好き勝手にONE PIECEで過ごします。 作:ガイドライン
戦闘開始の合図、先手必勝を放ったのはワイパー。
持っていたバズーカを打ったがエネルはその場から動かずに
「
絶大な光熱を放つことでバズーカから放たれたエネルギー全てを消し去ってしまった。全体に広がる眩しい光。マトモに目が開けられない状況の中、一人だけ、ウソップだけがさっき使った瞬間移動マジックでエネルの背後に回っていた。
「
大きめの箱から飛び出したのはまさに巨人の手。
それが2つの箱が出てきたことによりその手は両手、その両手でエネルを挟み込む。
バンッッ!!!とエネルが座っていた岩ごと挟み込んだと思われたが
「面白いことをする」
「ガッ!!!」
エネルの背後を取っていたウソップだが、思考が読めるエネルには、雷の速度を持つエネルには、その攻撃さえも届かなかった。ウソップの肩に触れたエネルはそこから電流を一気に流したのだ。
「ウソップさんッッ!!!!!!」
「野郎ッッ!!!!!」
倒れ込むウソップをくいなが、エネルにゾロが向かう。
不敵な笑みを見せるエネルにゾロは刀2本で
「
刀2本の刃先を地面に擦りながらまるで電光石火の如くエネルとの距離を縮める。そのスピードによって地面に当たる刃先が摩擦熱により赤々と熱を持ち
「
逆手握りにより二刀の振り上げ。
エネルの両腕が切り取られたなかゾロはそれでも攻撃を止めずに
「
刀の持ち手を戻し両手をくっつけて2つの刀をまるで一つの刀にするかのように合わせて
「
脳天へ合わさった二刀が振り下ろされる。
確実にエネルをとらえたのだが、やはり雷状態になっているものを斬ることは出来ずに攻撃を無効化されてしまう。
「なかやか速いな。油断とはいえこの私が遅れるとは」
真っ二つにされながらも喋るエネル。
しかし一瞬でその場から消えたエネルはゾロの背後に現れ
「しかし、人が"雷"に…"神"に勝てるとでも思ったか??」
その手が再び、ゾロの肩へ向けられる。
逃げようにも時間が足りない。そんな時
「エネルッッ!!!!!!」
ゾロとエネルの間にワイパーがバズーカを放った。
その爆発によりゾロはエネルからの攻撃から逃れたが、それでとその爆発にダメージを負ってしまった。
エネルはせっかくの獲物を、と代わりにワイパーへ近づき
「ならば、先に終わらせよう」
「やれるならなッッ!!!!」
至近距離でのバズーカを放つ。
さっきとは違い"電光"を使う暇を与えずにバズーカを当てればとやったがその爆風と煙の中から手が伸びてきた。
「終わりだ」
エネルはワイパーの肩に触れて電撃を放つ。
これで終わったと思った矢先、エネルはワイパーの思考を読み危険を悟った。しかし
「……0距離…なら、避けれねぇよな…………ッッ!!!!!」
「貴様ッッッ!!!!!!!」
バズーカで倒すつもりだった。
しかし直接電撃を受けている中で思いついたのだ。
だからこそ、避ける暇を与えなかった。
その右の手のひらにはある"貝"が仕込まれている。
そしてさらにそこには能力者が嫌うある物が、海楼石が含まれていたのだ。そのためにエネルも力が抜けてしまい動けない。
「
右の掌を押し当て”排撃貝”を起動させ、壮絶な衝撃を相手の心臓がある胸の部分叩き込む。 放出されるエネルギーは”衝撃貝”の10倍と言われ当たればどんな者でも確実に死が訪れる品物。
しかし、"衝撃貝"でも相当の衝撃が使用者の腕にかかる。
それが10倍なのだ。これを使えば二度は撃てなくなる。
だから最後の最後。どうしようもない時にと思っていたために普段の戦闘で使うという思考がなかってのでここまで出来たのだ。
地面に倒れたエネルに、ワイパーは息を上げてそれを見る。
吹き飛ばされたゾロの元へくいなが、ウソップのもとへカヤとチョッパーが向かい治療を始めていた。
「た、倒したのか……」
「喋らないでウソップさん」
「しばらく動くなよ。身体が痙攣を起こしてる」
チョッパーの診断しなくともいま口が動かせるだけで指先のさえも動かせない状態。これでエネルが倒れてもらわないと……
ドン!ドン!!
突然鳴り響く音。
いきなりエネルの身体が光だし、音と共にエネルの身体が跳ね上がっている。
それを見たチョッパーとカヤは
「ま、まさか……」
「心臓マッサージを一人でッッ!!!!??」
あり得ない光景。しかし確実に心臓マッサージをしているのだ。止まっていた心臓を電流で動かして蘇生する。
そんなことワイパーが知るわけもなく奇妙な動きに何が起きているのかまるで分かっていなかった。
だから、油断してしまった。
「まさか、この私に土をつけるとは………」
「エ、エネルッッ!!!!!!」
「褒美だ。受け取れ」
続けて排撃を打つことが出来ないと本能的にバズーカをエネルに向ける。しかし今度はエネルの方が一歩上手だった。
向けられたバズーカの口に電撃を放ちバズーカを内部から破裂させたのだ。
それにより破裂による破片や爆発が直接顔や肩に当たり悶絶するワイパー。エネルは背中の太鼓の一つを叩いて
「3000万
至近距離からまともに放たれた電撃の鳥はワイパーの身体を貫いた。電撃の衝撃とエネルギーにより身体中から煙を出しその場に倒れてしまった。
そしてエネルは立ち上がり残りのメンバーを見て
「遊びは終わりだ」
再び背中の太鼓を、今度は2つの叩いた。
その2つから大きな電流の塊がそれぞれ現れて何かしらの形へと
「3000万V
一つからは鳥の形をした電撃。そしてワイパーを倒した雷獣に似た電撃が姿を現した。いやよく見たら雷獣とは違い電狼の胴体部分からは"刀"のような鋭利なものが出ているのだ。
電鳥はウソップ達へ。電狼はゾロ達の方へと向かいだした。
これ以上ウソップに電撃は!とチョッパーが
一方電狼はまずくいなの方へと襲いかかろうとするところをゾロが電狼を倒そうとしたのだが、くいなが視線で"任せて!!"伝えてくる。
僅かなやり取りでゾロは電狼を無視してエネルの元へ。
電狼はくいなに飛びかかろうし跳躍。
くいなは浅く呼吸をして目を瞑った。
電狼から生える刀全てへし折り電狼を切り捨てるイメージを
「一刀流……」
目の前に、身体に触れられずとも、すでに電狼から放出される電撃を浴びながらも、それに耐え倒れずにくいなは、鞘から刀を抜いた。
「
電狼から生える刀を全て切り捨て、電狼そのものを一刀両断してみせたくいな。しかしこの技は相手の攻撃を捌くことと敵を斬る工程を同時にするために徹底した倒すイメージ力が必要となる。
くいなが刀を抜くまでに電撃を浴びてしまったくいなは無情にもその場に倒れてしまった。
同時時間。くいなが電狼と対峙していた時ゾロは確実な一撃をエネルに与えようと必死に思考を巡らせていた。
いくら斬っても届かない。
ならそれを届かせるために必要なもの。武装色の覇気。
ヒントはいくつも貰っていた。
ルフィやロビンが使うあの黒くなる現象はまるで"鎧"のよう。
防御にも攻撃にも使えるあれを刀に纏わせれたら
ハッキリとした使い方はまだ教わっていない。
それを知るためには、斬ってこいと言われたのだ。つまり
(斬る実力はある。………なら!!!)
あとは斬ると信じて敵を討つだけ。
深く深呼吸し、刀に鎧を纏わせるイメージをする。
「そんなもので倒せるとでも??」
「やってみなきゃ、分からねぇだろう!!!!」
「ならば知れ!!!
真上から放たれる大きな雷。
もう避ける暇もない。あとは自分を信じてエネルを斬る。
マトモに神の裁きを受けたゾロ。
これで終わりだ。と背を向けたエネルはとっさに感じ取った思考に振り向いた。
そこにはただ根性だけで神の裁きを抜けてきたゾロだった。
それを見たエネルは焦ってしまった。
あの攻撃は当たれば確実に終わらせる事の出来るものだと。
だからまた心が乱れてしまいゾロに接近を許してしまったのだ。
「きさッッ!!!!」
「三刀流……」
二度目となる心の乱れをすぐに持ち直しゾロの思考を読む。
その攻撃を避けるために身体を動かしそうとしたが、
「
神の裁きをその身に受けた際に電流を通しやすい刀に熱が帯びた。それは真っ赤に燃え上がり、そしてそれを
その炎さえもエネルには届く攻撃。
腹部と腕、そして足3箇所に切り傷と火傷を負わされたエネルは怒りに任せて
「
エネル身体から電流が溢れ出しまるで雷の衣を纏っているかのように見えるそれを一気に全方位に放出した。
電光とは違いエネルを中心に雷が放出するようなもの。
これにはゾロも打つ手なくその雷に身体を貫かれてしまった。
……………………………………………
「……………………何なのだ。コイツ等は………」
神の衣により周りが燃えていた。
高エネルギーである電撃があらゆるものを壊して燃やしてしまった。
そしてその中にゾロやくいな達が横たわっており、結果的にエネルの圧勝となった。
だが、それでもエネルは不満だらけだった。
今まで攻撃が当たったことがなかった。
心網もそうだが加えてこの雷になった日から攻撃など喰らったことがなかった。
この空島に来てもそうだ。誰も自分に攻撃を当てるものなどいなかった。
なのに青海人が現れてその中の二人に、いや、3人に攻撃を喰らっている。
ありえないことなのだ!!
自分は"神"であり、下民が触れることなどッッ!!!!
その中の一人がいま足元に倒れている。
まだ息があるその者にトドメを………
「………プさん!!!!…ソ……さんッ!!!………ウ……プさんッッ!!!!!」
声が聞こえてきた。
それにハッとまるで夢を見ていたかのような感覚に襲われるエネル。どうやら怒りに任せて心網を完全に停止させていたようなのだ。その声で冷静さを取り戻し足元にいるゾロをそのままに声のする方へと向かう。
「ウソップさんッ!!!!ウソップさんッッ!!!!!!」
「ほう。あの雷から無傷で生き残ったか」
「ッッ!!!??」
とっさにウソップを庇うようにエネルの前に立ち塞がるカヤ。
雷鳥がウソップとカヤを襲う前にウソップがカヤの足元に穴を空けてそこに落としたのだ。そしてその穴を覆いかぶさるようにウソップが身体をはり雷鳥とその後の神の衣を受けることになったのだ。
そして戦闘音が消えたあとカヤがどうにか塞いでいたウソップを押しのけて穴から出てくると、心停止しているウソップが…………
すぐに心臓マッサージをし続けるカヤ。
そしてエネルが現れるまえに何とか心臓を動かせることが出来たがそれでもまだ危険な状態なのだ。
これ以上はやらせない。ウソップが守ったように次は私が守ると。
しかしカヤの決意はエネルの言葉であっけなく壊れた。
「喜べ女。貴様が私と新たなる地へ向かうものとなった」
「な、何を………」
「来い。そうすればもうこの者たちには手を出さん」
「ッッ!!!!!!」
エネルの提案に乗ればもうウソップに危害がなくなる。
でもエネルの手を取れば、それは………
「………ダメだぞ、カヤ………」
「チョッパー君!!!!」
「そんな言葉を信じ……」
「黙れ。獣如きが」
「ギアァャアアアァァァッ!!!!」
「ヤメてッッ!!!!!!!」
意識を取り戻したチョッパーだが、エネルの機嫌を損ねあっという間に雷により再び気絶してしまった。
その姿に涙を流すカヤ。それを冷たい目でみるエネルが
「さぁ来い。我らはこの地から飛び立つのだッ!!!」
「……………はい」
選択の余地がない。
それでもウソップを助けれるならとエネルの後を追うカヤ。
そして一度だけウソップの方を振り向き「ゴメンナサイ」と一言言ったあと振り返ることなくエネルの後を追った。