好き勝手にONE PIECEで過ごします。   作:ガイドライン

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クロ海賊団戦①

『あぁ?? なんで能力者相手に攻撃が効くか?』

 

『それは…ムカつく相手を見つけることだな』

 

『まぁ、手にしても"アイツ"だけには勝てねぇよ』

 

『なにせ……"化け物"だからな』

 

 

そんなことを思い出しながらヘルメッポはルフィの攻撃を受けていた。顔面への攻撃を防ごうとしたらボディに入れられ、よろめきだったら攻撃のラッシュ。一旦離れようとしても常に付いてくるルフィ。

 

 

「なにやってるんだヘルメッポ?

こんなの師匠の修業より楽だぞ」

 

「……るせぇ…俺は…お前らと…違うって……」

 

 

完全なる一方的な攻撃。

ルフィも手加減はしているがそれでも一発一発の攻撃は重たい。なんとか意識があるのはヘルメッポが打たれ強いためか。

 

 

(……親父…ムカつく…やつ…いるけどよ……)

 

 

昔、まだモーガンがハジメの影武者になる前。

ヘルメッポをゾロやくいなと一緒に修行させるために、モーガンが直接ヘルメッポをルフィ達の所から引っ張ってきた時。その航海で海賊が襲ってきて、その中には能力者がいた。

 

能力自体は大したこともなくモーガン一人で倒せた。

しかしそれでも能力者。ヘルメッポからみたら倒せない敵だった。静電気を操る"バチバチの実"の能力は帯電させれば簡単に人を感電させる力はある。

 

しかしその能力は一度放出すると帯電まで時間がかかる。その隙に倒せるというものだった。

 

しかし放出されればやられるのだ。

それをモーガンは真っ向から向かい放ってきた放電を"殴り飛ばした"のだった。

 

それを見たヘルメッポはモーガンに聞いた。

 

 

『能力者と対等に戦える力があるのか?』と。

 

 

そして返ってきた答えが「ムカつく相手を見つけろ」

そんなの初めからいる。いま目の前にいる。

何度も何度も殴られて、自分勝手にやって、それもそれが"三人"もいたのだ。やってられるかと修業をから逃げていた。

 

 

その力を持っても勝てない。

そんなこと言われたら…どうしたらいいんだ。

俺はどうしたらこいつに勝てるのか……

 

 

『…あとは、"信じる"ことだな……』

 

 

………信じる?何を?何を信じるんだ?

 

 

「……これで終わりだヘルメッポ。一から鍛え直したほうがいいぞ」

 

 

そんなアドバイスを、こんな奴から……

それだけでムカついてくる。確かに麦わらのほうが強い。

でも…それが全てじゃない。俺は他のことなら一杯麦わらより勝っている。

 

 

今は…勝てないかも知れない。

だけど、すこしだけでも……

 

 

「はっ!!」

 

 

止めの拳が腹部に。もう意識のないヘルメッポは倒れそうになっていた。だが、最後の、最後の力を振り絞り……その手でルフィの頬にパンチを入れた。

 

 

「……くそ…が……」

 

 

そのまま倒れこむヘルメッポ。

ルフィは殴られた所を手で触っていた。何かを確認するかのように。それが()()()()()()()()に似たものだと確認するかように。

 

 

「流石ヘルメッポだな~」

 

 

ルフィは知っている。

いつも辛い修業から逃げたりしていたし、妙なところで神経質なヘルメッポだけど、いざとなったらルフィ達よりも強いところを見せると。

 

最後に殴られた頬。

ダメージなどほとんどないがそれでも()()()()()()()()

 

 

「……全く、役にもたたない海軍なんて、必要ありませんね」

 

 

その声の瞬間、ヘルメッポのいたところに鋭い爪が襲いかかる。地面をえぐり、このままだとヘルメッポの体は引き裂かれてしまう。

 

しかし間一髪のところでルフィがヘルメッポの体を掴み取りその場から離れた。離れた直後には"爪痕"がしっかりと残っていた。

 

 

「おいッ!!なんだよいきなりッ!!」

 

「いきなり?それはもう戦えないのだから消してしまおうとしただけだが?」

 

「ふざけんなッ!!ヘルメッポは俺の友達だッ!!!!」

 

「海軍が友達?

あははははっ!!!本当にバカなやつだッ!!!!」

 

 

爪が当たらないように顔に手を当てて笑うクロ。

ルフィはその間にヘルメッポを安全なところに避難させた。

 

 

「海軍などは自分の利益しか目のないやつらだ。

下手したら海賊より達が悪い。特にそいつは手柄を奪ってその地位を手にした男。そんなやつと友達だと?」

 

「うるせぇ!!!」

 

「まぁ、いい。

こちらとしてはお前も手負いの状態が望ましかったが……」

 

 

その瞬間、目の前にいたクロが消えた。

目に追えないスピード。それはルフィも見えなかった。

だが野生の勘だろう。とっさにその場から離れたお陰で地面から後ろの木にかけて爪痕がその身に刻まれずにすんだのだから。

 

 

「っぶねッ!!」

 

「ほう。見えてる…わけではないようだが…

……一体どこまでそれが続くかッ!!!!」

 

 

…………………………

 

 

「ちょっとウソップさん!!!

私の後ろに隠れてないで戦ってくださいよッ!!!!」

 

「あんな飛び道具飛ばされて前に立てるかッ!!」

 

「女の子を前に立たせて盾にしてるのはどうなんですかッ!!?」

 

「て、適材適所だッ!!」

 

 

と、言いながらも何もしないウソップ。

ジャンゴの攻撃は、くいなを警戒しているのか遠くからの攻撃しかしてこず、正直()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()なのだが。

 

 

(ここはウソップさんに華を持たせたいけど……

…こんなんじゃいつまでたっても終わらないよー!!)

 

 

ちょっとウソップの男らしくない所を見て戦意が落ちているがゾロとの修業に比べれば準備運動程度しかならない。

 

するとジャンゴが攻撃の手を緩めて

 

 

「これじゃらちが明かねえ。

おい、お前ら。これをよく見てろッ!!」

 

 

そういって穴の空いた円形のものを紐で吊るしたものを手にして言ってくる。

 

 

「いいか。お前らはだんだん眠たくなる」

(まさか…催眠術?)

 

 

ゆらゆらと揺れている。

ジャンゴはそれを見ないように帽子を深くかぶり

 

 

「1・2・3・ジャンゴッ!!!!」

 

 

と、唱えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ウソップさん。攻撃してください」

「お、おう。必殺、火炎星ッ!!!!」

 

「ギャアアアアアアッ!!!!!」

 

 

残念なことに常に"嘘"だと信じているウソップと、剣士として精神的に強いくいなに催眠術は効くはずもなかった。

 

 

WINNER ―ウソップ・くいな―

 

 

 

…………………………

 

 

「ば、バカな…」

「二人…がかりだぞ……」

 

 

ニャーバン・ブラザーズにはジャンゴの催眠術がかかっていた。

どんな奴よりも強く、最強のパワーを手にいれて、痛覚も恐怖もなく、ただ目の前の敵を倒す!

 

そんなジャンゴの中でも最上級の催眠術をかけられていたのに、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

「ガッカリだぜ。催眠術とやらは効いているみたいがだ、俺には届かなかったみたいだな」

 

「う、うるせぇッ!!!!」

「これでも食らえッ!!!!」

 

 

やけになったのか距離をとり、背中合わせになったニャーバン・ブラザーズはそのまま両手を上に向けて、ゾロに向かって突撃してきた。それも回転も加えながら。

 

 

「「ニャーバン・ダブル・アタックッ!!!!」」

 

 

回転により爪の軌道が読めない。

突撃と回転による攻撃の上昇。

そして息のあった攻撃。

 

さっきまでの攻撃とは全く違う。

これなら倒せると思うだろう。

 

しかし…相手はゾロなのだ。

 

 

「んなもん、押し切るだけだ。

"二刀流"……」

 

 

二本目を抜いたゾロは剣を逆手に握り直して胸から足にかけて盾ように構えたあと、同じようにニャーバン・ブラザーズに突撃をかけた。

 

 

「"(かつら)()・斬り"ッ!!!!」

「「ギャアアアアアアッ!!!!!」」

 

 

向かってくるニャーバン・ブラザーズの回転を利用しながらその回転に乗り、前方にある剣を相手の全身に、刀傷をつけたゾロ。切られた二人の体はまるで絡み付く蔦のように、大根の桂剥きのように傷痕が刻まれている。

 

回転も止まりその場に倒れこむニャーバン・ブラザーズ。

ゾロはふぅーと一息したあと

 

 

「余計なもん…切らせやがって……」

 

 

悪態をつきながら刀を鞘に戻した。

 

 

 

WINNER ―ゾロ―

 

 

 

 

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