好き勝手にONE PIECEで過ごします。   作:ガイドライン

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空島に響く鐘の音①

「ヤッハハハハッ!!もう立っているのもやっとだろう!!」

 

ルフィの背後には沢山の三叉槍が落ちておりどれにもルフィの血がついている。投げられる全てを避けてはいたがエネルの動くなという言葉に一歩も動かせずにいた。

 

エネルもマトモにルフィに当てようとしていなかったために、なんとか致命傷は負ってはいないがそれでも血を流しすぎているためにもうフラフラの状態。

 

「………ハァ……ハァ………」

「そろそろトドメといきたいところだが、念には念を入れておこう。両手を外側へと突き出せ」

 

言われた通りに両手を外側へと突き出したルフィ。

ニヤリと笑うエネルは黄金の壁に両手を付き黄金を溶かし生成し始めた。そして片方ずつに取り上げた黄金をルフィの両手へと

 

「ギャアアアアアアァァァッッ!!!!」

 

雷による高熱で溶かした黄金を両手に流し込まれたルフィ。

あまりも高熱に身悶え絶叫し、その手には片方ずつ黄金の球体がつけられてしまった。

 

「これで動きも制限されたぞ麦わら。しばらくそこで蹲っていろ。貴様にもこの空島の終わりを見せてやる」

 

何かを噛みしめるかのようにゆっくりと歩きながら床から生えている黄金の棒状に両手で触れた。そして自らの雷をその棒状に流し込んでいく。

 

それはそのままこのマクシムの内部へ伝わりある機械へ電力が伝わる。そしてそこから生成されたものが外へ出ようと配管を伝わり上へ上へと上がっていき、このマクシムの上部にある煙突から黒い煙が吹き出してきたのだ。

 

それがドンドン上空へと上がりある一定の高さで止まった煙は横へ横へと広がっていく。煙ならとっくに消えるそれはまるで雷雲のような黒く空を真っ暗闇へと変えていった。

 

「まずは第1段階だ」

 

そしてエネルはその片手を雷に変えて雷雲へ向けて雷を放った。すると雷雲がその雷によって活性化したかのようにバリバリと音がしだし、そして雷雲全体から光るものが落ちてきた。

 

「"万雷(ママラガン)"ッッ!!!!」

 

………………………………………

 

「こ、これはッ!!!!」

「エネルめ……なんてことをッッ!!!!」

 

メルキーロードを走るメリー号。

そこからでもハッキリ分かる。突然現れた雷雲、あれはエネルがやったことだと。そして次に起きたのが色んな場所へと落ちてくる複数の雷。その一回の雷は大木など簡単に切り裂き砕くほどのエネルギーを持っている。これが続くようなら雲で出来た空島も、雲に浮かんでいるだけのヴァースも破壊されいつか消えてしまう可能性はあるのだ。

 

「ち、父がッッ!!!」

「待ちなさい!!こんな中を行くなんて無謀だ!!!」

「でも!!!」

「空を飛んでいきたいが、これだと雷に落とされる可能性が高い……どうする………」

 

…………………………………………

 

「逃げろッッ!!!!」

「もうお終いだあぁ!!!」

「下層に逃げろ!!!!!」

 

街でも万雷の影響はあり次々に建物を破壊していく。普通の落雷ではないことぐらい誰にでも分かる。エネルが怒りこの惨状を引き起こしていると。

 

「勝手なことはやめなさい!!!エネル様に殺されますよ!!!!」

「何言ってるんだアンタは!!!まさにいまがそれじゃねえかよ!!」

 

「そ、そんな……私達は見放されたのか……」

 

マッキンリー隊長は崩れ行く街を見て現実を知った。

前神であったガン・フォールを裏切り()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()、それさえも裏切られてこうして全てを消そうとしているエネルに怒りとなんとも情けないと悔しい気持ちが押し寄せてくる。

 

「早く逃げましょう」

「……貴方は………」

 

「私も娘があのアッパーヤードにいます。ですがここで立ち止まってしまえば再会することも叶いません。貴方も、辛かったと思いますが今は行きましょう」

 

「私は、私は……ッッ!!!!」

 

この男の娘をエネルの天罰を受けるべきだと進言してしまった。そして実際裁きは実行された。例え当たっていなくともそれは逃げることの出来ない真実。

 

それをこの男に伝えないといけない。

怒り、罵られ、それこそ裁きを受けようとも……

だが、いまはここにいるものを、空島の人達を、

 

「全団員!!!全力で逃げるぞ!!!!誰一人見捨てるなッッ!!!!」

「「「「「へそッッ!!!!!」」」」」

 

………………………………………

 

「な、なに、これ……」

 

空飛ぶマクシムから黒い雲が噴き出していると思いや、そこから沢山の雷があちこちに落ちてきている。

たった一つの雷だけでもかなりの威力。それがアッパーヤードを壊している。

 

「み、皆が………」

「雷にやられたのか!!!??」

 

「う、ううん……でも、いつ当たってもおかしくないよ……」

 

奇跡的にまだあの雷を直撃しているものはいない。

しかしそれも時間の問題。アイサの震える手は無意識にチョッパーの手を握っていた。

 

「心配するな!!!ルフィがどうにかしてくれる!!!それに俺達にはもっとスゲェ奴がいるんだ!!!!!」

 

「ルフィよりも………そんなやついたっけ………」

「いるんだよ!!!まだ名前は思い出せねぇけどよ!!!俺は知ってるんだ!!!!!」

 

………………………………………

 

『右』

「右!!右よ!!!!」

「ギャアアアァァァ!!!!」

 

「一発でも当たったら死んじゃうのよ!!!しっかりしなさい!!!!」

「マジックだからそんなに瞬発力がねえんだよ!!!!」

 

特に危ないのはナミ、ウソップ達。

マクシムよりも上空にいるので雷が多く落ちてくる。

それをミニロビンが見聞色の覇気で先読みしているからこそなんとか避けれているが、一発でも当たれば落下、まっ黒焦げにされてしまう。

 

『左』

「ウソップッッ!!!!!」

「クソがッッ!!!!!!!」

 

ギリギリ避けれたがこのままだと本当にヤバい。

いくらゴムボートでもこれだけのエネルギーだと簡単に壊される。しかしまだ突撃が出来ないでいた。

 

「早くしろよサンジッッ!!!!!」

 

そう。いまはサンジ待ち状態。

未だにでんでん虫からの連絡は来ない。

 

『真上』

「ップ!!!!!!!」

「ッッッッ!!!!!!!」

 

もう言葉にならない状態が続くようだ。

 

………………………………………

 

「これで、どうだ!!!!」

 

バキッと歯車が外れ停止した。

そしてレイジュがまたその歯車を埋め込められないようにと毒で溶かしていく。

 

「ここまですればいいんじゃないかしら?」

「だな。さてウソップに連絡を………」

 

と、でんでん虫を手に取り連絡を入れたが間髪いらずに

 

『何してたんだテメェはッッ!!!!!』

「んだよ。こっちも色々……」

 

『いいからサンジ君早く始めて!!!!!』

「わっかりましたーーッッ!!!!!」

 

ダッシュでその場から走り出すサンジにハァ、とため息をつき弟を追いかけるレイジュだった。

 

…………………………………………

 

「な、何が起きた……??」

 

突然マクシムから出ていた雷雲が動きを止めた。

広がっていたその雲も広がりを止めてしまい完全に空島を覆えずにいる。

 

するとサンジが船内から飛び出してエネルに向けて走ってくる。

 

(………コイツが何かした………??)

 

高揚感でしっかりと見聞色の覇気を広げずにいたエネルは船内で行われていた事が分からずにいる。しかし船内から出てきたサンジがなにかしたぐらいは簡単にも推測できた。

 

「小賢しい……青海人があぁッッッ!!!!」

 

突っ込んでくるサンジに片手を雷に変えてエルトールを放つ。

真正面から放たれるエルトールをジャンプして避けたサンジはそのままエネルに向けて

 

三級挽き肉 (トロワジエム・アッシ)ッッッ!!!!」

 

空中から連続の蹴りを放つサンジ。

しかしそれを避けるだけの冷静さはあるようでいとも簡単に避けていく。

サンジもそれぐらいは分かっていたのだろう。

あくまでも時間稼ぎ。ここでエネルの後ろから

 

「ゴムゴムの……」

「貴様ッッ!!!!」「………斧ッッ!!!!」

 

あれだけ血を流しているのに動けるルフィに驚くエネル。

両手が使えないルフィは足を振り上げてエネルに向けて踵を落とす。背後からの、死角からの不意打ち。決まったかと思いきやそれさえも避けられる。

 

「小賢しい猿共めえええええぇぇぇ!!!!神の衣(カムイ)イイイィィッッ!!!!!

 

再び放たれた神の衣。エネルから溢れ出す雷が四方八方に放たれていく。ルフィはともかくサンジはすぐさまその場から離脱。

 

「サンジ!!!いたのかッ!!!」

「ルフィ!!お前アレが効かないのか!!!??」

 

とっさに離れて雷に当たらずにすんだサンジだがルフィは完全に雷に何回も打たれていた。それにも関わらずに平然としている姿にサンジは驚いていた。

 

「うん。効かねえ。あと攻撃も当たるぞ」

「……なるほどな……いいじゃねえか。

……おい、ルフィ。手を、いや。()()()()()

 

「おうッッ!!!!!!」

 

悪巧みをするルフィとサンジ。

その考えがエネルにも伝わったのだろう。初めてエネルの額から汗が出てきた。

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