好き勝手にONE PIECEで過ごします。 作:ガイドライン
「ッッ!!!??……ワイパー??ワイパーッッッ!!!!!!」
「……本当にいた……みんな、倒されるなんて…………」
アイサを追いかけてきたナミがたどり着いた先にあったのはこの空島で一番の遺跡がある場所であり、そしてゲリラとゾロ達が倒れていた場所だった。
ワイパーにしがみつき泣きじゃくるアイサ。
雷によりダメージよりその右手の負傷のほうが重症に見えた。
そして強者であるゾロとくいな、ウソップとチョッパーが倒れている……
それを目の当たりにしたナミも動揺はし、叫びたくなるのをグッと堪えた。ここで感情的になったらダメだと抑え込み、そしてウソップと隣で倒れているチョッパーを見て
「さっさと………起きなさーーいッッ!!!!!」
「えええええぇぇぇぇッ!!!???」
倒れている仲間を、それも"タヌキ"みたいな動物に対してまさかの水をぶち撒けたのだった。
それを見たアイサは驚いた。いや、何をやっているんだと目を疑ったのだ。
するとチョッパーが目を覚まして、そして見たナミの表情と言葉は
「なんでお医者のチョッパーが倒れてるのかしら??
さっさと治療しないと…………思いっきりデコるわよ??」
「了解ですッッ!!!!!」
ダメージはまだ残っているはずなのに直立して敬礼する。
よっぽどナミによる着せ替え人形みたいな扱いが嫌なのだろう。
そこでハッとチョッパーは近くで倒れていた顔色の悪いウソップを発見し駆け寄った。
「お、おいウソップッッ!!!!!!
………心拍が弱い…アドレナリンを投与しないとッッ!!!」
ウソップの胸に耳を当てて心拍を聞くと弱々しいことに気づく。
手早くバックから薬と注射器を取り出してウソップにアドレナリンを投与する。その後徐々に心拍が速くなったのでまずは一安心。
そのあと冷静さを取り戻したチョッパーは器具を取り出してウソップの身体を一通り確認をしたところ
「………大丈夫みたいだな」
「なら良かったわ。じゃあとくいなとゾロも見てあげて」
おう。と言ったあとにその場から離れようとしたチョッパーに
「終わったら、その人も見てあげて」
「えっ?でもよ……」
「いいのよ。それに倒す敵はハッキリしてるわ」
「分かった!」
その言葉にアイサは涙目の状態でナミを見る。
その表情は何か訴えているようで
「アイサの仲間でしょう。悪いようにはしないわよ」
「な、ナミ………」
「あとでアイサが"身体"で払ってくれるでしょう!!?」
「あっ。大丈夫です」
……………きっと、これをワイパーが聞いていたら微妙な表情をしていただろう…………
そんなことをしているとバキッと何かが折れる音が鳴り響いた。どこからかと見渡してみると倒れている大蛇からだと気づき視線を向けると
「外だあああああああああぁぁぁぁッッッ!!!!!!!!」
大蛇の歯と歯の隙間から現れたのがルフィだった。
さっき聞こえた音は大蛇の歯を無理矢理引っこ抜いた音。
久しぶりに外に出れたのか思いっきり背伸びをするルフィは、改めて外の様子を見ると
「おおナミ!!!チョッパー!!!無事だったんだな!!!!!」
「何してたのよアンタは!!!!!??」
「いやーどうやらこの蛇に食われたみたいでよ。
師匠から蛇か大人しくなるまで何もするなって言われて、ついさっきまで"不思議洞窟"に入ったと思ってた!!!!」
「あ、アンタは…………」
こんなお馬鹿なルフィにゲンコツぐらい食らわせたかったナミだったがロビンがあえて何も言わなかったことを考えて殴るのをやめた。
そしてすぐにその効果が、ルフィが倒れている仲間を見つけた。
「ウソップ!!!??それにゾロとくいなもッ!!!!!」
すぐにウソップの元へ駆け寄るルフィ。しかしその間にチョッパーが入り込み
「いまは絶対安静なんだ!!!!ゾロもくいなも感電で動けない状況なんだ!!!!」
「…………アイツが、やったのか??」
「………そうよ。ねぇ、何してたのよルフィ……あんたがいればここまでッッ!!!!!」
いや、それはきっとロビンとハジメのいう"修行"の一環なのだろう。そうじゃなきゃ大蛇に飲まれたルフィをすぐにでも出したはず。そうだと、そうだと分かっていてもこんなにも近くにいて助けられなかったのかと言いたくなった。
ルフィがいればきっと。
もしかしたら何も変わらなかったかもしれなかったそれでも、可能性があると分かってしまった頭が、心が、どうしても押さえつけられなかった。
『やめなさいナミ。倒せなかったのはゾロ達の未熟さよ』
そしてずっと黙っていたミニロビンがルフィの麦わらの下から顔を出してそんなことを言ってきた。それを聞いたナミはルフィの胸ぐらを掴んでミニロビンに接近し
「修行で死んじゃったら意味ないじゃない!!!!!!ウソップだって危なかったのよッッ!!!!!!!」
『そんな下手な真似、私がするとでも思う??
ちゃんと蘇生術も知っているわ。ギリのギリまで追い込まないと学べないものもあるのよ』
「でも!!!!!」
そんなナミの手をそっと触れた。
それにハッとし、その手の先を見るとさっきまで倒れていたくいなが息を切らしながらもそこに立っていた。
「大丈夫よ、ナミちゃん……私は大丈夫……」
「ぜん、ぜん……大丈夫じゃない……」
「心配してくれてありがとう。でも、ロビンさんが言うとおりなのよ。やっぱり未熟だから招いた結果だから………強くなるわ」
それでも悔しい。っていう気持ちが伝わってくる。
だからだろうナミもこれ以上は言わないと決めてルフィを掴んでいた手を離して
「……何十倍にも返してきなさいッッ!!!!!」
「おうッッ!!!!!」
ルフィの背中を思いっきり叩いて気合いと願いを込めた。
それに答えるようにルフィも周りに響く声で返事をし振り返らずに歩きだす。
………………………………………
「これって………」
「これが我らを"神のみが到達する場所"へ運んでくれる」
カヤはそれを見ただけで何か分かった。
かつての執事のメリーが船を作っていたとき色々と学んだ事があった。それでも目の前の船は明らかに海を走るものではない。
「………空を、飛ぶ………ッ!!?」
「察しがいいな。この"方舟マクシム"は空を駆けるのだッ!!」
ヤッハハハハハハ!!!と高笑いするエネルの横でカヤは焦っていた。このまま連れて行かれたら完全にアウトだと。空の上では仲間が助けにくるなんて………
「期待するな」
「ッッ!!!??」
「どのみち
ここでやられると分かって逃げるのは愚かだ。
そう自分に言い聞かせカヤはエネルの後を追いマクシムに乗るしかなかった。
………………………………………
『ずいぶんと、調子に乗ってるわね』
「お姉さん………」
かなり、いやもう破裂寸前じゃないかと思うぐらいに切れているミニロビン。ルフィがエネルを追いかけたあとすぐさまゾロ、くいなを治療して今はワイパーの治療している最中の中、そのドス黒い殺気は近くにいたアイサを簡単に気絶させてしまうほどだった。
そしてそのアイサをここぞとばかりに膝枕して頭を撫でているナミの姿はどう見ても緊張感などないようにしか見えない……
『貴女じゃないわよ。もうそれは手遅れだわ』
「………えっ??」
『分かってないなら、それでもいいわ……
私が言いたいのはあの
神はお兄ちゃんに相応しい称号なの。他の奴が使うだけで絞め殺したくなるわ』
まぁ、確かにロビンが介入すればすぐにエネルは終わる。
それだけロビンを信用……というか、決定事項に疑問さえも持たない。
でも、それでもロビンが言った言葉がちょっと引っかかる。
「お姉さん。なんか含みがあるような感じがしたんだけど……」
『そうね。さっさとこの空島から離れればいいのに神気取りなんでしょう。
「えええぇぇッッ!!!!??」
その言葉にナミは驚き、ついさっき目覚めたゾロやくいな、チョッパー達もその言葉に耳を傾ける。
『バカでかい雷雲を作り出しそれをこの空島にぶつけるんでしょう。それなら空島ぐらい吹き飛ぶわ』
「な、なんだよそれ!!!!」
「あり得るのか……」
「ロビンさん。それ本当に……」
『あのバカ一人の能力じゃ無理よ。たかが知れてるわ。
でもどうにかして雲を1箇所に集めれたら、そこに雷を含ませれば膨大なエネルギーが出来上がるわね』
「そ、そんな………」
『それでもまだ探しものが見つかってないから、神経をそっちに持っていったり、ルフィの対処に思考を回さないといけなくなるから簡単には使わないはずよ』
その言葉に少しは猶予があると知りホッとする。
しかし未だに危険は去っていない。その探しものが見つかれば
「でもその探しものって………」
『問題ないわ。だって…………』
『「そこに"私"がいるのだから」』
ミニロビンと同時に発せられた言葉。
それは本体であるロビンである。
サバイバルが始まってすぐに姿が視えなかったロビンは、ミニロビンを返して全てを状況を把握していた。
誰もが探しているものは何か。それはすぐに分かり、ミニロビンによる空島中を散策した結果、ある仮説にたどり着いた。
誰も見つけられなかった黄金はどこにあるのか??
「だから安心しなさい。最終防衛ラインは守ってあげるわ」
一つはエネルが船に利用した黄金。
一つは大蛇の身体の中。
そして最も巨大で価値のある黄金。それは、この空島の更に上にある雲の上にあり
「たどり着いた瞬間。全てが終わるわ」
ふふふ。と微笑むロビン。
それこそハジメよりロビンの方が神ぽっく見えてしまうのは背後にある黄金の鐘桜のせいなのか………
………………………………………
「……コイツらは………」
こんな状況の中、一人、ジャングルを彷徨う者がいる。
そしてそんな中で倒れている男と女、いや、離れた場所にも女一人倒れている。
そしてその3人は見覚えのある顔。
自分をこんな状態にした元凶の仲間。
「………こいつ等を、使えば………」
口の端が上がる。
ゆっくりと近づき最も弱そうな女へと、その手を伸ばす……
………………………………………
「エネーーーーールッッ!!!!!!!!」
マクシムが隠されていた洞窟に鳴り響く声。
その声はついさっきまで気配を感じなかった。
どんな奴だと見下ろしてみれば麦わら帽子を被った者がいた。
「どこに隠れていた??私の予想は絶対なのだぞ」
「知るか!!!!お前、俺の仲間に………何をしたあああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁッッッ!!!!!!!」
エネルは見下した冷ややかな目で答えた。
「口を慎めよ・・・私は神だ」
「お前のどこが神なんだ!!!」
ここで初めて対峙し、そしてこの二人が空島の行く末を決めることになる。
そしてそんな2人を、エネルと同じマクシムから見ているハジメとベルメールは、人知れずに離れた場所から観戦。
「勝てるの……ルフィ君は??」
「どうだろうねー。まぁどのみちエネルは」
「僕が徹底的に