好き勝手にONE PIECEで過ごします。 作:ガイドライン
「お待ちしてましたよ。
少々古い型ですがこれは私がデザインしました船で、カーヴェル使用の三角帆使用の船尾中央舵方式キャラヴェル。
"ゴーイング・メリー号"でございます」
ルフィ達の前に現れたのは船首に羊の顔が飾った船。
ゴーイング・メリー号だった。
「うおおおおおっ!!!」
「こいつは…」
「いい船ね」
「すてきー!!」
「いいわね」
思い思いの感想を述べる。それを見てメリーも満足そうな表情を見せる。
「しかしルフィ君達が海賊とは驚きましたが、村の恩人です。出来ることはこれぐらいしかありませんが」
「んなことねえよ!サンキューなッ!!」
肉を食べて本当に元に戻ったルフィ。
それをみて一時周りはルフィから距離を置いたが本人は特に気にしていなかったようだ。
「それで操縦なのですが」
「それは私が」
「ではこちらで」
「ナミは内部を見てて」
ノジコが船の操縦方法を聞くことに。
ナミはルフィ達と一緒に船の内部を見ることにした。
お世辞に広いとは言わないが、それでも航海に必要なもの全て揃っており、これをタダでくれるとなると至りつくせりだと感じた。
「これが…俺達の船ッ!!」
「良かったわねルフィ。やっと海賊らしくなって」
弟が喜んでいるところを優しく微笑むような表情をするロビン。海軍の船に乗ったりしたりして"海賊"という感じではなかったがやっとこれで海賊と名乗れる。
「よし!!!ゾロ、くいな!!!
これで海賊になってくれるよなッ!!!!」
「「ならない」」
「ええええぇ!!!??」
何をどうしたら海賊になれると感じたのか。
速攻断られたルフィは落ち込むかと思ったが
「まぁ、いいか。
いい続ければ叶うってハジメも言ってたし」
「マジで止めろッ!!!」
「別に私達が入らなくてもロビンさんがいるじゃないッ!!」
「関係ねぇ。俺はお前達と海賊がしたいんだ!!」
その真っ直ぐな言葉と瞳に言い返せない二人。
そしてその視線は船を散策しているナミにも向けられ
「そしてナミ。お前も仲間にするからな!!!」
「……ならない。お兄さんに会えるかもしれないから着いてきているだけよ……」
一切ルフィの方をみらずに言うナミ。
それでも着いてきてくれるだけで嬉しいルフィはニッシシシ!!と笑いながら「おう!」と返事した。
「あとカヤはどうするんだ?」
「えっ?」
「ウソップ、俺の船に乗せるぞ。
あんな面白いやつ俺が欲しいからな」
「…………」
言葉が出てこなかった。
ウソップが海に出るのは分かっていた。
でも自分が海に出るなんて考えたこともなかった。
体が弱い。それがその考えを持つことさえさせてくれなかった。
でも、体さえ強かったら………
「……私が付いていっても邪魔しかなりません」
「そうか?」
「そうですよ。体は弱いですし、戦う力も…ない……」
いつの間にかメリーもカヤの言葉を聞いていた。
口を挟まずに、いまのカヤの気持ちを聞くために。
「それでも、私はウソップさんの傷を治したい。
きっと海賊になるなら怪我をしますから。私はそんなウソップさんのために医者に……」
「それ、海賊でも出来るぞ?」
「ッ!!?」
的の得た言葉にカヤの体がビクッと反応する。
それでも…それでも……私は……
「誰か……止めてくれええええぇ!!!」
するといきなり声が聞こえてきた。
振り向くと下り坂からウソップが、背中に抱えた大きなリュックを支えることが出来ずに下り坂を転がってくるところだった。
そしてその先にはゴーイング・メリー号が
とっさに船から降りたルフィとゾロが軌道上に立ち
「ガベバッ!!!」
「ウ、ウソップさんッ!!!!」
「…ありがどうよ……」
「「おう」」
二人の足の裏で顔面停止させられた。
かなりダメージを食らったが素直にお礼をいうウソップ。
足の裏を離すと鼻血を出しているウソップ。
それを見たカヤは慌ててウソップに駆け寄り
「大丈夫?ウソップさん!?」
「へ、平気だ…」
強がるが止まらない鼻血。カヤはそんな怪我を手早く処置をする。擦り傷には絆創膏を、鼻にティッシュを詰めて。
「悪いなカヤ」
「昔からよね。いつも怪我をして」
「それでカヤが手当てしてくれて」
「そうしないとウソップさん、自分じゃしないでしょう?」
そんな微笑ましいことを二人で言っている。
なんか甘い空気が流れている感じがして誰もそこに割り込むやつはいなかった。
くいなにいたっては、「……いいな……」と小声でいうぐらい。
「………お嬢様……」
「行かせたら?私が面倒みてもいいわよ」
「…どうして、そこまで……」
「……恋する乙女は、ほっとけないのよ」
…………それ、ロビンが語るのか?
と、ハジメがいたら絶対にツッコミをいれるがいないため、めちゃくちゃロビンが"大人の女性"に見える。
「サンキューなカヤ!」
「ううん」
あの二人を引き離してもいいものか?
メリーの心はどうするか決めかねている。
するとウソップが背負っていたリュックを下ろし深呼吸をして
「おい!
ウソップの叫びに真っ正直から見るルフィ。
「俺はいつか海に出たかった。
親父と同じように勇敢なる海の戦士になるために!!
でもあとひとつ!!」
ポケットから取り出したのはしわくちゃになった手紙。
ロビンに奪われてなんでかしわくちゃになった手紙。
「ハジメには大きな恩があるッ!!
あの人のお陰で俺はカヤを守れた!
だから俺はこの人が言っていた"仲間"がお前なら…
…ルフィ!!お前の船に乗っていくからなッッ!!!!」
「おうッ!!乗っていけええええぇッッ!!!!」
…………………………
「話は纏まったのかしら?」
「おう!!ウソップも今日から仲間だ」
「そう。この船は私が動かして上げる。
お姉さんやハジメさんにはお世話になったし」
「してもらわないと俺、目的地たどり着く自信はない!!!」
「威張っていうところかそれ……」
ノジコがメリーから船の操舵方法を聞いて航海士として手伝ってくれることに。
せっかく手にした船なのにルフィがやると遭難や下手したら転覆する可能性もある。
「ノジコ。私は本読んでるから~」
「はいはい。島が近づいたら連絡するわ」
よろしくね~とふらふらと手を降ってさっさと船室へ入っていったナミ。
「な、なんだアイツ……」
「悪いわね。あの子航海好きじゃないの」
「好きじゃないって、海賊専門の泥棒のいう言葉か?」
「本当にそうね。でも出来るだけ船に乗ってるという感覚を味わいたくないの。悪いけど航海中はナミをあてにしないでね」
ウソップから見てもナミの行動には違和感を感じていた。しかしノジコの言葉に素直に従うしかない。無理強いするわけにもいかないと。
「おいゾロ、くいな!!お前らはこっちだろうがッ!!!!」
「ふざけんなッ!!!!海賊になるつもりはねぇ!!!!!」
「もうお願いだからルフィ君諦めてよッ!!」
で、さっきからルフィは軍艦に乗ろうとするゾロとくいなを必死に止めていた。それでも諦めるはずのないルフィだが
「止めなさいルフィ」
「でもよ師匠…」
「同じ航海を共にしている。なら皆同じ。
って、お兄ちゃんならいうわ」
「??」
「つまり、ゾロもくいなもヘルメッポも海兵も同じ海賊よ」
「なるほど」
「「「「「どんな理屈だソレはあああぁぁぁッッ!!!!」」」」」」
ロビンに言われた全員が一斉に、タイミングよく、完璧なシンクロで叫んだ。
しかしそれでルフィは「ならまだいいか~」とさっさとメリー号に乗り込こみ、ロビンはそれを見てクスッと笑いながら
「二人とも諦めなさい。意地を張るのも必要だけど、それだけで考えを変える相手じゃないわよあの子は」
「チッ!知るか……」
「それでも…そう簡単に、海賊には……」
「言っておくけど海賊勧誘については私がルフィに"諦める"なんていわないわよ。そんな面倒くさいことしないわ」
((最後が本音だ……))
と、言えるはずもない。
それでも唯一の可能性が潰されたとなるとあとは自分達でどうにかするしかない。
「それに、変わるわ。その考えは」
「あっ?なわけ…」
「変わるわよ。だって…
「………知るか……」
「……アハハ……」
二人とも明らかに誤魔化した。
いまはルフィと一緒に海賊をするメリットかない。
しかしそこにハジメがいるだけで状況はグッと変わる。
それを二人は分かっているからこそなにも言えなかった。
とりあえずこの場をしのいだ二人だが、ルフィの目はまだ諦めていなかった。そうもう一人、勧誘する人物がいるからだ。
「なぁカヤ。お前は海賊やるだろう?」
「……えっ」
「ウソップも入ったしよ、それに怪我したとき手当てしてくれるやつがいたほうがいいしな。よく師匠に怪我させられたから治してくれるやつずっと欲しかったんだ!」
「つまり、私を非難したということね」
スゴい睨みを効かすロビンにルフィの冷や汗は止まらない。止まらないがそれでもいまはカヤを勧誘しようと頑張るしかなかった。
「た、頼むよ!来てくれたら…そうだ!!俺の肉やるよ!」
「それで誰が付いてくるんだよッ!!」
キレイなウソップのツッコミ。
「こ、来ねぇのか!?」と驚いているルフィを無視してウソップからカヤに
「どうするカヤ??俺として来てくれたら嬉しいけどよ」
「…う、嬉しい、の??」
「そりゃカヤが来てくれたら助かるしよ。
それにまだまだ見せたいマジックもあるしなッ!!」
そういいながらポケットからハトを出してニヤッと笑うウソップ。
カヤとして理由として
そう決意しカヤはメリーの方を向いて
「……メリー……」
「いいのですよ。それに彼がいるなら安心です。
体にはお気をつけて。無理だけはしないように」
その言葉にカヤはメリーに抱きつき泣き出した。
今まで献身的にしてくれたメリーに、そして自分のわがままでここから離れることを深く感じながら……
「いつでも帰ってきてください。
ここは貴女の家なのです。私はそこでお待ちしてます」
「……ありがとう……メリー……」
…………………………
「お待たせしました。これからよろしくお願いしますッ!!」
早速カヤとメリーはお屋敷に戻り荷造りをして大きなバックを2つ抱えて戻ってきた。
「おうッ!!」
「しかしすげぇーな。こんなにいるのか?」
「分かってないわね。女の子は男よりも色んなものが必要なのよ」
「それだけじゃないんですけど。医療関係の本や道具などを持ってきました」
お辞儀をしたカヤから荷物を取り船に運ぶルフィ。
その一つのバックに医療に必要な物が沢山入っているようだ。あとはノジコが言った通りに女の子に必要なものが入っているようだ。
「ルフィさん、ロビンさん。カヤお嬢様をよろしくお願いします」
「任せろッ!!」
「えぇ」
そしてメリーはウソップの方を見て
「特にウソップ君。よろしくお願いしますね」
「あぁ!!カヤのことは任せろッ!!」
自信満々に声を張るウソップに満足そうな表情をするメリー。カヤはちょっと照れているように見えるがそれをウソップが気づくことはまずない。
そして全員が船に乗り込み、ゴーイング・メリー号にはルフィ・ロビン・ウソップ・カヤ・ノジコ・ナミ。
軍艦にはヘルメッポ・ゾロ・くいな・海兵達。
海賊と海軍。
流石に同時に出航するわけにもいかないのでまずルフィ達から出航して距離をおいてから海軍が追いかける形になった。
そしてその2つを連絡手段としてロビン本体と分身を使った意志疎通。つまりヘルメッポはロビンから逃げることは出来ない。
「……マジで、着いていくのかよ……」
「文句があるなら聞くわよ。
言った瞬間にどうなるか、知らないけど……」
「行くよッ!!行けばいいんだろうチキショーッ!!!!」
もう涙目である。
これにはゾロもくいなも海兵も諦めている。
誰もこの
勝てるとしてもハジメだけだが……それも難しい。
「さぁルフィ。行きましょうか」
「おう!野郎共、出航だあああぁぁぁッ!!!!」
こうして船を手にしたルフィ達"麦わら海賊団"はここに正式に立ち上がった。そして後方には海軍にも関わらず海賊の手助けをするという通常ではあり得ないことが起きる。
それは海軍本部・世界政府に目をつけられるのも時間の問題となるが……まだ先の話となる。