好き勝手にONE PIECEで過ごします。 作:ガイドライン
「よがっだ…ルビイィィッッ!!!」
安心したチョッパーがルフィの足元に抱きついてきた。
あの大津波に飲まれるかとヒヤヒヤしていたのがホッとして感情が爆発したようだ。
「おう!ビビのお陰で助かった!!サンキューなビビッ!!」
「い、いえ……/////」
未だにマトモにルフィの顔を見られないビビ。
ここに来るときは別になんともなかったのだが、こうして改めてルフィの側に立ち、さらにさっきの言葉を貰ったビビはもうどうしたらいいのか分からなくなっていた。
「うん?どうしたんだビビ??」
「な、なんでもありません!!」
「ルフィ。いまビビは治らない病気になってるんだ…」
「ええぇ!!!!大丈夫なのかよそれ!!」
「問題ねぇ。しばらくしたら落ち着くから」
「そ、そうなのか……」
「とにかく不用意にビビにちかづかな…」
「本当に大丈夫かビビ!!!」
「ヒャッ、ヒャッイ……ッ!!!」
「近づくなって言ってんだよッッ!!!!!」
"恋の病"なんてルフィに言うわけにもいかず、とにかくいまは近づくなと言っている最中にビビに近づいたルフィ。そのためビビの顔は真っ赤になっていっていた。
すぐにチョッパーがルフィの頭を叩いて無理やりビビから引き剥がした。
「ク、クエエェ??」
「だ、大丈夫よカルー……」
心配するカルーに励まされるビビ。
とにかく近づくなッ!!と再度言われたルフィはぶうぶうといいながら少し離れた場所にいることになった。
「何してんだお前ら…」
「ゾロ!くいなッ!!!!」
「船の瓦礫が波に乗って迫っていたからそれごと切り崩すのに時間かかって……」
「き、切ったのか……大津波を……??」
「あぁ??ルフィもぶん殴っただろうが」
どうやらルフィの技が見える位置にゾロ達もいたようだ。
そして同じタイミングであの大津波を切り崩したようで、それでチョッパー達に届く前に大津波が崩れたようだ。
「で、ルフィ。これからどうするつもりだ??」
「ハジメと師匠を追いかける!」
「あてはあるのかよ」
「ねぇ!!」
自信満々にいうルフィに頭が痛くなるゾロ。くいなは隣で苦笑いをしていた。しかしだからこそどうにかなる。そんな根拠もない自信がみんなに伝わっていた。
「ルフィ!!みんな!!!」
「ナミ!!ノジコ!!ベルメール!!!!」
走ってきたのはナミ達。
そして一緒にガレーラカンパニーのパウリー達も走ってきた。
「良かった……無事だったのね…」
「ナミさんが飛んでいった方向を正確に教えてくれたお陰です」
「私は計算しただけよ。ビビがルフィを見てくれたから分かっただけよ」
ビビがナミと連絡したとき、大まかな方角を聞いたナミがいまいるガレーラカンパニーからビビのいる方向を確認し、大体の飛んでいったスピードと角度を聞いて計算して着地地点を割り出したのだ。
そのお陰で早くルフィの所にいけたので助かったのだ。
「おい麦わら。お前らアイツらを追いかけるのか??」
「俺らはハジメと師匠を追いかけるだけだぞ」
「なら俺らも連れてけ!!アイツを一発殴らねぇと気がすまねえ!!!!!」
その真面目な表情に見せられたルフィは「いいぞ!」と簡単に承諾した。それはいいのだが結局これからどうするのかと考えていると
「ル、ルフィさん……」
「カヤ!?どうしたんだおい!!」
ふらふらになって現れたカヤは声をかけたあと前へ倒れ出した。そこを近くにいたビビが受け止める。
「カヤさん!!ビビです!一体どうしたんですか!!?」
「……ビビさん……ウ、ウソップさんが……」
……………………………………………………
「早く乗り込めフランキー」
「……チィッ…」
手錠も外れないいまフランキーはルッチ達のいうことを聞くしかなかった。抵抗しても無理矢理連れて行かれるだけ。それだけの実力の差があるのはハッキリ分かっている。
フランキーが入れられようとしていたのは海列車。
そしてその行き先というのが…
「お前がこれから向かうのは"司法の島"だ」
「なっ!?」
「つまりだ。諦めろ」
フランキーも聞いたことがある。
司法の島に向かったものは誰一人として帰ってくることができない島。
そこへの線路がこのウォーターセブンから司法の島へと繋がっている。
まだ海は荒れているがそれでも海を走れるのが海列車。
そしてまだアクア·ラグナは終わっていない。
それができる前に抜けないといけないのであまり時間がないのだ。
そして無理矢理海列車に乗せられたフランキー。
車両を何個か歩いているとどうやら目的地についたようで、そこには先に二人が席に着いていた。
「ここで大人しくしていろ」
と、ルッチに無理矢理座らされたフランキー。
ルッチ達はそのまま前の車両へと向かい残されたのは3人。
その一人はフランキーも見たことがあった。
「確か、てめぇは……ニコ·ロビンか??」
「あら。変態に覚えられるほど名前が広がっているのね私」
「ほ、褒めるなよチクショー!!」
「耳、壊れてるんじゃないの??」
本編と違って、いや、元からフランキーにはドライだったが、それ以上にドライになっているロビン。
そしてその隣にはなんか見覚えのあるようで、ないような……
「久しぶりだねフランキー」
「え、えぇ……誰だ……お前…」
「そっか。アイスバーグさんは覚えてましたけど、フランキーには"初対面"になってるのか……」
昔、海賊王の船を作った船大工の弟子に会いにきたハジメ。
約十年前、ハジメがドラム王国に向かう際に寄ったのがウォーターセブンだったのだ。
そこでアイスバーグとココロさんに出会い、詳しくは話せなかったがそれでも胸の内を聞いてくれた二人と宴会をした。
その時にあとから現れたフランキー。その時はハジメの正体を教えていなかったのでハジメを見てもピンと来ていないのだ。
「まぁ、とにかくよろしくね。これから長くなると思うし」
「……てめぇらは何かやらかしたのか??」
「うーーんそうだね………これから、かな??」
「はぁ??」
……………………………………………………
「ウソップもメリー号もいないだと!!?」
「ガレージに戻ったら周りはボロボロになってて、そしてそこにあったメリー号もなくて……ウソップさんも……」
そのあと必死に周りを探したがメリー号は見つからなかった。
それどころかウソップもそこにいたフランキーも……
だからまずは合流しようと走り回ってやっと見つけたという。
カヤがガレージに来たのはあの大津波が去ったあと。
そしてガレージの大扉が開いていたということはあの大津波にメリー号が、そしてもしかしたらウソップも……
そんなことがカヤの頭に巡り巡っていたようだ。
顔色の悪いカヤをチョッパーが見ながらここまでの経緯を聞いたルフィは
「カヤ。オレ達はハジメと師匠を追う。
ウソップとメリー号を探すならオレは止めねぇ」
真っすぐにカヤの目を見ていうルフィに
「…………いえ。一緒に行きます」
「いいのカヤ??」
「ウソップさんなら、行って来い!っていいますから……」
「……カヤ……」
「それにウソップさんはマジシャンで狙撃手ですよ!
きっと大丈夫です!!」
明るくいうカヤだが誰が見てもやせ我慢している。
そんなカヤにビビとナミは二人でカヤを抱きしめた。
声を抑えて涙するカヤに、誰もが絶対にウソップが無事だと信じた。カヤがここまで言っているのに否定するわけがないと。
そんなタイミングでナミが持っているでんでん虫から着信があった。このタイミングで一体誰がと出てみると
『もしもしナミさんかい??』
「サンジ君!?一体どこにいるのよ!!」
『いま海列車の中だ。そしてそこにハジメとロビンちゃんもいる』
「ふ、二人がッッ!!!!??」
まさかの手がかりに誰もが息を飲んだ。
これからどうしようと考えていた矢先にまさかの手がかりがこんな形で手に入ったのだ。
『そしてこの海列車は"司法の島"に向かってる』
「は、はぁ!!!!??司法の島ですって!!!」
『どうにしてこっちに来てくれ。オレとレイジュはどうにかして二人を助ける』
その言葉に希望が見えてきた。
同じ海列車にいるなら取り戻せる可能性がある。
あとはどうにかして追いかけるだけ。
「お願いサンジ君!!二人を引き止めておいて!!!!」
『わっかりました!!!貴女の騎士はかん……プチッ』
途中で連絡が切れた。
多分だがこれは隣にいたレイジュが切ったのだろうと推測した。
それはともかくナミはすぐに近くにいたパウリーに
「ねぇ!すぐに海列車で司法の島に行けないかしら!!」
「バカかお前らッ!!!いまからがアクア·ラグナが来るんだぞ!!
さっきのは言ってしまえば序章だ。次が本物のアクア·ラグナだぁ!!!!いまから行ってもただ津波に飲まれるだけだ!!!!」
「それにこんな荒れた海を走る海列車なんてねぇよ」
「とにかくいまは海が落ち着くまで……」
「そんなに待ってられるかッッ!!!!!」
ルフィが叫ぶがそれがどうしようもないことだと誰も分かっていた。こんな荒れた海を、いくら海を走れる海列車だとはいえ無理だって言うことを……
「んがががッ!!オメェら死ぬ気があるなら、あるよ海列車」
その声に振り返るとそこにいたのはココロさんとチムニー達だった。
……………………………………………………
「す、すげえええぇーーッ!!!!」
そこには今にも飛び出しそうな海列車があった。
先端には顔が描いてあり、その表情がものスゴイスピードが出そうと見えてしまうのか……
「コイツは"ロケットマン"。一度走り出したら制御の効かない暴走列車だが、この海でも間違いなく走るよ」
「速そううう!!!!」
「カッケエエェ!!!!!」
盛り上がっているルフィとチョッパーを無視して、海列車の説明を聞こうとしたところで、その海列車の下から排出てきたのは
「やっと来たか」
「アイスバーグさん!!!」
「何してるんですか!?」
「安静にしてないと!!!!」
「ンマー。まぁ、これが終われば帰るよ。
それよりも整備は終わった。準備も出来てる。いつでも出れるぞ」
アイスバーグはここにルフィ達が来るだろうと予想して準備してくれていたようだ。寝ていないといけないのに身体にムチをうってまで……
「アイスバーグさん……俺ら…」
「行って来い。アイツらに"クビ"だといって来い!!!!」
「はい!!!!」
そして誰もが海列車に乗り込む中、ビビだけは乗り込まなかった。
「どうしたビビ。来ねぇのか??」
「…私は、海軍だから……これから行くところには……」
そう。これからいくのは言ってしまえば世界政府の真ん中に行くようなもの。そこに海軍のビビが行けばどうなるかはハッキリ分かる。
「私はここでコビー君とヘルメッポ君と一緒に待ってるから。何かあったらこのでんでん虫に連絡をいれてください」
そういってナミが持っているでんでん虫とは違うでんでん虫をルフィに渡した。何も出来なくてもこうして繋がっていると示すように……
「待ってろ!!絶対に二人を連れて帰るからなッ!!!!!!」
「うん!!」
ルフィが突きだす拳にビビも笑顔で拳で突き合わせた。
そして海列車がゆっくりと動き出し、司法の島へと向かい出す。
「待ってろよハジメ!!師匠ッッ!!!!!」