかった。
突然現れた女の手により雷が弾かれたのだ。
その弾かれたことよりも、ずっと見聞色で探っていたのに見つけられなかったことが不思議だった。
「まぁいい。避雷針のようなものを持っていたのだろう。ならもう一度…………ッッ!!!!?」
避けられないようにその女の思考を読もうとしたのだが、その瞬間にある単語が大量に流れてきたのだ。
『お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん…………………』
「なんだこの女はあああぁぁぁぁッッ!!!!!!!??」
あまりにも異常なほどの熱量と呪いと思わせるほどの執着。
それがたった一つの単語にこんなにも集約されて一気に体調が崩れてしまうほどに響いてくる言葉に片膝をついて苦しむエネル。
これには耐えることは、いや、もう聞きたくないその声を、とっさに女に対してだけでも見聞色を切ろうとした、その時だった。
『"ゴッデスハンド"
突然、エネルからして100メートルも離れていない雲の下から巨大な何が迫ってきていた。それが何か分かった時には既に目の前。さっきまで怨念のような言葉によりダメージを受けていたエネルはとっさに動けなかった。
それは巨大な手。握り拳が、まるで神の鉄槌だと言わんばかりのそれが神であるエネルに当てられたのだ。
ただ一瞬にしてエネルと神殿は吹き飛び、叫び声も聞こえることなく、そこにあった雲全てを無に返した。
………………………………………
「…………ダメね。やっぱりここからだと仕留められなかったわね」
「し、師匠……」
「しばらくは余計な手出しはしないと思うけど、油断なんかしてみなさい。私は常に見てるわよルフィ」
「了解ですッッ!!!!!!!!」
すると、周りにいた住民達がロビン達を囲み始めた。
その中にはあの隊長もいるようだが、口出しはせずにこの状況がどうなるか確認するためのようだ。
「アンタだろう!どうしてくれるんだ!!!!」
「そうだ!!ウチの家が無くなったんだぞッ!!!」
「だいたい、その女が余計なことを言うからッ!!!」
「お前らなんてさっさと裁かれたらいいんだッ!!!!」
さっきから好き勝手にいう住民達にルフィ達も不満が溜まっていた。ここまでして自分達が大切なのかと、自分達が何をやったのか忘れたのかと……
するとロビンがシビレを切らしたのだろう。
非難してくる住民達全員の肩に手を生やして腕を首の周りを囲むようにロックする。
「言いたいことは、まだあるなら聞くわよ」
「「「「「ッッ!!!!??」」」」」
首はまだ締められてない。
軽く首に添えてある状態ではあるが抵抗しようとロビンの手を外そうとするがビクともしない。だからだろう。このままだと絞め殺されると恐怖し始めた住民達が
「こ、コレは外せッ!!!!!」
「外せ??命令出来る立ち場なのかしらね」
「ゴブッッ!!!」
非難した住民が一気に首を締められて落とされた。
それを見た他の住民達の一部は涙を流しながら外して懇願する。それでもまだ気の強い者達は
「こんな事すれば天罰がッ!!!!」
「自分で制裁出ないやつがなにを言ってるの??」
「ガバッ!!!!!」
「こんなことして恥ずかしく……」
「さっきまでやっていた貴方達よりもマシよ」
「ギャァッッ!!!!」
「や、やめてくれッ!!!!」
「というか、全員、しばくわ」
「「「「「ガバッ!!!!!!!」」」」」
結局、ここにいた住民達全員絞め落とされた。
それにはルフィ達も引いている。確かにここの住民達は酷いやつらだと思っていたけど、ここまでしなくてもいいんじゃないかとは思った。
そして残されたのは隊長のみ。
その隊長にロビンの視線が向いたと分かるとすぐさまこの場から逃げようとしたので
「クラッチ」
「ゴバッ!!!!!」
動けなくするためには関節技を決めたロビン。
普段こんな風に関節技を決めるとき技名をいうことはなかった。そんなことしなくても普段から気に入らないやつにはやっていたから息をするかのように簡単に出来ていた。
それでも言葉に出したのはハッキリと明確に"壊す"と意志があるとき。つまり
「特に、貴方のように弱者を守らないといけない立場が、上の言いなりになって、それも何も考えずにただ非道の限りを尽くす。なんて輩は特に嫌いなのよ」
「ま、まっ!!!!」
「スラップ、スラップ、スラップ、スラップ、スラップ、スラップ……………」
「アババババババババババッッッ!!!!!!!!」
往復ビンタに往復ビンタ。それを何度も何度も、顔が変形するぐらいまで喰らわせた後に
「クラッチ。ツイスト。…………スパンク!!」
バキバキと隊長の身体は悲鳴を上げていき、最後に正面から大きな掌が現れて掌底を喰らった。吹き飛んだ隊長は何も無くなった町を通り過ぎていきそのまま空の海に何度もバウンドしながら空の海に沈んだ。
「誰も裁かなくても私が裁くわ。例え神というバカなやつでもね」
もう、何も言えなかった。何も出来なかった。
圧倒的なロビンを前にもう、何もかもついて行けなかった。
「後は任せたわ。頑張りなさい」
それと同時にロビンの姿が消え、また、ロビンがいた事が消えてしまった。しかししっかりと
【ちょっ、ちょっと……さっきの何なの……??あの巨大な手は何なのよッッ!!!!??】
【お兄ちゃんへの愛よ】
【アンタね……真面目に答える気はないのね………】
【答えてるじゃない。その想いがないとあんなの出せないわよ普通】
【えっ。じゃ、本当に………】
【どうも気持ちがマックスになると出来るのよね。
最近になってやっとコントロール出来るようになったの。ちょっとしたコツがあって………】
【いい。聞きたくないわ。なんか………怖いから……】
【本当に失礼ね】
(エネルのやつ…ロビンの"アレ"聞いたのかな………)
昔、ハジメも誤ってロビンの"声"を聞いたことがあるが普段からあの異常なまでの"お兄ちゃん"という単語を呟いていた。もう妹兼婚約者ではなかったら完全に上位、いや、異常なストーカーである。
【それも愛よお兄ちゃん】
【心読まないで。で、そんなのは愛でないと言いたいよ】
そんな事をしていると出遅れた空の騎士が現れ
「な、なんだ、コレは………」
「あぁ……気にするな。それよりコニスちゃんを頼めるか?」
町の住民が全員倒れている状況に驚く空の騎士。
サンジが気にするなとはいったがこれをやったのは彼らではないかと疑いはした。したがコニスが首を横に振ったので一応信じることにして
「ああぁ。その子は私が面倒を見よう。
先程ので目をつけられたはずだ」
「そうか。なら頼む。俺達は仲間を見つけて、こんな事をした奴をぶん殴るからよ」
「なら気をつけるのだぞ」
そういってペガサス(??)にコニスを乗せた空の騎士は離れていきルフィ達はカラス丸に乗り込み、裁きの地へ向かうことにした。