好き勝手にONE PIECEで過ごします。 作:ガイドライン
「えっ、お、お、お姉さんッ!!?」
「に、ニコルさんなのッ!!?」
「久しぶりね。ナミ、ノジコ」
檻から解放された二人の前にいたのはロビン。
いや能面により初めは誰かと疑っていたが声や口調によりロビンだと分かった。
恐怖から解放された反動か二人とも一斉にロビンに抱きつく。
「二人とも成長したのに甘えん坊ね」
「だって…だって……」
「本当に、心配したんですから……」
二人の元にも届いていた。ニコルが行方不明だったこと。
初めはあんなに敵対していたベルメールとも仲良くなった矢先に起きた出来事。二人ともショックは大きかった。
「ちゃんとここにいるでしょう。
だからいい加減に離れなさい。暑苦しいわ」
「ひ、ひどいお姉さんッ!!」
「本当に、変わらないのね……」
引っ付いてくる二人を引き剥がすロビン。
そしてさっきからソワソワしている二人に目をやる。
「ところでルフィ」
「はいッ!!」
「悪魔の実を食べたみたいだけど、その能力に頼りすぎてるわ。いいというまで能力使用禁止」
「えええええっ!!!!!」
「いいわね?」
「はいッ!!」
全く逆らえない。
じいちゃんであるガープよりも逆らえず勝てる気がしない。
「そして…ヘルメッポ」
「はいッ!!」
「あなたは……そうね、ちょっとこっちでお話するわよ」
「…いや、……いや、……イヤだああぁッ!!」
「大佐ッ!!?」
まさかの逃走に驚く海兵達。
しかしロビンから逃げれるわけなく、すぐに身体中に"花"を咲かせて拘束された。
「貴方達もよ。上司共々しっかりとお話してあげる。
ソレを運んで付いてきなさい」
全員が絶望の顔をするが逃れないと諦め重い足取りでロビンに付いていく海兵達。
「お、お姉さんってあんな感じだった?」
「いや、もっとクールなイメージだったわ」
「お前ら…ニコルがいなくなった途端にそれか…」
さっきまでTHE、妹!的な感じだったナミとノジコ。
しかしロビンが見えなくなると猫を被っていたように態度や雰囲気が変わった。
「当たり前よ。どうしてお姉さん以外のやつに媚を売らないといけないわけ?」
「こ、媚って…」
「私達はニコルさんに恩があるの。
それ以外にも色々あってね、あんた達もこっちのほうが接しやすいだろう」
「対応するこっちの身にもなりやがれ……」
「うっさいわね。お金取るわよ?」
「なにに対してだこのアマッ!!?」
親指と人差し指で円を作り、"お金"を表しながら理不尽な請求をするナミ。
それにキレるゾロをくいなが宥める。
「なによ。せっかくのビジネスを邪魔されたのよ。
お金を取られないだけありがたいと思いなさい」
「うん、捕まってなかったか?」
「それは違うわ麦わらの坊や」
「坊やじゃねえ、俺はルフィだぁッ!!」
「ルフィね。ルフィ、私達はあえて捕まっていたの。
船に運ばればあの檻を"コレ"で解除してお宝を盗んで逃げる。私達海賊専門の泥棒なのよ」
「海賊よりタチが悪いなー」
「ありがとう。誉め言葉よ」
大人な対応を見せるノジコ。
ノジコの手にはピッキングするための道具を胸の谷間から取り出した。それを見ても動じないルフィをみて少し興味を持ったノジコ。
ちなみにその動作をした瞬間にくいなはゾロの目を刀で塞ごうとしていた。
「ッテメェ!!!何しやがるッ!!失明させる気かアッ!!?」
「………仕方ないもん」
「なわけあるかッ!!?」
「ああぁ~分かるわくいな!!
それはそうよね。
「ちょっとッ!!ナミッ!!?」
「あら、そうなの。
堅物っぽいから仕留めるのは大変よ。頑張って」
「ち、違うッ!!そんなんじゃないッ!!!!」
否定をするが顔が真っ赤なくいな。
何が起きているのか分からないゾロ。
いいオモチャがいたと楽しんでるナミとノジコ。
腹減ったーと座り込んだルフィ。
「………どうしたら、いいんでしょうか……??」
「………ワシに、聞くな………」
同じ空間にいる筈なのにコビーと村長だけは取り残されている感じになった。
…………………………
「結婚資金?」
「そう、結婚資金。
もちろんニコルさんの許しを得てからするけど、ハジメお兄さんとベルメールさんの結婚式は盛大にしないといけないから」
「普通にお金を集めてもダメだからさ。ナミと相談してこの稼業をね」
オレンジ町にある食堂。
そこでルフィ達は食事をしていた。
そして未だにロビン達は帰ってきていない。
「で、でも、怒られなかったんですか。そのベルメールさんって二人の親なんですよね?」
「それはもう激怒。家にあったもの投げられて「勘当よッ!!」って追い出された」
「でも、それから一度だけ帰ったときベルメールさん「あの子達が私のために~」って嬉しそうに村のみんなに話してたの。それを見たからこうして続けてるわけ」
海賊専門の泥棒。
命の危険があるというのにそれでも母親であるベルメールに盛大な結婚式を開くためにやっている。
普通なら激怒、勘当もの。だけどやはりそこはナミとノジコの母親。どんな形でも娘が自分のためにしてくれていることが嬉しいのだ。
「しかし愛人って言ってなかったか?
愛人ってそもそも結婚出来るのか?」
「五月蝿いわよゾロ。
それはそれよ。これはこれよ。いくらお姉さんの言うことでもそれだけは譲れないわ」
「まあ、すぐにとはいかないわ。だからニコルさんに許しをもらうまでは
「……こえぇ……」
「そうかな?素敵だと思うけど」
ナミ達の真意を聞いて怖いと感じたゾロ、くいなはいいなーと感じているがあまり口にしないようにとそこでやめた。また弄られると感じたのだ。
「大丈夫よ!くいなをお祝いするときは私達に任せてッ!!」
「みかんで作った特性ケーキを用意するわね」
「なっ!!!?ちょっとッ!!!!」
「お祝い??くいなの誕生日はまだだったよな?」
「「ッ!! へぇーーー!」」
「もう変な勘潜りをしないでッ!!そしてゾロは黙っててッ!!!!」
なぜ怒られたのかよく分からないゾロだったが、なんか必死なくいなに大人しく従うことにした。
するとお店の扉が開くとロビンを先頭にヘルメッポ達が入ってきた。後方はやつれた表情をしているが……
「結婚ならまず私とお兄ちゃん、それからよ」
「き、聞いてたんですかお姉さん……」
「ふふふ。私、地獄耳なの。
まぁ、早く結婚式を上げたいなら他のライバルをどうにかしないと。お兄ちゃんはモテるから」
「やっぱりそうですよね……」
昔だったらその"結婚"というワードだけで錯乱していたロビンだが、そこら辺もちゃんと成長しているようだ。大分心に余裕が出てきたと思われる。
……それでも優先順位は変わらない所は、本当に変わらない……
「ハジメって、師匠と結婚するのか!!?」
「なに当たり前なことをいってるのルフィ」
「……当たり前なんだ……」
「五月蝿いわよヘルメッポ。
お兄ちゃんの一番は私。これが大前提なのだから同然よ」
そっかー、で終わらせたルフィ。それを別に気にしてないロビンは用意された紅茶を飲む。
「それはそうと…師匠は戻らなくていいのか?」
「どういうことかしら?ヘルメッポ、それは私が邪魔だといいたいのかしら?」
「言ってねぇよ!中将なんだろう!!!
それも海軍本部にいたんだから戻らなくていいのかってことだよッ!!」
「そうね。いまお兄ちゃんいないし別に海軍にいなくてもいいけど……」
そういうとロビンは腕をクロスさせると、ロビンの隣からもう1人のロビンが現れた。
「さぁ私。海軍本部のほうは任せたわ」
「了解よ、私」
確かにこれなら問題はない。
しかしこの出来事にゾロとくいな、コビーなど見たことの人達はびっくりしている。
「えっ、えーと……」
「気にしなくていいわ」
「いや、無理だろうッ!!」
「私が二人で、私が本体。問題あるかしら?」
「あぁ…ルフィさんの師匠だってことだけはハッキリ分かりました……」
「そうじゃの……」
ルフィとロビンは何のこと?と首を傾げている。
もう1人の弟子であるヘルメッポはだからイヤなんだよ…と嘆いていた。しかしそこで新たな疑問が出てきた。
「ちょっ、ちょっとまて。
師匠が分身を作ってまで残るのって……」
「お兄ちゃんが言っていた。
いつか世界を変える海賊が現れるって。
ということよ。ルフィ。期待に添えなかったらお兄ちゃんを捜しに抜けるわよ」
「……よ、よっしゃあああああぁぁぁぁーッ!!!!」
ルフィにとって初めての仲間。それがロビン。
海軍本部中将で、師匠で、ハジメの妹であるロビンが仲間に入るなんてルフィも予想していなかってようだ。
「本当に入ってくれるのか師匠ッ!!」
「ええ」
「ちょっ、ちょっと待ってくれよ師匠ッ!!
いくら分身を本部にやっても師匠が海賊になったら大問題だぞッ!!!!」
「五月蝿いわね。対策はあるわ」
そういってロビンはまず能面を取った。
その素顔に驚いたのがルフィとヘルメッポ。
「し、師匠がお面を取った……」
「ってか、マジでニコル中将だったのかよ……」
「信じてなかったの?失礼するわ」
「だ、だが、それだけじゃ俺たちの認識が変わっただけだろうがッ!!」
「焦りすぎよ。そこも直さないといけないわね」
そんなことをいいながらロビンはポニーテールをほどいた。すると……
「えっ。だ、だれ?」
「に、ニコルさん…ですよね……」
「お姉さん…が変わった?」
「どういうことなのノジコッ!!?」
「もう誰なのか分からねぇな……」
と、口々にポニーテールからストレートになったロビンを認識出来ない面々。
しかし一人だけ違った。海軍であるヘルメッポにはその素顔を何処かで見たことがあるのだ。
それもそれは指名手配書で、その写真は子供の頃の写真で……それでも面影が……
「……お、おい……ま、まさか……」
足がガクガクと震えだしたヘルメッポ。
その姿に周りの人達も注目をする。
明らかに怯えているのだ。
ついには腰を抜かして倒れたヘルメッポにルフィは
「お、おい、ヘルメッポッ!!」
「あ、ありえ、ねぇ……誰も…気づかなかったのかよッ!!?」
「なにいってるんだ!!師匠がどうしたんだよッ!!!!」
明らかに動揺しているヘルメッポに問い詰めるルフィ。
するとヘルメッポはゆっくりと語りだした。
「昔、一つの島が…消滅した。名をオハラ。
その生き残りが…いて、そいつは…ある男を見つけるために……
「それ、聞いたこと、ある…」
ヘルメッポの言葉に誰もが思い出した。
「私も…聞いたことがあるわ……どんな手を使っても目的を遂行する"悪魔の子"……って、もしかしてッ!!?」
「で、でも、その子供って亡くなったんじゃッ!!?」
「そうだッ!!!!海軍に捕らえられた
「そうだよッ!!だが間違いねぇッ!!!!
なんで世界政府に追われていた奴が、死んだはずのやつが海軍になんて入ってやがるんだッ!!
誰もがニコルを、いや、ロビンを見る。すると
「死亡説は私が流したの。
あと海軍にどうしてか?簡単よ。
そこに、お兄ちゃんがいるから」
「「「「「「なるほど」」」」」」
誰もが納得のいく説明だったという。