好き勝手にONE PIECEで過ごします。 作:ガイドライン
「おおっ、ハジメ君久しぶりだね」
「コウシロウさん、あの時はキチンとお礼も言わずにすみません」
「いいんだよ。君の活躍はここまで届いているから安心していたよ」
久しぶりに来たシモツキ村。
久しぶり来たというのにあまり景色は変わっておらず、変わったといえば
「これかい?
あの日君が階段から落ちたときは私もくいなも青ざめたよ。普段使っている階段にあんな危険があるなんて知らなかった……だからこの村ではどこの家もこんな風に改築したんだ」
「それは素晴らしいことですね」
それは良かった。
まぁそれでもまだあの運命が変わったか分からない。
それを確かめるためにもここに来たのだが肝心のくいながいない。
「くいなの姿見えませんが…」
「あぁ、あの子なら……」
…………………………
「もう終わりなの?」
「くそッ!!まだだッ!!!!」
コウシロウさんの家の裏庭、そこには青空の剣道場がある。もちろん家の中にもあるのだが実践的にという計らいでコウシロウさんが用意したそうだ。
で、その裏庭で成長したくいなと、
それも
…………あれ?剣術はどこに行った?
「あれから学びました。いくら剣術が強くともその身を守ることが出来なければ意味がないと。それから私は剣術と柔術を取り入れることにしたのです」
「じ、柔術?」
「はい。柔術は無手あるいは短い武器をもって、投げる、抑える、挫(ひし)ぐ、絞める、打つ、突く、蹴る、捕縛するなどして相手を制するもの。そこにはいかにして我が身を守るかという考えも学べます」
あ、あれ?じ、柔術って……あれ?
これは流石に予想外。確かにくいなの死を回避するためにだとは思うがまさか柔術って……
でもこの柔術なら確かに剣術では学べないことを学べる。それは攻撃だけではなく防御も。
ゾロが剣を取り
くいなは最小限の行動で回避したあと鞘を手に取り、ゾロの腹部に突き当てた。
「ゴフッ!!」
仰け反るゾロにくいなが背後を取り絞め技をかけようとする。しかしゾロもそれを察知したゾロはくいなの手を取り投げ技をかけた。
それはくいなが頭から落ちる形になっている。
これは不味い!!と助けようと踏み出そうとするがコウシロウがそれを止めた。
くいなはとっさに両手で頭をガード
「脇が…甘いのよ!」
その手を掴み返してそのままぐるぐると振り回して手を離した。遠心力で吹き飛ばされたゾロは稽古に使うかかしにぶつかった。
背中に激しい激痛が走るがそんなことお構いなしにくいなが迫る。すぐにかかしが持っている竹刀を取り
「…一刀流…三十六……」
おいおいおい!
まだ少年だよねッ!もうそんな技使えるのッ!!!
「
飛ぶ斬撃がくいなに向かって放たれた。
くいな慌てる様子もなく腰の木製の小刀で斬撃をいなし受け流したあとに
「一刀流…斬魔……」
まるで複数の手と小刀がくいなの周りの幻覚のように増えていく。しかしそれは幻覚というにはあまりにも立体的でその動きから生まれる音はまるで蜂の羽音のよう
「
一斉に襲いかかる攻撃をなんとか竹刀でいなしていくが最後の一撃がゾロの鳩尾に入った。
「ゴッフッ!!!!」
そしてそのままさっきぶつかったかかしに再び激突した。
どうやら稽古が終わったのか小刀をしまい、ゾロの元へ近づくくいな
「まあまあだったわよゾロ」
「くそ……」
悔しそうにするゾロは竹刀を杖代わりに使って立ち上がる。
「なんだよアレッ!!!俺知らねぇぞッ!!!」
「それはそうよ。私のオリジナルだから」
「なっ!!?一緒に考えるんじゃないのかよッ!!!」
「それだと手の内がバレるでしょう。
ゾロ、素直なのはいいけど少しは勝つための策も考えないとね」
「きたねぇーぞ!!」と叫ぶが全く相手にしないくいな。
するとやっとコウシロウとハジメに気づいたようだ。
「お父さん…は、ハジメさんッ!!!」
「おっ!」
抱きついてきたくいなに驚くハジメ。
コウシロウは温かい目で見て、ゾロは面白くない表情をしている。
「な、なんだか、活発になったね……」
「私も大きくなったのよ。あの頃とは違うわ」
そう微笑むくいなにちょっと苦笑いする。
なんだかより女の子っぽくなったくいな。
「元気そうで良かった」
「はい!
ハジメさん、今日は泊まっていきますよね!!」
「そうだね。でもそろそろ離れないと」
「私のお兄ちゃんから、離れて」
ハジメ以外気づかない内にくいなの背後を取り語りかけてくるロビン。これにはくいなもゾロもコウシロウさんも驚いている。
「だ、誰ッ!!!??」
「お兄ちゃんの妹のニコルよ。
いいからお兄ちゃんから離れなさい。じゃないと……
何をッ!!!??と心でツッコむハジメだが決して声には出さない。
くいなも何をされるのか分からないがロビンの圧に負けてハジメから離れた。
「泊まっていくなら宴会の席を用意しないとね」
「食材は僕の船から提供しますね」
…………………………
「あっ、師匠ッ!!!それ俺のッ!!!」
「名前が書いてないんだ。誰のものでもないよ」
「いや、俺の皿にあるんだから俺のだろう!!!」
意外にお茶目なコウシロウさんを見ながらロビンとくいなが持ってくる料理を食べていた。まぁ、くいなの懐き方は妹のよう。………あっ、ロビンの妹ではなく「真」の妹のよう。
「お兄ちゃん、なんか失礼なこと考えなかった?」
「イイエ、ソンナコトアリマセン」
恐ろしいッ!!!!
もちろんロビンも可愛いよ。それでも別の可愛さがあるのだよ。それにくいなも兄のように慕ってくるし。
ロビンのストーカーのようなものではない。ないのだ。
「おい、ハジメ」
「なんですかモーガンさん」
「お前ってマトモに人に慕われることあるんだな」
「殴られたい。そういってるんですね。いいですよ」
直ぐ様に逃げるモーガンを先回りしてガープさん直伝の拳骨をお見舞いしてやった。
「いってぇな!!!加減しろよッ!!!冗談だろうが!!!!」
「くいなに悪い影響を与えないでもらいたい」
「常にその元凶であるお前に言われたくねぇよッ!!!!」
勝手に仕掛けてきて不機嫌になり去っていくモーガンに「何なんだ?」と思っていると、人混みから少し離れたところにいるコウシロウさんが手招きしているのを見つけた。
なんだろうと思いロビンとくいなに席を外すと言い聞かせて(主に喧嘩をするなと)コウシロウさんの元へ。
「君達海軍は、というより君達は本当に変わってますね」
「そうですか?」
「あのくいながあんなに活発になり、キチンと自分の夢を追いかけてます。未だに女性剣士は男性より弱い。これが定着している中でもくいなは必死に頑張っている」
確かにいまのくいなからは迷いというものはなかった。
それだけでも嬉しいことなのに、自分を守るすべをキチンと学び夢に向かって頑張っている。
「夢というと世界一の大剣豪ですか?」
「はい。ゾロ君と同じ夢ですから二人で競いあい協力していき、どちらかが世界一の大剣豪になるまで
それならきっとなれるな。
本編でも強かったゾロがくいなと一緒なら尚強くなる。
ルフィもニコルの指導で強くなっているみたいだし、他のメンバーも本編が始まる前にどうにか出来ないか考えてみようかなー
そんなことをなんとなく考えていると
「あの子らがもう少し成長したら貴方に二人を預かって貰いたいのですがどうでしょうか?」
「………はい?」
なんかトンでもないことを言い出したコウシロウさん。
いや、僕剣術はからっきしなんだけど!!!??
「いや、剣術とか分かりませんよ」
「それは分かってます。ただ貴方の元なら二人を守ってくれるだろうしいい経験も出来ると思いまして」
それは大将クラスの仕事があるから、東の海では得られない経験値は稼げるかもだけど……
「………あっ。いいところがありますよ」
…………………………
一週間後。
のんびりとこの村で過ごしてさて次に向かおうとしたのだが、ここで問題が発生した。というか文句を言っているやつがいる。
「おいッ!!!なんで俺様がこんな田舎にッゴフッ!!!」
「お前は黙ってろッ!!!」
一週間滞在したのには理由があった。
今までモーガンの息子、ヘルメッポをルフィの所において一緒に修業させていたけど、こいつの態度にロビンがキレてしまいヘルメッポが死ぬ前に海軍本部へ、そこで僕がなんとなく鍛えてあげていたが、未だにこの上から目線、「俺は偉いんだぞ」感が取れないのでどうしてやろうかと思っていた。
で、もう鷹の目にお願いして教育してもらうかなーと思ったが流石に
「ヘルメッポ。ここでゾロとくいなと一緒に修業ね。
あっ、一回威張る毎にコウシロウさんから愛の一刀をお願いしてるから」
「ふざけるなッ!!なんで俺がこんな平民とゴフッ!!!」
「確かにこれは叩きがいがありますね」
ニコニコしながら竹刀でヘルメッポの頭に一刀。
ゾロもくいなも真面目でいい子だからこんな変化球があったほうが刺激になると考えた。
「三人とも強くなってくださいね」
「当たり前だ!」
「私、強くなる!」
「ふざけるな!俺はゴフッ!!」
「ヘルメッポ君は自分のことを「僕」と言いましょうか。自信があるのはいいですが意味のない自信は入りません。なので謙虚というものを身につけましょうね」
「ふざけるなッ!!!俺の親父は大将の傍付きゴフッ!!」
「それ、ここでは意味ありませんよ」
「よくモーガンさんや、僕の前で言えますねそれ……」
その性格が治る時まで時間がかかりそうだ。
さて、そろそろあの子らの所に行きますか。
物凄い量の手紙が来てたもんなー
………ロビン、怒らなきゃいいけど………