好き勝手にONE PIECEで過ごします。   作:ガイドライン

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ヘルメッポの意地

「くそがッ……」

 

「ぎゃははははははッ!!!

手も足も出ないとはまさにこの事だなッ!!!」

 

 

身体中に傷があり片膝をついているヘルメッポ。

目の前には海賊"道化のバギー"がいる。

そしてその後ろにいる人質がヘルメッポをここまで追い込むことになった。

 

時間は遡り、30分前。

ヘルメッポとゾロ、くいながバギー海賊団が拠点としている建物へたどり着いた。

 

 

「ここだな。よし、ゾロ、くいな頼む」

 

「働けヘルメッポ」

 

「なに私達だけやらせようとしてるのよ」

 

 

「いや、分かるだろうッ!!

俺はか弱いのッ!!お前らみたいな化け物と一緒にするなッ!!!」

 

「ったく。自分の実力の評価が高すぎたり低すぎたり……」

 

「大佐なんだからしっかりしてよヘルメッポ。

私達はあくまでも雇われなんだから、指揮官が戦闘に立たないと」

 

 

 

しかし頑固として行かないッ!!と言い張るヘルメッポ。

ルフィとの対決で心がポキッと折れてしまい、ヘルメッポの実力なら捕まえられるのだが「勝てない」と心に刻まれてしまっている。

 

 

「……仕方ねぇ。俺達だけでもいくか」

 

「もうヘルメッポ!ちゃんとしないと私達離れるからねッ!!」

 

 

その言葉にズキッと心に突き刺さった。

いまのヘルメッポ率いる海軍はゾロとくいなのお陰であるのが大きい。その二人が離れてしまうと間違いなくヘルメッポは大佐の地位を失うことになる。

 

 

「ま、まっ」

「なんだお前ら、ここに何か用か?」

 

 

すると建物の屋上から2つ影が落ちてきた。

一つの影は一輪車に乗っており、もう一つのは獣の背中に乗っている。

 

 

「おお、海軍か。こんな所までくるなんてな」

 

「後ろにいるのはそうだが、あいにく俺は違うぜ」

 

「コイツら見たことがある。"海賊狩り兄妹"のゾロとくいなだ」

 

「どうも。狩りにきました」

 

 

そういってくいなとゾロは刀を抜く。

すると向こうも戦闘体勢に入った。

 

 

「ヘルメッポ。コイツらをここから引き剥がすから」

 

「頭の方はよろしくな」

 

「ちょっ、ちょっと待てッ!!」

 

 

しかしそんなことを聞かずにゾロとくいなは攻撃を仕掛けながら建物から離れていく。残されたのはヘルメッポと部下だけ。

 

 

「た、大佐……」

 

「い、いくぞぉ!!こっちはこれだけいるんだ!」

 

「おおおっ!!!」

 

 

そういいながらヘルメッポ達は建物の中へ。

待ち構えている海賊を確実に倒していきながらバギーの行方を探す。

しかしバギーは見つからず最後に残された屋上へと足を踏み入れると

 

 

「ぎゃはははははは!!!来たな海軍ッ!!」

 

「ッ!!??海賊がぁ……ッ!!」

 

 

そこで見たのはこのオレンジ町に住む住人だろう。

女性二人が檻の中に捕まっている。

そしての周りに銃を持った海賊。つまり人質を取っていた。

 

 

「あぁ、そうさ、海賊だ!だからこうやって人質を取ったんだよ!!」

 

「その人達を解放しろッ!!」

 

「バカかぁ!!人質を解放するバカが何処にいるッ!!

傷つけたくないなら部下を下げさせろッ!!」

 

 

そうバギーがいうと海賊が人質に銃口を向ける。

それに怯える姿をみてとっさにヘルメッポを部下達を後退させた。なにより人質の安全が最優先である。

 

 

「よし、いいぞ。

どうして海軍がここに来たのかはもうどうでもいい。

こちらはいままで散々海軍にやられてきたんだ。

悪いが……サンドバッグになってもらうぜ!いけぇお前らッ!!!」

 

 

ヘルメッポに襲いかかろうとする海賊。

相手はヘルメッポでも勝てる相手、しかしカウンターを食らわせようとしたとき人質側にいる海賊が銃の引き金を引こうとした。

 

抵抗するなら撃つ。

分かりやすく卑怯な手口に気づいたヘルメッポは反撃をするのを止めた。

 

 

そして話は元に戻る。

海賊に袋叩きにあったヘルメッポだが、耐久力は人より優れておりボロボロになっても意識はハッキリしている。

 

 

「なかなかやるじゃねぇか海軍」

 

「コイツらが…弱いだけだ……」

 

「そうか……ならもっとハデにやられろッ!!」

 

 

その号令と共に海賊がヘルメッポに襲いかかる。

しかしそんな時、海賊とヘルメッポの間に誰かが入ってきてヘルメッポの攻撃を代わりに受けた。

 

 

「ああっ!!?なんだテメェはッ!!!」

 

「……も、もういいじゃないですかッ!!!」

 

「……こ、コビー……」

 

 

そこに現れたのはコビーだった。

ヘルメッポの印象ではルフィの腰巾着みたいに見えていたあのコビーが、ヘルメッポの為に盾になったのだ。

 

コビーの頭からは血が流れている。

それでもコビーは海賊から一歩も引かない。

 

 

「海軍……じゃなそうだな…

……だが、邪魔をした礼だ。ハデにヤれッ!!」

 

「待てッ!バギーッ!!」

 

「俺様はこうやって楽しみを邪魔されるのが一番嫌いなんだよッ!!!」

 

 

訓練もしていないコビーはヘルメッポ以上に速くボロボロになっていく。ヘルメッポはすぐに助けに入ろうとするが自分もボロボロで思うように体が動かない。

 

やっとの思いでコビーの上に覆い被さり、攻撃を引き受けたときにはコビーはすでに気絶していた。

 

それからどれだけ時間が経ったのか。

バギーの指示でやっと攻撃が収まった。

コビーの海軍服はもうボロボロで地肌も見え、青いアザや傷口が絶え間なく刻み込まれている。

 

しかしヘルメッポはまだ、意識はあった。

 

 

「…こ、これで終わりか…なら、人質を、解放しろ……」

 

「「ッ!!??」」

 

「まだ意識があるのか…しぶといな……」

 

 

あそこまでやられて未だに人質の安全を優先する。

その姿に人質になっている二人は息を飲んだ。

 

 

「も、もう!いいからッ!!!

私達が悪いのッ!!!こうなったのは自業自得だからッ!!!」

 

「海賊からお宝を盗もうとしたのが悪いのッ!!!

だから私達は悪い人だからッ!!だからッッ!!!」

 

「……それでも!!それでも…助けないと……」

 

 

その言葉に何も言えなくなった二人。

一方でバギーは腹を抱えながら笑いだし

 

 

「ぎゃははははははッッ!!!!!

こんなやつらも助けるなんてなんていい海軍なんだ!

決まったッ!!こんなやつには……」

 

 

バギーが手をあげると海賊達があるものを持ってきた。

それは大砲、そしてそれに使われるバギーのマークがついた爆弾。

 

 

「特性バギー玉を食らわせてやるよ!」

 

「や、やめてッ!!」

 

「その人が死んじゃうッ!!」

 

「だろうなッ!!だが、万が一生き残ったら…人質もお前らも解放してやるよ」

 

「………本当だな?」

 

「ぎゃははははははッ!!こういうのは嘘をつかないタチなんだよ!!!」

 

 

100%嘘である。

ただ単に特性バギー玉を使ってみたかっただけ。

それも善人面をしたヘルメッポを吹き飛ばしたくなったのだ。

 

バギー玉の導火線に火をつけて大砲へ挿入し砲撃方向をヘルメッポに向けた。

その方向にはヘルメッポだけではなく、後方にいる海軍達にも範囲にはいる。しかし

 

 

「お前ら…離れていろッ!」

 

「離れません!!大佐がこんな姿になっても一歩も引かなかった勇姿、我々もお供いたしますッ!!」

 

 

一斉に敬礼をする海軍。

それをみたヘルメッポは「…バカ、やろう……」と小さく呟く。

 

 

「ぎゃははははははッ!!なら予定変更だ!!!

テメェら1人でも倒れたらすぐに人質を殺す。

逃げだすなら今見逃してやるぜ!」

 

 

しかし誰もその場から動かない。

全員の意思は一緒であり固く動かない。

 

 

「だったら……ハデ吹き飛べッッ!!!」

 

 

バギーの合図でバギー玉は発射され、そして

 

 

ドッカンッッッ!!!

 

 

と町中に響き渡る爆音が鳴り響き、ヘルメッポのいた所は土煙で覆われ後方にあった建物は吹き飛んでいた。

 

あまりにもショッキングな出来事に人質二人は青ざめ、バギー達はそれをみて大いに笑いだした。

 

 

「ぎゃははははははははははははッッッ!!!

マジで吹き飛んだぞアイツらッ!!バカじゃねえのかッ!!!」

 

 

そのあまりにも非道なやり方に人質の1人がバギーを睨み付ける。その視線に気づいたバギーは顔色を変えて近づき

 

 

「なんだその目は?せっかく助かったのに…ハデに死にたいか?」

 

「や、やめてッ!!!」

 

 

もう1人の人質が止めようとするが、その女はニヤッと笑って

 

 

「…良いことを教えてあげる。

私のお母さんは、あの大将参謀ハジメの愛人なの。

つまり私達に手をだしたら貴方達は間違いなく潰されるわ」

 

「大将参謀、ハジメだぁ…」

 

 

バギーも聞いたことぐらいはある。

むちゃくちゃで、しかし3大将よりも強く、海軍の真の指導者と噂される人物を。しかし

 

 

「ぎゃははははははッ!!

なにホラを吹いてやがる?あの絶黒のハジメには悪魔のニコルがいるんだぜ。アイツに睨まれた女共は消されていく。それが愛人だと?ハデに笑わせるなッ!!!」

 

「それにだ、だったら何故あの海軍がやられる前に言わなかった?」

 

「そ、それは……」

 

「自分の保身のためだろうがッ!!

だとしても……もうちょっとマトモな嘘をつくんだったなッッ!!!」

 

 

向けられる銃口。もう1人の人質が泣き叫び、その銃口が向けられた人質はバギーを睨み付ける。

 

絶対に引けない。と。

あの人だったら絶対にここでは引かない。

 

 

「ハデにし、ブッガッグラバッ!!」

 

 

奇声を上げながら何かにぶつけられたバギーはぶっ飛んだ。

一体何かと飛んできた方角をみると、そこはさっきまで土煙がたちこんでいたところであり、そしてその土煙が晴れそこに1人の少年が立っていた。

 

その少年を起点に爆発が四散され、後ろにいたヘルメッポやコビー、海軍達は無事。そしてかけ上がってきたゾロ、くいな、村長が目にしたのは

 

 

「本当に頑丈だなー」

 

 

ナッハハハハッ!!!と笑うルフィ。

爆発の瞬間ルフィは棺桶を盾にして爆発を凌いだ。

そのあと撃たれそうになった人質を助けるためにバギーに向かって棺桶を投げた。

 

 

「……おい、ルフィ。

そいつは大事なものじゃなかったのか?」

 

「頑丈だからいいかなーと思って!!」

 

「……絶対にバチが当たりますよ……」

 

 

呆れ返っていると吹き飛ばされたバギーが立ち上がり

 

 

「くそがッ!!!!誰だテメェはッ!!!!」

 

「俺か?俺はモンキー・D・ルフィ。

海賊王になる男だッ!!!!」

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