好き勝手にONE PIECEで過ごします。 作:ガイドライン
どうも。
さぁ、後編です。これでどう変わるのか。変わらないのか……
どうなるのかはこれからのお話を楽しみにしてください。
それではどうぞ。
「ハジメッッ!!!!」
数秒だったのか、一瞬だったのか。
それほどに時間感覚が狂うほどに動揺していたルフィだが気を失ったと分かったいまハジメの元へと駆け出した。
未だに何が起きたか分からなかった。
それでもハジメが"ハジメ"ではない。肌で感じたあのプレッシャーはとにかくヤバかった……
3人に寄りかかり気を失っているハジメの表情はいつもの優しい感じ。それ見てホッとしたルフィは緊張が溶けたのか腰が抜けたようにその場に座り込んだ。
「よ、良かった〜〜ッッ!!!!!」
「よく気絶しなかったわねルフィ。褒めてあげるわ」
「確かに。海賊王になるならそれぐらいわね」
「うむ。流石ハジメが見込んだ男よの」
3人から褒められどう反応したらいいのか悩むルフィ。
正直なにも出来なかったから何かをしたという意識がないために微妙な感じ。
しかし褒めてくれた3人を見るとそれぞれ額から夥しい冷や汗をかいていることに気づいた。間近でアレを浴びたのだ。
普通でいられるわけがない。それでも普段どおりにしている。
それだけ、それだけの差があると自覚させられる………
「………ハジメは、ハジメは大丈夫なのか??」
「わらわが鎮めたときは1ヶ月は目覚めんかったわ」
「いっ、1ヶ月もかッッ!!!??」
「安心せぇ。今回は
それだけ精神的にやられたのだろう。
そう、それだけの出来事が…………………ッッッ!!!!??
「エ、エ、エースが瀕死の重症おおおおぉぉぉッッ!!!!!??」
「うるさい」
「ぐふえ」
一発で絞め技を喰らわせられて落とされたルフィ。
ハジメと同じように鎮めてくれるとは限らないのだ。
しかし、ハジメより兄弟であるルフィにとってのエースの悲報。
なのにこの扱いは、きっと、ルフィが可哀想である。
………………………………………
シャボンディ諸島のとあるバー。
そこではついさっきまで緊張していた女性が力が抜け気を落ち着かせるためにお酒を飲んでいた時だった。
カランカランと鳴り響くと扉が開きそこから現れたのは
「シャッキー。大丈夫か??」
「あぁ……レイリーさん。ええ、大丈夫よ……」
いつもふらりと何処かにいくレイリーも、今回のことは無視できないと戻ってきたのだ。
「前ほどじゃないけど、凄まじいわね…相変わらず……」
「そうだな。そして今回は落ち着くのが早かった」
「ロビンちゃんが側にいたからでしょうね」
「そして原因が………これか……」
レイリーが持っていた新聞をテーブルに広げる。
そこに書かれていたのは『マーシャル·D·ティーチを王下七武海に!!繰り広げられた戦闘によりフィッシャー·タイガー及び"火拳"のエースが瀕死の重症!!?』と。
その
「あの子が、ロビンがいなくなった時はもう駄目かと思ったよ………」
「それほどのものだったの………」
「《《なにせハジメと深い関わりがあるものだけが動ける世界など、下手をしたらこの世は全て止まっていた可能性もあった。そして私達の呼びかけは一切届かなかった……あの時に限ってはハンコックがいたことに感謝するしかない》》」
「
本当に楽しそうにするシャッキーに苦笑いするレイリー。
あの時のことはその場にいたものしか知らない。そしてその時に誰も知られないようにと情報制限を決めたのだ。
シャッキーに関してはその場にいなかったが、それでも"その世界"にはいたので説明してある。もちろんシャッキーと同じように来ていた者たちにも箝口令が引かれている。
(……
………………………………………
「……ん、んん………」
「起きたかルフィ。良かった〜」
さほど時間はかからなかったが、それでもロビンによる気絶は恐ろしい、危ないとすぐにチョッパーが診察·看病していた。
カヤは他に気絶した者たちを見ており、その中にはベラミーの姿もあった。
周りを見渡しハジメも横になっているのを確認してホッとしたところでまたエースの事が一気に心を支配し
「エーッッ!!!!」
「また騒ぐなら、今度はその喉、潰すわよ??」
ルフィの両肩から手が生え首を締める体勢に入った。
もう汗がダラダラとかくルフィにチョッパーが
「もうやめろよな!!!!なんなの何回も続いたら危ねえだぞ!!!!」
「大丈夫よ。
「何やってるんだよオイッッッ!!!!??」
しょうがないわね。と手を消すロビン。
助かったと思いきや今度は目の前にハンコックが立ち
「お主が動いたところで何も出来ん。二人ともインペルダウンに捕らえられておるからの」
「「「「「「「イ、インペルダウンンンンンッッ!!!!!!」」」」」」」
ハンコックの言葉に周りが驚いている中ルフィはピンときていない。一体何に驚いているかと聞いてみると
「何で知らないのよ!!!!大監獄に入ったら最後、2度と出れないと言われる監獄よッッ!!!!」
「歴代の大海賊も捕らえられていて、誰も脱走出来ていないという世界一の監獄………」
「そんな所に投獄されたら………」
ナミ、救い出されたノジコ、ベルメールがそれぞれの意見をいう。ノジコは特に怪我をしている様子はなく、問題なのは一緒に捕まったバーストとキロロだった。重症とはいけずともそれなりのダメージを負っていたのだ。
そんな状況の中ルフィの頭の中には"エースを助けたい"という思いが溢れていた。しかしそれには……
グッと堪えるルフィを見たロビンがハンコックを押しのけて
「ここでハッキリさせましょうか」
「し、師匠……??」
「お兄ちゃんはいま眠っているわ。そして貴方は船長。
まぁ、私が決めてもいいけどお兄ちゃんならこういう時ルフィに決めさせるだろうから」
上半身だけ起きていたルフィの胸ぐらを掴み無理やり立たせる。それにチョッパーが「おい!!!」と静止をかけようとするがニコルがチョッパーを抱きかかえてそれを止めた。
そんな様子を全員が見ていた。
ゾロもくいなも、サンジもレイジュも、ウソップもカヤも、ナミもノジコもベルメールも、チョッパーもギンもカルーも、コビーもヘルメッポも、バーストもキロロもカラーも、ハンコックもソニアもマリーも、八咫烏と月兎も。
ハジメとルフィに関わる全員がルフィとロビンのやり取りに注目している。
「いま、ルフィの頭には"エースを助けたい"という気持ちが溢れて、いいえ、浸食されてるわね」
「ッッッ!!!!??」
「それが悪いとは言わないわ。
兄弟を助けたい。いいじゃない。私もお兄ちゃんがそんな目に会ったら
その言葉にルフィは恐怖を覚えた。
ただ助けたい。それだけだったのに、身体中に電気が走る感じだった。
ロビンは言いたいことを理解したルフィに、それでも現実を突きつけようと言葉を続ける。
「インペルダウンは、あなたの実力じゃ帰ってくることは不可能よ。どんな偶然、奇跡、強運がルフィの味方についたとしても」
「それでも行きたいなら
引き止めないわ。その代わり理解しておきなさい。
その言葉に衝撃を受ける。
それはルフィだけではない。ここにいる仲間全員が同じように衝撃を受けていた。
誰も助けられるならエースを助けたい。
しかしそれと引き換えにするのはルフィが手にしていたもの全て。
そこにウソップが慌てた様子で
「な、なら俺達も一緒にエースをッッッ!!!!!」
「殺すわよ」
ドスと恐怖を込めた声に思わず失禁してしまいそうになるウソップ。それだけの逆鱗に触れたのだろう。いままで見たことのない表情を浮かべていたがすぐにいつも通りに戻り
「ここにいるのはそれぞれがそれぞれの夢を追いかけているはずよ。そしてその中でもルフィの夢と元に行くことが近道であると、手助けしたいと感じて付いてきた。
なのにここで船を降りる船長に付いていく??ふざけないで。
降りるのはルフィだけよ。あとは私達が引っ張ってあげるわ。お兄ちゃんが船長で私が副船長かしらね」
ふふふ。と笑うロビンの表情はとても怖い。
さっきの表情と同等と思うほどにその表情は怖い。
「お兄ちゃんと私なら貴方達の夢を
そしてロビンは改めてしっかりとルフィの目を見て問いかけた。
「さぁ、選びなさいルフィ。
どちらともなんて情けない答えは認めないわ。
2つに1つよ。ここで貴方と仲間の未来が変わるわ」
「ッッ!!!!! お、お、俺は……………ッッ!!!!!!」
「………………………ここは、」
「私の膝枕よ。どう、寝心地は??」
「いいね。流石ロビンだよ」
「ふふふ。素直なお兄ちゃんはカワイイわ」
どうやら迷惑をかけた。というのがすぐに分かった。
それでもこうして看病してくれる妹に邪険に扱えるわけがない。
満足そうな表情をするロビン。このまま膝枕してもらうわけにもいかないので上半身を起こすハジメに、少しだけ不満そうな表情を見せたロビンをハジメは見逃さなかった。
「ありがとう、ロビン」
「う、うん………よかったわ……////」
頭を撫でてあげると喜ぶ表情に素直にカワイイと思ったが、それは決して言わないと決めた。言ったらいいだろうけど、なんか負けた感じがすると思ったのだ。
そしてずっと気になることがあった。
ここはメリー号の中。そしてこの揺れは明らかに空島にいた時に感じた波ではなく地上にある青海の波。
つまり気を失っている間に戻ってきたようだ。
そしてその気を失った原因となった出来事、その後を聞かないといけない。
「ロビン。あの後は………」
「えぇ。説明するわ」
そういってロビンはハジメを連れて甲板へと向かうことなった。そしてどうしてなのか……とても嫌な予感がした。
なんの根拠もないけど、胸騒ぎが収まらないのだ。
聞きたくても聞けない。
教えてくれたのは気を失ってから一週間経ったということ。
その間時間が、これから聞く真実を、これから知る恐怖がハジメの足をゆっくりさせていたことにロビンから言われるまで気づかなかった。
「大丈夫お兄ちゃん??」
「ッ!!? だ、大丈夫……」
呼吸を落ち着かせながら、もう少しで甲板に出るところまできた。ドドドと心臓が高鳴る。この世界にきてこんなになるのは久しぶりな気がする。
そして扉を開けた先には、
「………………………えっ??」
静か、だった。
そして、
誰もいなかった。
普段は賑やかな甲板には誰もおらず、メリー号は何処かの海岸で停泊されていたようだ。
その光景にハジメは一番恐れていたことが頭を駆け巡った。
「賭けに、出たんだ……」
「えぇ。馬鹿よね。そんな無駄なことを」
エースを助ける為に。
入ったら出てこれないインペルダウンに全員で。
本編では奇跡的に出てこれたインペルダウンへと。
でもそれは本当に奇跡があったからだ。
しかしその奇跡は起きない。だって、
ビビとアラバスタの為にMr.2を影武者にしたあの時から、インペルダウンへの話を、あの奇跡のような出来事をどうするか考えていた。
しかし何度考えても答えは出なかった。
あれはMr.2がいたから起きた奇跡なのだ。
最後の難関である"正義の門"を開けるためのレバーを、Mr.2により開けたのだ。奇跡を起こしたのだ。
それを知るよりもないルフィ達が、作戦もナシに、いや、あったとしても帰る奇跡は……………
そう考えるとハジメの身体から力が抜ける音が聞こえた。
気づいた時には両膝は地面についていた。
「……そっか。行っちゃったか……」
「止めたほうが良かったかしら??」
「ううん。これはルフィの冒険だから。
でもあの時、僕が暴走しなければ、とは、思うかな……」
不思議と涙は出なかった。
それだけ薄情なやつだったのかとなんか情けない気持ちになる。そんなハジメの横にロビンがいて、一緒に甲板で座ってくれた。
「………どうすれば、良かったのかな……」
「私には、分からないわ」
「……なにが間違い、だったのかな……」
「それも、分からないわ」
「………無駄、だったかな………」
「分からないわ」
優しい言葉がこない。
でも、いまはそれがとても優しい言葉に聞こえた。
ほんの一瞬、自分の心に勝てなかった自分が起こした。
ロビンがいなくなった時に起こした"
弱い自分が殻に引きこもるための技はその後ハジメを目覚めさせてくれない。心が落ち着くまでずっと眠りにつかせる。
一回目はハンコックが来てくれたらしい。
ハジメとの絆が強いものは止まることなく動ける。
そして二回目は近くにハンコックも、ロビンも、ニコルもいた。だから早めに起きることが出来たんだろう。
なにもかも、全部、自分が…………
「全部、無意味だった、のかな…………」
「それはないわ」
「………え??」
「お兄ちゃんがやったことが無意味なら私はここにいないわ。
私はお兄ちゃんの妹。それが全てで、それ以外はいらないわ」
「でも、でも、ここにルフィ達がいないッッ!!!!!」
「だとしてもお兄ちゃんに間違いはないわ」
「間違っているのはあの子達。
「………………うん??」
な、なんか、聞き覚えのある単語が聞こえてきた。
あれ??いまルフィ達、いないよね。なのにさっきなんて……
「あぁ……ごめんロビン。
いま現在進行で状況を教えて」
「どっかのキツネ海賊がハンコックと私とニコルを引き抜こうと"デービーバックファイト"を仕掛けてきたの。私的にはお兄ちゃんが目覚めてからお兄ちゃんがカッコよく全てをなぎ倒す姿を見たかったのに、ルフィが勝手に受けたのよ。それで一回戦が始まりそうになってるんだけどお兄ちゃんが来るまでに待ちなさいっていま相手を脅しているわ。お兄ちゃんがいないところで勝手に賭け事なんてお兄ちゃんが許しても私が許さないわ」
「おい!!まだなのかよ!その"お兄ちゃん"ってやつはよッッ!!!!」
「待たぬならそこら辺に転がる石を砕くぞ」
「そして貴方の首を、いえ、全身を砕くわ」
「コエエェよッッ!!!!!」
一回戦、まだ選手も決まってない状態でハジメを待っていた。
ロビンから「もうすぐ目覚めるから待ちなさい」という言葉に従いフォクシーを脅して進行を妨げていた。
その間にフォクシー海賊団が建てた屋台やステージをフル活用して麦わら海賊団が満喫している。
ルフィは屋台にある物を食い尽くし、ゾロとくいなとレイジュとノジコとベルメールはお酒を飲んでいる。
サンジは新たな料理を試しながらウソップとカヤのマジックショーを綿菓子を食べているチョッパーと共に楽しみ、ナミとカラーがここにいる女子を集めてファッションショーを行わせて、バーストとキロロが周りのノリに置いてけぼりされ、コビーとヘルメッポがソニアとマリーと交流を深めていた。
そしてハンコックとニコルはそのフォクシーを囲んで引き止めている。ハンコックはフォクシー海賊団3分の1の男も女も魅力して石にして人質にして、さらに3分の1をニコルが全身から手を咲かせて関節技を決めようとしている。
そんな中で、こっちへと、メリー号がある方角からとんでもなく速いスピードでこっちに何かが近づいていた。
二人はすぐに分かった。
お互いに目線を合わせてアイコンタクトを取り、フォクシーを二人がかりで宙に浮かせて
「お、おい。何をする気だッ!!!"デービーバックファイト"はなッッッ!!!!!!!」
何かを言おうとしたようだが無駄だった。
だってもうフォクシーの目の前に"拳"があったから。
いままでの中で最速のスピードを出してここに現れたハジメはフォクシーの顔面に拳を叩きつけながら、こう叫んだ。
「何してやがるクソギツネがああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッッッッ!!!!!!
殴られた時の悲鳴も、声も聞こえぬ程に一気に吹きとばされたフォクシーは一瞬にして吹き飛ばされて海に叩きつけられながら何度もバウンドして地平線の彼方の手前でドボンと海へと落ちていった。
「「「「「お、オヤビンイイイイイイィィィィィィッッ!!!!!!!」」」」」
あまりにも理不尽な攻撃にハジメに文句を言ってやろうとフォクシー海賊団がそっちを見た。そして見て、後悔した。
「あ、あ、あああぁぁぁぁッッッッ!!!!!」
「な、な、な、なんでこんなところにッッッ!!!!!!」
全員が震えだしているこの状況にルフィ達は戸惑う。
これにはニコルも分からないでいた。ロビンからの記憶でもまるで知り合いだったという記憶はないのだ。
それでも知っているということはきっと、ロビンがいなくなってからの出来事。
「お前ら。何してやがる??」
『ヒヒィッッ!!!!!』
「言ったよな。
あっ。ブチ切れている。
誰もがそうだと分かった。しかしこの前のとは違い理性もありながらのブチ切れではあるが、あれはあれで本当に恐怖そのものだと感じた。
「全員ッ!!!!そこになおりやがれえええええぇぇぇぇッッ!!!!!!」
「はいいいいいぃッッ!!!!!!!!!!」
結局、ハジメの勘違いによるストレスの全てをフォクシー海賊団が引き受けることになりました。
さあ、いきなりデービーバックファイトです(笑)
空島の事とか色々はこれから追々出てきますのでお楽しみに!