好き勝手にONE PIECEで過ごします。 作:ガイドライン
「げ、ゲダツ様ッ!!!唇を噛んでいては喋れません!!」
「ッ!!!!!??」(うっかり!!)
『バカなのね』
「シィー!!!聞こえたらどうするんだよッ!!!!!!」
ゲダツのうっかり具合に毒を吐くミニロビン。
そんなのが聞こえたら襲いかかって来るだろう!!と必死に静止するチョッパー。まぁ、うっかりなゲダツなので聞こえていないが………
「ここは、一度嵌まれば抜け出せない…
貴様はここで足を取られ身動きも取れずに終わる……そう!沼の試練ッ!!!!」
と、いいながらドンドン雲の中に沈んでいくゲダツ。
「お前が沈むのかよッ!!!!」
『やっぱりバカね』
自分が仕掛けた沼にハマるゲダツ。しかしそのゲダツは不敵に笑いながら
「間抜けめ。それぐらい、対策してあるわッ!!!」
するとゲダツの身体が急激に上昇して沼から抜け出した。
その足には何かしらのダイヤルを仕込んでいるようだ。それが沼からゲダツを脱出させたもの。
空中に飛び出したゲダツはそのまま岩の上に立ちチョッパーを見下ろしながら
「よくも…よくもやってくれたなッッ!!!!!」
「何言ってるんだお前はッ!!!??」
「ゲダツ様はもうさっきの出来事を忘れているのだ!それぐらい察しろッッ!!!!!」
「それ、もううっかりどころじゃねえよッッ!!!!!!」
………どうも、今回は完全チョッパーはツッコミ側に回らないといけないようだ。いつもツッコミを入れてくれるウソップがいないのだ。頑張れチョッパー。
「ならば貴様には、真の"沼"の恐ろしさを見せてやろう!!!」
そういってゲダツは両手を上に向けてその手のひらから雲を作り出した。
「くらえッ!!!沼雲バーガーッ!!!!!」
「ちょっ!!こっちは仲間ッ!!!!!!」
「何やってるんだお前ッ!!!!??」
うっかりにも程がある。まさか自分の味方に技を放つなんて…
その沼雲バーガーは敵の頭にすっぽりハマり、それの沼雲も抜こうとするが………手がすり抜けて抜け出せない。それどころかドンドンハマっていく。
(沼雲だからだ……!!沼だから手じゃ抜けないんだ!!)
そしてこの雲は水分を大量に含んでいるのだろう。まるで溺れているように口から空気が抜けていき、そして雲に溺れて倒れてしまった。
それを見たチョッパーはとっさにその者の足を掴んだ。そして沼雲から一気引っ張り上げた。纏わりつくようなその沼雲は今や地面にくっついている。だから足を持ち引っ張れば抜けると思ったが正解だったようだ。すぐさまに心肺蘇生を行うと時間もあまり経っていなかったためにすぐ蘇生できた。
「………なぜ、それいつを助ける??敵だぞ」
「お前こそ!!味方なんだろ!!間違ってやったなら尚更普通は助けるだろうッッ!!!!」
「それはそいつがそこにいたから悪い。そしてそいつは俺よりも弱い。それだけだ」
「…………お前ッッ!!!!」
命を簡単に見ている。それがハッキリと分かった。
そうこの空島の、神官と呼ばれる奴らはどいつもこいつも"命"を軽く見ているのだ。
「命を……命をなんだと思ってるんだッッ!!!!!!!」
だから、さっきまで怖がっていた心が今やコイツは許せないと怒りに震えていた。そして蘇生した敵の男が
「た、助かった……あの野郎………」
「お、おい。無理するな…!!」
「いや、ヤラせてくれ!!コイツは俺が……………ッッ!!!!??」
次の瞬間、男の目の前にゲダツが現れ、そして見たこともないスピードの拳が男の身体を撃ち抜いた。
あっという間の出来事。男は後ろへ吹き飛びいくつもの木々をなぎ倒しながら飛んでいった。
「ふん。敵に情けをかけれて、更に歯向かうとは、愚かな」
「な、何してるんだッッ!!!!!!」
「こいつは
全く話が噛み合わない。それもうっかりしているからか……
すぐさまにチョッパーは距離をあけて攻撃へと後方へ飛んだが、ゲダツはそれを足に搭載しているダイヤルを使い一気に距離を縮める。
「無駄だ」
(速いッ!!!!)
もう一度繰り出されるジェットダイヤルによるパンチを回避するためにとっさにガードポンイトを使う。あっという間にチョッパーの身体は毛玉のように膨れ上がり衝撃を吸収して攻撃を無効化しようとした。
だが、放たれたジェットダイヤルのパンチは思いの外強くまるでピンポン玉が跳ねるようにチョッパーの身体はあちこちに跳ね回ったのだった。
やっと止まったところでガードポンイトを解いたが
(……ぜ、全部は、無理だった………)
衝撃を全て吸収出来ずに半分近くがチョッパーの身体を襲った。ふらふらになりながら立ち上がるチョッパーにゲダツは高い所から容赦なく沼雲は大量に放り投げる。
「……ッッ!!!
当たらないように逃げ回るチョッパーに、ゲダツはさらに沼雲を投げる。一つでもチョッパーが当たらればさっきのように溺れて簡単に始末出来る。外しても足元に残る沼雲が身動きを取れなくする。
そこまでのこと。考えているのかは怪しいゲダツではあるがそれがいまチョッパーを追い詰めているのは間違いない。
(クソッ!!!どうする!?どうしたら倒せるッッ!!!!)
思考を巡らせるチョッパー。
逃げ回ってもいつか捕まる。接近したらあのパンチが襲いかかる。そんな状態でどうやっ倒せばいいのか……
『なにを、してるのかしら。チョッパー』
ここで、ドスの効いた声が、聞こえてきた。
思わず足を止めてしまいそうになるぐらいの重たく冷たいその声にチョッパーは感覚的に心臓を掴まれているように感じた。
『まさか、このまま、逃げないわよね??』
そんなつもりは全くない。
ないのに、めちゃくちゃ悪い気分になっている。
『私が、こうして分身体を作ってまで監視してるのよ。もしも無様な真似、姿、声、態度を見せてみなさい…………』
チョッパーは思った。
あれ、いま自分は誰に攻められているのか、と……
『その皮を剥いで肉を削ぎ落とし、☓☓☓を取って、☓☓☓をくり抜いて、☓☓☓☓を☓☓☓☓にして、余すことなく使い切ってあげるわ。それなら本望でしょう??人の、役に立つのだから………』
「…………ぎゃ…………」
そうだ。悪魔だった。
「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァッッッ!!!!!!!!!!!」
混乱しているのかなんの考えもなしにチョッパーはランブルボールを噛み砕いた。
ゲダツから見れば突然悲鳴を上げて何かを噛み砕いた可笑しな生き物に見えただろう。そして立ち止まり動かなくなったチョッパーを見て毒を飲んだのかと思ったゲダツはトドメを刺そうと念の為にチョッパーに向けて沼雲を放った。
頭に沼雲が覆いかぶされば溺れ死ぬ。
例え抜ける事があってもこのジェットダイヤルによるパンチで終わりだと思っていたゲダツに、まさかの出来事が起きた。
突如肥大化した腕を持つ生き物が沼雲をまるで煙を飛散させるかのように消し飛ばしたのだ。体格と肥大化した腕が釣り合わない程に、その攻撃が
そして、分かってしまった。タイミングでゲダツは終わった。
さっきまで見下していた生き物が目の前に、突如現れたのだ。
これから何をするのか手にとるように分かっていても、この至近距離にして、まるで飢えた肉食動物が放つ殺気のようなものに押されているゲダツはもう、回避することは出来なかった。
「刻帝………」
腕と一緒に肥大化した蹄が大きさを更に大きくしていく。
それはまるでハンマーのように、それは硬い扉をぶち壊す破城槌のような………
「
その重たい一撃はジェットダイヤルの威力を遥かに超え周りを衝撃波で吹き飛ばしてしまった。
軽いクレータが出来た場所にチョッパーが息を上げながら立ち、ゲダツは離れた場所で沼雲へ頭からドンドン飲まれていっていた。
「…………はぁ、はぁ、…………アレ??」
しかし、やられたゲダツは可哀想だと言ってもいい。
確かに思考も読めていた。油断もしていなかった。
ただ、チョッパーは恐怖のあまりに普段見せない野生の力が目覚めたのだろう。そしてそれは生きるための生存本能。つまりは思考というよりも生きようとする本能に負けたのだ。思考よりもずっと早く動く身体にゲダツは遅れを取ったのだ。
そして、倒したその本人は、それを覚えていない。
「な、なんで、あんな所にアイツが……」
『はぁ………まぁ、倒したのは間違いないから、良いとしましょう』
ミニロビンの言葉にえっ!?と驚くチョッパー。
舞っていた記憶にないのだ。覚えているのはミニロビンに脅された所まで。
『二度はないわよ。さっきの力を、使いこなしなさい』
「えっ。ちょっとまってくれ。何が何だか………」
『心配しなくてもいいわ。お仕置きは回避したけど、"特別メニュー"を今からこなせばいいのだから』
よく、よく分からないが、お仕置きは回避した。
なのに、なんでだろう。さらなる地獄を見るような………
「い、イヤだあああああああああああぁぁぁぁぁぁぁッッッ!!!!!!!!」
『拒否権はないわよ。大丈夫。
全然安心できない!!とツッコミを入れるところだがいまのチョッパーは恐怖でそんな言葉も出る余裕はなかった。
そしていつの間にゲダツはその場にはいなかった………
本編通りに沼から抜け出そうとして沈んだと思われるが、それは誰も知らない…………