好き勝手にONE PIECEで過ごします。 作:ガイドライン
「な、何なんだアイツは……」
無意味だと分かっているがアイサはエネルに見つからないようにと岩陰に隠れている。
ルフィがエネルを目指して歩き出した時に自ら志願したのだ。
エネルがいる場所が分かると…
ワイパーがやられた今、あの"神"を倒すにはこの麦わらに賭けるしかないと判断したアイサは
そしていま面と向かって"どこが神なんだ"と言い切ったのだ。
それはエネルを倒してもらいたいがいきなりすぎではないかとハラハラしながら成り行きを見ているのだが、ルフィはその腕を伸ばしてマクシムにしがみつき船に乗ってしまったのだ。
「エ、エネルと同じ……ッッ!!!!」
突然伸びた腕に驚くアイサだが、もしかしたらと思考を切り替えて何処からか登れないかとマクシムを見渡していると
「
オレの前では全てが無力!」
モーションもなくいきなりルフィに向けてその腕を雷に変えたエネルがエルトールを放ったのだ。
ルフィはついいまマクシムに乗り込んだために体勢が、逃げるための行動が出来ずにいたのだ。そして、そのままルフィはエルトールに飲まれた。
「麦わらッッ!!!!!」
まさか、あんなに呆気なく……
同じ能力者ならエネルをと、思ったのだが目の前で回避不可能な攻撃を受けたルフィを見たアイサは絶望を………
「…………………??」
「…………………ハッ??」
どういうわけか、なんともないように、無傷のルフィがキョトンとした表情でそこに立っていた。
………………………………………
助けに来てくれたルフィ。
しかし避けられないその攻撃をまともに食らった姿を見たカヤはアイサと同じく絶望を感じる……はずだった。
しかしエルトールが消えたその先に、ルフィがキョトンとした表情でそこに立っているのだ。
確かに当たったはずだとカヤが感じていると
「……ふん。避けたか。……ならッ!!!」
エネルも同じようにルフィが避けたと思ったらしく、背中の太鼓を叩いて雷を生み出し形を変えた。
「6000万ボルト"
それは龍。長く伸びたその雷はルフィを確実に捉えた。
「ルフィさんッッ!!!!!」
あれはダメだ。今度は間違いなく当たった。
ウソップと同じようになってしまったらと駆け出しをしようとしたカヤの目に
「…………………??」
またしてもキョトンとした表情のルフィが立っていたのだ。
確かに目の前で攻撃は当たったのだ。
なのになんともないその姿に駆け出しかけた足は動きを止めてしまった。
エネルも若干焦りを見せたのか、全身を雷に変えて瞬間的にルフィの目の前に現れ、両手をルフィに触れ
「1億ボルト…"
直接ルフィに膨大な雷を放った。
目の錯覚。というものさえもなく、確実な攻撃。
先程の攻撃よりも威力の増した攻撃は確実にルフィを倒した。
…………そう、思っていた。
「……さっきから、何やってるんだあああぁぁぁぁッッッ!!!!!」
エネルが触れていたその手をはねのけたルフィ。
そう。全く効いていないのだ。 その姿にエネルは
「………………ッッッ!!!!??」
"神"という風格も何もなく、ただ驚いている。
そんな平凡でなんとも笑ってしまう表情をしているエネル。
しかしすぐさま気持ちを切り替えたエネルは、向かってくるルフィに対して
(何をしたか知らんが、私に攻撃など………)
何度も冷静さ失って食らった攻撃。
しかしいまは冷静。ならば相手が攻撃しても
しかしエネルは気づいていなかった。
ならなぜさっき
攻撃ではなくともあの時も冷静であり攻撃していたのにも関わらずに"触れられている"のだ。
「ゴムゴムの………」
ルフィは腕を伸ばしながら捻じりを加えていく。
そしてエネルの目の前にきたルフィはその伸びた腕を引き戻しながら捻れた腕も元に戻そうと"回転"させながら、エネルの腹部へと拳を叩き込む。
「
しかしルフィにはそれを埋める術を持っている。
武装色の覇気。これがあれば実体を捕えて攻撃が通る。
だが今のルフィはロビンやハジメから武装色の覇気の使用を一回までと決められていた。
だからこの攻撃はただの普通の攻撃。
なのにその攻撃がいまは通り、エネルの身体はくの字に折れて吹っ飛んでマクシムの縁でぶつかり止まった。
カヤもルフィが武装色の覇気の使用が一回だけと聞いている。
そしてもし使ったとしたらルフィの腕は黒く色が変わっているはずなのだ。しかしその様子もなく攻撃は当たり、そしてエネルギの攻撃は無効となっていた。
それをみたカヤの頭にある仮説が、いや、確信が出来た。
(もしかしてエネルは”ゴム”という素材を知らない??
電気を通さない
もしそれが………ううん。間違いなくルフィさんは、エネルにとって世界でたった一人の・・・”天敵”になる……ッ!!!!)
エネルにとっての天敵。
武装色の覇気有る無し関係なく、悪魔の実上位下位関係なく、"電気とゴム"という性質による完全な関係。
それはどうあがいてもルフィには電気が、雷が効かないことを意味する。
それを身に持って理解したエネルは口から血を出しながらもゆっくりと立ち上がりルフィを睨むように向き合った。
「………なるほどな。どうやら、相性が悪いらしい……
しかし、見たところ"斬撃"は利きそうだな」
「あぁ。効くな」
(なんでバラしてるんですかッッ!!!!!!??)
せっかく優位に立っているのに態々不利になることを明かすなんてと目を疑うカヤ。それが分かったエネルは近くにあった黄金に触れてそれを
「金に電気を流せば熱を持つ。熱を持てば金は溶け、こうして色んな形に作り変えることが出来る」
そういって作り出したのは三叉槍。
槍の先が3叉に分かれている武器の一つ。
エネルはそれを振り回し足を雷に変えて一気にルフィに近づく。顔に向けて突かれる三叉槍を避けたルフィはすぐさま拳をエネルの腹部に。
しかし読まれているのか簡単に避けられ、それどころかルフィの攻撃からのスキを伺っていたかのように、とっさに三叉槍の先を変化させて、まるで反しがついたような形状を作り引き戻す。
その際にルフィの顔をその反しで当てるつもりだったようだが、ルフィもそれを読んでいたようで、手で頭を掴み強制的に反しに当たらないように伸ばした。
それだけではなく伸ばした首を利用してそのままエネルに向けて手を離して頭突きを食らわせようする。しかし雷の速度では捉えられずにエネルはまた一定の距離を取った。
お互いに姿勢をただし、向き合う。
言わなくても分かる。お互いに相手が"自分の攻撃を読んでいる"と………
こうなったとき、攻撃を当てるためにはいかに相手より先の攻撃を読みきること。
「………どうやらこれからのことを考えればここでは狭い。移動しても構わぬな」
「あぁ。その前に………カヤを降ろせ」
「それは出来ぬ相談だ。この者は連れてく」
「ふざけるなッ!!!」
一気にカヤに向けて走り出すルフィ。
手を伸ばせば届く距離だったが、目の前に三叉槍が現れて道を塞がれ吹き飛ばされた。背後にある建屋にぶつかり止まったルフィだがそこへエネルが
「ひとまず、大人しくしてろ!」
建屋の壁に手を触れ、黄金である壁を変形させてルフィの手足を拘束させた。身動きが取れないルフィを無視しエネルは床から飛び出ている突起物に両手をついて
「さぁ、まずは"空"だぁ!!!!」
一気に電気をその突起部に流す。
すると突起部から床へ、床から建屋へ、建屋から内部へと電気が流れていく。
そしてこのマクシムからゴンゴンと音が鳴り響き始め、マクシムの両側から飛び出ているオールのような羽が動き出し、徐々に動きが速くなりマクシムがゆっくりと浮上し始めたのだ。
「う、浮いたッ!!?」
「ヤッハハハハハハッ!!!!!」
高笑いをするエネルにルフィは力を込めて、拘束された両手を、両足を強引にぶち壊し
「エネルウウウウゥゥゥ!!!!!!」
「そんな状態では、私には届かぬ!!」
………………………………………
「な、何よアレッ!!!!??」
地響きがなり、何事かと思っていると離れた場所から巨大なものか現れた。それはどうみても船。しかし水面を走るはずの船がいま空に浮いているのだ。
『マクシム。あのクソ雷が空島の住民達を強制労働させて作り出した空を走る船よ』
「あんなものを作って一体何をする気なの……」
勝手にサバイバルゲームを始めそしてカヤを連れて行った。
そしていまはこうしてマキシムという空を走る船に乗り何かをしようとしている。
その船に圧倒されているとルフィと一緒にエネルの元に向かったはずのアイサがこちらに向かって走ってきた。
「アイサ!!ルフィはどうしたの!!?」
「麦わらならあそこに!!女の子を助けようとしたけど船が動いちゃって……」
「まだ戦ってるのね……でも、援護したくてもあれじゃ……」
すでにマクシムはずいぶんと高い場所まで上がっている。
周りの遺跡や高い木からでも届かないほどに……
「………なら、ついてくるか…ナミ」
「ウ、ウソップッ!!!まだ起き上がるなッ!!!!!」
チョッパーの静止を聞かずに上半身を起こすウソップ。
心臓が一時的にも止まっていたのだ。身体が思うように動かないのに……
「オレなら運べるぞ。アソコにカヤがいるなら行かなきゃならねぇしな」
「何言ってるだよウソップ!!ルフィがいるんだ。ルフィに任せていまは安静に………」
「惚れた女を他の奴に任せるほど俺は出来てねえんだよッッッ!!!!!!!!!!」
その言葉に言い返せないチョッパー。そのウソップの目は覚悟を決めた目だと分かるから………それを見たナミはハァーとため息をついて
「分かったわ。でも無茶はダメよ。あくまでもカヤだけを助けるわ。すぐにその場から脱出、あとは船長に任せとけば問題無いわ」
「んなもん、分かってるんだよ。うちの船長は強えからな」
「絶対に無茶するなよなッ!!!!」
方針も決まりウソップは重たい身体を無理矢理動かして立ち上がる。しかしちょっと気が抜けると足に力が入らなくなり倒れ………
『手伝ってあげるわ』
「す、すまねぇ………」
『愛しい彼女を王子様が救う。ふふふ、そういうの好きなのよ私』
「だろうな。ロビンとハジメじゃどっちがどっちか分からねぇけどよ…………」
『何言ってるの。真の相思相愛はそんな次元じゃ収まらないわ』
「……はい。すみません…………」
マジ顔で言われて返す言葉もないウソップ。
バックから大きめのゴムボートを取り出しそこへ乗り込む。
先頭にナミ。オール位置にウソップ。二人のポケットからミニロビンが待機する。
「って、これ行けるかッッ!!!!」
どこで覚えたのか。完璧なツッコミをするアイサ。
相手は空飛ぶ船。対してこっちはゴムボート。
普通なら絶対に無理だと思うが
「そっか。アイサは見たことなったわね」
「な、なにが………」
「ウチの狙撃手は
「行くぞ!!振り落とされるなよッッッ!!!!!」
川もなく、水に浮いてもないのにオールを漕ぐウソップ。
周りからすれば頭のおかしいことをしているように見える。
だが
その光景にアイサの口は塞がらずに放心状態。
ドンドン浮き上がりそしてマクシムに向けてゴムボートが動き出す。
「待ってろよカヤ!!!助けにいくぞッッッ!!!!!!」